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2008年11月 アーカイブ

2008年11月30日

第十四回 らくだ亭「たっぷり!さん喬の会」

第十四回 らくだ亭「たっぷり、さん喬の会」
2008年11月27日(木)会場:内幸町ホール

開口一番:柳家小ぞう「道灌」
途中から聞いたんですけど、なんか変わった「道灌」演ってました。

柳亭左龍「鹿政談」
今日は「たっぷり!さん喬の会」ということで、
みなさん今くらいは力を抜いて聞いてください、
(後が)長いんですから、だって。
さらに、今晩中に終わればいいけど、、、
遅くとも電車のある時間には、、、なんて、
長講と熱演で知られる師匠のさん喬さんを茶化します。

つづいてご自身のハナシ。
最近、出版した本「使ってみたいイキでイナセな江戸ことば」の宣伝。
仲入りで買っちゃいました。
落語に登場する江戸言葉、約200。
「半ちく」「どがちゃか」「ばけべそ」なんて、
落語だから出会える、あんな言葉に、こんな言葉。
楽しいですねェ。

落語も心地よいトーンと古典らしいリズムが美しいのです。
気持ち良くて、ちょっと、っていうか、かなりウトウトしちゃいました。

柳家さん喬「たちきり」
いつもの季節の移ろい、日本の景色の美しさを語る「さん喬トーク」
郊外にいると、この時期でも稲穂を見かけるけれども、
その稲穂にサッと光が当たった瞬間の美しさがなァ、なんて、
相変わらず詩的というか、ノスタルジーすらも感じる、
日本の風景の美しさを切り出して語ってくれます。

「噺が長い」と言われることについては、
そんなに長い長い言われても、、、
教わったとおりに演ってるだけなんだけど、なんて言ってました。

で、男女の恋のハナシから「たちきり」へ。
勝手な番付ですけど「片想い噺」の西の大関ですかねェ。
主人公の若旦那は相変わらず愚かしい若者です。

さん喬さんの演出家もしれないんですが、
「(こんなことになると)分かっていたら
蔵を蹴やぶってでも」なんて言葉がかえって虚しいのです。
なんで、こんな噺が生まれたんだろう。
よほど芸者にモテなかった男が皮肉で創ったんですかね。

仲入り

柳家さん喬「文七元結」
「え〜文七元結」演ります、と言うと、客席は「オ〜」と喜びの声。
一席目に「たちきり」聞いてるのに、お客さんも好きだよなァ。
「そんなに長く演らないですよ」と断りつつ、
飲む打つ買うといっても、今は説明が必要ですね、
なんて手短なマクラを振って噺の方へ。

時間の関係ですかね。
足し算も引き算も、あまりなかった様に思います。

強いて言えば、サノズチでの親子の別れ、
お久が長兵衛に金を渡すシーンっていうのが
「泣くんじゃねぇ」って強がる長兵衛さんが
泣いてるっていう泣き笑い。
ジーンとするような良い場面が
オリジナルっぽい足し算でしたか(たぶん)。

ラストの場面も極力シンプルに、
カラっと明るい江戸っ子の長兵衛さん。
ガミガミ言いながら家族愛の象徴のようなお上さんと、
この物語の影のヒーロー、お久が再会して抱き合う。

分かっていても、このメデタシメデタシに
安心感と、一つの冒険が終わったような達成感というか、
そんなものを感じているのかもしれないですね。
もしかすると人情噺ってのは手軽なビタミンみたいなモノかもなァ。

そんな何度も聞いているハズのこの噺。
筋書きはもちろん言葉もほとんど同じ。
なのに何で演者によって良い悪いなんて感想があるんでしょうかね。

やっぱ演者の魅力、ということに尽きるんでしょうけど、
結局、その魅力って落語として表現されているものを受け取っている訳で、
平たく言えば技術ということなのかなァ。

2008年11月27日

立川談笑月例独演会(2008年11月)

立川談笑月例独演会(2008年11月)
2008年11月23日(日・祝)会場:お江戸日本橋亭

立川談笑「小言幸兵衛」
マクラはこのところの反省を含めてか短め、、、と思っていたら、
盛りだくさんの内容ユエだったのですねェ。

ビルオーナー兼、会社社長が主人公となって生まれ変わった改作。
のっけから店中がおでん臭いセブン−イレブンやら、
薄っぺらな接客のマクドナルド、
アヒル声の店員がうっとうしいマツモトキヨシなどなど、、、
の店員に小言を言いまくります。
テナントと社員への小言が長すぎて、
本編に入る前に「ここでサゲたいくらい」と言い出すくらい。

面接にきたチャラ男に、仕立屋の男。
これは古典に近くて心中の妄想をするんだけど、
現代だったら心中の必要ない、とあっさり言われて、
暴走する幸兵衛社長なのでした。
で、最後にもう一人面接の男がきて、無理矢理なサゲで終わり。
ん〜なんなんだ、これは。
バカバカしいにもホドがある(笑)

立川談笑「寝床」
その社長が社長室の吉田を連れていったのが
ビルの上の階にあるホール。
テナントの連中と社員を招いてショーを、、、と言い出したので、
「寝床」かァ〜と笑いが起きるマニアな会場です。

コレがね、長かったですね〜ほんと。

社長に断りを入れる取引先の中には「BURRN!」の編集長も。
「どうした?」「ヘビーメタルが聞きたくなったそうです」
「え?それが本業だろ?」だって。ご本人含めオオウケでしたねェ。

で、原作では義太夫だった出し物は、カラオケ。
始まったのは、ジャイアン歌唱の「ペッパー警部」。

一度は「今夜はピンクレディーメドレーだ!」と覚悟する客席一同。
しかし数十曲で終わると思っていたら、、、

次の曲は沢田研二の「サムライ」。

「ピンクレディーじゃない!阿久友メドレーだァ、
ちょっとしたヒット曲だけでも2000曲はある!」だって(笑)

はァ〜笑った笑った。

で、終わって、、、
すでに20時すぎています。
終演予定20時30分じゃなかったっけ、なんて
もちろん誰も言わないですね。

仲入り

立川談笑「文七元結」
マクラもなく、寒空をハンテン一枚で帰る男の芝居から。
「文七元結」か〜
年の瀬も近いし、今の時期らしい噺だな〜ってシンミリしつつ。
こちらもタップリ。20分で終わるわけありません。

舞台は古典の世界だけど、こちらも改作です。
普通だとあまり語られない、バクチで身を落とす前の長兵衛のエピソードや、
娘のお久の心意気、「お久こそ江戸っ子だ」なんて場面が新鮮。
他にも、いろんな「お約束」を裏切って進んでいくから面白いです。
(その娘のことは「角海老」で聞けば分かるだろう、とか)

改作することで、語りたいことが沢山あるんでしょうかね。
また長いんですよね。芝居で語るシーンが多いからかなァ。

お客さんと信頼関係というか共犯関係というか、
濃密な関係が出来ている、この会だから、
この会ならでは、ですかね。

で、毎月のこの会ですが来年の2月から会場が変わります。
(2月は池袋、3月から国立演芸場。詳しくはこちら
腰の痛くなる座椅子ともさようならですね。
うれしいような、さびしいような。

2008年11月26日

今週発売のチケット(11月27日〜)

今週末〜来週あたまにかけてイロイロありますね。

11月28日(金)
2009年3月17日(火)「立川志らく 独演会
→会場:ブロッサム中央会館。毎年すごく良い会が続くブロッサムの志らく師匠。
今回はどんな演目ですかね。

2009年3月21日(土)「県民ホール寄席 立川談春 独演会
→「談春夏祭り」依頼の神奈川県民ホール

11月29日(土)
2009年1月4日(日)「オートバックスM-1グランプリ2008 準決勝
→これは落語じゃないけど、、、

2009年2月26日(木)「第17回 らくだ亭 ~人気爆発! 2人会~
→出演:瀧川鯉昇 / 柳亭市馬

12月1日(月)
2009年1月1日(木)〜5日(月)「鈴本演芸場 初席(前半)新春爆笑特別興行
●第一部(11時〜13時40分)主任:三遊亭圓歌【番組表
●第二部(14時10分〜16時50分)主任:林家正蔵【番組表
●第三部(17時20分〜21時10分)主任:柳家小三治【番組表

ちなみに、、、
6日(火)〜10日(土)初席の後半は、全席当日券のようです。
●昼の部(12時30分〜16時30分)主任:林家正蔵【番組表
●夜の部(17時20分〜21時10分)主任:柳家小三治【番組表

2009年1月1日(木)〜15日(木)「横浜にぎわい座 正月興行
●「1月1日新春特選演芸会
→出演:三遊亭円橘 / 三遊亭好楽 / 立川ぜん馬 / 三遊亭好太郎 / 三遊亭兼好 /
三遊亭王楽 / 三遊亭好の助 / ナポレオンズ / さこみちよ

●「1月2日新春特選演芸会 午前の部
→出演:三遊亭鳳楽 / 三遊亭楽太郎 / 三遊亭五九楽 / 三遊亭道楽 / 三遊亭全楽 /
三遊亭鳳志 / 三遊亭橘也 / おぼん・こぼん / 有紀天香

●「1月2日新春特選演芸会 午後の部
→出演:柳家小さん / 林家しん平 / 柳家三三 / 鈴々舎わか馬 /
昭和のいる・こいる / 東京ボーイズ / マグナム小林

●「1月3日新春特選演芸会 午前の部
→出演:柳家さん喬 / 桂平治 / 桃月庵白酒 / 桂花丸 / 松旭斎すみえ /
玉川カルテット / 宮田陽・昇

●「1月3日新春特選演芸会 午後の部
→出演:三遊亭円丈 / 三遊亭歌武蔵 / 立川生志 / 柳家初花 /
林家正楽 / 柳家小菊 / ロケット団

●「1月4日新春特選演芸会
→出演:柳家権太楼 / 柳亭市馬 / 春風亭百栄 / 春風亭一之輔 / 大瀬ゆめじ・うたじ /
上條充・福田久美子 / 鏡味仙志郎

● 「1月5日新春特選演芸会
→出演:青空球児・好児 / コント山口君と竹田君 / サムライ日本 / ブラック嶋田 /
三増れ紋 / ナイツ 他

●2009年1月6日(火) 「扇遊・鯉昇・喜多八 三人会 ~睦会がやってきた
→出演:入船亭扇遊 / 瀧川鯉昇 / 柳家喜多八

●2009年1月7日(水) 「昇太・喬太郎・白鳥・彦いちの会
→出演:春風亭昇太 / 柳家喬太郎 / 三遊亭白鳥 / 林家彦いち

●2009年1月8日(木) 「第二十八回「志らく百席」
→予定されている演目は「初天神」「片棒」「木乃伊取り」

※うっかりミスなどあったらすいません。
もろもろオフィシャル情報も確認くださいませ。

2008年11月25日

立川志らく独演会

立川志らく独演会
2008年11月22日(土)会場:三鷹芸術文化センター

会場は三鷹芸術文化センター。
相変わらず「サービス」の意味をはき違えていて、
やたら客に注文の多いです。

立川らく次「鮫講釈」
中手(拍手)が起きた講釈では
「みぞうゆう、みぞうゆう、と麻生が言う〜」なんてギャグも。
しっかり講釈やってるからこそ、現代のギャグが面白い気がしますな。

立川志らく「寝床」
「麻生の言い間違いはひどい」なんて、
言い間違い、勘違い、思いこみのハナシ。
志らく師匠のお上さんが女衒(ぜげん)とゲシュタポを間違えた、とか、
鶏肉がニワトリの肉と知らなかった人のハナシなどなど。

そしてNHK「週間ブックレビュー」で紹介した「忘却の力」のハナシ。
忘れることの重要性を説いた本で、言葉・知識が想像力を奪う。
映画なんてたくさん見たけど、なにが面白いか分らなくなっちゃうから
月に2、3本くらいが丁度いいんじゃないか、とか、
そうなると落語ファンにも言えることかもしれない、なんて冗談で苦笑い。

そんなハナシから「過ぎたるは及ばざるが如し」とも言いますが、
周りは言い迷惑で、義太夫にハマった旦那の狂気と、
周りの人間の悲劇と喜劇を、といって噺の方へ。

旦那が義太夫を試しに人唸りするところで早くも拍手。
狂気を見事に表現するような、あの唸りです。
旦那は怒り狂ったゴジラのようなものですな。


忘却の力
著者:外山滋比古
出版社:みすず書房

仲入り

ゲスト:ミッキー・カーチス
出囃もなく緞帳(どんちょう)があがると、
両手を広げてミッキー・カーチスさんが立っているので、
オォ〜と沸く会場。
まさにサプライズゲストという感じの演出でした。

ハーモニカを吹きながら、歌を披露。
曲名が分からないけど、かっこよかった。

立川志らく「芝浜」
ミッキーさんの登場について、
ヒザ(トリの前の出番)にしては豪華でしょう?と
「えっへん(自慢げ)」な志らく師匠。
ほんと、そうです。ありがとうございます。

で、家元(談志)の声がでないので、
その代わりというわけじゃないけれども、と言って
「芝浜」を演るとのことです。
この噺の夫婦は果ては「子別れ」の主人公になるくらい、
さらに「親子酒」に繋がるくらい、懲りないんじゃないか、
という落語「芝浜」論を展開しつつ、噺の方へ。

ポイントポイントのギャグで肩のコリがほぐれるような、
そしてシンプルで心地よく聞かせてもらいました。

サゲの表情、あのニュアンスがすごい良かった。

好楽さんが笑点でうまいこと言った時みたいなシタリ顔でもなく、
やっぱり頑張る!的な言い表情でもなく。
酒を飲みかけた自分に、トホホとなってしまう勝五郎という感じで、
生活が良くなるのも悪くなるのも、
ちょっとしたキッカケで、どう転ぶか分からない、
そんな危うさと、
今感じられている幸せへの照れ、
みたいなモノがあったのかもしれません。

と言うようなことを思いました。


2008年11月23日

落語関係カレンダーのまとめ

Googleカレンダーで、落語関係の公開カレンダーを自分用にまとめてみました。
とくに落語ノートさんのチケット発売日、すごくありがたいです。

みなさんが、ご自分用に記録されている予定が誰かの備忘録になる、という、
素直にインターネットって便利だなァ、と思ってるんですけどね。

しかし便利になったら(というかチケット発売関係の情報が流通したら)
チケット争奪も激しくなりますしねぇ。
会場が大きくなるのも嫌だしなァ。

これはイマ(2008年冬)の悩みです。
そんなこともあったと振り返る日が来るのでしょうかね。

ぼくもチョイチョイ自分のために登録する予定です。

2008年11月22日

志の輔らくご21世紀は21日 (2008年11月)

志の輔らくご21世紀は21日 (2008年11月)
2008年11月21日(金)会場:明治安田生命ホール

開口一番:立川メンソーレ「金明竹」
一瞬ネタを飛ばしそうになるも、愛嬌で切り抜けていた。

立川志の輔「ディアファミリー」
風邪をひいてしまったらしく
「声が悪くてすいません」なんて珍しく体調不良を明らかに。
12月は1月のパルコ口演の準備があるので、
そのシワ寄せで10日以上休みがないのだとか。
「落語ブームというか、なんというか、、、未曾有(みぞうゆう)の事態で」だって。
ドッカンとウケました。

噺の方は「ディアファミリー」、
ちょっと疲れてて、ウトウトしながら聞いちゃいました。

勤続30年を迎えたサラリーマンの父親と天然ボケの母親。
大人になりかけている兄妹の、4人家族の物語。

ステレオタイプな日本の家族というには、
ちょっと懐かしい「昭和の家族」という雰囲気が妙にうれしいです。
小さな幸せというか、小さな生活というか、
どこにでもありそうな家族の風景を
ちょっとデフォルメしているから、素直に面白いんですねェ。
こちらもドカンドカンうけてましたね。

松元ヒロ「今日のニュース」
のっけから「麻生」連発。
これだけで、しばらくは麻生政権の存続を希望してしまいます。
「チンシャ」とか、なんだそりゃな小技が最高。
あとは波浪警報シリーズ。
噛みまくるアナウンサーにズッコケまくったり、、、って、
文字だけみたら意味わかんないですよね。
絶対おもしろいので、まだの人はホント見てほしいですなァ。
この会でしか演らない芸なのかな。

立川志の輔「名人長二」
「小室哲哉なァ」みたいなハナシから、
著作権て落語にはないんですが、円朝(の遺族など)が権利を主張したら、
噺家は大変なことになる、なんて言って「名人長二」のハナシへ。
風邪をひいていると言っていたので、まさかの長講でした。

モーパッサンの「親殺し」を翻案したもので、口演すると凄く長い噺、、、
なんていうのは何処かを調べれば書いてありますね。

素読みにしても相当な長さの、この噺をすべて話すんだけど、
もちろん時間がないので全ての粗筋を説明して、
物語の始まりの章「仏壇叩き」を落語で語ります。

粗筋を説明して、、、と軽く書いているけど、
「牡丹灯籠」と同じくコレがなかなか聞き応えがあるんですよね。

しかし体が疲れてて、
チョイチョイ良いところを聞いてない始末。
がっつり聞きたかったなァ。
え!?殺しがあったの?仏壇がどうなった?みたいな感じ。
大事なところを聞いてないんだよな。
次に聞けるのを楽しみしますかね。

噺が終わって、
その年の終いの会は恒例のヒロさんとの3本締め。
長唄の鉄九朗さんとともに。
ピシっとして、気持ちのいい3本締めだったなァ。

去年の3本締めが3ヶ月前くらいの出来事に思えます。
と思ったら、去年は11月出かけてないや、その前の年の記憶か、、、
いい加減なもんです。

2008年11月20日

今週発売のチケット(11月21日〜)

すでに来年の落語会の発売も
ドシドシはじまってますね。

落語会も多いですよね。キリがないんですが、
出かけるのも600人くらいの会場までにしようかなと
さいきん思ってます。

11月21日(金)
12月10日(水)「浜松町かもめ亭 立川流忘年会
→出演:立川談春 / 立川生志 / 立川談修 / 立川春太

12月31日(水)「浜松町かもめ亭 正蔵・喬太郎 大晦日二人会
→出演:林家正蔵 / 柳家喬太郎

1月23日(金)「浜松町かもめ亭
→出演:入船亭扇辰 / 立川談笑 / 三遊亭遊雀 / 鈴々舎馬るこ

11月22日(土)
12月31日(水)「 横浜にぎわい座 12月興行 ~新年カウントダウン寄席!~
→出演:立川志の輔 / 立川生志 他

11月23日(日)
3月5日(木)第二十八回こしがや落語会 立川談志・桂三枝 二人会
→出演:立川談志 / 桂三枝 他

さらに来週、12月1日(月)は、
にぎわい座の1月興行、鈴本演芸場の正月初席、
志の輔らくご(パルコ)の発売だったような(たしか)

いそがしいですねェ。

2008年11月19日

第115回 志らく一門会

第115回 志らく一門会
2008年11月16日(日)会場:上野広小路亭

開口一番:立川らく兵「鮑のし」
「一門で一番、将来有望ならく兵です」とか
なかなかヤンチャなことを言ったと思ったら、
「今日は前座が演ってはいけない噺を演ります」と
力強い宣言をして、ジンベエさんの登場。

ふつうに面白くて、啖呵もカッコよかったし、
口調っていうの?語りが気持ちいいから、
飛び道具のギャグがなくても自然に笑ってしまいますね。
うるさそうなお客もいる中ウケていたし、
良いと思いました。

立川志らべ「道具屋」
マクラは「オグシオが勝って良かった」とか、
あとなんだっけ。
すこし前にキクゾーが「信長の野望の必勝法は
庶民へのホドコシだ」と言っていたけど、
ソレって麻生の政策ってそのまんま、とか。

らく兵さんを茶化して
「普通の前座が演りそうな噺を」なんて言って前座噺を。
まーそれこそ、飛び道具の飛びまくる、そんな落語でしたね。
ドのつく職業「ドナ・サマー」だって。
ノコギリをドラクエと抱き合わせで売る、とかとか。
ふざけすぎのヨタロウでした。志らべさんらしいなァ。

立川らく次「やかん」
「真打ちにならないと演ってはいけない噺を」と笑いながら、
「お前さん起きとくれよ(「芝浜」)」だって(笑)
冗談はサテオキという感じで本当のネタの方へ。

立て板に水のような、スピーディな語り口から、
ポンポン飛び出す古典らしいギャグ、
らく次さんのと志らべさんて、ずいぶん変わってきたな。
楽しい落語でした。
好きなんですよね、さいきん。

仲入り

立川志ら乃「悋気の独楽」
「真打ちにはまだ早い、という芸を」なんて言ってる。
このシリーズ、仲入り後も続いてました。

生意気すぎる定吉がくり出す
ギャグもふんだんだし、面白いです。

あとメカケの仕草・芝居が気持ち悪くて、
吹き出しちゃいました。

立川志らら「壺算」
「NHK新人演芸大賞」本戦出場の話題から、
その本戦で演ったネタをノビノビと。

立川志らく「茶の湯」
来月の特別編のハナシから、年末のシネマ落語
「ゴッドファーザー」の話題。

映画や絵画の中に入る感覚で鑑賞する、
という独自スタイルのハナシでは
「分かりやすく言うと、エッチビデオみる感覚に近い」なんて
分かりやすすぎる例えも(笑)

噺がはじまってすぐ、
定吉に「散歩に行ってた?独楽まわしてなかったか?」
「出番は一度という決まりなのに、、、すまない」だって。

そして狂気の沙汰のラスト、
ピーターに青海苔と石けんがタップリの
ジョンソンを口に入れてしまった客人が、
「知らないのに敵のアジトを白状しそうになった」
っていうのが爆笑でした。

まーしかし、タップリで楽しい会でしたね。
広小路亭っていう空間で聞けるのも贅沢です。

2008年11月18日

第八十四回 朝日名人会

第八十四回 朝日名人会
11月15日(土)会場:有楽町朝日ホール

ちょっと体調が悪く、途中から。
(聞いていないのは前座さんと春風亭一之輔「鈴ケ森」

立川笑志「禁酒番屋」
真打ちになってグリーン車、ファーストクラスに乗れるようになった。
そんなファーストクラスで、王監督の隣になったハナシ。
CAの「王様ァ王様ァ」ってホントかなァ、もう、おもしろすぎ。
大いにウケていました。
で、笑志さんの親戚には、乱暴な酒飲みが多い、
なんてハナシから落語の方へ。

侍の近藤がけっこう乱暴でホボ漫画みたい。
酒屋の作戦会議では、鳩を飛ばして空から屋敷に酒を持ち込もうとか、
モグラを使って地下から、とか、挙げ句の果てに
狸に持たせようか、なんてハナシしてるのが笑った。
「狸が徳利を持ってるのが当たり前」で
「狸が門をくぐるのは当たり前」って、当たり前じゃない!
あ〜オモロ。

そしてテンポよくポンポンと、
水カステラにションベン屋って、くだらないなァ。
落語って楽しい。

古今亭志ん輔「文違い」
志ん輔さんは、大晦日にお札を貼る志ん朝宅の風景のハナシ。
一生懸命なエピソードだから笑えますよね。

落語の方は珍しく新宿が舞台です。
そんなことがパンフレットに書いてあるんですけど、
この京須さんの原稿が良いんだよなァ。
これが落語会全体の枕というか、
古典の世界(古典とは限らないんだけど)への
導入のようになっている感じ。
ゴージャスなロビーから会場に入って、
このパンフレットを手に取るってとこから、
朝日名人会の大事な段取りな気がしてます。

アナログのレコード聞くのが好きな人みたいなもんで、
プロセス込みで愛してるんですよね。
そんなわけで、
また来年の通しチケット申し込みましたが当たるかな、、、

落語の方はサゲに向けての
タタミかけるドタバタな感じがよかった。
みんなダマされてるんだから、
罪がなくて良いかもしれないけど、でも切ない。

仲入り
サンドウィッチ売り切れていた、、、残念だァ。
ふと見るとCD売場に笑志さんの姿が。
「志の輔さんのCDおもしろいですヨー」なんて
愛嬌を振りまいてる。しかし腹が出てるな〜

橘家圓太郎「化け物使い」
んまー恐ろしいほどの小言です。
この噺って、前半に出てくるモクスケさんが魅力的で
活躍をもっと聞きたいんだけど、、、
ご隠居さんがチョイチョイ化け物を気遣う姿が寂しさを誘いますな。
去り際のモクスケに小言をいわれたから、
化け物にも気を使っているのだとしたら寂しすぎる。
そんな1日でヒトの了見が変わるんだろうか、って感じでした。

柳家権太楼「言訳屋」
実は「言訳座頭」と「睨み返し」をつなげたこの噺。
なんでつなげたんだろ。
二つの噺をつなげて「言訳屋」と呼んだのは、
この日のこの会が初め、ということです。
後に残ったら記念になるとのこと(パンフレットより)。

まー「睨み返し」のおもしろいこと。
ほんと内容ないよなァ。
オモロ一生懸命な権太楼さんの江戸っ子が、
マヌケさとカワイサで、なんとも良い感じ。

という訳で終演は17時30分。
終演予定から1時間くらい過ぎてないですかね?
いつものことだけど。

2008年11月17日

秋談春

秋談春
2008年11月8日(土)会場:三鷹市芸術文化センター星のホール

開口一番:立川こはる「饅頭怖い」
きっちりきっちりウケている、こはるさん。
出てくるのが楽しみな前座さんですよねェ。
しかし最大の笑いどころ、というかズッコケどころは、
饅頭を食った瞬間!「ピチャ・・・」って、、、
コラーゲンでも舐めたのかしら。

立川談春「粗忽長屋」
「雨ですね」みたいなハナシから。
雨の日で客が少ない、なんて日は
昔の看板は、珍しい・あまり演らない噺を演っていたんだそうで、
「今日は(満員なので)そうは出来ないですね」なんて
言っていたけど、、、

あと福岡の遺体取り違えのニュースが強烈だった、ってハナシ。
これ遺体の持ち物から身元を間違われちゃったって、
「小間物屋政談」みたいとかも言えるような、奇妙なニュースですが、
事実は小説よりも奇なりだ、といって「粗忽長屋」へ。

ほぼ家元(談志)の「主観長屋」のコピーと言うことでした。
主人公のマメでそそっかしい方が思いこみで突っ走る様が、
まさに「主観」なんだけど、
イキオイ良く言われても信じる方が凄いね、という感じで、
ほんと恐ろしい噺ですね。

で、有名なサゲがあって、ハナシは福岡の事件に戻ります。
焼き場で焼かれた後(亡くなったはずの)本人が出てきたのだそう。
これが「粗忽長屋」の「その後」って言ってた。
つっても落語の方は、さすがに焼き場に行く前に
気づいたんじゃないかと思うけど、、、

立川談春「野晒らし」
ここで「秋談春」らしく秋の噺、楽しみにしてました。

色ボケしてバカのようでいて、
なんとも絶妙な歌で攻めてくる八五郎。
向島に行くときに歌いながら行くのが良いですね。
サイサイ節で「チャンチャンチャン」と、
さらにはしゃぐのが談春バージョン。

あとこの噺といえば、釣り人の「コツゥ?」の人。
妙に冷静だけど洒落が分かるのが楽しい。
落語の中にしかいない人な気がするなァ。

仲入り

立川談春「棒鱈」
時代背景、江戸っ子VS田舎侍についてのハナシから、
「次はおもしろいゾー」と自分で言ってしまうくらいの噺。
宣言通り、思うように客が笑いまくるし、
田舎侍は「12ヶ月イクゾー!」とか勢いづいてガンガン行きます。
そして対抗する江戸っ子はシットリとしたドドイツ、
これが絶品の気持ちよさ。良いモンですなァ。

思い込みで暴走する江戸っ子、色ボケで暴走する江戸っ子、
田舎侍に嫉妬して暴走する江戸っ子、といった会でしたか、
楽しかったですネ。

2008年11月13日

志らくのピンPartIII 古典落語編

志らくのピンPartIII 古典落語編
2008年11月11日(火)会場:内幸町ホール

立川志ら乃「崇徳院」
時間に追われつつもエネルギッシュな高座でしたよ。

立川志らく「元犬」
志ら乃さんの落語について、
「モニターで聞いていると東南アジアの人が叫んでるみたいだ」
なんて言って笑う志らく師匠。
あとは「自分も大きなネタを師匠の会で
演っていたけれども、客は喜んでいた」とかって
「張り合ってどうする」なんて笑っていたり。

ほかには「SMAP X SMAPで見た家元(談志)は
年を取って、元気がなさそうだった」
「自分の入門当時は家元も若かった」とかとか。

志らく師匠ご自身のハナシとしては、
来年の落語家25周年に向けて、
本の出版とか日本各地での公演や連続公演など、
いくつか企画を考えられているのだそう。
楽しみですね。
内幸町で10日連続とかやってほしい。
そうなったら、いまから全部行くつもりですが、、、
しかし職を失うかも、、、

で「元犬」なんですが、裸であらわれた青年が
犬っぽい人間じゃなくて、いつまでも犬なのが面白い。
犬が人間になるのは犬好きにとっては
ファンタジーそのものですよねェ。

人になってからも人なつっこい白が、
とてもかわいくて、良かったですね。

立川志らく「宿屋の富」
「夢じゃないんだなァ、現実なんだ」とか
鉄板のギャグも変わらず楽しい。

実は、仕事で疲れ切っていて、
後半まで、ふらふらしながら聞いてました。

後半といえば、
富くじがハズれて爆発しちゃった人の
唇だけが生き残って飛んでいる(なんだそれは)
「プルプルゥ」のところ、くだらなくて笑っちゃいましたね。
ナンセンスなギャグマンガのようで、
谷岡ヤスジのようなマンガ世界を思い描いてしまいました。

仲入り

立川志らく「芝浜」
もう少しだけ大きい会場にして、
フラっと当日券で入れるようにしないと、
マニア向けの芸に走って新興宗教のようになってしまう。
にぎわい座や下丸子だと、
いわゆる「普通の客」も4割くらい混じっていて、
「宿屋の富」のサゲなんかでもワァとなると思うんだけど、、、
なんてハナシから「芝浜」のハナシへ。

これはプログラムに書かれてるような「芝浜」論で、
単なる人情噺「芝浜」が落語になるように演る、というハナシです。
ぼくは志らく師匠の信者と化しているので、
「なるほどなァ」と分かったフリしてみたくなるけど、
実際はちょっと難しいこと言ってると思います。

んで落語の方は、
芝の浜や貧乏住まいの長屋が空気として、その場を感じられるような。
そして、すごくシンプルな「芝浜」だな、と思って聞いていました。

貧乏の匂いや夫婦二人だけの美しい世界を
描いていた場面からラストは一変。

もう借金も消えて、店もお金もあるし、
ウソをついていた罪悪感からも解放された。
そんな女房が、すこし気が抜けたようになって、
亭主に酒をすすめます。

やっぱ42両あるんだったら働かなくてもいいかもね、と
この後、すぐに気づいちゃうのかも知れない。
そんな匂いを出そうと意欲的な「芝浜」という感じでした。

「芝浜」は、サゲがやっぱ好きじゃないです。
たとえば思い切って変えちゃって、
「また夢にしようとしてら」くらいのほうが
書き割りのセットがバタンと倒れるような、
バカバカしさがありそうだなァと思ったり、、、
(思いつきですけど)

意味分かんないことダラダラ書いちゃいました。

もともと理屈で出来ている噺だから、
ここに生き生きと人が息づくのは、大変なんですかね。
ぼくは、その家元の「芝浜」(去年のマリオン)は
聞けてないんですが、
やはり落語の神様の仕事だったのかも知れないですね。

2008年11月12日

立川流落語会

立川流落語会
2008年11月9日(日)会場:文京シビック 小ホール

文京区勤労者労働協会という
長い名前の団体が主催した立川流落語会。
談笑さん二席、志ら乃さん、こはるさん一席に、
家元(談志)がゲスト出演といった内容でした。

開口一番:立川こはる「転失気」
地元の、年齢層の高い客層でしたが、
会場中に朗らかな笑いが響くようなムードでした。
ウケてたなァ。

立川談笑「金明竹」
仕事で色々な地方に出かけます、みたいなハナシから、
津軽弁バージョンの「金明竹」へ。
何を言ってるか分からないのに面白い、っていう、
この噺。ほんと不思議です。
とにかくウケまくっていて、会場ひっくり返るようでした。
そうとうおもしろかった。

仲入り

立川志ら乃「崇徳院」
保育園のトイレのハナシから。
仲入り後には、シモネタが聞くのか、
会場はすっかり温まってしまいました。

あせって変態になる熊さんなど、
相変わらずの楽しい落語。

立川談笑「時そば」
ふたたび談笑さんの登場です。
青森で津軽弁の「金明竹」演ったら、
なんと「何言ってるかわからねぇ」というヤジが飛んできた、だって。
ホントかいな。

談笑さんの「時そば」も鉄板ですね。
後半の変なそば屋は、単に不味いそばを食わすだけじゃなくて、
2重3重のギャグで、すっかり面白くなってる。

マニア向けじゃないときの談笑さんもイイなァ、
笑えるし面白いっていう点で、いつも安心できますね。

談笑さんの高座が終わって、
ここで一回幕が下りるので「??」となりまして、
家元の出番じゃないの?まさか板付きで出てくるの?とか
本気で心配になっちゃったりして(恥ずかしい)

立川談志「ジョーク」
で、なぜかメクリが「立川志ら乃」で出囃子も志ら乃さんのモノ。
えぇ?と思ったら、私服の家元が笑顔で登場したのでした。

着物が着られない事情がある、なんて理由で、
私服で座布団の上にアグラを隠すタイルで、ジョークをたくさん。

マイクを通した声の音量が上がっていたのかも知れないけど、
この前に聞いたときよりも、ぜんぜん声がカスレていないし、
表情も愉快そう。
うれしかったなァ。

タダみたいな会の方が良い芸を演ろうと思う、
なんて言って、会場を沸かせる。

あとは、常識のハナシ。
1時間に1000円生産できる工機があった村に、
倍の2000円生産できるモノを渡しても、
結局のところ生産量は変わらないで、
村人は、いままでの半分を生産の時間にして、
残りの半分の時間を自分の時間にするようになった、
っていう冗談があったけど、今の世の中じゃ常識じゃない。
なんてハナシが刺激的だった。

20億稼いでも、100億稼いでも、
まだ儲けようとする人もいるし、、、
今の世の中じゃ、こっちのほうが常識かもしれません。

夫婦のジョーク、無人島のジョークと続いて、
レストランジョーク(俺が禁酒しただけなの)でシメ。
いつもより声が出ているから、バッチリ決まりましたね。

「オレほどの芸人はいないでしょう」なんて、
「どうでいっ!」も飛び出していた。
カッコ良かったです。

2008年11月09日

爆笑寄席 てやん亭2008 スペシャル Aプロ

爆笑寄席 てやん亭2008 スペシャル Aプロ
2008年11月1日(土)会場:シアタートラム

前日の凶行(ハシゴで落語10席、合計3時間30分)の疲れで、
体が動かず、、、途中からの入場でした。
矢崎さんの(たぶん)ほぼ冒頭から聞きました。

花井伸夫「解説」と、開口一番:柳亭市也「子ほめ」は聞いてません)

矢崎滋「千早振る」
落語関係のテープ、LP、CD、LDなど、コレクションは、
すごくて(1000以上とか)とにかく落語が好き。
最近は「とにかく志ん生が好き、といっていたかな。
学生の時、落研と演劇部を掛け持ちしていて、
たまたま「出番があった」演劇の方に進んだ、などなど。

芸能人の落語というと、
立派な着物(派手だったり)で登場というのも
ありそうなんだけど、矢崎さんはシンプルな浴衣姿。
これはプロの噺家に失礼のないようにと、
自分で考えたスタイルなんだそう。

そんな話をつらつらと、
小三治さんのような、長い枕といえば良いのでしょうかね。

落語だけでなく芝居にも話が及ぶ、芸談というか随談が面白くて、
また、その言葉の端々に落語や噺家への敬意が
込められているのも良かった。

「千早振る」については
「志ん生さんと小三治さんのミックス(パクり)」に、
オリジナルのサゲを加えたオリジナルバージョン。

サゲについて、その昔「とは」という名の女性が
多かった時代のモノだから、
今はそれほどウケないハズ、ということで
「とは」と「永遠」をかけたサゲを披露したのでした。

このサゲ「俳優さんが落語する」という期待薄なムードを
完全に払拭してくれました。なるほど良いサゲですよね。
感心したなァ。

京子「日本奇術」
白塗りに和服で登場、ダルマや提灯が出てきて、
BGMが三味線+縦ノリ、
イリュージョン系のマジックを披露。

僕の席がちょっと横の方だったので、
ちょいちょいシカケが見えちゃったりして、、、
正面から見たかったですね。残念でした。

柳亭市馬「竹の水仙」
その京子さんが撒き散らした紙吹雪が微妙に残った状態で、
市馬さんの登場でした。掃き取りきれなかったみたい。

この噺、ドラマ自体は、なんてことないですけどね。
亭主の素直さ、甚五郎のどこか達観しているようなたたづまい、
越中の侍のマヌケさ、などなど、落語世界が目の前にあるようで、
ノンビリとウソくさくない。
そんな高座でした。

矢崎滋・柳亭市馬「対談」
こちらも興味深い対談でしたねェ。
小沢昭一さんのように末廣亭に上がってみたい、なんて
キラキラと夢を語る矢崎さん。
やっぱり落語が演りたいみたいですね。
これまでも随分とマニアな演目(聞いたことなかった)を
演ってきたのだそうで、
ネタ出しして、お客さんが集まらず、
落語をやめて飲み会に変えたこともあったとか。

柳亭市馬「歌謡ショー」
戦前の歌から三橋三智也、ご自身の曲「会いてえなぁ、ふるさとに」、
で最後に三波春夫の歌謡浪曲から「紀伊国屋文左衛門」を披露。

これが長いんだ。っていうか、もう確信犯で
「終わりそうで、ずっと終わらない」ってお約束の展開に、
お客はズッコケ続けながら、そのノドにウナらされるという案配。

盛りだくさんの会でしたね。


三波春夫の歌謡浪曲といえば、
市馬さんのCDにも収録されている「俵星玄蕃」ですかね。

歌謡浪曲CDセレクション。
図書館とかにあるかも知れないですね。

三波春夫 長篇歌謡浪曲 スーパーベスト
三波春夫 長編歌謡浪曲 スーパーベスト2
三波春夫 長編歌謡浪曲 スーパーベスト3

2008年11月07日

今週〜来週アタマ発売のチケット(11月7日〜)

すこしチケット買う気になりましたので、
ひさびさにチケット発売リンク。

11月7日(金)
2009年1月4日(日)「パルテノン多摩落語会「柳家さん喬・喬太郎親子会」
→けっこう多いですね、親子会。

11月10日(月)
12月8日(月)「横浜にぎわい座 12月興行 ~志の輔 no にぎわい~
→大晦日も出ますが、独演会も。

11月11日(火)
12月2日(火)「柳家小三治 独演会
→人気の小三治さん

12月15日(火)「志らくのピン ~古典落語編~
→早く買っておくにかぎります。

2009年1月9日(金)「みなと毎月落語会 古今亭菊之丞独演会
→六本木の奥地の落語会。見やすい聞きやすい会場だと思います。

六本木と言えば「USHIO 潮」、ここのお好み焼きうまいです。
でも関西の人は好き嫌いあるみたい。

2008年11月06日

師走の末廣亭

新宿の末廣亭12月の上席(12月1日〜10日)、夜の部は
トリ柳亭市馬さんですね。
みんな楽しみにしている「掛け取り」が聞けますかね。
ぼく的には、仲入り後の
歌武蔵→さん喬→紋之助(曲独楽)→市馬の流れがアツいです。

末廣亭って、たしか19時過ぎくらいから
割引で入れるんじゃなかったでしたっけね。

去年も行ったんですが、
今年もフラっと出かけてみたいと思います。

そして年の瀬、12月29日(月)は
恒例の「さん喬・権太楼二人会」
17時30分〜の会です。これも去年も行ったなァ。

チケット発売は、ぴあで12月7日(日)のようです。

2008年11月04日

第25回 読売GINZA落語会

第25回 読売GINZA落語会
2008年10月31日(金)会場:ル テアトル銀座

3時間半の立ち見だった末廣亭余一会を終えて、
かるく家に帰ったりしつつ、こちらの会へ。

さすがに疲れたんで、前座さんは聞きたくないなー
とノンビリ行ったら、なんと前座ナシで出演順も!なのでした。

そして、こっちも長かった。。。

柳家権太楼「短命」
着いたらイキナリはじまっている、マジカヨーって感じ。
トップバッターがホームランバッターなんて、
80年代のライオンズじゃないんだから。

いつまでもニブイ八五郎。
「アレ?」と権太楼さん得意の体をくの字にするポーズに、
お客さんの朗らかな笑い声が聞こえる、、、
ヤバい面白い、、、体はグッタリしてるのに、
落語を聞いている喜びで、ふたたび元気になってきました。
ホトンドビョーキです。

確実にお客さんが温まっていくなーと思っていたけど、
そんなもんじゃありません。
お上さんが登場してからの笑いは、もう会場がひっくり返ったよう。
いきなりホームランが出たのでした。

柳家さん喬「棒鱈」
往年のライオンズで言えば2番バッターは辻発彦です。
僕が一番好きだった頃のドラゴンズだと仁村徹か。
(彼は良いバッターだった!)

心地よいトーンとリズム、美しくて笑える、
そんな高座で出塁、チャンスを演出します。

柳亭市馬「掛け取り」
3番、秋山。またはゲーリー。
するどいスイングで長打コースって感じかな。

半年ぶりに聞いた十八番は、相変わらずの面白さ。
しかし、1番2番が凄すぎた。
長打なんて当たり前のムードなんですよね。

相撲甚句でノドを聞かせ、芝居でウナラせ、
カウント2-3。
最後は三橋の旦那(三橋美智也)の歌謡曲で、
ライト線ツーベース。

イントロから歌ってる「哀愁列車」最高だなァ。
惚れェて〜惚れェて〜

仲入り
スッカリ良い気分になったところに追い打ち、
ロビーで「銀座マカロン(ラムレーズン)」を発見したのです。

コレ、一度食べてみたかったんですよ。
サクっとした触感に、ラム酒とレーズンの香り、、、
コーヒーとあわせて、600円。
素敵な仲入りでした。
末廣亭のヤニ臭い雰囲気とはまったく違うし。

柳家三三「満金丹」
4番は清原、または落合か(もういいって)。
この打線なら4番目のバッターという感じでしょうか。

初めて聞く噺だからうれしかったな。
乞食同然の旅人二人組が生活目当てで、
修行僧になるんだけど、こいつらだけじゃなくて、
住職も妙にいい加減なところが落語らしくてイイですな。
バカバカしくて内容ないのに意外と長いし。
けっこう楽しかった。

柳家花緑「中村仲蔵」
そしてバッター5番。
もう得点入り過ぎちゃって自由に出来る打順ですかねェ。
デストラーデですよ。中日だと宇野ね。

まァ出てくるなり「お客さん疲れちゃってますね」と花緑さん。

すでに6時間で9席(+ボンボンブラザース)も聞いている僕は、
1988年、ロッテ-近鉄のダブルヘッダー最終2連戦状態。
ナイター(この会)だけのお客さんも、
このメンバーに、この出演順このネタじゃぁ疲れるでしょう。

なので「そんなに長く演らない」と約束して落語のはじまり。
地語りも多いし、独自の芸談にもなっているこの噺。
去年、麻布で聞いて、人目もはばからず泣いてしまい、
それ以来、ずっと心の中にある気がします。

たぶん荒削りな部分もあるし、そこまでの噺か、
という声も聞こえてきそうなんだけど、
とにかく僕は大好きでして。
そんな噺があっても良いかな、と思えます。
今回も泣いてしまいましたよ。。。

というわけで、トドメの場外ホームラン。
または清原9回裏ツーアウト、涙の守備ですかね。

やっぱ巨人と西部の日本シリーズは盛り上がりますねェ。

末廣亭十月余一会 市馬・三三 二人会

末廣亭十月余一会 市馬・三三 二人会
2008年10月31日(金)会場:新宿末廣亭

平日の昼13時からですよ。
仕事人は休まなきゃ行けない訳で、
なんでチケット買っちゃったんだろう、、、
なんてのはウソでハナから休む気マンマンでした。

しかし何の勘違いからか指定席と思いこんでいて、
適当な時間に行ったら、見事に立ち見。
終演予定は16時30分、、、3時間半も立って聞くの?
もういやだー(自業自得)

(と言うわけで開口一番:柳亭市朗「やかん」は聞いてません)

柳亭市馬「粗忽の釘」
10代目 桂文治の思い出話をしていたようで、
すでに客席はホンワカムード。

噺の方は夫婦が引っ越した後から。
粗忽者といっても市馬さんのはボーとしたタイプ。
ウッカリを注意されると静かに気づいて、
イチイチ納得してるのに、結局ちっとも治らないのが面白い。
そんなスットボケた粗忽者に、こちらの脳みそもトロケてきます。

隣りの家で妙に落ち着いたかと思うと、
新婚当初のエピソードを語りながら、
どんどんスピードアップしてくるので、
「あーあ」と思ってると案の定。
マヌケでカワイイ粗忽さんなのでした。

柳家三三「付き馬」
両腕を捻挫したハナシ。
腕をまくると包帯が痛々しいんだけど、
「スタンハンセンみたい」だって、古いですねェ。

噺の方は長すぎず、ダレない、楽しく聞けましたね。
そういえば三三さんの落語聞くの久しぶりだな。

夕方と朝の吉原の空気や風が感じられるような、みずみずしさ。
江戸時代にトリップしたかのようで、
古典(落語)ってイイな、とハシャイでしまいました。
そう、やっぱイイですよねェ。

この噺の突拍子もない結末が好きですね。
ひどいけど笑っちゃうしかないものなァ。
今も昔もウカれた場所にはいろんなことが起きるんモンです。

立川談春「小言幸兵衛」
「なんで私(ゲスト)なんでしょう」なんて言いながら。
本心で思ってるんですかね。

最近話題の元夫婦の話とか、三三さんが夢に出てきて、
ヒザゲリしたところで目が覚めた、とか。
若手で新協会をつくろうと冗談を言ったら、
市馬さんが「行く行く」と言ったとかいう笑い話などなど、
取り止めもないハナシをして落語の方へ。

幸兵衛がかなり変人で、一筋縄ではいかない謎の人物というか、
狂い咲きしている感じでした。
「コノダンをうかがいたい、、、
クダンはヤスクニ。あなたこの神社どう思う?」とか
変なことを言うたびに、後ろに立っている
高田文