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2008年12月 アーカイブ

2008年12月31日

下丸子らくご倶楽部 (2008年12月)

下丸子らくご倶楽部 (2008年12月)
2008年12月26日(金)会場:大田区民プラザ

志らく師匠、花禄さんによるトーク
恒例のトークコーナーです。
志らく師匠のレギュラーのラジオ生放送に遅刻してしまったハナシ。
花緑さんの「スーツ姿でいすに座って落語ができないか」という、
落語で現代を語るアイディアについて。
あと談春さんの大阪フェスティバルホールの独演会に、
花緑さんが出かけたというハナシ、などなど。
そして、志らく師匠の「芝浜」について、
「この噺は落語です、というのを演る」と宣言。
この日は事前にネタ出しされていた
「紺屋高尾」だと思いこんでいたんです。アンテナ低すぎ、、、
しかし、コレは会社ハンブン休んできた甲斐がありました。

柳家花緑「出来心」
前座の頃から演っていて、
大昔にテレビ番組「落語のピン」でウケなかった噺、とのこと。
リラックスした下丸子のお客さんには
大いにウケていましたね。

立川志らく「目薬 義眼バージョン」
「数ある落語の中で、もっともクダラない部類の噺」と言いつつ、
この噺の夫婦が「芝浜」の夫婦、「芝浜の序です」なんて発言も。

噺の方は、もうホントにクダラないっていうか、
トンチンカンで、おかしな夫婦。
続く「義眼」も素っ頓狂な噺。
イメージがリアルすぎるとホラーにもなりかねない、
そんな世界も落語で表現されると、
マカ不思議なおかしさで包まれています。

仲入り

柳家花緑「明烏」
落語会の若旦那と長く呼ばれてきたご自身のハナシから、
堅い若旦那が覚醒する噺「明烏」へ。

立川志らく「芝浜」
「この噺は落語」をさらに押し進めるべく、
今年、何度目かの「芝浜」へ。

登場するのは「目薬」「義眼」を繰り広げるおかしな夫婦。
と言ってギャグ先行というわけではないのです。
「泣き」や「人情」を強調しないことで描かれる「芝浜」。

ラストに向かって、お上さんのトンチンカンで
かわいい言動が愛しくもあり、おかしくもあり。
善とか偽善とか、そういう議論を飛び越えて、
もう、そんな理屈じゃないんですね。
私って一生懸命でかわいいでしょ?と自分から言っちゃいそうなくらい、
おろかしいし、だから愛しいのかも知れません。

泣き笑いと愛しさのバランスの素晴らしさ、
こういう「芝浜」は全く聞いたことがありません。
あたらしい「芝浜」でした。

難しくない下丸子のお客さんと大いに笑って、
一緒に聞けたのも良かったです。
(年末の噺だから)しばらく聞けないと思うと寂しいですなァ。

2008年12月30日

年忘れ! 市馬落語集

年忘れ! 市馬落語集
2008年12月25日(木)会場:なかのZERO小ホール

市馬さんの独演会「市馬落語集」、
年の一度の忘年会は落語と唄(昭和歌謡大全集)の会であります。
昨年に引き続き、出かけてきました。
(会社終わってから行ったので、
開口一番:柳亭市也「道具屋」は聞けず。)

柳亭市馬「のめる」
というわけで遅れて到着すると、
ちょうぞ詰め将棋の相談をしているあたり。
久々の市馬落語、いいなァ。ほんわかと楽しい。

柳亭市楽「真田小僧」
11月から二ツ目昇進ということで、
無事に披露目も終わったのとのこと。
羽織を着ている姿を初めて見たな。
マクラもたっぷりで、すっかり二ツ目っぽい雰囲気。
立派ですなァ。

柳亭市馬「黄金餅」
この日の目玉、ネタおろしです。
家元(談志)に稽古を願い出ていて、
前回の中野の会で、市馬さんに聞かせる目的で家元が演った噺ですね。

しかし「黄金餅」って、暗くてジメっと湿った噺だと
勝手に思ってたんですが、ちょっと違いました。

金兵衛と西念のバカし合いのような、やりとりから
して既におもしろいし、不気味でもないし、悲壮感もない。

下谷山崎町から麻布絶口釜無村への「道中付け」も、
「ウワァ〜」と拍手が起きるというよりは楽しいなァという感じ。
不揃いな貧乏長屋の面々がワイワイと、
江戸の町を練り歩いているような姿が目に浮かぶ。

寺の住職のいい加減さと、適当すぎるお経、
バカバカしいにもホドがあります。
気味の悪いハズなのに不思議と楽しい、このムード。

そして、いよいよ、死体から金を取るというシーン。
金への執着が全面に、と言うよりは、
もう人間らしさみたいなものがあふれている、
素晴らしいです。

仲入り

昭和歌謡大全集
唄:柳亭市馬
アコーディオン:杉浦政夫
司会:林田雄一
司会と踊り:加藤浩

去年の凶行も記憶に新しい、昭和歌謡大全集のコーナー。
っていうか、夏にも大銀座落語祭でやってましたね

市馬さん以外も推定年齢130歳の林田青年も含め、いつものメンバー。
このところ、昭和歌謡を聴く機会がすっかり多くなってきまして、
さすがに「この曲知っている」「良いなァ」「もっと!」
というのが増えてきた。

ラスト4曲+アンコール1曲のクライマックスは圧巻。

村田英雄「無法松の一生」

三橋美智也「古城」

春日八郎「お富さん」

この曲で加藤さんがイツモの踊りで乱入、
市馬さんから「あんた頭おかしいんじゃないの?」と見事なツッコミ。
しかし凄い唄だ。これは。

三波春夫「東京五輪音頭」

そしてアンコールは客席からのリクエストにこたえて、
三橋美智也「哀愁列車」

「惚れぇてぇ惚れぇてぇ」であります。良いですよねェ。

落語も唄も、文句なしで楽しかった会でしたね。

2008年12月28日

「ポメラ」のせいで、ちょっと長くなってきてます

この前、買った「KING GIMのデジタルメモ「ポメラ(pomera)」のおかげで、
たいぶ寝る時間も早くなりました。

ずっと手帳に手書きでメモった落語の感想を
家に帰ってからブログに、、、なんてやってたんですが、
今はポメラがあるので、帰りの電車でブログ書き終えちゃうんですねェ。

だけど、ちょっと原稿が長くなってきているかも。
自分としては、なるべく短くしたいんですけど、
なかなか削れない、、、反省してます。

そんな「ポメラ」ですが、
人気で長く品切れが続いてたみたいですけど、
少しづつ注文再開しているようです。

★送料無料★パールホワイト
★送料無料★トワイライトオレンジ
☆★送料無料★プレミアムブラック

いわゆる家電量販店にも、
いくつか入荷されている、ってハナシも聞きますな。

で、テキストメモもさることながら、
次は小さいカメラが欲しいなーと思っている次第です。
ずっと携帯で撮ってるんですけど、ちょっと物足りない。

で、候補というか、すでに注文目前なのが、
名刺サイズのトイデジカメ「Vivitar ViviCam 5050」ってヤツ。

マクロレンズや魚眼レンズをつけて、
いろんな写真が撮れる

初めてのデジカメで、
いきなりこういう変わったモノから入らない方が
良いのかも知れないけど、、、

詳しそうなハナシは、詳しそうな方のブログなどをご参考に。
●「トイカメラ情報 : またVivitarから魅惑のトイデジが・・ Vivitar Vivicam 5050
●「ViviCam5050で撮ってみた
●「名刺サイズのトイデジカメ「ViviCam 5050」

Vivitar ViviCam 5050ブラック
Vivitar ViviCam 5050パールホワイト
GIZMON マクロレンズ 4.0x

少し前向きに悩んでます。お年玉で買うかなァ。
誰もお金くれないけど。

志らく一門会特別編「志らく独演会」

志らく一門会特別編「志らく独演会」
2008年12月23日(火・祝)会場:上野広小路亭


年に一度くらいある「特別編」、
今年は「落語長屋」「居残り佐平次」を語る、
この日のテーマは廓(くるわ)に命をかけた男です。

しかし日曜日の一門会に続いてギッチリ満員の広小路亭です。
いやー慣れないですがしょうがないですよね。
しかし、わずか80人しか入れない独演会とは贅沢です。

立川志らく「落語長屋」
談春さんが大阪のフェスティバルホールで、
独演会をやるというのに広小路亭なんて、と言われたというハナシ。
会場がデカければ良いと言うものではない、
落語に関しては大きい会場じゃ内容・良さが伝わりにくいし、
もし2,700人も入る会場だったら
スーパー歌舞伎ならぬスーパー落語でもないと
客は満足しないんじゃないか、なんてハナシも。

で、今年の3月にブロッサム中央会館(1,000人くらい入る大箱)で
演ったきりの「落語長屋」を小さい会場で再演します、
という、この会の趣旨説明から噺の方へ。

「落語長屋」は、いわゆる落語チャンチャカチャンという形式のもので、
いくつかの落語の断片をつなぎあわせたものです。

「よかちょろ」「二階ぞめき」(廓好きの若旦那編)
「湯屋番」「ざる屋」(若旦那の居候編)
「付き落とし」「付き馬」(そして遊び人へ編)
※○○篇は勝手につけました。

調子が良くて妄想癖のある若旦那が、
吉原の二階をイキイキとかけずり回って、
プロの遊び人に成長していく姿が描かれていきます。
最後は落語世界のスーパーマン「佐平次」の誕生。

仲入り

立川志らく「居残り佐平次」
終始ナンセンスなギャグを連発、必殺の「赤ちゃん赤ちゃん」の発展系
「赤ちゃん誕生」には、ひっくり返りそうになりました。

そんな佐平次は、とにかく軽薄、というか自由。
そんなイキイキとしたたたずまいが、
誰かを助けたり、何か良くなるような「ドラマ」よりも、
力強い・生きる力を内包しているようにも思えました。

そんな廓の二階をかけずり回って、パーパー言ってる佐平次。
こんな風に生きられればなァと思ってしまいます。
倫理感というか常識・理屈に属さない佐平次に
憧れない訳にはいかないですな。
ハタから見たらアタマおかしいですけどね。

しかし佐平次の「この先」なんですが、
吉原〜品川と色里を転々としても、いずれ顔もバレて、
いつか居残り家業も限界が来るんじゃないでしょうか。
で、吉原の若い衆に落ち着いて、果ては「お直し」の若い衆(わけえし)に。
なったりしないですかね。

廓の裏も表も知っているからこそ、
ああいう夫婦になれるんじゃないか、っていうことなんですが、
でも、まァ、佐平次とは比べるまでもなく、
パワーがなくて弱々しい男ですな。
やっぱ別人・別格ですねェ。

2008年12月25日

第116回 志らく一門会

第116回 志らく一門会
2008年12月21日(日)会場:上野広小路亭

志らく師匠がネタ出ししていたこともあって、
久しぶりにギッチリ、大入りという感じでした。

立川らく太「幇間腹(たいこばら)」

立川らく里「ぞろぞろ」
奔放な枕がおもろいです。

立川志ら乃「だくだく」
オリジナルの仕込みがしてあるので、
後半ガンガンおもしろくなってきます。
客席は大喜び、格の違いを見せつけるかのようでしたネ。

仲入り

立川らく次「紙入れ」
志らべさんが病欠と言うことで代演なのでした。
お上さんの意地悪さがイイ感じでしたね。

立川こしら「時そば」
なにやら船に乗るかも、みたいなハナシ。
この前もしてたよなー、同じハナシだよ。
落語の方はウケてましたね。好みはあるんでしょうな。

立川志らく「芝浜」
「師走の噺を」とだけ言って落語の方へ。
ぼく自身、すいぶんと演出意図について
勉強した後だからかもしれないですけど、
一番、腑に落ちた「芝浜」だったなと思いました。

なんで女房は酒を飲ませるのか。
別に「酒をやめて欲しい」とは言ってないんですよね。
また勝五郎が台詞で「酒やめた」とも言ってないので、
余計に酒「やめる・やめない」の印象が消えています。

金だけが好きな男じゃなくて、
きちんと商いをして生活をしているっていう、
夫婦の暮らしが大事なのであって、
そんな魚屋の夫婦として一緒にいたいってことなんですな。
だから仕事して、夜は楽しく酒が飲めるんなら、
それは飲んでも良い、ってくらいなのかな。

緊迫したシーンが続いて、
グゥーっとシメておいて、アッサリとしたサゲへ。
その「夢になるといけねぇ」も、
別に飲んだって良い、ぐらいのニュアンスだから、
サゲには少し余裕があるように感じます。
勝五郎の半分シャレっていうか、
それほどの決意という訳でも、約束でもないところが良い。

今年、一番の「芝浜」でしたね。

2008年12月21日

早くも「三人集 」その3、のハナシ

三人集~市馬・談春・三三~

にぎわい座の談春独演会も、
あっという間に売り切れ、という日曜の朝。
電子チケットぴあをツラツラ見ていたら、
来週の第2回の開催に先駆けて、
はやくも来年の「三人集」のチケット情報が。


三人集~市馬・談春・三三~

2008年3月23日(月)〜24日(火)会場:紀伊國屋ホール
出演はモチロン、柳亭市馬・立川談春・柳家三三。

第一回の会場、紀伊國屋ホールに戻るんですね。
今回から、プログラムがA、Bとあって、それぞれ1日2回公演。
第一回とか昼の部夜の部と長かったですよねェ。
楽しかったけど、ハシゴすると疲れちゃうし、2日間の方がうれしいですね。

もちろん内容も気になります。
来週の「三人集」で、告知があるのかな。

チケット発売は年明け1月7日(水)です。

みなと毎月落語会 柳家喬太郎独演会

みなと毎月落語会 柳家喬太郎独演会
2008年12月17日(水)会場:麻布区民センター

年末に麻布にやってくる喬太郎さんの独演会です。
今年に限ってはチケットが売れるのが
ズイブンと早かったような気がしました。
外は冬の雨です。「氷雨」と言うほどではないけれども、
すっかり真冬の装いですね。

柳家さん弥「権助提灯」
弟弟子の、さん弥さん。

柳家喬太郎「寿限無」
「ロアビルを曲がって」なんて
道案内されても知らねーし、なんて六本木トークやら、
今年の仕事として「落語娘」の監修のハナシ。
女優さんが稽古するために、喬太郎さんの高座を収録したところ、
映像通りに覚えてきて、自分が間違えたトコも
その通りに演ってた、とかとか。
あと同じ女優さんに別の噺の稽古をつけた隅田川馬石さんが、
こんな稽古していた、といって裏ダミ声で叫んだり。
(触ったとか触らないとか、、、笑)

んで、噺家の名前のハナシやら、
自分の弟子には(もし弟子を採ったら)こう名前を付ける、
なんてハナシをたぶんしてました。
細かいことは、、、ちょっと眠くなっちゃいまして、、、

そんな自由奔放な枕から、ようやく入った落語の方も、
だいぶんハチャメチャ。
高座の下手になぜか落ちていた会場の座席表を拾って、
サインをして紙飛行機で飛ばしたり、、、
しかし、なにやっても素直にゲラゲラ笑っちゃうんですなァ。

柳家喬太郎「稲葉さんの大冒険」
すでに相当な時間になっていて、
どんな「寿限無」なんだ、なんて笑いつつ
「軽い噺を」といって新作へ。

この噺、はじめてなんですよね。
稲葉さん、いちいち無用な妄想にとりつかれて
ドンドン深みにはまっていくっていうのが、
ナンセンス・不条理の極みという感じで、けっこう笑ってしまった。

冒頭、立川駅前みたいに、
若い女子が風俗店の宣伝ティッシュを配ってるって
異様さから、一気に妄想世界に入っていきます。
そのティッシュを見た稲葉さんの台詞。
「ファッションヘルス マニュファクチャ、、、手工業」
だって、手工業って。

本当にバカバカしいんだけど、
同時にどこか分かるっていうか、リアリティある気がする不思議も。
現代を語っているからかな。

仲入り

柳家喬太郎「うどん屋」
仲入りの後は、お得意のB級っていうか、庶民派グルメトーク。
ラーメン屋も、いまどきの洒落た「らうめん」じゃなくて、
微妙かつ絶妙に汚い昔ながらのラーメン屋が良い。
なんでもないラーメンが良い、なんてハナシ。
会場中がウンウンとうなづいて聞いてるような感じでしたね。

で、数年前、中野ブロードウェイで、
そんな店に出会ったというエピソード。
このハナシ、ドッカンとウケたんですが、
細かいことは、みなさん高座で聞いたときのお楽しみと言うことで。

で、枕から予想されたとおりの「うどん屋」へ。
寒い江戸の空の下、なんでもない人たちの、
なんでもない夜をスケッチしたような古典落語です。
イイですよねェ。

唯一の誤算は会場が暑かったこと。
途中で汗を拭きながら「ようやく汗が拭ける」だって、
笑っちゃいました。

と言うわけで、
ハチャメチャになっちゃった前座噺、
サラリーマンモノの新作と、古典らしい古典の3席でした。

もしかすると「文七元結」でも演るかな、
なんてことも勝手に思ってましたが、どっちでも良かったかな。

2008年12月18日

志らくのピンPartIII 古典落語編(2008年12月)

志らくのピンPartIII 古典落語編
2008年12月15日(月)会場:内幸町ホール

今年最後の志らくのピン。
プログラムは「今年のピンの思い出」とのことで、
各回のことが2,3行で書かれています。
当たり前のように全て通ったんですが、
一言で「まァ楽しかった」という一年でしたな。

立川志らべ「黄金の大黒」
変わらずオリジナルのギャグを連発する高座。
師匠の会でドドドーっとウケるんだから、良い感じ。

立川志らく「牛ほめ」
前座の頃に覚えて10年以上前に一回演ったキリ、
という噺とのことで、
やっぱり「ちょっと」と思うほどクダラナイんだけど、
それこそ「芝浜」よりも、こっちの方が落語らしいとも思う、
なんてハナシ。

「芝浜」のサゲは「シャボン玉ホリデー」みたいに、
ドヒャ〜っという感じが正しいんじゃないの?
なんてことをおっしゃってました。
(シタリ顔・ドヤ顔でサゲの台詞を言うのはちょっとねェと)

で「牛ほめ」なんですが、
たしかにクダラナさすぎるんだけど、
終わってから、コレって前座噺?って思うほど楽しかった。

ふざける与太郎を叱る父親の「やる気あるのか」に
「やる気なんてねェ」とキレる与太郎、そりゃそーだ、ですね。
さらに先に進むと一緒になってドンドンとフザケる父親。
この親にして、この息子ありという、その片鱗を観た気がします。

与太郎が訪ねていく叔父さん・佐平は、
「道具や」「かぼちゃや」「ろくろっ首」などなどで、
やたら与太郎の面倒をみる、あの叔父さん。
その叔父さんが父親の弟だと知って「弟のくせに偉そうだ」とか
真顔で言ってる与太郎のおかしさ。
(ていうか知らなかったの?ってハナシだけど)

終始、与太郎が
「佐平のカカアは引きずりだ」を言いたくてしょうがない、
っていうのもおかしかったけど、
それでも与太郎に腹を立てない叔父さんこそ、
落語世界の名脇役ですな。

立川志らく「死神」
十八番の一席。
圓朝がイタリアの歌劇を落語になおした噺、ということで
「西洋の発想が入っている」と、
サゲの工夫への仕込みを語りつつ、噺の方へ。
ちょっとウトウトしながら聞いてしまいました、、、

マニアックなお客さんによる
濃い目の空間だと思っていた志らくのピンですが、
この噺のサゲで「ワァ〜」と驚いたような反応がありましたね。
やっぱ、こう新鮮なリアクションというのが、
こちらのテンションも上げてくれるようなとことありませんか。
ないかな。

仲入り

立川志らく「富久」
今日は一席目以外はほとんど枕もなし。
江戸の名物から火事の風景、そして落語の方へ。

借金まみれで、富くじにすがる久蔵の必死さ。
千両が当たるように
大神宮さんのお宮に向かってヨイショする場面が、
タイコモチのサガというか、了見を描いているようで、
なんとも良いのでした。

そんな久蔵が、久保町の火事に向かって真冬を走るヒタムキさ、
そんな夜の静けさと、
火事場に到着した後の一転した阿鼻叫喚。
ヒリヒリするような描写の迫力です。

火事見舞いのオカゲで
旦那にゆるされ、ホッとしと思ったら、
今度は自宅が燃え落ちていた!なんて、スペクタクルの連続。
いよいよクライマックスでは、
富くじが燃えたことにリアリティが感じられず、
食い下がる久蔵、果ては発狂したようになってしまったり、
すごく引き込まれましたね。

大神宮さまをヨイショしたから、
富くじを当ててくれた、というサゲ。

久蔵の必死さがこちらに伝わって、
報われて良かった!と良い心持ちになりましたが、
そこはタイコモチの久蔵さん。
「これはヨイショのご祝儀」なるほどなァと腑に落ちる終わりでした。

と言うわけで、今年の志らくのピンも終わりです。
来年からは、これまで志らく師匠が演った
180以上のネタを全て披露という企画を考えているとのこと。

ここからまた新たな十八番が生まれることもあるのでしょうか。
楽しみですね。

2008年12月14日

今週発売のチケット(12月15日〜)

いやァ盛りだくさんです。
不景気とは言いながら、、、どこまで行きますかね、、、

12月15日(月)
2009年1月15日(木)「志らくのピン ~古典落語編~
→会場:内幸町ホール

12月16日(火)
昔昔亭桃太郎 独演会「春の桃太郎 第二話
3月17日(火)ゲスト:三遊亭白鳥
3月18日(水)ゲスト:柳家三三
→会場:国立演芸場

12月17日(水)
2009年2月19日(木)「第26回 読売GINZA落語会
→出演:立川志の輔 / 三遊亭小遊三 / 桂吉弥 / 三遊亭白鳥 / 隅田川馬石

12月18日(木)
2009年3月19日(火)「談春・喬太郎・桃太郎 3人会
→会場:練馬区立練馬文化センター

12月19日(金)
2009年2月18日(水)「浜松町かもめ亭 喜多八・白酒 二人会
→出演:柳家喜多八 / 桃月庵白酒

12月20日(土)
2009年1月11日(日)「ジャルってんじゃねぇよ 」/「ジャルジャルジャン!
→出演:ジャルジャル/会場:駅前劇場(落語じゃないけど、、、)

2009年2月2日(月)「立川生志ひとりブタ会
→出演:立川生志/ゲスト:立川談春

2009年2月3日(火)「月例 三三独演
→出演:柳家三三(「国定忠治・山形屋」他)他

2009年3月7日(土)「市川市市民会館 はちまん寄席
→出演:柳家権太楼 / 立川志らく / 江戸家小猫

2009年2月1日(日)〜15日(日)「横浜にぎわい座 2月興行
●「2月1日 林家たい平独演会vol.31「天下たい平」
→出演:林家たい平 他

●「2月3日 桂吉弥独演会
→出演:桂吉弥 他

●「2月4日 立川談春独演会
→出演:立川談春 他

●「2月5日 柳家さん喬一門会
→出演:柳家さん喬 / 柳亭左龍 / 柳家喬之助 / 柳家喬四郎 / 柳家喬の字 / 柳家小ぞう

●「2月6日 マギー司郎 あした順子・ひろし 国本武春の会
→出演:マギー司郎 / あした順子・ひろし / 国本武春 / 三遊亭愛楽

●「2月9日 五街道雲助独演会
→出演:五街道雲助 他

12月21日(日)
2009年3月1日(日)「第九回 おおとり寄席
→出演:三遊亭小遊三 / 春風亭昇太 / 柳家喬太郎 / 三遊亭遊馬 / マギー司郎

※(あいかわらず)細かいミスとか
あるかもしれないので、良く確認してくださいませ。

2008年12月12日

浜松町かもめ亭 立川流忘年会

浜松町かもめ亭 立川流忘年会
2008年12月10日(水)会場:文化放送メディアプラスホール

相変わらずダラダラと会場に向かいました。
なので聞いたのは、開口一番が終わった二席目から。
開口一番:立川春太「饅頭怖い」とのこと)

立川談修「宮戸川」
いつも通りキレイな落語の談修さん。
ときおり現代っぽいギャグが入っていたけど、
別に普通に演ってもらって、じゅうぶん楽しいのにな、
なんて余計なことを思ったのでした。

立川生志「二番煎じ」
今日は正月の2日に文化放送で
放送されるラジオ番組の収録とのこと。

冬らしい噺で来ました。
実際、放送のある1月2日ってどんな陽気なんだろう。
来年のこと考えると、急に「年末」って感じしてきますねェ。

落語の方は、明るくて良かったけど、
2日前に末廣亭で聞いた市馬さんの「二番煎じ」が良かったからなァ。
好みの問題ですけども。

仲入り

立川談春「夢金」
落語のラジオ特番を企画して、
ワザワザ集まったというハナシ。
しばらく若干ラジオ対応じゃなさそうなハナシも交えつつ、
噺の方へ。

こちらも冬らしい噺です。
にぎわい座での記憶も真新しいネタですが、
「違う噺が聞きたい」とか言うくらいなら、
そもそも落語なんてこんなペースで聞く訳ないので、
コレはコレで良いものなんです。
というわけで、静かに身をゆだねたのでした。

古典っていうか、
江戸の匂いみたいなものがイイよなァ。やっぱ。
最近はコレばっかり求めてる気がします。

談春・生志「対談」
ラジオ用に収録された対談です。
放送順は、落語「二番煎じ」→対談→落語「夢金」なんだそう。

「お笑いは不景気に強い、なんていうけど、
落語ブームの下地は不景気なんじゃないか」とか、
好き勝手なことを言ってる。

後は生志さんの20年目の真打ち昇進について、
家元が体調が悪い中、いかにあたたかかったか、
なんて良いハナシ。
でも決して「深イイ」感じでまとまっていなくて、
コロっとしたオチがついているところが
落語家のエピソードっぽくて良かったですね。

あとは談春さんの「赤めだか」の印税がどうのこうの、とか
グダグダした話しをして、三本締めで終了。

正月にラジオ聞いてる人なんかに面白いんですかね。
このトークは。
まぁ知ったこっちゃないですけど。

2008年12月10日

新宿末廣亭 十二月上席 夜の部

新宿末廣亭 十二月上席 夜の部
2008年12月8日(月)会場:新宿末廣亭

仲入り後からの入場。
去年の今頃のことを考えて「立ち見かなー」なんて思っていたけど、
けっこうノンビリしたムードの末廣亭です。

入船亭扇治「加賀の千代」
シンプルで普通な高座、
最近こういう落語が良いなと思うことがあります。
好みが変わり始めてるのかもな。

そういえば、この噺の舞台は大晦日。
おっとぉコレは今日のトリは「掛け取り」じゃないなァと、
ソレはソレでウキウキするのでした。

昭和のいる・こいる「漫才」
にゃん子・金魚さんの出番と思っていたら、
まさかの代演!大喜びしてしまいました。
「健康でさえいれば、命はいらない」
「鉄は熱いうちに水をかけろ」とか、もういい加減すぎる名言の数々。
その後は、ツッコミがボケをからかいながら漫才が加速。
こりゃ凄い。

三遊亭吉窓「ぐつぐつ」
歌武蔵さんかと思ってたら、こちらも代演。
おでんダネとおでん屋のお客さんが登場する新作。
むかし池袋で聞いたな。

柳家さん喬「徳ちゃん」
いつものように頭を下げてストスト〜っと登場する、さん喬さん。
ガッチャーンとひっくり返したような笑いが起きていました。
初めて聞いたんですよね。珍しい噺が聞けました。

三増紋之助「江戸曲独楽」
全力投球、はじけるような満面の笑みと確実な技術。
桟敷に座ったことを完全に後悔するホド寒くなっていた会場ですが、
ドンドン盛り上がってきます。
てか座ったところが、入り口に近すぎたかな(マジ寒かった)。
最後は、柳亭市也さんが手伝って、
独楽と綱渡りをするトトロという「技」でワカせてくれました。

柳亭市馬「二番煎じ」
「紋之助さんが盛り上げてくれたので演りやすい」なんてうれしそう。
市馬さん、かならず色物さんへの感謝を述べますね。
で、江戸時代の火事とか、
昔の人は交代で火の番をしたなんてハナシから「二番煎じ」へ。

市馬さんのサイトの掲示板で
「空腹にはツラい噺」と書いている人がいたけど、
寒すぎる末廣亭の桟敷にもツラい噺です。
つまり空腹と寒さのダブルパンチで、
マサに噺を感じるにはうってつけの状況だったワケです。
食べながらグフフとなる、シシナベのうまそうなこと。

火の番に集まったにもかかわらず、
堅いこと言わず、酔っぱらったってイイじゃない、
グダグダでも問題ないよね、という落語世界。
おもいっきり癒されますなァ。

市馬さん得意のノドもたっぷり聞かせつつ、
シンミリとした江戸の冬景色を描き出していましたね。
イイもん聞けました。

しかし寒かった。
冬の末廣亭は座席選びと防寒に要注意ですな。
(単なる愚痴で、悪いのは、ぼくです。)

2008年12月09日

柳家権太楼独演会

柳家権太楼独演会
2008年12月6日(土)会場:横浜にぎわい座

開口一番:鈴々舎やえ馬「金明竹」
八重歯だから、この名前なのだそう。

柳家ほたる「目黒のさんま」
けっこう季節はずれ、ですよねェ。
だからどうした、ってことかも知れないけど。
微妙に古いっていうのが、、、
あぶらののったサンマなんて食べられないですからねェ。

柳家権太楼「一人酒盛り」
「噺家はお客さんが育てるとは良く言ったもので、
我慢して二席も聞いていただいて」なんて笑わせる。
「もうちょっと基本に忠実にしてほしいね」なんて
サラっと言っていたけど、たしかにそうかなと思いましたね。

酒癖のハナシなんかから、落語の方へ。
調子の良い男と人の良い男の酒にまつわる噺です。
大熱演でしたね。

仲入り

ホームラン「漫才」
ベテランコンビによる円熟のお笑いをたっぷりと。
すこし長く聞いていても飽きさせずに
盛り上げてくれるのは流石でした。安定感あります。

柳家権太楼「芝浜」
漫才で暖まった会場ですが、トリはいよいよ「芝浜」です。
ネタ出しされていることもあって、
芝の浜には雑魚場という魚市場があったよ、
主人公の熊さんは、こんな魚屋だったよ、
こんな風に酒で仕事をだめにしたよ、という感じで
プロローグを紹介しつつ、割とスンナリと落語の方へ。

女房によって再生した男と、嘘をついた女房の葛藤。
もちろん最後は、すべてうまいくいって大団円。
そんなサゲに向かって破綻なく進むように、
丁寧で、力の入った熱演でした。

女房に騙されて悔しい、
「酒をやめる」と決めたときの情けない、
悲しい心持ちがどれほどが、と泣き叫びながら訴える熊と、
3年間、夫を騙し続けたつらさを訴える女房。

顔中から汗だかなんだか分からないモノを
吹き出しながら演じる、二つの感情がぶつかり合う様は、
なるほどドラマチックなのでした。
これほど熱演なら嫌がおうにも盛り上がるってモンです。

お客さん以上に気合いが入っていたかもしれない。

夢にしようとする場面とか、
序盤でグ〜とシメようとしているところで、
笑いが起きちゃったり、
サゲも食い気味に反応(良くあるんだけど)しちゃう
にぎわい座のお客さんのピュアネスが、
携帯の着信音よりも高座に水さしちゃってた気もしたけど、
まァそれはそれですかね。

ポイントはダメ男の再生と成長なのでした。
酒が道楽だったけど、今は仕事が道楽だ。
魚を売ることで、いろんな人に小さな幸せを提供できる、
そんなことに喜びを感じられるようになった、ってハナシ。
素直に凄く良いハナシだと思いましたね。
落語っぽくはないけど、
「ドン底から3年たって、まっとうな暮らしに」なんてハナシ、
みんな大好きですもんね。

アメリカンドリームを描いた摩天楼シリーズみたいなもんで、
見事にほっこり、元気になれる、そんな効果テキメンの人情噺です。

2008年12月05日

「談春・喬太郎・桃太郎3人会」こんな会があるらしい

「談春・喬太郎・桃太郎3人会」こんな会があるらしい

ぴあをつらつら見ていると、、、
こんな会があるらしいことを知りました。
談春・喬太郎・桃太郎3人会
2009年3月19日(木)
会場:練馬文化センター 小ホール(つつじホール)
出演;立川談春 / 柳家喬太郎 / 昔昔亭桃太郎

発売は12/18(木)とのこと。
週末じゃないから、だいぶチケット買いやすいかなー

桃太郎さんの会、恒例の対談もありますかね。

2008年12月04日

年の瀬に一度は聞きたい噺 柳亭市馬「掛け取り」

年の瀬に一度は聞きたい噺 柳亭市馬「掛け取り」

本当は「師走の寄席」みたいな形で、
寄席で行きたい番組なんかのことを書こうかと思ったんですけど、
けっきょく市馬さんの「掛け取り」を一度は聞きたい、ってことなんで、
そのことだけ書いてみるか、という感じです。
もちろん「掛け取り」ばかりとは限らないと思いますよ。
(あと端折っちゃってる会もあります、関東のみです。)

寄席の当日の出演・代演などは落語協会サイトの
本日の寄席」で確認すると便利ですね。
前の日の夜くらいには見ること出来ます。
これ見て「あれ、さん喬さん出ないのかァ、どうすっかな」
みたいなことになるわけですね。

上席(1日〜10日)
池袋演芸場 夜の部(18:00上がり)※4日、7日休み
→18時から市馬・アサダ二世(奇術)・さん喬
仲入り・三三・志ん輔・正楽(紙切り)・トリ南喬
末廣亭 夜の部トリ※4日休み(代演は柳家権太楼さんみたい)
→仲入りあとは、歌武蔵・さん喬・紋之助(曲独楽)そしてトリ市馬

柳亭市馬独演会
12月4日(木) 開演19:00 会場:横浜にぎわい座
柳亭市馬「二番煎じ」他一席、菊地まどか(浪曲)、沢村豊子(曲師)

第85回 朝日名人会
12月20日(土) 開演14:00 会場:有楽町朝日ホール
立川志の輔「徂徠豆腐」、柳亭市馬「掛取万歳」、
柳家小さん、入船亭扇辰ほか

中席(11日〜20日)
浅草演芸ホール 昼の部トリ

年忘れ 市馬落語集
12月25日(木) 開演19:00 会場: なかのゼロ 小ホール
柳亭市馬「黄金餅」ほか一席、大喜利「昭和歌謡集」

三人集
12月27日(土) 開演13:00/17:30 会場:有楽町朝日ホール
柳亭市馬(昼の部「三十石」/夜の部「掛け取り2008」)
立川談春、柳家三三

いくつか売り切れちゃってる会もありますが、
寄席は立ち見でも入れますので、まだまだ捨てたもんじゃありません。

もちろんCDでも。
都会のちょっと大きなTSUTAYAなんかがお近くなら、
探してみてはいかがでしょう。
または師匠のサイン入りで買えるような機会を
ねらってみるとかも良いですよね。

1109-00.jpg

柳亭市馬落語集【其ノ三】
レーベル: ワザオギ
1.「厄払い」(21:58)
2.「掛取万歳」(37:09)

2008年12月03日

立川談春独演会

立川談春独演会
2008年12月1日(月)会場:横浜にぎわい座

かなり遅れて到着したんで、
まるまる一席聞けなかいよな、と覚悟しながら会場入り。
(聞けなかったのは、開口一番:立川こはる「手紙無筆」

立川談春「一分茶番」
すでに時計の針は20時前だったので、
一席目の終わりあたりだろうと思ったら雰囲気がおかしい。

なにやら1時間近く長〜いマクラというか、
「おもしろいバナシコーナー」だったようでした。

そんなわけで詳しくは信頼のブランド
No Rakugo No Life しょの2」さんでお楽しみください。
っていい加減怒られますね、このパターン。

そうそう渋谷東横落語会に勘三郎さんが居たんですよ。
もちろん客席。談春さんを聞きに来ていたとはなァ。

僕が聞いたのは、ミュージカル出演したときのエピソード、
家元の登場(もちろんモノマネ)に客席はヤンヤの歓声で盛り上がっていましたね。
時間も時間なので、そのまま仲入りと思いきや、
おもむろに噺の方へ。

メシタキの権助が
芝居の代演をするってドタバタ劇。
言い間違いとか勘違いを超えた強烈すぎる「田舎モノ」の権助、
番頭さんもある程度わかっているハズなのに、
芝居に出しちゃうもんだから、大惨事になってしまいます。

二枚目了見でイバる権助。
いい加減な自分を棚に上げて、ナゲく番頭さん。
それをイジらざるおえない客席の連中、、、
これぞ狂気の落語世界です。いやはや笑いましたね。

仲入り

立川談春「夢金」
マクラもなくおもむろに、雪景色の舞台を語ります。
たしか「談春七夜」以来じゃないかな。

と思ったら、今年の正月に下丸子で聞いてました。

朗らかな、にぎわい座のお客さんが、
はじめの方こそ「ウフフ」と楽しく聞いていたものの、
だんだんとシリアスなムードに染まっていく様がわかるようです。

いよいよ船が出て「船は山谷堀から大川へ入ります」のからのクダリ。
美しすぎるトーンとメロディ、鼻で吸う息の音さえも、
音楽の一部ように、ひたすら美しかった。
雪明かりの中をヒッソリと進む、一双の船の姿は、
物語がシリアスな局面を迎えることを予感させます。

そんなトロけてしまいそうなくらい、キレイな語りに、
意識は雪の降りしきる船上へ。
はァ凄い。
またしても引き込まれてしまいました。
こう、分かりやすく何度も「もっていかれた」ことが、
なぜか、けっこう悔しいほどです。

クライマックスに向かうスリル、
サゲのバカバカしさ。最高ですね。

しかし落語の中の夢、リアルな夢だよなァ。

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