志らくのピンPartIII 古典落語編
志らくのピンPartIII 古典落語編
2008年10月14日(火)会場:内幸町ホール
雨の中、珍しく「ハナシのわかるタクシー」に乗れて、
開演5分後くらいに到着、これは良いことがあるモンだ。
開口一番:立川らく次「くっしゃみ講釈」
お、この前の一門会でも聞いたネタだ。
おもしろいけどなァ、客が笑わんなァ、と思っていたら、
終盤でブホブホっとウケはじめる。良かった。
たぶんシャイな客なのだ。
立川志らく「親子酒」
枕は、三浦元社長の話とか、相撲の八百長の話。
あとFMWの裏側、とか(なんのこっちゃ)。
サケ飲みのハナシとして、かつての兄弟子、
朝寝坊のらくさんのハナシを。
立川企画の社長に「サケやめろ!」と言われ、
「いつまで?」を聞き返してしまったのは、
サケ飲みの了見を良く表している、だって。
「親子酒」ひさしぶりだけど、
相変わらずおもしろかったですねェ。
変えメロディシリーズの新ネタ、
悲しい歌(題名忘れてしまった)を沢田健二の
「TOKIO」のメロディで歌う、という隠し芸。
ワンコーラス歌いきった父親にお客は拍手を送るのでした。
立川志らく「狸」
狸の出てくる噺「狸の札」「狸の鯉」「狸の賽」を
つなげて一つの演目に、とのことで、
突然のことにビックリしたのもつかの間、
捕まった狸を助ける、発端が始まるのでした。
たしかに、志らく師匠の「狸」は初めて見るなァ。
しかも3つも立て続けに聞くとは。
仲入り
立川志らく「紺屋高尾」
同じ噺なのにタイトルと登場人物が違う「紺屋高尾」と「幾代餅」。
「紺屋高尾」が三遊亭(円生の型)、「幾代餅」は古今亭、
という違うがあるとのことです。
柳家にはなかったこの噺を、家元(談志)が、
講談の一龍亭貞丈から教わり、談春さんがソノママ演って、
花緑さんにも教えたとのこと。
たしかに、花緑さんのもソノママでしたね。
(悪いとは言ってないですよ)
キメの「久さん元気?」は志の輔さんも一緒。
しかし志らく師匠は、金原亭馬生(先代)へのオマージュとして、
これまで「幾代餅」を演っていたので、この日が初演なのでした。
そういえば、志らく師匠の「幾代餅」といえば、
2006年夏に所沢寄席で一度聞いたきりで、偉い昔に感じますなァ。
たった2年前のことなのに。
序盤、久さんも、親方も、お上さんも寄ってたかってのギャグが、
相変わらずの志らく師匠らしい展開です。
そして忘れちゃ行けないのが、
全編に渡る、語りのリズムとメロディの心地よさ。
素晴らしかったなァ。
そして後半。
比べることに意味があるかわからないですが、
饒舌すぎる談春バージョンにはない、
語らない演出とでも言えばいいのでしょうか、
「言葉はいらない」という、その約束のシーンに、
図らずもグっと来てしまったのは、
志らく師匠マニアだけではないでしょう。
そしてサゲが素敵でした。
このサゲは素敵すぎて、みんな真似するんじゃないか。
真似した方が良いですね。

