談笑月例独演会(2008年10月)
談笑月例独演会(2008年10月)
2008年10月13日(月・祝)会場:お江戸日本橋亭
相変わらず濃い目なお客さんでギュウ詰めな会場です。
立川談笑「宿屋の仇討」
談笑さんによる古典の改作といえば、
たいてい古典がブッ壊されるのには理由があるんだと思うんけど、
この噺はたいして感じなかったなァ。
侍は前夜「駆け落ち者」が発端の乱交パーティに参加して、
グッタリしていて、
となり部屋の江戸の三人組も一緒にまぐわっていたとか。
クダラないなァと笑っちゃいます。
「この三人は江戸に戻って悪さをする」と言って終わります。
立川談笑「錦の袈裟」
絶倫でバカという、まーひどい与太郎が出てきます。
そんな与太郎を受容できる世界は、狂ってますねェ。
これも笑ったなァ。
特に住職の慈悲深い表情に笑ってしまった。
始終ベトベトの与太郎に「なんで私がアンタと一緒になったのか」と
落語世界の不思議を自ら吐露する与太郎のお上さん。
絶倫の与太郎の部屋に泊まった女郎はナント20人以上。
その中から一人、与太郎について吉原を抜けてきた女。
それを見て、お寺の住職が「奇跡だ」と声をかけて
「後半に続きます。」
なんだか意味ありげだなー、という終わり方。
仲入り
立川談笑「宮戸川」
なぜかヤンキーのお花が暴走しながら、
「宮戸川」風の落語が展開。
ボロボロのお花を本気で嫌う半七、
やがてはじまる二階での情事、ドンドン進んで、
どこまで行くんだーとなったら、
それは下の階の老夫婦のハナシだった。
これには爆笑でした。
そして「宮戸川」の下(にあたる新作)。
お花は「宿屋の仇討ち」の三人組に吉原に沈められたのでした。
そうとは知らず、お花は死んだものとあきらめる半七。
その三回忌の日に与太郎が、住職の錦の袈裟を返しに来て、
それに付いて吉原からお花が帰ってくるのでした。
それで住職が「奇跡だ」と言ったわけですなァ。
このラストに気づいて、
思わず「あっ!」と言ったお客さんが居たけど、
気持わかるなァ。かなりビックリした。
ちょっとだけ、
「シネマ落語 マイ・フェア・レディ」を
思い出したのは、ぼくだけですかねェ。
まァ「錦の袈裟」が絡んだアナザストーリーということしか、
共通点はないですな。
しかし「錦の袈裟」の与太郎って、
他の噺よりちょっとカワイイですよね。

