柳家花緑独演会
柳家花緑独演会
2008年3月23日(日)会場:三鷹市芸術文化センター 星のホール

開口一番:柳家花いち「饅頭こわい」
5人目のお弟子さんによる開口一番。
お客さんの笑いも多くて、暖かい空気に。
柳家花緑「片棒」
すっかりドラマ「ちりとてちん」にハマっているという枕。
落語家同士のカップルが主人公で、
五代目小さんの孫である自分と
ドラマの中の小草若と自分すら重ねることもある、
草々と若狭の口げんか(例えば「テレビに出て芸が荒れる VS
テレビに出て落語を広める」)は、どちらも正しい、
と一緒になって葛藤したり、全身で堪能しているようです(笑)
噺のほうは、お囃子がにぎやかな「片棒」。
変なキャラクターではしゃぎまくる花緑さんが、楽しそうで、
本人の言うとおり「今日はノっている」からなのか、
こちらも楽しくて仕方なくなります。
柳家花緑「禁酒番屋」
町人の頑張りと、侍のマヌケさ、ズルさがおもしろすぎて
爆笑編の落語になっていました。
いよいよ侍が「しょんべん」を飲むことになる、という場面の
客席の爆発と言ったらなかったです。
ドっとウケたあとは、負けを認めた侍のトホホ顔。
水カステラとかバカみたいなフレーズもあって楽しい噺ですよねェ。
ほんと好きだな。
仲入り
腹が減っていたのですが、ロビーのサンドウィッチは売り切れ。
柳家花緑「出来心」
今度はマヌケな泥棒の噺。
羊羹を何切れかまとめて食べるシーンでウマそうに食べるから、
自分も食いたくなるんですよねェ、羊羹。
「時そば」だってそうだけど、ほんと旨そうに食べるしなァ。
しかも泥棒だからといって羊羹をまとめて一気食いするっては
贅沢すぎます。うらやましい。
柳家花緑「お見立て」
今はなくなってしまった吉原の松葉屋でつくってもらった、
松葉色の紋付きに着替えて登場した花緑さん。
廓の話、疑似恋愛や疑似夫婦という遊びの文化の話から落語へ。
ワガママな花魁にだまされる田舎モノの客、
その2人の板挟みになった若い衆(わけえし)の悲劇です。
田舎モノが、人が良すぎて哀れでしかない。
男がこんなこっぴどくだまされるのは、そうとう不憫ですな。
ラストのお寺のシーン、ドタバタしている姿も、
もうかわいそうすぎて笑うしかありません。
「どうなるどうなる」と緊張感を高めておいて、
サゲで若い衆は開き直っちゃった。
このサゲの台詞の言い方でずいぶん印象が変わりますよね。
花緑さんの場合は多少は投げやりだけど、トホホと言う感じでもなく、
折り目正しくスーっと言っていたように思う。
まーとにかくイキオイがあって、ずっと笑いの絶えない、
楽しい会でした。

