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2008年04月 アーカイブ

2008年04月30日

立川生志真打昇進記念落語会

立川生志真打昇進記念落語会
2008年4月22日(火)会場:有楽町朝日ホール

立川志の吉 「松竹梅」
生志さんとの思い出を語りつつ、サラリと噺のほうへ。
前に聞いたよりも楽しかったな。
華やかなムードでめでたい会の幕開きとなりました。

春風亭昇太 「宴会の花道」
こちらもおめでたいハナシです。
「実力のあるのに、二ツ目だから安いので、
重宝して(自分の会で)使っていた」
なんて冗談とも本気とも分からないハナシでガンガンうける。
あとはご祝儀を渡してね、というハナシ、
シツコイくらいに繰り返して、笑って聞きつつも、
お客には刷り込まれたことでしょう。
熱狂的な昇太ファンの方が居たらしく、
そんな客いじりなどもして無敵なのでした。

立川談志 (ジョーク)
声が出ないので、仲トリを志の輔さんにゆずって、
ジョークのみの高座に。
「談春みたいな声の良いのが、後に上がると差がでちゃうから、
次の出番は志の輔で良い」なんて冗談で笑わせる。
あとは吉祥寺でも話していた芸術のハナシ。
終わって立ち上がると、何度も謝るポーズをして下がっていった。

立川志の輔 「新・八五郎出世」
声ばっかり師匠に似てくる、なんて冗談を話しつつ。
「妾馬」といえば、談笑さんの真打ち披露でも演っていたな。
この噺は、もう間違いないので、泣き笑いの娯楽作品に身を任せました。
これだけ盛り上がっても、今日の主役ではないんだもんな。
客席も「マダマダこれから」という雰囲気があるように思って聞いてました。

仲入り

口上:志の輔(司会)・昇太・ぜん馬・生志・左談次・談志
「お金のハナシ」でしぶとい昇太さん。
ぜん馬さんは「小言はメシを食わせながら」、
左談次さんは「長くかかった」というハナシだったかな。
家元は「歌舞音曲でOKだせなかった」というハナシ。
「落語は会話も歌っているし、あとはイロイロな形、
碁を打つなんかでも形が決まっていると良い、それは踊りにつながる」
と具体的な技術・伝統の解説して、
歌舞音曲を身につけることの重要性を語る。

しかし、パンフレットの文章が素晴らしかったなァ。
「俺が付いてる」なんて、家元に言われたら、うれしくて眠れないな。

柳家小菊 「粋曲」
家元に言われて、生志さんの指導をした「陰の功労者」というハナシで、
会場が大いに盛り上がる。
「あのドドイツも良かった」「家元に教わったフレーズだった」
なんて言いながら「家元のリクエストが多くてたいへん」なんてハナシも。

立川生志 「紺屋高尾」
登場するなり、万雷の拍手の物凄さもそうだけれど、
拍手が止まらないのです。
愛されているというか、祝福されているというか、
ゲストが豪華すぎますが、本当の本当に主役です。

その拍手に、照れて帰ろうとしたり、
「しゃべれないじゃないですか」なんて言ってみたり。
そんな幸せそうな生志さんの姿を見ていたら、
こちらもうれしくなってしまいました。
一昨年あたりは、いつも高座で愚痴っていたものなァ。

ネタの方も楽しみにしていたけど、
「紺屋高尾」というのは意外にビックリでした。

丁寧だけど、刈り込んであって、テンポ良く進むし、笑いも多い。
志の輔さんの「紺屋高尾」にちかいかな、と思ったけど、驚いた演出も。

朝になって、久蔵が高尾に招待を告げると、
「昨夜から若旦那という噺がウソなのは知っていました」と言い出す。
タシカニ!とガッテンポーズをとりそうになりまりましたよ。
それはそうだよなァ。
花魁ってプロのウソ付きが、ウブな青年の精一杯のウソを見抜けないわけがない。
しかし、それを黙って寄り添う高尾がいい女に思えたなァ。
見た目がオッサンなのがもったいないほどです。

一気にサゲまでいって、ドカンドカンと笑いが起きたところで、会もお開き。
ステッカーと手拭いを買いました。けっこうお気に入りです。

2008年04月29日

志の輔らくご21世紀は21日 (2008年4月)

志の輔らくご21世紀は21日 (2008年4月)
2008年4月21日(月)会場:明治安田生命ホール

思いっきり遅刻したけど、入場したときには噺がはじまったあたり。
枕もきいてこそなんですけどね。でも何とか間に合った方だ。

今年初めての安田生命ホールです。
4月ぶりかァ。早いもんだ。

立川志の輔「お血地脈」
あ、善光寺が舞台だったのか、と今さらながら気づいたのでした。
(枕きいてないから余計ですね)
石川五右衛門が血地脈の印を探す場面で「ヒランヤの石」なんて、
言葉が出てきたけど、なつかしいなァ。ヤンパラ、あ、そうか!

立川志の輔「禁酒番屋」
で、聖火ランナーのハナシから
「なにか共通点がありそう」といって噺の方へ。
隠そうとすると狙われる、酒の運命やいかに。
水カステラもたいがいだけど、しょんべん屋って発想は、
完全にヤケクソで最高ですね。
最後は侍が「一本とられる」という痛快な噺です。

松元ヒロ「今日のニュース」
もうね、最高ですね。
このネタのおもしろさは言葉には出来ませんね。
いやー笑った笑った。

立川志の輔「五貫裁き」
この噺の八五郎はかわいらしくて愛嬌たっぷり。
一途でマジメだし好感度が高い、けど無職なんです。
そんな人が生きてる大らかな世界に、
大岡裁きがあってドタバタ。
「クソを食らって西へ飛べ」が、この噺のクライマックスですね。

終演後、明日は生志さんの真打ち披露です、というような紹介。
あ〜いよいよ明日か、と思いました。

2008年04月28日

柳家さん喬独演会

柳家さん喬独演会
2008年4月20日(日)会場:三鷹市芸術文化センター

先週に続いて、なんとも寒い陽気の日曜。
平日はあれだけの陽気なのになァ。

開口一番:柳家小んぶ「小町」
体がでかくて、ぼくとつフェイス。
でもご隠居さんと八五郎の会話は生き生きとしていると思いました。

柳家喬四朗「せれぶ」
さん喬さんの独演会って聞いてたのに、、、
なんてタメ息はなかったですね。わりとウケていた感じでした。

柳家さん喬「百川」
ゆかいな噺です。
どうやら、会場にはお子さん連れが何組かいらっしゃるらしく、
中頃から後半にかけて、百兵衛がドタバタするたび、
「キャッキャ」という笑い声が聞こえたのでビックリ。
オーバーなアクションをしてるわけじゃないし、
子どもがひっくり返って笑うなんてなァ。
たぶんお子さんも凄いというか、良いんだろうけど、
さん喬さんの落語によるところが大きいんじゃないか。

ラストの百兵衛。どこから気づいてるのか分からないけど、
確信犯じゃなければ、あのサゲにはならないですよね。
表情に、そのニヤリというニュアンスがあってようでうれしかった。

仲入り

柳家さん喬「初天神」
めくりは、さん喬さんのママ、緞帳があがる。
たしか小菊さんの出番じゃ、、、と思っていたら、
「今日は、お子さんの笑い声がずいぶん聞こえます、
お子さん向けに」といって「初天神」をサービス。

長い噺とか人情噺が得意なさん喬さん、
なんて勝手なイメージを持ってましたが、
自由自在に客席を操っているかのように
ドカンドカンとウケまくる。
ギャグを天丼で繰り返した後は、スカしてスカして、、、
と本当に爽快でした。
かんぜんに裏切られました。参った、という感じ。

柳家小菊「粋曲」
いいですね〜いつもの音曲。
ドドイツ(都々逸)にも盛り上がる会場です。
会場の大きさが良いですよね。
池袋演芸場をかっこ良くしたくらいの大きさかな。
都々逸をドドイツと書いたのは、朝日名人会のパンフレットの
京須偕充(きょうすともみつ)さんの文章が
お洒落だったから真似したのでした。安易ですいません。

柳家さん喬「柳田格之進」
小雪のちらつく坂道の場面、万屋(よろずや)のハナレで
涼をとる夏の場面。
言葉と音で世界をつくっていく、その美しさといったら、
たまりませんです。

柳田の娘は吉原に売られて廃人になってしまい、
マヌケでしかなかった万屋の番頭が介抱することで元気になる、、、
という美談でシメ。
「堪忍のなる堪忍は誰もする、ならぬ堪忍するが堪忍」
とはいうものの、、、命がけで堪忍しなくてもねェ。

イイハナシにするにはウソがありすぎるけど、
キレイに語られると気づかないんだよなァ。

2008年04月27日

前進座劇場プロデュース その三十一 立川談志一門会

前進座劇場プロデュース その三十一 立川談志一門会
2008年4月19日(土)会場:前進座劇場

朝日名人会の大延長の中、
雨の吉祥寺をひた歩きして会場へ。
というわけで大幅に遅刻して会場に着いたんですが、
まず目に入ってきたのが「プログラム変更のお知らせ」。

なんと家元(談志)が仲入り前の出番になって、
トリが笑志さんになっている。
出番を聞くと「もうそろそろ談志さんです」とのこと。
非常に焦りました。

というわけで聞けなかったのは、
立川松幸「饅頭怖い」立川談修「初天神」。

入ると談修さんが「奴さん」を踊っているところでした。
横を見るとEastern Youthの吉野さんらしきひとが楽しそうに笑っていた。
うわ〜と思ったが、思っただけでこらえてみる。
踊りは2曲で、つづいての「まっくろけ節」はおかしかった。

立川談志(枕のみ)
声が悪いから最後まで出来るか分からない、
真打ちになるし、トリを笑志さんにゆずった、とのこと。
たしかに声が出ていないです。

ジョークを2,3演ったところで「ダメだ」となり
そでに向かって「ダンシューン」と家元が大声をだすと、
ドヨドヨとどよめく会場。
つづけて「春いるー?帰っちゃった?」と言うと、
しばらくして、ドタドタドタとジャケット姿の談春さんの登場。
会場は思わぬゲストの登場に拍手喝采でした。
「こいつに落語やらせます」と客に断った後、
談春さんに「俺の着物きていいから」と耳打ちする家元。
凄いことになったもんです。

袖に戻ろうとする談春さんに
「歌舞伎座ダメかもしれねぇぞ」と家元が言うと、
なら「前進座でやりましょう」と切り返す談春さん、
家元は、だまって「ニヤリ」とするのでした。

仲入り

立川笑志「茶の湯」
そんなわけでトリではなくなった笑志さん。
来週、昇進披露の会があるので、
「笑志」での高座はこの日が最後とのことでした。
談春さんの登場に喜ぶお客さんにスネた真似をしてみたり、
芯の強いところで笑いをとりつつ、という感じで、
イイなァとおもっていると、落語の方はもっとすごかった。
もう、爆笑爆笑の連続でギャグがハマるハマる。

ざぶとん亭の馬場さんの日記にも書いてあったけど、
この日のお客さんって良かった気がしますなァ。
ハプニングの連続を楽しむような余裕がありました。

それでも若干微妙になりかけていたかもしれない雰囲気を、
ひっくり返すような熱演、こりゃすごいです。
ドンドンドンと盛り上がってくる感じでした。

立川談春「明烏」
家元の着物に袴で登場した談春さん。
あきらかに着物が小さいんですけどね、
座ってしまったら、そこまで気になりません。

噺の方は「明烏」、音だけで見えてくる吉原の雑踏。
良いもんだよなァ、良いもん聞けたなァ。
時次郎は、一夜にして物わかりのいい男になってしまい、
サゲの台詞も不良の二人を馬鹿にしているようで楽しかった。

立川談志(ジョーク)
談春さんの高座が終わって、私服の家元が登場。
ビールと睡眠薬で元気になった、と言いながら、高座で話し始める。
いつものジョークが始まり、どんどん調子が出てきたようで、
高座に取り寄せたビールを片手にジョークを続ける。
けっきょく長いこと演ってくれたんじゃないかな。
家元の優しさは底知れないです。
こちらはソコまで求めていないのになァ。
家元が優しいから甘えてしまうんでしょうか。

噺は「ろくろっくび」の予定で、やはり「ひと味違う」のだとか。
与太郎はお上さんなんて欲しがってなくて、
性欲が目当てで婿入りするわけじゃないから、
深夜の(首が伸びる)シーンがずいぶんと違うのだそう。

そりゃァ聞きたい。
たしかに家元の与太郎だったら、女は欲しがらないよな。
聞ける日を、たのしみに待ちます。

2008年04月24日

第七十八回 朝日名人会

第七十八回 朝日名人会
2008年4月19日(土)会場:有楽町朝日ホール

2ヶ月にわたる権太楼さんの「子別れ」通し口演ということで、
来月も行きたーい、となってしまったら、
運良くチケットを譲っていただけたのでした。

三遊亭好二郎「提灯屋」
兼好に改名して円楽党の真打ち昇進になるとのことです。

古今亭志ん橋「天災」
あ、落語通検定の一級の問題に出てきた人だ!

柳家花緑「笠碁」
枕で笑いと共感を得て、客席のテンションをあげた後、
五代目小さんの十八番である「笠碁」へ。

碁のマッタが発端でケンカになった隠居の二人。
持ち出してきた古い話は、なんと40年前のコイバナで、
男女の駆け引きの上では「マッタが大事」と
アドバイスしたというエピソード。
2人の友情がどれだけ固いものか、と思えるハナシですな。
そしてサゲ。
再会までにさんざん待ったから、もうマッタしたくない!だって。
人の想い、友情の一点にしぼった快作!
感激しちゃいました。

仲入り
いつものサンドウィッチとコーヒーを食す。
やっぱ年間の通し券が欲しい。

桂平治「のっぺらぼう」
目鼻口のある顔で、のっぺらぼうを表現できる顔のすごさ(笑)
お客さんは大喜びでしたね。

柳家権太楼「子別れ(下)」
ご案内の通り、前回(先月)からの続きです。
といいつつ山谷の弔いから始まって、紙屑屋と吉原へ出かける場面(中)もあり、
たっぷりでした。
(下)では、かわいさ全開の亀ちゃんがうれしい。
熊さんと亀ちゃんの再会、母子のシーン、鰻屋の2階と、
3つのシーンで泣かせる。(上)でアレだけ笑わせておいて、
後半は一気に泣き泣き泣きという感じ。
できたら一日で「上〜中〜下」の通しを聞きたいな。

いつも長丁場の朝日名人会ですが、
今回は3時間30分でした。

ひやァ〜たっぷり。

柳家三三 桂吉弥 ふたり会

柳家三三 桂吉弥 ふたり会
2008年4月18日(金)会場:内幸町ホール

内幸町ホールには職場からタクシーで向かいます。
雨の金曜日ということで渋滞の不安も取り越し苦労でした。

開口一番:桂二乗「牛ほめ」
お客さんの笑い声がたくさんで、
ハナからギャンギャンウケていましたね。

柳家三三「雛鍔」
三三さんの登場。
会場に散らばっていたお子様には、
落語会に連れてこられた子どもの悲劇、という枕でサービス。

「雛鍔」って、いわゆるオウム返しなんだけど、
子どもが大人にいたずらする噺なんですね。
三三さんの生意気でやんちゃな雰囲気もあるという感じが、
この噺の子どものイメージにあっているかもな。

桂吉弥「尻餅」
テレビドラマでなじみ深かった、あの笑顔で登場の吉弥さん。
お子さん連れやら、若いお客さんも多くて、
会場自体のテンションもちょっと上がった感じでしょうか。
「『ちりとてりん』ブームも終わりまして、
今は、しょーもないドラマやってますけど」と言うと会場からは拍手が。
「瞳」は見てないから分からないけど、
みんな「ちりとてちん」が終わったのが、残念だったんでしょうねェ。
僕だってそうです。

「尻餅」リズミカルなペタペタという音で、
中手(拍手)も起きる盛り上がりとなりました。

仲入り
前半は余り集中して聞けず、、、
会場の表に出て目を覚ましてみる。

桂吉弥「七段目」
二席目は芝居噺。
これはうれしかったなァ、上方だと鳴り物も派手なんですかね。
とっても華やかで、明るい、ほどよい軽さもあって、
良いもの聞いたなァと思えました。
近くの席のお子様も夢中になっておりました。

柳家三三「鰻の幇間(うなぎのたいこ)」
真夏の噺っていうのもあるのか、
三三さんの幇間(たいこもち)というのは少しだけ元気がない。
ひょうひょうとした雰囲気で「ようようよう」とやるものだから、
その後の悲劇を予感しているかのようで笑ってしまった。

最初にプログラムでネタを知ったときは、
スっと終わるのだな、と思っていたけど、
意外に長くて熱演でしたね。

いろどりも鮮やか、華もあるし、古典も良い、
気持ちの良い二人会でした。
次回は6月に横浜にぎわい座のようです(5月1日チケット発売)。

2008年04月23日

下書きが6本も、、、

落語会に行ったけど、
下書きしただけのエントリが6本も、、、

自分でも何をもったいつけているのやら、
という感じですが、なかなか時間もなく、、、

、、、言い訳です。
明日以降、書いていこうと思っております。

それはともかく、
笑志改め生志さんの真打ち披露、良かったですねェ。
興奮冷めやらずです。

2008年04月21日

鈴本演芸場4月中席 夜の部(4月13日)

鈴本演芸場4月中席 夜の部(4月13日)
2008年4月13日(日)会場:鈴本演芸場

肌寒い日曜の午後、という感じだったので、
鈴本に電話をしてみると、それほどは混まないとのことだったので、
ブラブラと出かけて来ました。

柳家さん生「湯屋番」
小さん師匠の思いでバナシなど楽しい枕から、
短めの「湯屋番」へ。

五明楼玉の輔「動物園」
大阪の方の定番ネタだとおもっていたら、ココで聞けるとは。
木久蔵親子の枕から笑いの多いネタへ、サービス満点ですね。
じつは玉の輔さんの落語は初めて聞いたのでした。
噺家の手ぬぐい」もってるのにな。

鏡味仙三郎社中「太神楽曲芸」
淡々と進む曲芸。寄席の醍醐味ですよねェ。
しかし太神楽曲芸って実際どのくらい難しいんですかね。
道具も特殊だし、なんかちょっとわかりにくいんです。
見ていても、みんな簡単にやってしまうしね。

柳亭市馬「普段の袴」
ココからがさらに豪華です。
代演で出た市馬さん、上野の鈴本演芸場ということで、
この前の通りは殿様、侍が通った目抜き通りだった、
というハナシから「普段の袴」へ。
遠い昔、でも場所はすぐ近くのハナシというのが、
なんとも不思議な感覚で、
タイムスリップしたような錯覚というよりは、
郷愁というか、イニシエに思いをはせるっていうんですか。
上野ならではですなァ、味わい深い。

柳家さん喬「ねずみ」
仲トリは、さん喬さん
人情噺というか、良い噺をスっとした独特の空気感で演る、
声のトーン、丁寧な語りがドンドンとクセになってきてます。

子どもはかわいく、父親は正直者な、けなげな親子。
それを助ける甚五郎の飾らないけれども凛としたたたずまい。
日曜の夜の雰囲気にもあっているように思った。
ぼくが思っただけですけどね。

仲入り

大空遊平・かほり「漫才」
新ジャンル、ストレス漫才?なんていうのは冗談ですが、
このパターンであれば無限に笑いがとれそうですよね。
笑いの神に魅入られた夫婦。

三増れ紋「江戸曲独楽(えどきょくごま)」
キャッキャと楽しい曲独楽。
たぶん照明をもうちょっと正面から当ててもらった方が良いなァ。
肝心の曲独楽はぜんぶ成功でした。

柳家花緑「紺屋高尾」
出てくるなり「客席の雰囲気も曜日によってずいぶんと違って
(明日から月曜だから)日曜が一番お客席が沈んでいる」なんて笑わせる。
吉原についての枕が続いたので、「『明烏』かな」とおもったら、
「傾城に誠なしとは誰がいうた」と来たので、おぉ〜となりましたよ。
花緑さんは、たしか談春さんに「紺屋高尾」を教わったのだったかな。

途中、お得意の軽いギャグも入れながら、
ほんとうに最後の最後、久蔵が高尾と出会ったあたりから、
一気にグっときてしまった。
不思議なもので、頭で考える・思う前に、
体全体でジワーっとくるものがあった。なんだろうなァ。
花緑さんの混じりっ気のなさ、みたいなものが、
久蔵の姿にかさなったんだろうか。

ん〜考えすぎかな。考えすぎです。

決めの台詞、「久さん元気」も炸裂。

フラっと出かけた鈴本演芸場だったけど、
ものすごくトクした感じでしたねェ。
家が近ければもっと行きますな。

2008年04月20日

第52回 扇辰・喬太郎の会

第52回 扇辰・喬太郎の会
2008年4月12日(土)会場:国立演芸場

開口一番:春風亭一左「鈴ヶ森」

柳家喬太郎「饅頭怖い」
枕は彦いちさん、運動とかダイエットとか健康的なハナシ。
たいする喬太郎さんは酒を抜くと食欲が増えるとか。
扇辰さんは「普通に」やせていくらしい。

で、さらりと噺のほうへ。
まぁ饅頭を怖がる男(モリさんとかモクさんとか言ったが)の、
恐がり方がハンパじゃァなくて、
どれだけ恐がれば周りが信用するんだろ、というくらいに
オーバーにおびえてみせるわけです。

ラストの、饅頭を食う表情はうまそうで、
くず饅頭にそば饅頭、中華まんなどなど、、、
とても幸せそうな表情で、饅頭が食いたくなっちゃいました。
いっそ、この噺のときは落語会場で饅頭を売ったらどうかなァ。

入船亭扇辰「百川」
同期の彦いちさんが、お祭りで地元にとけ込んでいたハナシ。
またも彦いちさんが枕です。

「百川」がこの日のネタおろし。
純朴な田舎ものの百兵衛にとっては悲劇でしかないけれども、
それをよってたかって、からかっている江戸っ子のヒドいこと。
という噺になっていたように思いました。

仲入り

入船亭扇辰「鮑のし」
ネタおろしが終わって「良かったー」と笑顔の扇辰さん。
本当にうれしそうです。
噺の方は、細かいところまで神経が行き届いているような、
丁寧な「鮑のし」だなァと思いました。
サゲは甚兵衛さんがマヌケすぎる気もしたけれども、
とにかく「オマンマ食べたい!」の一心で頑張る姿が、
ひとびとの感動を誘うのではないでしょうか(なんのこっちゃ)。

柳家喬太郎「宮戸川」
喬太郎さんのネタおろしです。
「宮戸川」といえば、お花半七のなれそめの噺だと思っていたら、
夢の後先は続き、ずいぶんと長い、その後があったのでした。

結ばれた2人は、ある雨の日から雲行きがおかしくなり・・・
にぎやかだった雰囲気は一変、
とくに船の上の語りのシーンは、抑えた声のトーンが静けさを作り出す。

噺としては、そうとう訳が分からないけど、
喬太郎さんの表現力が堪能できる、
お客としては「楽しみしたいネタ」の一つになったのではないでしょうか。

とか書いていたら、
どうやら数日後の三鷹の井心亭でも「宮戸川」演ったみたいですね。
聞きたかったなァ。あそこは会場も良いしね。

2008年04月17日

志らくのピン 古典落語編

志らくのピン 古典落語編
2008年4月11日(金)会場:内幸町ホール

相も変わらず、開演後の到着。
(聞けなかったのは、らく次さん「鮫講釈」)
このところ、ずっと10分後の到着が続いていますが、
別に聞かなくて良いと思っているわけではないのです。
間に合わないんです。

立川志らく「無精床」
この春からアナ☆パラなる番組で、
コメンテーターをされている話。そうだ、この番組はみなくては。

で、噺の方は狂った床屋が舞台。
床屋の親方が、自分のフケを鼻から吸い込んだり、、、
言うことなすことイチイチ異常で、
しまいには「無精床だから無精がウリだ」といばる始末、
それでも帰ろうとしない客は命知らずだと思います。

最高なのはペットのボウフラ「まさおとナターシャ」、
「遊んでもらって良かったね」と親方が涙ぐむ場面が最高に楽しい。
ピーターとジョンソンも良いけど、
ナターシャもバカバカしくて最高です。

立川志らく「厩火事」
おしゃべりで歌が好きな、お咲さん。
楽しくてしょうがないです。コレ聞いちゃうと、
いわゆる、ふつうの「厩火事」なんて聞けたモンじゃない。
サゲだって、嫌みに感じないものなァ。
バカバカしいけど、優しくてお洒落なんです。

仲入り
次の会のチケットですが最近は仲入りにはもう売り切れています。
でも帰りにローソンに行けば買えますね(いまのところ)。

立川志らく「一文惜しみ」
ん〜この噺は知らない、、、と思っていたら
「五貫裁き」のことなんですね。でも「一文惜しみ」なんです。
サゲまで聞いて納得しました。

噺の後半、久々に頭がスカっとするほど笑えて、
最高に楽しかったです。

最後は、ご隠居さんがカッコよく、力強いのがうれしい。
ご隠居の「クソを食らって西へ飛べ!」のタンカに、
「実際に飛んだらどうでしょうか」ってのが、あまりにもオモロいので、
しばらく「オモロかったオモロかった」と言い続けてしまいそうです。

いわゆる勧善懲悪という筋書きなのかも知れないけど、
とくに誰が正しい、悪いということでもなく、
八五郎のけなげさと、どこまで分かっているのか意味不明な大家。

徳力屋の旦那と番頭はヤッターマンのドロンボー一味みたいな、
悪知恵は働くけどマヌケで、最後は負けちゃってトホホとなる人たち。

誰も恨んだり、恨まれたりするようなことじゃぁない。
スカっとしたなァ。
とにかく志らく師匠の落語が素晴らしいのだ。

2008年04月16日

なかの談志独演会

なかの談志独演会
2008年4月8日(火)会場:なかのZERO小ホール

プログラムをみて、今日は前座なし、
市馬さんと家元二席と知ったときは、ちょっと驚きつつ、
凄い会になりそうだ、とワクワクしました。

柳亭市馬「掛け取り」
いつもの笑顔で登場した市馬さん。
「今日の会に出られることが大変うれしくて誇らしい」と
うれしそうにしつつ、しかし裏腹に少し緊張もされているそう。
大阪で桂春団次さんの喜寿の祝いの会に出て、
上野・鈴本演芸場に戻ったら川柳川柳の喜寿の祝いがあった。
「同じ喜寿でも、、、」と笑わせる。

噺のほうは、春先の陽気を
完全に無視した大晦日の噺で「掛け取り」でした。
お客さんも「わかっていて」ウワァーという拍手。
狂歌から相撲甚句、芝居と絶品ののどを聞かせつつ、
最後は昭和歌謡が炸裂する「掛け取り美智也」に場内は大喜び。
そして「まだまだ」と、いつもより、
かなり歌いっぷりが良かったのですが、それもそのハズ、
家元(談志)と市馬さんをつなぐものは歌謡曲(うた)なのであります。

立川談志「黄金の大黒」
「アイツおもしろいよ。ああいうアレンジならいい」
「オレを楽しませようという了見がよい」と市馬さんをほめる家元。
すでにこの時点で、この会に来て良かったー思いました。

辛酸なめ子なんて、とんでもない名前のヤツが居るが、
金玉なめ子のほうがよっぽど会話がはずんで良いんじゃないか。
なんてうれしそうに言う。

「黄金の大黒」は、たくさんいる長屋の住人達の
一人一人が生き生きとしているのが印象的で、
細かいことよりも「ありそう」という台詞や会話が、
リアリティのある笑いをつくっていきます。
嘘がないし、かといって生々しすぎるわけでもない、
毒気があるようで、とても優しい、というようなことが、
家元の落語に感じる魅力なのかも知れませんなァ。
この噺と関係ないかも知れないけど。

仲入り

立川談志「黄金餅」
市馬さんが家元に稽古を願い出ていた「黄金餅」を演るとのこと。
ただ声の不調がかなりものもで、焼き場に着いたあたりから、
「はしょって」ラストまで語ることに。

道中付け(地名を並べて、道行きを語る)の部分の
リズムの心地よさ、
そして「現代ならこういうルートだから」という部分
(これも最後まで行かなかったけれど)すごい良いですよね。
夢中になりました。
で、サゲまでいったあと、
あの場面はこう、この場面はこう、と
演ってなかったシーンを演りはじめました。

今日は出来が良くなかったと思った家元が、
サゲのあとも、なかなか終わらないことがありますが、
今日もそういう感じだったんですかね。

ドキっとしたのは焼き場に行く金さんの、
金への執念と、恐怖の入り交じる、暗がりの一人道。
ミステリーでもあるし、ドラマもある。
ここでギュっと客の胃袋を縮めさせておいて、
アジ切り包丁で死体を切るシーンに続くのだから、
さぞ通してきいたら、すごいんだろうなァ。

2008年04月14日

ブログちょっと改造。タグなるものを

ブログをちょっと改造しようと思って、
いろいろやったのですが、中途半端な形で時間切れです。

Last.Fmというサイトのブログパーツを入れて、
最近聞いてるCDなんかを表示したかったんですが
(特に意味ないけど笑えるので)
Flashの埋め込みをイチイチ書きなおすのが面倒で断念。

各記事に地図を入れたいんだけど、そうすると一覧ページが重くなるから、
どうしたもんかと考えたけど妙案もなし。

あと「タグ」というのがありまして、
それぞれの記事につけるキーワードですが、
これを丁寧につけているんで、一覧にしたらどうなるかな、
とおもって、ブログのトップページの右下に置いたら大変なことに。

演題と会場、あとシリーズ化されている会の場合は、
その名前なんかをキーワードにしています。
自分でいろいろ思い出したいときなんかに、
便利かなとおもって、つけてるんですけどね。
(ちなみに演題は、二ッ目以上が演ったネタです)

一度しか聞いてないネタ(とくに新作)、珍しい会場とか、
とにかく種類が沢山あるんで、縦にブワーっと長くなってます。

同じキーワードが多く設定されている場合は、
文字が大きくなってますけど、ほとんど同じ大きさですね。
わりと出かけている会場、「にぎわい座」「広小路亭」なんかが大きいのかな。

あまりにも見づらいので、
表示件数とか見た目とかを後日なおしてみるつもりでーす。

2008年04月11日

立川志の輔独演会

立川志の輔独演会
2008年4月6日(日)会場:三鷹市公会堂

桜も散り始めた春まっただ中という陽気の週末。
先週に続いて三鷹にやってきました。

開口一番:立川志の彦「つる」
おっと前座さんは早くも2度目の登場、志の彦さん。
彼は落研出身なんだろうとか、かってに想像していたんですが、
素人落語の経験はないのだとか。不思議な人だ。

立川志の輔「みどりの窓口」
志の彦入門の小噺をしたあと(これが面白い)、
時事ネタもおりまぜつつ、春の陽気のようなボンヤリした人もいる、
というようなことを言って「みどりの窓口」へ。
自作の新作落語の中でも、評判の良いモノのようなのので、
聞けて良かったです。
しかし、あの老夫婦は不思議な旅を計画するわけですが、
実現したら楽しい旅なんだろうなァ。

大勢VS窓口みたいな構図で、なんか闘ってるんですよねェ。
われわれ庶民は。
窓口で待たされてイラ立っている変なテンションとか、
変な人がする変な主張なんて、どれもアリそうでおかしかった。

仲入り

立川志の輔「柳田格之進」
ピシっと袴で登場してきたので
「侍かなァ、だれだ?」と思っていたら、柳田様でした。
いやーすごいカッコイイのですよ。

台詞が終わって顔をさげて間をとった後に、
声だけがカットインしてくる(顔はさげたまま、次のシーンの台詞を言う)、
というのを2,3回しましたよね。
こういうのは初めて見たけど、なにげに凄くないっすか。
ビックリしたなァ、僕だけかな。

あとは「ズワァァァ」「ワァァァ」と
刀を振り下ろした後の、たっぷりとした間。
もうね、どうなる?ってドキドキしちゃいます。
内臓がギリギリするような緊張感。
肩に力はいりましたね。

ホっとするような、この噺のラスト。
描かれているのは許しであります。
「ホントにそれで良いの?娘さん」と思ってしまったけれども、
苦しむ父親の姿を見て、家族を救う意味もあったのでしょうか。

まーそんな騒動になる前に、
はじめにちょっとでも(無くなった)金を探していれば、
こんなことにならないんですけどね。
大掃除で出てくるくらいなのだからさァ、なんて。

そういう嘘を感じさせない、というところに、
作品としてのすごさ、良さ、があるようにも思えます。

会が終わった後、お客さんの表情を見ていると、
みなさん「満足した〜」みたいな雰囲気だったような。
たまらないですよね。すごく良かったものなァ。

柳家権太楼独演会

柳家権太楼独演会
2008年4月5日(土)会場:横浜にぎわい座

土曜のお昼に権太楼さんの独演会で大笑い、というのは、
贅沢きわまりないです。というわけで、にぎわい座へ。

開口一番:古今亭志ん坊「道灌」
ひさびさに聞いた噺ですが、非常にきれいで、
聞いていて楽しい「道灌」でした。
やっぱこの噺は好きだな。

柳家右太楼「湯屋番」
スッキリしたルックスに、師匠譲りのギャグと熱演。
なかなか楽しかったです。
とくに若旦那が風呂屋の番台で大騒ぎする場面、笑ったなァ。

柳家権太楼「人形買い」
ひやァ〜面白かった。とにかく笑いました。
町人達がワーワーいって、
相変わらず、ずるがしこくて、かわいらしい定吉やら、
マヌケは、徹底的にマヌケだし。もう爆笑という感じ。
となりで聞いていた母親が涙を流して笑っていました。

トリオ・ロス・ケノス「ラテン音楽」
「古典とラテン」というダジャレなんだけど、
実は相性が良い、というテーマのもとラテン音楽の3人組が登場。
子どもの頃、父親が良く聞いていたCDといえば、ラテンでした。
だから本当はずいぶんと上の世代の懐メロなんだけど、
ぼくにとっても懐かしい、知っている曲ばかりで、うれしかったです。
あとはギター。ラテンのギターって、あぁ幅広のネックで、
ああいうものなんだな、とおもいました。
実家にあったのもそうだったんだけど、
あれ以来あいいうギターに出会っていなかったのでした。

仲入り

柳家権太楼「百年目」
鳴り物入りで、にぎやかな「百年目」。
季節の噺だけど、とくに面白かったり笑える噺でもないし、
どんな感じで演るんだろ、と思っていたのですが、
最後の最後までギャグが散りばめられていました。
ラストの旦那が番頭に説教する場面。
「あの遊び方はナカナカすごかったなァ」と言って、
番頭を楽しそうにイジめる、というギャグを連発。

なんでも爆笑編にしてしまう権太楼さん。
まー笑った笑った。ヤミツキになります。

これはゴールデンウィークの鈴本演芸場、
「権太楼噺 たっぷり十夜」が、がぜん気になりますな。

2008年04月08日

志の輔noにぎわい(2008年4月)

志の輔noにぎわい(2008年4月)
2008年4月1日(火)会場:横浜にぎわい座

志の輔さんも久しぶりなら、志の輔noにぎわいは、いつ以来やら・・・
久しぶりの懐かしい雰囲気に、すっかり上機嫌になってしまいました。

開口一番:立川志の彦「つる」
見慣れない前座さんだな、と思ったら「本日が初高座です」と元気よく。
どこかクセのある落語で、不思議に思っていたら、
師匠曰く「あぁいう風に教えた覚えはない」とのこと。
そらそうだ。

立川志の輔「踊るファックス」
ヴェトナムでの落語会の話もありましたっけ。
あとはテレビの影響ってすごいですね。という話。
「ぴったんこ カンカン」で紹介した富山の店が行列になっているとか。
そんな評判はあてにならない、機械なんかもあてにならない、
あてにならないものだらけ、、、
といった枕をたっぷり話して「踊るファックス」へ。

間違いファックスが起こす悲劇と言うか、
ミステリー喜劇というか。自分で書いてて「なんだそりゃ」ですけどね。
まァ謎が謎を呼んで、笑いも呼んでいくわけですが、
機械というのは常に正確で、人間のいい加減さも、
正確に再現してしまうからタチが悪いのかもしれません。
最後はシッチャカメッチャカでドタバタして、
ドッカン!という笑いが。いつ聞いてもオモロイです。

仲入り

柳家紫文「粋曲」
仲入り後は、なんと紫文さん。
やったー!コレは思わぬ、もうけモンであります。
お得意の「鬼平シリーズ」をタップリと。
「大岡越前」も飛び出し、最後は踊り「片足カッポレ」も披露。
ゲストにしては盛りだくさんで、
寄席では見られないロングステージがうれしかったです。

立川志の輔「徂徠豆腐」
枕はあてにならない税制の話。人のために働ける人は、
貴重だから大切にしないと行けない、という話から噺の方へ。
ただの豆腐屋が荻生徂徠(おぎゅうそらい)の命を助け、
「忠臣蔵」のクライマックスにまでつながる、という人情。
もう、なんというか「とっておきのイイ話」という感じですなァ。

終演は、なんと22時!いくら長いとはいえ、3時間とは面食らいました。
そんなに長いとは感じなかったなァ。腰は痛くなりましたケドね。

2008年04月06日

柳家小三治独演会

柳家小三治独演会
2008年3月29日(土)会場:三鷹市公会堂

日差しは暖かく、桜も満開という陽気、
久しぶりの小三治さんです。
三鷹の駅からちょっと遠い、三鷹市公会堂へ。
(ちなみに、タクシーだと1000円ちょっと)

柳家禽太夫(きんだゆう)「蜘蛛駕篭(くもかご)」
小三治さんの会ではおなじみの禽太夫さん。
新幹線の本数が増えたから、バスの本数よりも多いとか、
枕も楽しくて落語会に来たなァ、というノンビリとした空気で、
会場の寒さも忘れそうに(忘れないけど)。
「蜘蛛駕篭」は、バタバタした江戸っ子がかわいらしい落語で、
あまり聞けないんだけど、けっこう好きかもしれない。

柳家小三治「千早振る」
登場するなり「(会場も寒いけど)楽屋はとっても寒いです」といって、
お茶をすすりながらニッコリ。
「記憶にございません」というふざけた言葉は何だ、
と庶民感情を代弁してなげきつつ。

人は知っているのに「知らないふり」するし、
知らないのに「知ったふり」をする。
でも、
知らないものを「知らないふり」するのは悪いと思うんです。
といって、フフフと笑うと、噺のほうへ。

この噺といえば、ご隠居の知ったかぶりが炸裂して、
メチャクチャなことを言うわけですが、
そのご隠居に質問しまくる職人の金さんも、
ご隠居の無知を「知らないふり」をしているフシもあり、
二人の嘘のつきあい、掛け合い、
がなんとも人間らしく、みずみずしいのです。
とても現実にはあり得ない場面なのに、
不思議とリアリティがありましたね。
これは家元(談志)の「千早振る」にちょっと似ていたなァ、
なんてことも思いながら聞いていました。

竜田川(たつたがわ)が、女乞食に身を落とした千早を突き飛ばすと、
なんとフワフワと飛んで山に当たって跳ね返ってきた、
それを突き返しては戻り・・・というSFのようなシーンも登場。
「え〜!?」という金さんに、
ご隠居が一言「女乞食は良く跳ねる」。
これには大笑いしてしまいました。

仲入り

柳家小三治(枕のみ)
今日のお客さんにお礼を言いたい、言い出す小三治さん。
「『千早振る』自体は好きな噺で、良く演るのだけれど、
今日は一年に一度あるかないかというほどデキがよかった」とのこと。
体調も会場の音響もそれほど良くないのだけれど、
すみずみのお客さんまでに声が行き渡っているような感覚で、
「全員に楽しんでもらおうと思って演れた」とのこと。

枕は、いつかも聞いた「青葉の笛」の話。
この話、好きなんですよね。
枕と言っても落語の定型のものでもないし、
かといって、ただの雑談や時事ネタじゃない、
非常に趣深く、好奇心を持って聞ける話です。
「青葉の笛」の話は「この歌には2番もあります」といって
枕が続くことになりました。

そして、もう一度。
「『千早振る』の出来が良かった」と言い出して、
「なので、今日はもう落語は演らないで終わりにします」とアッサリ。
あまりにもアッサリと言うので、妙に納得してしまいました(笑)
と言うわけで、二席目の演題は「青葉の笛」ということに。

2008年04月01日

黒談春 第五回

黒談春 第五回
2008年3月25日(火)会場:紀伊國屋ホール

仕事、仕事ですよ。
してるんでね、開演に間に合わないわけです。
ん〜ソレって罪ですかねェ。

立川談春「花見小僧」
なので聞けてない。。。

立川談春「お血脈」
東大寺の「修二会」に出かけた際の話をたっぷりと。
けっこう楽しく聞けた、完成された枕なんですね。

で、落語の方は、ご本人が「苦手」という地噺です。
たしかに聞いたことがなかったけれど、
さんざん長い枕を聞いたので違和感なかったですね。
黒談春だからか、ギャンギャンうける、と言う感じではないけれども
「ワハハハ」と絵に描いたような笑い声が響いていました。
「ヨシミチュー」といったあと、
(かわいい声だからって)「媚びてるわけじゃない」
と軽く言い訳していたのが、ちょっと笑えました。

仲入り
今回のアンケートは、小屋の話。
「ここで聞きたい」という小屋はだんぜん、
四谷の紀尾井ホールだなァ。
音が良いですよ。席も良いし、きれい。
帰りのエレベーターさえ混まなければ、満点だと思ってます。

立川談春「二階ぞめき」
おっと、パンフレットで見たときから、凄いのが来たーと興奮。

志らく師匠が「談春兄さんの落語は右脳50%左脳50%」と評していたけれど、
この「二階ぞめき」なんて、そんな感じで聞いていました。

できあがった二階の吉原を、丁寧に説明しつつ、
ひたすら大工の仕事に感心する若旦那。
妄想劇場の場面は、度々「一人でやるの疲れるな」と愚痴りつつ。
左脳50%で狂気も抑えめながら、
遊びの楽しさ、浮かれた独特のテンションというか、
そういうウキウキするような雰囲気と、語りの美しさが相まって、
なんともきれいな落語だと思いました。

しかし二階に吉原が出来た、といっても、
頭の中には何にも思い浮かべられなくなっちゃいますね。
新横浜のラーメン博物館みたいなものを想像してますが、、、(なんだかな)
いっそ、二階に本物の吉原がある、くらいブっとんだ世界を思い浮かべた方が、
楽しいんでしょうね。あ、そういう噺だったか。

家元の録音(立川談志プレミアム・ベスト落語CD-BOX )聞いたら、
こんなやりとりがあって、爆笑してしまった。

「二階に吉原が出来るの?」
「出来ますよ」
「ホント!?」
「ん〜ホント!だって落語だもん」
だって

決戦前夜!チケット発売(2008年4月1日)

なんとも注目チケットの発売が多い日です。

横浜にぎわい座 5月興行
●「5月1日 立川志らく第二十四回「志らく百席」

●「5月2日 立川談春独演会

●「5月3日 柳家権太楼独演会
[出演]柳家権太楼 / 柳家ほたる [ゲスト]大瀬ゆめじ・うたじ

●「5月4日 春風亭小朝独演会昼の部 / 夜の部

●「5月7日 扇遊・鯉昇・喜多八 三人会 ~睦会がやってきた
[出演]入船亭扇遊 / 瀧川鯉昇 / 柳家喜多八

●「5月8日 桂小米朝独演会

●「5月9日 笑志改メ立川生志真打昇進披露横浜公演
[出演]立川生志 / 立川談志 / 立川談之助 / 桂梅団治 / 立川談春 / 立川志の吉

●「5月2日 第73回 横浜にぎわい座有名会(5)1,000円デー」


五夜連続!立川生志真打昇進披露興行 『…の・ようなもの』
●「5月19日 立川志の輔がでる日
[出演]立川生志 / 立川志の輔 / 立川文都 / 林家木久蔵(二代目) / 立川志の吉 / 林家二楽

●「5月20日 高田文夫がでる日
[出演]立川生志/立川左談次/高田文夫/三遊亭白鳥/立川談奈/ダメじゃん小出

●「5月21日 春風亭昇太がでる日
[出演]立川生志/春風亭昇太/五明楼玉の輔/桂平治/立川志らら/三増紋之助

●「5月22日 談春・喬太郎がでる日
[出演]立川生志/立川龍志/立川談春/柳家喬太郎/立川らく里/鏡味正二郎

●「5月23日 立川談志がでる日
[出演]立川生志/立川談志/立川談幸/林家たい平/立川吉幸/江戸家まねき猫


●「6月25日 県民ホール寄席 柳家喬太郎 独演会

さぁ大変ですね・・・

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