前進座劇場プロデュース その三十一 立川談志一門会
前進座劇場プロデュース その三十一 立川談志一門会
2008年4月19日(土)会場:前進座劇場

朝日名人会の大延長の中、
雨の吉祥寺をひた歩きして会場へ。
というわけで大幅に遅刻して会場に着いたんですが、
まず目に入ってきたのが「プログラム変更のお知らせ」。
なんと家元(談志)が仲入り前の出番になって、
トリが笑志さんになっている。
出番を聞くと「もうそろそろ談志さんです」とのこと。
非常に焦りました。
というわけで聞けなかったのは、
立川松幸「饅頭怖い」立川談修「初天神」。
入ると談修さんが「奴さん」を踊っているところでした。
横を見るとEastern Youthの吉野さんらしきひとが楽しそうに笑っていた。
うわ〜と思ったが、思っただけでこらえてみる。
踊りは2曲で、つづいての「まっくろけ節」はおかしかった。
立川談志(枕のみ)
声が悪いから最後まで出来るか分からない、
真打ちになるし、トリを笑志さんにゆずった、とのこと。
たしかに声が出ていないです。
ジョークを2,3演ったところで「ダメだ」となり
そでに向かって「ダンシューン」と家元が大声をだすと、
ドヨドヨとどよめく会場。
つづけて「春いるー?帰っちゃった?」と言うと、
しばらくして、ドタドタドタとジャケット姿の談春さんの登場。
会場は思わぬゲストの登場に拍手喝采でした。
「こいつに落語やらせます」と客に断った後、
談春さんに「俺の着物きていいから」と耳打ちする家元。
凄いことになったもんです。
袖に戻ろうとする談春さんに
「歌舞伎座ダメかもしれねぇぞ」と家元が言うと、
なら「前進座でやりましょう」と切り返す談春さん、
家元は、だまって「ニヤリ」とするのでした。
仲入り
立川笑志「茶の湯」
そんなわけでトリではなくなった笑志さん。
来週、昇進披露の会があるので、
「笑志」での高座はこの日が最後とのことでした。
談春さんの登場に喜ぶお客さんにスネた真似をしてみたり、
芯の強いところで笑いをとりつつ、という感じで、
イイなァとおもっていると、落語の方はもっとすごかった。
もう、爆笑爆笑の連続でギャグがハマるハマる。
ざぶとん亭の馬場さんの日記にも書いてあったけど、
この日のお客さんって良かった気がしますなァ。
ハプニングの連続を楽しむような余裕がありました。
それでも若干微妙になりかけていたかもしれない雰囲気を、
ひっくり返すような熱演、こりゃすごいです。
ドンドンドンと盛り上がってくる感じでした。
立川談春「明烏」
家元の着物に袴で登場した談春さん。
あきらかに着物が小さいんですけどね、
座ってしまったら、そこまで気になりません。
噺の方は「明烏」、音だけで見えてくる吉原の雑踏。
良いもんだよなァ、良いもん聞けたなァ。
時次郎は、一夜にして物わかりのいい男になってしまい、
サゲの台詞も不良の二人を馬鹿にしているようで楽しかった。
立川談志(ジョーク)
談春さんの高座が終わって、私服の家元が登場。
ビールと睡眠薬で元気になった、と言いながら、高座で話し始める。
いつものジョークが始まり、どんどん調子が出てきたようで、
高座に取り寄せたビールを片手にジョークを続ける。
けっきょく長いこと演ってくれたんじゃないかな。
家元の優しさは底知れないです。
こちらはソコまで求めていないのになァ。
家元が優しいから甘えてしまうんでしょうか。
噺は「ろくろっくび」の予定で、やはり「ひと味違う」のだとか。
与太郎はお上さんなんて欲しがってなくて、
性欲が目当てで婿入りするわけじゃないから、
深夜の(首が伸びる)シーンがずいぶんと違うのだそう。
そりゃァ聞きたい。
たしかに家元の与太郎だったら、女は欲しがらないよな。
聞ける日を、たのしみに待ちます。

