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2008年09月 アーカイブ

2008年09月30日

第113回 志らく一門会

第113回 志らく一門会
2008年9月21日(日)会場:上野広小路亭

開口一番:立川らく兵「真田小僧」
ロングバージョン、初めて聞きました。
なんで「真田小僧」なのか、ようやくわかった。

らく兵さんの高座で、
お上さんが出てくるのは初めてだったけど、
意外とすごく女だった。
なにが「意外と」なのか分からないですけど。
子どもが、やんちゃでイイ感じ。

立川志らら「宮戸川」
NHK新人演芸大賞の本戦に残った、と予想外のニュースに、
ちょっとだけ、どよめく会場(笑)
Wikipediaみたけど、歴代の受賞者は、なかなかすごいな。

噺の方は、ギャグもてんこ盛りで楽しい「宮戸川」でした。
お花さんの親戚は「プノンペン」にいるとのことで、
「プノンペンとは粋じゃない」と失礼なツッコミに笑った。
あと叔父さん、飲み込みの久太の「めおと!めおと!」は
バカバカしくて声出して笑っちゃいました。
ラストの濡れ場シーンはオカマの一人芝居みたいでエロくなかったな。

立川志ら乃「酢豆腐」
噺のリズムがすごいです、
ドカンドカンと凄い数の言葉で押してきます。

若旦那の変態っぷり、とくに顔が異常で
「しゃべり方よりも顔が気持ち悪い」と、自分で言い出すほど。
あと不味い酢豆腐に苦しんでパタパタする仕草は、
志らく師匠に、ちょっと似ていましたね。

終始、迫力ありました。

仲入り

立川志らべ「小言幸兵衛」
オリジナルの細かいギャグで攻めてくる、いつもの高座。
息子の名前が「ピッピ」ってなァ。
バカバカしすぎて、あきれました。
この名前の由来を説明するところがギャグになっています。

立川らく太「青菜」
「植木屋さん、、、」って「青菜」です。オォ〜です。
志らく師匠の十八番ですからね。

立川志らく「井戸の茶碗」
今日は楽屋で話す相手が誰もいなく、
ここで、はじめて人前でしゃべるので、
テンションが上がってこない、なんて言いつつ、
終わってみると素晴らしい高座なのでした。

なんとなくハッピーエンドなこの噺。
ラスト、千代田卜斎が娘を嫁に出したいと提案したことに、
感動した紙屑屋の清兵衛さんが「侍が好きになった」と語る、
オリジナルの演出があったのでした。

浪人と紙屑屋、どちらも裏街道の人物同士の心の融解というか、
通い合いというか、理解を描いたことで、
ストーリーに多面性というか、なんというか、
あらたな味わいが足されたのでした。

もちろんギャグも秀逸。

一門会もあなどれません。

立川流三人の会2

立川流三人の会2
2008年9月29日(月)会場:紀伊國屋サザンシアター

立川志らら「前説」
緞帳が上がると、まさかの志ららさんの登場。
まァ前説と言うやつなのでした。
前回「立川流三人の会」に来た人は?の問いに、
手を挙げたのは約三分の一。

高田文夫・志の輔・談春・志らく「ジャンケン」
前回と同様に、出演順はジャンケンで決めるとのこと。
まず高田先生が入ってきて、相変わらずのギャグでご挨拶。
談春さん、志らく師匠、志の輔さんの順で呼び入れる。

志の輔さんと志らく師匠が並ぶのを見るのは初めて。
ただソレだけなんだけど、ホントに並んで立ってるわ、と妙な心境。

ジャンケンが弱い、と揶揄された志の輔さんが
群馬のジャンケンでやろう、と意味不明な提案をして
「チッケッタ(だっけ)」と変なカゲゴエでジャンケンをして
順番が決定。

立川志の輔「忠臣くらっ」
「おかずに困ったら豆腐、演題がゆきづまったら忠臣蔵」というコトワザから、
何を演ったらいいか困った、と「忠臣蔵」を題材にした新作へ。

侍の仇討ちを助けようとバタバタする町人たちが主人公。
くだらないなァ。なんで、この噺なんだろ。
終盤は講談で討ち入りの場面、
しかしコレも「3番イチロー4番マツイ」とフザけて爆笑のギャグに。
こりゃ大変だ、と思ったのでした。

立川志らく「源平盛衰記」
マクラもそこそこに「立川談志を偲んで」なんて冗談もはさみつつ、
家元へのオマージュとして、かつての家元の十八番「源平盛衰記」へ。

内容については、言わずもがな。
これが志らく師匠の落語だァ、とばかりにブチ込まれている
ナンセンスなギャグと、カッコ良すぎる語りのリズム。

不思議なのは客のウケ方で、
「ドン」とウケたあと「ドヨドヨドヨ」と
後をひくように笑いが起きていた。存分にウケている感じ、最高だァ。

仲入り

立川談春「妾馬」
黒紋付きにハカマで登場。
まず志らく師匠の危険なギャグの共犯にされたことを
「そんなことない」と否定。
楽屋で「オレは言ってない」と言ったら
「だって、つっこんだじゃない」と返したんだとか。
仲良いよなァ。

落語の方は、泣きそうで泣かせない序盤から、
一気に泣かせにかかる終盤と自由自在の展開。

妹を想い「調子にのっちゃいけない、
(こうべをたれる)稲穂かな、だ」とシンミリと語る八五郎。
また母親を孫に会わせたいと鳴き声で殿様に頼みこむ。
そんな八五郎の人情に三太夫やご老女、そして客席も涙したところで、
「アンちゃん、人情噺やっちゃったか?」と照れまじりの一言。

「ドッ」となんとも言えない笑いがおきましたね。
まさに泣き笑い、という感じの笑いだったなァ。
サゲまでいって、ふたたび高田先生と、志の輔さん、志らく師匠が入場。

高田先生、開口一番「稲穂かな」だって。
おもしろすぎ。
石和温泉で聞いた談春さんの「紺屋高尾」のあとも、ギャグにしてたなァ。
志の輔さんは、あまり言葉もない様子。
志らく師匠から談春さんへの
「兄さん、落語うまくなったね」の言葉に、
「君にそれを言われて一番うれしい」と舞台上でも、
イチャイチャする立川ボーイズなのでした。

もう終演だというのに、
高座の上にそろった四人の姿が、いまだに信じがたく、
夢のような時間だったなァ、とあらためて思ったのでした。

みんなで3本締めして終了。
何年後かに「その3」もあるだろう、とのこと。

それまで生きよう。

2008年09月29日

志の輔らくご21世紀は21日 (2008年9月)

志の輔らくご21世紀は21日 (2008年9月)
2008年9月21日(日)会場:明治安田生命ホール

開口一番:立川志のぽん「粗忽の釘」

立川志の輔「持参金」
北京オリンピック金メダリストの
柔道・石井選手の世相を斬りまくる(?)名言集で楽しい枕。
いつもながら枕というか、随談というか、ブリッジというか、
「枕のようなもの」ですかね。もちろん楽しみです。

「持参金」はというと、わりとサラっとだったかな。
かわいそうな嫁さんの容姿を悪く言うところで、
それほどクドくなかったのが良かった。

あまりにあっさり嫁をもらったり、
もらわれたりする感覚が不思議です。
当たり前だけど「昔のハナシ」なんだろうな。

松元ヒロ「今日のニュース」
相変わらずバツグンにおもしろかった。
ヒロさんにとっては、待望の麻生首相誕生(笑)

立川志の輔「明烏」
ゲリラ豪雨の影響で
新幹線のホームがパニックになった、ある日。
何も知らずに、グリーン車の空席に名古屋まで座れた人の
ラッキーなエピソード。
「知らない」ということは何よりも強いのかも知れない、
といって「明烏」へ。

源兵衛と多助が吉原に行こうと、
悪だくみをする事の発端からスタート。
このシーンは創作なのかな、初めて聞きました。
しばらく何のシーンかわからず、ドキドキして聞いていたら、
「日向屋の若旦那」が「源兵衛さん、多助さん」と言ったところで、
客席から(明烏かァ)と安堵の笑い(推測だけど)。

古典らしく進行しますが、ギャグが丁寧。
たとえばラストで、多助がハシゴ段から落ちる前に、
残りの甘納豆を一気食いしてから、飛び出していくところ、
なんて、口では怒っていてイセイが良いけど、
セコな性分で甘納豆を食い続けている、ってのがおかしかった。

「明烏」というと、シンプルだけど演じ方によって、
印象が違ったり、味方もいろいろな噺ですが、
志の輔さんのは、わりと普通に、肩入れもなく、
均等な感じでしたかね。


オマケ:見返り柳は、いまガソリンスタンドの前に在る、とのことです。

大きな地図で見る

2008年09月28日

ブログほんのちょっと改造。カテゴリ

(右側に並んでいる)ブログのカテゴリですが、
落語会についてのモノは、噺家さん別にカテゴリにしていて、
それが並んでいます。

なんとなくで整理してるんですけどね。

・柳家
・三遊亭(円歌一門)
・三遊亭(円丈一門)
・三遊亭(遊三一門)
・古今亭
・春風亭(柳昇門下)
・春風亭(柳朝門下)
・春風亭(栄枝門下)
・林家
・入船亭
・立川流
  ・
  ・
  ・

となっていんたんですが、
立川流を一番上にしました。

たぶん、ほとんどの人の興味は、
立川流と柳家(あと諸々)なんですよね。

(このあとは、改造ポイントじゃない余談)
あと記事にはカテゴリと別にタグっていうのも付けてます。
記事の一番下に並んでいるモノですが、
これは「噺(演題)」「会場」がメインです。
シリーズものの落語会の場合は、タグを付けたりもしています。

まァブログ書いてる本人もタグ使うこと、あまりないですけどね。
そのわりには丁寧に付けてるんです。

2008年09月26日

三人集と、その前哨戦!?

mixiの落語カレンダーで、書き込みしてもらいました。
三人集の演目と、10月の末廣亭余一会の情報です。

十月 末廣亭余一会
2008年10月31日(金)会場:新宿末廣亭
柳亭市馬「富久」他一席
柳家三三「付き馬」他一席
ゲスト:立川談春/ボンボンブラザース
→お昼の13時開演。混んでるんだろうなー

三人集
2008年12月27日(土)会場:有楽町よみうりホール
午後一時開演
市馬・談春・三三「口上」
談春「明烏」
市馬「三十石」
仲入り
三三「双蝶々(上)」
談春「お楽しみ」
三三「双蝶々(下)」

午後五時三十分開演
市馬・談春・三三「口上」
談春「除夜の雪」
市馬「掛け取り2008」
仲入り
三三「鼠小僧 蜆売り(上)」
談春「お楽しみ」
三三「鼠小僧 蜆売り(下)」

三人集のチケットは、今週末発売です〜

志らくのピンPartIII 古典落語編

志らくのピンPartIII 古典落語編
2008年9月16日(火)会場:内幸町ホール

仕事が微妙な感じで、
開口一番に遅れるわ、枕のアタマの方も聞きそびれるわ、、、
でも落語に出かけられる幸せであります。
(聞けなかったのは、立川志らべ「鮑のし」

立川志らく「居酒屋」
会場に入ると、いま師匠が書かれている本の話、
「つつましくないと」なんて言葉がギャグになっていたけど、
どんなハナシしてたんだろ。

「居酒屋」久しぶりに聞いたけど、小僧さんのかわいさがイイなァ。
「つゆ、はしら、たら、こんぶ、あんこうのようなもの、、、」
という有名なフレーズ、リズムとメロディがおもしろい。
終わりの「へぇ〜い」は、声を震わせて「ふぇぇぇぇぇぃい」。
奇妙な言い回しに、怯むことなくツッコミを入れる酔っぱらいも、
バカバカしい。

立川志らく「不動坊」
けっこう久しぶりな噺です。
男のヤキモチが主役で、とくにストーリーもない
終始くだらない。最高ですよね。

オリジナルのサゲは「いえ、途中でぶら下がっております」。
(直前のセリフが思い出せなくて、、、いかんですね。)
前回聞いたときに、こんなサゲだったらどうだろ、と考えてみたのと、
ちょっとだけ似ていたので、勝手にシンパシーを感じて喜んでしまいました。

それにしても題になっているのは「不動坊」なのに、
当の本人は死んじゃっているし、
その奥さんもほとんどしゃべらない。落語ってヘンだよなァ。

仲入り

立川志らく「お若伊之助」
陰惨な噺で正直好きじゃなかったんですが、、、

娘が狸にだまされて狸の子供を産む、
なんて噺がトリなんてなァと思っていたら、
あっけにとられるサプライズがあったのでした。

志らく師匠の「落語二百四十八席辞事典」で、
この噺の解説を読んでみたら、
「女がかわいそう、せめて二人を一緒にさせてあげたい」と書いてあった。

その言葉通り、女の悲しみは、
愛しさと、切なさとして消化されて、
狸の子どもは生まれないし、二人は一緒になる。
こんなハッピーエンドなら良いよなぁ。

そして細かい疑問・嘘を解決していく丁寧さも変わらず健在。

気味の悪い噺が、不思議なラブストーリーへと
生まれ変わったのでした。

素晴らしいと思います。

2008年09月24日

にぎわい座11月興行

11月のにぎわい座もイイ感じです。

柳家の人気者がチラホラ
11月2日(日)「柳家権太楼一門会
→出演:柳家権太楼/柳家甚語楼/柳家我太楼/柳家右太楼/柳家紫文

11月4日(火)「 柳家小三治独演会
→出演:柳家小三治 / 柳家一琴 他

11月8日(土)「風間杜夫の落語会」
→出演:風間杜夫 / 柳家喬太郎 / ボンボンブラザース
14時開演18時開演

11月23日(土)「第三回柳家喬太郎横浜勉強会」
→地下の会場での勉強会、チケット発売は10月20日(月)、ローソンチケットにて。とのこと。

立川流は
11月6日(木)「志らく百席
→今回は「粗忽の釘」「薮入り」「お化け長屋」。

11月9日(日)「志の輔 no にぎわい
→日曜開催だから、チケット激戦かも知れないですねェ。


そうそう、それと11月11日(火)からは、
落語協会・落語芸術協会の合同企画で、新真打ちがあるみたいです。

かまくら名人劇場 立川志の輔独演会

かまくら名人劇場 立川志の輔独演会
2008年9月14日(日)会場:鎌倉芸術館 小ホール

実家の両親、そこそこ会場の近くに住んでいる姉夫婦
と5人組で出かけました。

5〜600人くらいのキャパの音楽ホールで、
ステージ上に寄席風のセットが組んであります。
これが原因なのか、演者が遠く感じたりして、
ちょっとした違和感。

開口一番:立川志の春「芋俵」
師匠をネタにした枕やら、楽しい落語で、
地方の開口一番を無難にこなした志の春さん、
うまいんだから、とっとと二ツ目になってほしい。

立川志の輔「バールのようなもの」
いつものように日常のニュースをあつかった枕でご機嫌うかがい。
「総裁選で盛り上がってるけど投票できないから戸惑う」なんて、
まさに思っていたけど、言葉にならなかったことだなァ。

しかし今ひとつ盛り上がりに欠ける会場なのでした。

ネタの方は、新作なんだけれども、
古典の構造を持っている噺です。
あまり落語を聞かない人には、
設定や言葉で詰まったりすることもなくて、
すんなり噺に入っていけるんじゃないでしょうか。

仲入り

立川志の輔「小間物屋政談」
ハカマをはいてきたから政談モノじゃないの〜なんて、
母親と知ったかぶりトークをしていたら「小間物屋政談」でした。

この噺は、超テッパンのギャグがあるなァと
実は、ここまでロクに笑っていない
姉夫婦の反応に期待しつつ、聞いていると、、、

反応なし。みたいな。

「意外と長いですね」というのが感想だったらしい。
う〜む、笑いってのはむずかしい。

2008年09月22日

談笑月例独演会(2008年9月)

談笑月例独演会(2008年9月)
2008年9月15日(月・祝)会場:お江戸日本橋亭

今年2度目の談笑月例独演会。開場が18時だっけな。
早めに行かないと、ちゃんと見られる席に座れませんので要注意。
少し早く行けばいいだけです。

立川談笑「蔵前駕篭(くらまえかご)」
先ずは、たっぷり目で楽しい枕でご挨拶。
内容は、その場にいた人のお楽しみって感じですね。

落語の方は、いわゆる「北へ」向かう男と駕篭屋の噺。
北でコレしてアァなるっていうギリギリの下品さに大笑い。
終盤、サゲに向かってスピードアップするところで、
引き込まれたな。初めて聞く噺だから余計ですな。

立川談笑「長短」
気の短い男と長い男の噺を、
人に気を回せる男と、勝手な男という設定で再構築。

長助は、思考や動作が遅いんじゃなくて、
考えが(結論に至るのが)遅い男。
話はトビまくるし、「分かっていて」相手をからかうような
素振りが落語らしくて良かった。

仲入り

立川談笑「らくだ」
終盤からサゲにかけて、アァなるとは。
ひさしぶりにあっけにとられるサゲでした。

紙屑屋が単に脅されてじゃなくて、
人情に同調して大家のところに行く、って言うのがいい。
「かんかんのう」を知らない紙屑屋が歌うのは、
なぜか「夏のお嬢さん」。
有名なフレーズ「ちゅーるちゅーちゅちゅ」のあと、
「刺激的っさー」って、そらそうだ。
シビトが夏のお嬢さんなら、じゅうぶん刺激的ですわ。
大笑いしました。

紙屑屋が酒を飲んで突然強くなるところ、
そんな急にそうなるぅ?なんて思うことがたまにあるけど。
「生まれが不幸で世の中を恨んでいる」らくだの人生に、
一度は同情するものの、そのあと明かされる紙屑屋の衝撃秘話。
正直「なんだそりゃ」とも思ったんだけど、サゲでビックリ。
そういうことなのか、おぉ。

やるなァ。

2008年09月17日

第十二回夕刊フジ平成特選寄席

第十二回夕刊フジ平成特選寄席
2008年9月12日(金)会場:赤坂区民センター 区民ホール

立川志らべ「湯屋番」
到着するとすでに番台の上、このパターン多いなァ。
時事ネタのギャグに笑っちゃいました。
あとサゲが凝ってる。良いと思います。
いつものかわいらしい高座。

春風亭栄助「生徒の作文」
久々だなーという感じの栄助さん。
あんまり聞いたことないけどファンなんです。
ナンセンスで楽しい新作でした。
真打ち昇進の興行なんかで、どんなネタやるんでしょう。

立川談笑「堀の内」
いつもの笑顔で元気良く登場。
「堀の内」は、反対の方向で道に迷って弁当を食おうとする、
堀の内のお祖師さまでも(こちらは古典の通り)弁当を食おうとして、
「アレ?デジャブ?」っていうギャグは凝っててすごい。

すぐ忘れる亭主の顔のおもしろいこと。
そそっかしいっていうか、単なるオバカなのかも知れません。
全然違うモノになってるのに、落語に聞こえるのは、
客がオリジナルの古典を知ってるからなのかな。

仲入り

古今亭菊の丞「紙入れ」
噺家には大麻やる奴なんでいません。
ふつうにおかしくなってるヤツが居る(と言って)ソデを指さす(笑)
大麻買うだけ金がもったいない、だって。
あと大相撲で懸賞金を出す「永谷園」が、
高見盛に5本の懸賞金を出したときは5回のアナウンスがある、
って話がおもしろすぎ。

「紙入れ」、安定していて楽しいなァ。
新さんのドタバタも、お上さんの色気を通り越した気味の悪さも、
旦那のドン感さも全部おもしろい。

立川志らく「源平盛衰記」
枕らしい枕もなく「源平盛衰記」へ。
たしかに早いけど、きめの細かくドラマを語る。
そしてテンポを変えてギャグのパート、
という二つのリズムで噺が進みます。

ギャグの面白さは相変わらず。
口と耳にピアスをしたヤツが鍋焼きうどんを食べると、
っていうギャグが最高でした。

家元(談志)作の珠玉のフレーズ
「あんた、泣いてんのかい?」って、
切れ味鋭いというか、どういう発想なのかわからない、
すごすぎますな。

粒ぞろいの落語会も、最後はガツンと歯ごたえのある、
カッチョイイ語りに圧倒されました。

大満足の会でしたね。

2008年09月16日

よみうりホールの「談春独演会」

ブログのネタにするのが遅いのは
じゅうじゅう承知で恐縮なんですが、
年末のよみうりホールで談春さんの独演会があるとのことで、、、
家元じゃないの?って感じなんですが、
そこんとこ誰か知ってたら教えてください。

立川談春 独演会
2008年12月17日(水)会場:よみうりホール

演目「文七元結」その他
ってなってるけど、「芝浜」じゃないんですねェ。
さすがに、そんなことしないか。

よみうりホールって言えば、偶然見つけたんですが
東西落語名人会「桂春団治VS柳家権太楼」
2008年12月7日(日)12時開演/15時開演

こっちも気になりますよね。
民音落語会ってのが気になるけど。

柳家権太楼独演会

柳家権太楼独演会
2008年9月6日(土)会場:横浜にぎわい座

柳家権太楼「挨拶」
「子別れ」を「上・中・下」と通しで演ることにしたので
予定にあった「芝居の喧嘩」演りません、とのご挨拶。
とくに、これまでと違って「中」に力を入れるので、
長くなります、と言うことでした。

春風亭正太郎「金明竹」

柳家小権太「幇間腹」

ぴろき「漫談」

仲入り

柳家権太楼「子別れ(通し)」
冒頭の挨拶での予告通り、
たっぷりと「中」に力を入れた「子別れ」でした。
いつも通り、爆笑編の「上」、
そして「中」は、夫婦のドツキ漫才というよりは緊張感のある夫婦喧嘩。
クライマックスの「下」は意外にあっさりと、しかし大熱演という形でした。

「中」の情けなくもおかしい酔っぱらいの熊さん。
(ハッピーエンドの)結末を知っているものの、
あまりの愚かしさにあきれてしまう。
しかし、だから「下」での夫婦の再生が生きてくるんですな。

意外とテンポ良く進んだ「下」は、
話の筋は誰もが知っているから割と編集してカットして、
ポイントとなるところを熱演することで
強く印象に残る高座になったんじゃないでしょうか。

その証拠に最後は涙を拭くお客さん多数。
終わって、となりの我が父を見ると、
まさに涙がキラリ☆と光る瞬間で驚きました。

2008年09月13日

今年も年忘れは「市馬落語集」

今年も市馬さんの落語と唄で年忘れできます。
幸せだなァ。

「年忘れ!市馬落語集」
2008年12月25日(木)会場:なかのZERO小ホール

柳亭市馬「黄金餅」他一席
大喜利
昭和歌謡大全集
寿二つ目昇進 柳亭市朗改め市楽

「黄金餅」は家元(談志)に稽古をお願いしていたネタですよね。
4月の「なかの談志独演会」で、そんな話をしていったっけ。
その中野で市馬さんが「黄金餅」を演る、ということですね。

詳しいコトはミックス寄席さんのサイトへ。

2008年09月11日

今週発売のチケット(9月11日〜)

9月11日(木)
11月4日(火)「新にっかん飛切落語会 第4夜
→出演:立川志の輔、立川生志、立川志の吉、松元ヒロ

9月12日(金)
11月2日(日)「雀々・喜多八二人会

12月16日(火)「落語睦会~湯豆腐のゼントルマン
→会場:国立演芸場/出演:入船亭扇遊、瀧川鯉昇、柳家喜多八

12月24日(水)「桂文珍と東京の若き精鋭たち 文珍・扇辰・菊之丞・談笑!
→会場:関内ホール/出演:桂文珍、入船亭扇辰、古今亭菊之丞、立川談笑

2009年1月22日(木)「夕刊フジ平成特選寄席
→会場:赤坂区民センター/出演:立川志らく、柳家花緑 、立川生志、春風亭百栄

9月13日(土)
10月18日(土)「 花形演芸会
→会場:国立演芸場/出演:入船亭扇辰、ふくろこうじ、谷岡百合恵、立川談春、
カンカラ、古今亭菊之丞、一龍斎貞橘

10月26日(土)「 国立名人会
→会場:国立演芸場/出演:柳家小三治、柳家小菊、桂文楽、入船亭扇橋、
古今亭志ん橋、橘家円太郎

9月16日(火)
10月14日(火)「 志らくのピン ~古典落語編~

11月15日(土)「 朝日名人会 第84回
→会場:有楽町朝日ホール/出演:柳家権太楼、古今亭志ん輔、橘家円太郎、立川生志ほか

2008年09月08日

第112回 志らく一門会

第112回 志らく一門会
2008年8月31日(日)会場:上野広小路亭

久々に出かけてみた上野広小路亭は、大入り。
出演者も一様に「なんでだ?」という感じでしたが、
とにかく熱気ムンムンでした。

開口一番:立川らく八「真田小僧」
最後までおもしろいまま走り抜けてほしいっ、
良い感じなのです。

立川志らべ「あくび指南」
持ち前の愛嬌を振りまいて楽しい高座。
オリジナルのギャグが満載で、
あくびの種類で「前座のあくび」ていうのがあって、これが大笑い。
「昔を思い出すから嫌だ」って言わなきゃいいのに。
あと、あの「やい、船頭さん」をしつこく言い間違える部分も、
おもしろいままサゲまで。良かった。

立川志ら乃「堪忍袋」
相変わらず客をいじる志ら乃さん。
夫婦げんかを諭す長〜い説教を一気にまくし立てる。
「納屋ヘンタイ野郎」のフレーズの面白さ、ドッカンときました。
汗だくの熱演、おもしろいなー。

仲入り

立川らく里「たがや」
そういえば、高座返しの、らく兵さんになぜか拍手が起きる
という妙なことが起きました。おもしろかったけど、あれ何だったんだ。
落語の方は細かいギャグがおもしろかったですね。

立川らく次「くっしゃみ講釈」
面白さもあり、迫力がある高座でした。
「ケンプン」の馬鹿馬鹿しさ。男のマヌケさといったら、
落語の中でも一二を争うんじゃないですかねェ。
噺はインシツな仕返し劇だけども、バカバカしすぎて、
悪い気はしないですな。

立川志らく「野晒し」
前日にあった、らく塾で講義した「野晒し」を演ります、
とのことで大喜びしてしまいました。
密かに期待していたんです。
というわけで、一言一句聞きもらすまい、と集中して聞きました。
これほど集中するのも珍しいというか、久しぶりだなァ。

最初からフザけまくる八五郎。
「『アフーン』の声は女かと思ったらアンタ(先生)の声か」には笑った。
幽霊との一夜が具体的においしい内容だということを匂わせているから、
コツが八五郎を狂わせるのには十分。
江戸っ子らしい威勢の良さと、反対にヘンタイなところ、
たぶん相反するんだけど、それが同居している八五郎の魅力なんですね。
あとはオリジナルのギャグと絡めたサゲも。

いやァ前日の講義とあわせて、こんなに贅沢なことはないな、
と大喜びの一席なのでした。

2008年09月06日

池袋演芸場八月余一会 柳家喬太郎独演会

池袋演芸場八月余一会 柳家喬太郎独演会
2008年8月31日(日)会場:池袋演芸場

相変わらず、のんびりした仕切りの池袋演芸場。
もうちょっと何とかなっても良いんじゃないの、
みたいなハナシは聞きませんな。
お客の方も「まァそれでいいんじゃなーい」って感じなんですかね。
たんたんとしたもんです。

開口一番:柳家小ぞう「金明竹」

柳家喬太郎「頓馬(とんま)の使者」
これは初めて聞いた噺。
いろいろネットで調べさせてもらいまして、
山田洋次作の落語ということがわかりました。
どうやら山田作落語は5本あって、この「頓馬の使者」と、
「真二つ(まっぷたつ)」「目玉」「まむし」「雉子(きじ)」。
そのいくつかは先代の小さんにあてたものだそうです。

別居している女房を惚れ抜いている八五郎と、
その女房の死を知らせにやってきた熊さんのドタバタ劇。
サゲは、一聴しただけでは腑に落ちない感じで、
ちょっとむずかしいんですよね。

仲入り

鈴々舎わか馬「月見穴」
こちらも珍しい、というか初めて聞く噺。
季節にあった、静かな落語です。
この噺はもう一回聞いてみたい。

柳家喬太郎「宮戸川」
通しの「宮戸川」、いわゆる「夢オチ」なんですが、
緊張感高まったところで、一気に脱力してしまうような、
なんとも言えない感覚が残る高座でした。

とくに「夢か」と目覚めた後の、半七の複雑な表情と言ったら、
もう、ね。ものすごい表現力です。
思わず唾を飲み込んでしまいました。ゴックン。

というわけで熱気ムンムンの
池袋演芸場をあとにしたのでした。

2008年09月04日

東京マンスリー7ヶ月目

東京マンスリー7ヶ月目
2008年8月29日(金)会場:ブディストホール

今月も行ってきました!東京マンスリー。
開口一番のあとは、恒例のアンケート・トーク。
何かというと、毎回のアンケートの回答を集計したり、
そういった内容でイロイロ語るってコーナーです。
あとは円楽襲名のハナシ。

古今亭菊志ん「お菊の皿」
はじめて、お菊さんを見て怖がる男、
「こわいこわいこわいこわい、、、」
「でも明日も行く」なんて、変すぎ。

そして売れてクドくなったお菊さんは
ホームページを持ってる(笑)
「命あるかぎり数えます」のキャッチフレーズは
二段階のギャグ。笑いますね。

古今亭菊志ん「花見小僧」
主人や番頭から問いつめられて、
「(それは)忘れました」なんて、
とぼけた切り返しをする定吉が
子どもらしくてかわいいですね。
落語は定吉がかわいいのがイチバンですな。

仲入り

古今亭菊志ん「唐茄子屋政談」
徳が心配でロクに寝られなかった叔父さん、
強がって「オリンピック見てた(から寝てない)」だって。

吉原田んぼで、売り声の練習をしながら、吉原のことを思い出す徳。
楽しかったことを思い出して、突然グっと切なくなったりする。
情けなさ、辛さがこみ上げるような表情。
一瞬の芝居だったけど、緊張感があって良かったんじゃないですか。

来月は、祝日23日の開催です
ネタは「文七元結」「あくび指南」「幇間腹」。

2008年09月03日

前進座プロデュース その三十三 米朝花形一門会

前進座プロデュース その三十三 米朝花形一門会
2008年8月23日(土)会場:前進座劇場

開口一番:桂佐ん吉「手水廻し」

桂まん我「皿屋敷(お菊の皿)」

桂小米朝「七段目」
若旦那が芝居のマネゴトをするシーン、
このくらいの方がリアリティがあるというか。

仲入り

桂吉弥「短命」
明るくて楽しい高座。「ゲソ」とか、四つんばいになったり、
無邪気な雰囲気がよいですな。

桂雀々「夢八」
噺のはじまりで「動物園」かとおもってしまったけど、
ぜんぜん知らない噺でした。ものすごい熱演。

2008年09月02日

第9回大衆芸能脚本募集 - 落語 - 受賞作品の会

第9回大衆芸能脚本募集 - 落語 - 受賞作品の会
2008年8月23日(土)会場:国立演芸場

国立演芸場の「大衆芸能脚本募集」の受賞作品を
プロの噺家が演じる、という会です。
まァなんといっても喬太郎さんがトリなのが値打ちですよねェ。
客席もそういう雰囲気、と思ったら、
夏だからかお子さん連れもチラホラ。

適当に遅れていったので、開口一番:古今亭志ん坊「道灌」終わりで入場。

古今亭菊千代「わんぱくキャンプ」
モンスターペアレントっつーんですか、
「どうなってるの」とか「答えてちょーだい」なんかの
再現VTRみたいな内容。

テツandトモ「コント」
安倍元首相、ショートソング、「なんでだろう」(は短め)、
ラストは「笑点」のテーマ曲にあわせて顔芸。
スゲー楽しかった。
10月に10周年記念ライブを部ディストホールで。
行こうかなァ。

三遊亭圓窓「蠅寄せ」
敵討ちの噺。

仲入り

三遊亭遊三「赤心の老松」
浪人が主人公の噺。

柳家喬太郎「並」
携帯電話をなくしたサラリーマンの騒動。
誰かも書かれていたけど、プロットが良いから、
喬太郎さんのギャグと相まって、おもしろい落語になってる。
全編アドリブかと思うような自由なギャグの数々。

さんざん「男好きする顔」とか「割と好き」と、
噂していたOLのワタナベケイコが、田中課長の愛人だった件。
「ちなみにワタナベケイコですが私の愛人です」って、
あまりにもナンセンスでスゲー笑いました。
なにが「ちなみに」なんだか。

この噺だけは、もしかするとまた聞けるかな。

2008年09月01日

下丸子らくご倶楽部 (2008年8月)

下丸子らくご倶楽部 (2008年8月)
2008年8月22日(金)会場:大田区民プラザ

大好きな下丸子らくご倶楽部、
久しぶりに来られてうれしかったなァ。

相変わらず下丸子の雰囲気が良いです。
ホールとも寄席とも違う、地域寄席とも違うんですね。

そういえば、ここで携帯の音が鳴ることって少ないですよね。
ほとんど無いんじゃないかな。
マトハズレなところ笑っちゃう人も居ないし、
逆にマニアックな緊張感もないです。
みなさんリラックスして落語を楽しんでいますな。

トーク:立川志らく
オリンピックまっただ中のオリンピック・トーク。
志らく師匠の、こういう時事ネタってホントおもしろいですよね。
野球日本代表の星野監督の批判と、
中日のストッパー岩瀬のフォロー。
このあたりは、ほとんど中日ファン全開でした(笑)

柳家三三「明烏」
茶屋のオカミが時次郎の顔を見て(イ・イ・オ・ト・コねェ)とか、
時次郎が自分は吉原にいると気づいて声にならない絶叫、なんて、
ところどころに出る無言のカオ芝居がおもしろい。

仲入り

三増れ紋「江戸曲独楽(えどきょくごま)」
失敗して「ギャー」なんてのは、むしろ味なんです(笑)

立川志らく「大工調べ」
与太郎のことを「右脳も左脳も死滅している」と言って噺の方へ。
大家のセリフ「与太郎が一人前?道具屋、かぼちゃ屋は
うまくいかなかったのに」なんてのが楽しい。

棟梁と大家のケンカに、
与太郎は「もう帰ろう」と言い出したと思ったら、
知らないフリをしたり、
挙げ句の果ては「ハナから八百持ってくればいいのに」と
棟梁に言い出す始末。

いや、ほんとその通りですよね。

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