前進座劇場プロデュース その三十二 柳家さん喬・喬太郎親子会
前進座劇場プロデュース その三十二 柳家さん喬・喬太郎親子会
2008年6月28日(土)会場:前進座劇場

「梅雨祓(つゆはらい)落語共演」という副題も付いた落語会です。
歌舞伎座で「談志・談春親子会」の当日券を買ったあと吉祥寺へ移動。
週末のにぎやかな吉祥寺の駅前を抜けて前進座へ向かいました。14時開演。
柳家さん弥「権助提灯」
一門のさん弥さんの落語から会のスタート。
柳家喬太郎「ちりとてちん」
食べ物のマクラ(残ったトンカツをカレーにいれたり、、、)から、
すっかり有名な噺「ちりとてちん」へ。
はじまりから終わりまで、噺のことは分かっているお客さんばかりなのに、
当然のように、とってもウケてしまうのが、メチャクチャ不思議。
柳家さん喬「千両みかん」
この親子会は来年も開かれるんだとか。
夏の思い出のトマトのハナシ。
このエピソードで夏の午後のムードを思い出してしまうんですよね。
そんなマクラから一足早い夏の噺へ。
仲入り
柳家喬太郎「夫婦に乾杯」
「今日の楽屋は暗いです」
「自分はストレス発散は落語でしている」なんて暴露してオオウケ。
夫婦は適度な夫婦げんかでストレス解消したらイイ、なんてマクラから。
新作の「夫婦に乾杯」、春風亭昇太さん作ですな。
そういえばSWAの会で聞いたことがありました。
喬太郎さんバージョンとして入っていると思われる演出、
「ウィ」「ウィ」なんて擬音のやり取りが行きすぎてるんだけど、
みょうにリアリティがあるようでおかしい。
仲がよい夫婦のやりとりもキモ過ぎて爆笑だし、
その夫婦がげんかするシーンで、
奥さんが「ちりとてちん」らしき謎の物体を食べさせて、
攻撃するっていう自由さに大笑い。
挙げ句「布団ひいて寝る」と、ざぶとんを投げたあと
「いま師匠、ぜったいおこってるゾ〜」と言い出す始末。
会場をひっくり返すほどウケまくった高座でした。
柳家さん喬「井戸の茶碗」
出るなり「円生が川柳をハモンにしたのがわかる」なんて、
ツブヤく師匠に、どっとウケる。
「さァコレをどうおさめるか、、、」と、
誰に言うともない雰囲気でつぶやくとマクラへ。
師匠の小さん宅に毎月やってきた屑屋さんの思い出。
この屑屋さんのもってくる300円が前座たちの小遣いになるので、
楽しみで仕方なかったのだそう。
なんかセイシュンという感じのイイハナシだなァ。
さん喬さんたち前座4,5人でラーメンとコーヒーが定番だったのだそう。
で、落語は「井戸の茶碗」。
これは、ほんとうに素晴らしかったです。
よくある人情噺、知ってる噺なのに、もう熱くなって泣いちゃいました。
泣き笑いの傑作でした。
屑屋の正直者だけど、江戸っ子らしい元気なところ。
若侍の若さとイキオイ。
老いた侍は、堅物だけど貧しさは隠さない正直さもある。
そんな3人がワーワーいってます。
良かったなァ。
もしかすると今年聞いた中では一番かもしれないな。

