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2007年02月 アーカイブ

2007年02月26日

志の輔らくご21世紀は21日 (2007年2月)

志の輔らくご21世紀は21日 (2007年2月)
2007年2月21日(水)会場:明治安田生命ホール

この会はロビーゲストと称して、
開演前のロビーでの出し物があります。
今回は、な、なんとテルミンの演奏(やの雪)。
入るなり立ちすくんで、
聞き入ってしまいました。

開口一番:立川志の八「狸の賽(たぬきのさい)」
前座ということだけれども、
もうゼンゼンおもしろいです。

立川志の輔「となりの喧嘩」
枕はテレビの話。滑稽噺の新作で、
志の輔さんの新作落語は、
現代の日常の一コマがイキイキと
語られるのが特徴。
こんな風に、ちょっとデフォルメすると、
おもしろくなる日常を生きているんですかね、
わたしたちって、と思う。

松元ヒロ「今日のニュース」
毎回、すごく楽しみにしているマイムの
パフォーマンス。
けっこうな時間やっているのに、
ギリギリで飽きない感じが良い、
すごく好きです。

立川志の輔「百年目」
生きるためには無駄も重要、
無駄が重要なのだと、
説明する旦那の話の長いこと。
「無駄が大事」と無駄話で語り続け、
やんわりと、そして延々と説教される辛さが
番頭とともに客にも身にしみたところで
アッサリとしたサゲ。
どっと肩から力が抜けました。

国本武春「身近でたっぷり」

国本武春「身近でたっぷり」
2007年2月17日(日)会場:「劇」小劇場

下北沢演芸祭のイベントで、国本武春さん。
会場の「劇」小劇場。
とにかく小さくて、なんでこんな小さい会場で
やるのかという感じです。
(といっても90名くらい入るみたい)

ま、なんで文句を言うかというと、
チケット発売日に下北まで出かけて、
いろいろチケット買おうと思ったんですね。
寒いなか缶コーヒー片手に並びました。
ボブ・ディランの「フリーホイーリン」の
ジャケット写真くらい寒そうに凍えてたと思います。
ま、そこまでじゃないけど。

2時間くらい並んで、どんどんチケットが
売り切れていきまして、列を抜ける人多数。
「立川談春独演会~春風亭昇太トリビュート」
なんて、すぐなくなちゃった。

で、並んだかいあってか、買ったチケットは良席。
国本さんのロック浪曲を
一番前の席で見ることができました。
まさに、身近でたっぷり!
結論から先に言うと、大満足です。

おなじみの「堪忍ブギ」
「ハンバーガーKit's」「ええじゃないか」
などの熱唱から、
語りも入る「松山鏡」(鏡のうた、言葉なくても)。
あとはお客から歌詞をつのったりして、
即興で曲を作るなんて趣向も。

そしてラストは、まってました!
「ザ・忠臣蔵」(殿中、刃傷~田村邸の別れ)
で終わりでございました。
昼夜2回公演で、夜の部で「討ち入り」とのこと、
後ろ髪ひかれつつ、帰宅と相成りました。

2007年02月23日

志らく一門会 特別編「志らく独演会」

第93回 志らく一門会 特別編「志らく独演会」
2007年2月12日(月)会場:上野広小路亭

昨年、銀座ブロッサム中央会館で演った
「お富与三郎」を90席の広小路亭で再演。

900人の大きな会場で聞いた噺を身近で、
志らく師匠には珍しい長講という特別な会。

さらに特別だったのは前座もなし、
落語は一席のみで、トークコーナーがあったこと。

開演前にトークテーマを書いた紙を
客席から集めましたが、なんかドキドキ。

トークの内容もふだんは話さないような話もあり、
いつもは下丸子のトークコーナーでの「天才トーク」
ばかりなので、けっこう驚いたり、意外だったり。

マイクも使わないほどの会場の小ささもあって、
師匠を勝手に身近に感じてしまいました。

仲入り

「与話情浮名横櫛」(よはなさけうきなのよこぐし)
師匠のブログで「お客さんの多くは映画を見たような
印象が残ったと思う。」と書かれていたけれども、
本当にはっきりと映像が浮かんだシーンがいくつもある。

与三郎の島抜け。島抜けに成功して、
海の向こうの島を見るシーン。
赤間源左衛門を殺し、江戸に戻るあたりでは、
すべて映像で見ているような感覚。
ラストは、明るい品川の波間が目の前に広がる。

「落語を映画と同じカット割で演じる」
「どう演ずるかは企業秘密」とのこと。

といっても、語られたことの中にしか
秘密の答えはないわけで、いろいろ考えてみたけど、
(あたりまえだけど)はっきりとは分からない。

映画監督がカットを割るように、語りの中で、
視点の切替えを明確に「指示」しているような、
そういうことなんだろうと思ったけど・・・

サゲの前、お富の台詞がよかった。
今年一番の落語でした。

.

2007年02月20日

第92回 志らく一門会

第92回 志らく一門会
2007年2月11日(日)会場:上野広小路亭

先月は、わりと散々だった一門会へ。
前日に一緒だった母親にも彼女にも
「熱心ねぇ」と呆れられる日々。

立川らく次「宿屋の富」
一門会では、のびのびとした印象のらく次さん。
とにかくこの人の落語は何席もきいているけど、
ネタが増えてきていますね。

立川こらく「くしゃみ講釈」

大喜利
司会:志ら乃
回答者:らく八・らく次・らく太・らく兵

先回は2グループに分かれて大所帯で
散漫だった大喜利も、
志ら乃さんディレクションにより、
リニューアル。安心して聞けた。

あいうえお作文で「不・祥・事」と
漢字で書かれているのが、
のっけから面白すぎたのと、
客が忘れた頃に登場する
「ジローラモ」がツボだった。

仲入り

立川らく八「高砂や」
らく八さんの“かわいさ”が出て好印象

立川らくB「六尺棒」
会としては、このあたりで二ツ目が
出て来て欲しいところ。

立川志らく「宮戸川」
なんといっても霊岸島(れいがんじま)の
叔父さんと叔母さんが楽しい噺、
「ガラパゴスばばあ」も登場。
最後は「あはん♪うふん♪」と
あえぎ声が始まって、
このまま本格的な濡れ場に
突入してしまうのかと困惑してしまった。

真っ暗になって終わる、というサゲは、
よく考えたら凄い、とおもった。

2007年02月18日

市馬落語集

市馬落語集
2007年2月9日(金)会場:お江戸日本橋亭

ミックス寄席主催による
柳亭市馬師匠の独演会。

とにかく仕事があわただしくて、
思わず、う~んと唸ってしまうデイズながら、
市馬さんの笑顔を目指して、
雨の日本橋をひた走り、お江戸日本橋亭へ。
(ちなみに日本橋亭、初めて行きました)

開口一番はすでに終わり、
立ち見なると言われて中に入ると、
ごった返している会場。
見事に立ち見でした。

高座から立ち見客が出たことを、
詫びる市馬師匠。
が、苦々しい表情から一転、
「ま、どうすることもできないんですが」
と市馬スマイル。
妙な雰囲気になりかけていた客が
一気に和んでしまう。
無敵の市馬スマイルであります。

トリをつとめている池袋演芸場の話もでました。

「猫の災難」
いい加減すぎる八五郎。
落語世界の住人の了見としては大正解だけど、
そうとう酷い。
八五郎の隣人は猫だけじゃなくて、
みんな災難だろうな。

八五郎は言い訳をしながら、
友達の買ってきた酒を、
一人でドンドン飲んでしまう。
「ま、どうすることもできないんですが」
ということなんでしょうね、素敵です。

「火事息子」
火事が好きで、チンピラのような火消し
「臥煙(がえん)」になってしまった息子と、
店の跡取りを失った質屋の両親の物語。
火事のシーンの迫力、親子の再会シーンの人情。
どれも堪能しました。

この噺で凄いのは母親。
サゲで物凄いシャレを言いますよね。
かっこよすぎる。

2007年02月16日

林家たい平独演会Vol.19「天下たい平」

林家たい平独演会Vol.19「天下たい平」
2007年2月4日(日)会場:横浜にぎわい座

落語にふれるようになって、
良かったことの一つは、
両親と共通の趣味がもてたということ、
だったりします。

実家に近い横浜にぎわい座での落語会に、
毎月行くことにしています。

今月は「御目当て」がなく、
「笑点」が好きな親のために、
人気者・林家たい平さんの会へ。

僕は去年の「大銀座落語祭」以来です。

落語の前に、にぎわい座近くの「太宗庵
(たいそうあん)」という蕎麦屋さんで合流。

腰が悪く禁酒しているらしく、
素面の親父には久しぶりに会った(笑)

開口一番:三遊亭花楽京「江戸の呼び声」

たい平さんの登場
林家たい平「半分垢」

-仲入り-

ゲスト:キャン×キャン「漫才」

林家たい平「短命」

とっても明るくて楽しい落語で、大盛上がり。

節分ということで終演後、手ぬぐいを
舞台から投げてプレゼントしてくれました。
気がつくと横の母親が上着を広げてジャンプして
キャッチしようとしてましたが不発(笑)

笑顔が素敵なたい平さん。
そういえば見回してみると女性のお客さんが
すこし多かったかな。

帰り道、素面なので、
いつになくストイックな面持ちの親父が、
「もっと本寸法のが、云々・・・」とブツブツ。

酒がないと妙に生真面目なのでした。

2007年02月08日

立川談春独演会

立川談春独演会
2007年2月2日(金)会場:銀座ブロッサム中央会館

900人はいる大きいホールがほぼ満員。
主催者から買ったチケットは、
2階のかなり後方だったけど、
そういう機会もめずらしいので、
買いなおしませんでした。

3列くらい前に小学生の子供2人をつれた主婦がいた。
子供が「来たい」といったのかな、気になる。

あいかわらず、前座もなく談春さんの登場。

「宮戸川」
年頃の娘・お花さんがなんとも生々しい。
ぎりぎりのところで表現するから、
すべてを描くよりもかえって、
効果的だということもあるんでしょう。

「短命」
疲れていたせいもあって、
あまり集中して聞けなかった。

この噺をあの子供達は理解できるのだろうか、
という疑問が頭をよぎる(笑

仲入り
会場の外に出て、ブラックのコーヒーで気合を。
目が覚める手ごたえがあって安心した。

「たちきり」
この噺は普通、若旦那が蔵に入れらてしまう、
「事のはじまり」から話がはじまるんだけど、
今日は、いままで語られていなかった
「50日後」からはじまる。

今まで語られなかった番頭のストーリーによって、
悪縁という必然を紡いでいく、
新しい「たちきり」だったと思う。

クライマックスで「人は忘れることで
生きていける」と泣き声になる小糸の母。
丁寧に語られ、緊張感が高まったところで、
サゲは拍子が抜けるほどあっけない。

そう、「忘れる」で思い出したんですが、
映画「エターナルサンシャイン」も、
恋と記憶をテーマにしたストーリーだった。

悲恋を忘れられなかった小糸は死んでしまうけど、
互いの記憶を消しても、「エターナル~」の2人は再び出会った。

“忘却はより良き前進を生む”
ん~本当だろうか。

“忘却は許しである”
こっちのほうがいい。

そんなことより、この映画の一番好きなところは、
記憶の中にいる恋人と約束をするってところ。

「たちきり」の若旦那は好きになれないけど、
「エターナル~」のジム・キャリーは好きだ。

2007年02月06日

志の輔らくご in PARCO 2007

志の輔らくご in PARCO 2007
2007年1月27日(土)会場:渋谷パルコ劇場

ぜんぜんチケットが取れなかったパルコ公演。
なんとか「其の参」に出かけることができました。

鮮やかな朱色に塗られていてる舞台。
あまりの美しさに圧倒されつつ開演を待つ。

「七福神」
受験生が「きっと勝つ(キットカット)」と
チョコレートに願掛けをする日本って
どういう国なんだろう、という枕から
新作落語の「七福神」へ。

神の地位向上を目指す「神」というのが
とってもおかしい。
落語だなぁと思った。楽しい滑稽(こっけい)噺。

「新版 しじみ売り」
雪の降る冬の寒さが、人情の温度を際立たせる名演。
これが仲トリだなんて信じられない、
もう帰ってしまいそうなくらい満足の一席でした。

仲入り
グッズ販売は、ほとんど売り切れ。
寄席文字のデモンストレーション販売も
迷ったけどよしておきました。

「狂言長屋」
ステージは狂言の舞台風に変化している。
滑稽噺、人情噺とつづいて再生の物語が始まる。

自作の狂言を盗まれて絶望した狂言師。
吾妻橋で身投げしようとしているところを、
八五郎に救われて長屋につれてこられる。

長屋の連中のバカ話を聞いているうちに、
狂言師は長屋を飛び出してしまう。

ここでいったん落語は終わり。

高座の後ろに狂言の囃子方が出現して、
茂山千三郎と志の輔さんが劇中劇の狂言を演じる。

身投げして死のうとしていた2人の男が、
お互いの身の上話を笑い飛ばしているうちに、
ふたたび生きることにするという話。

長屋を飛び出した狂言師が創ったのが、
この狂言だった。

「絶望は死にいたる病」とは言うけれど、
分かち合うことで生きる力に変わることもある。

圧倒されてしまった。

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