下丸子らくご倶楽部 (2008年12月)
下丸子らくご倶楽部 (2008年12月)
2008年12月26日(金)会場:大田区民プラザ

志らく師匠、花禄さんによるトーク
恒例のトークコーナーです。
志らく師匠のレギュラーのラジオ生放送に遅刻してしまったハナシ。
花緑さんの「スーツ姿でいすに座って落語ができないか」という、
落語で現代を語るアイディアについて。
あと談春さんの大阪フェスティバルホールの独演会に、
花緑さんが出かけたというハナシ、などなど。
そして、志らく師匠の「芝浜」について、
「この噺は落語です、というのを演る」と宣言。
この日は事前にネタ出しされていた
「紺屋高尾」だと思いこんでいたんです。アンテナ低すぎ、、、
しかし、コレは会社ハンブン休んできた甲斐がありました。
柳家花緑「出来心」
前座の頃から演っていて、
大昔にテレビ番組「落語のピン」でウケなかった噺、とのこと。
リラックスした下丸子のお客さんには
大いにウケていましたね。
立川志らく「目薬 義眼バージョン」
「数ある落語の中で、もっともクダラない部類の噺」と言いつつ、
この噺の夫婦が「芝浜」の夫婦、「芝浜の序です」なんて発言も。
噺の方は、もうホントにクダラないっていうか、
トンチンカンで、おかしな夫婦。
続く「義眼」も素っ頓狂な噺。
イメージがリアルすぎるとホラーにもなりかねない、
そんな世界も落語で表現されると、
マカ不思議なおかしさで包まれています。
仲入り
柳家花緑「明烏」
落語会の若旦那と長く呼ばれてきたご自身のハナシから、
堅い若旦那が覚醒する噺「明烏」へ。
立川志らく「芝浜」
「この噺は落語」をさらに押し進めるべく、
今年、何度目かの「芝浜」へ。
登場するのは「目薬」「義眼」を繰り広げるおかしな夫婦。
と言ってギャグ先行というわけではないのです。
「泣き」や「人情」を強調しないことで描かれる「芝浜」。
ラストに向かって、お上さんのトンチンカンで
かわいい言動が愛しくもあり、おかしくもあり。
善とか偽善とか、そういう議論を飛び越えて、
もう、そんな理屈じゃないんですね。
私って一生懸命でかわいいでしょ?と自分から言っちゃいそうなくらい、
おろかしいし、だから愛しいのかも知れません。
泣き笑いと愛しさのバランスの素晴らしさ、
こういう「芝浜」は全く聞いたことがありません。
あたらしい「芝浜」でした。
難しくない下丸子のお客さんと大いに笑って、
一緒に聞けたのも良かったです。
(年末の噺だから)しばらく聞けないと思うと寂しいですなァ。













