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第七十五回 朝日名人会

第七十五回 朝日名人会
2007年12月15日(土)会場:有楽町朝日ホール

師走の15日、今年ものこり半月になりました。

2007年の朝日名人会のトリは、
小三治さんの「芝浜」がきけるということで、
会場の熱気はムンムンかと思いきや、
そうでもなかったですね。
みなさん、自然体でございました。

開口一番:三遊亭歌ぶと「権助魚」
五街道弥助「代書屋」
弥助さん、ぼくはけっこう好きなんです。
師匠(雲助)さんに似てるとこあるよな、
なんて思いました。
あと、息を吸う音「スー」って
すごいマイクが拾ってましたね。
ありゃ、マイクの性能が良いからなんだろうか。

立川笑志「茶の湯」
真打昇進の披露目は、朝日ホールで、とのこと。
憑き物が取れたかのように晴れかな表情の笑志さん、
念願かなった男の素直さがあって美しいです。
落語の方は変わらず面白いです。
来年も大期待ですなァ。

立川志の輔「三方一両損」
仲トリ(仲入り前のトリの出番)は志の輔さん。
えらい豪華な会な訳です、しかし。
「三方一両損」のサゲの工夫には、驚きました。
ダジャレのサゲに、奉行のキャラクターをからめて、
微妙な余韻すら感じてしまった。

この会、長さも内容も、
ここで終わっても十分なくらいです。

仲入り
ニンテンドーDSのゲームに興じていると、
あっという間に仲入りも終わった。

三遊亭遊雀「宗論」
はじめての遊雀さん。
現代的な作りこまれたキャラクター、
濃い目の味付けに、参ってしまいました。
これには笑わずにはいられませんなァ。
おもろかったです。

柳家小三治「芝浜」
みなさん、待ちに待った小三治さん。
いわゆる「本寸法」な高座でしたが、
なんともいえぬ味わいがある。
「個性」を押さえた語りの中に、
かけがえのない、
代わりのきかない個性を感じました。

うれしかったこと。
「裏長屋のぼてふりが、
表通りに小さいながらも、一軒の店を持った」
「雪じゃない。正月のお飾りの笹が触れ合っている音」
とか、ぼくの大好きなフレーズが残っていた。

さりげない、細かいことだけれど、
こういう細かい言葉の一つ一つで、
江戸の風情を感じることができる。

女房の想いに対する勝五郎の照れは、
共感を超えて、憧れ、とすら思いました。

感動や気持ちを、あまり言葉にできないし、
そうしないで、そのままを忘れずにいたい、
と思えるような高座。とにかく良かった。

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