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志の輔らくご in ACT

志の輔らくご in ACT
2009年10月30日(金)開場:赤坂ACTシアター

ここ数年、秋頃に国立大劇場での独演会がありましたが、
そちらは今年はなくて、赤坂SAKASにある
赤坂ACTシアターでの「志の輔らくご」です。
1,324席の大劇場での4回公演。

立川志の輔「はんどたおる」
いわゆる時事ネタの連発で
共感と笑いをかっさらっていく、いつもの枕から。
金曜の夜、仕事人がようやく
たどり着いた落語会という感じでも違和感がなくて、
ゆっくりと始まる落語会という感じで、
心地よいんですよね。

で、噺の方はお得意の自作(新作)です。
オマケやオトクの罠にハマっていく夫婦の寸劇。
まさに我々の身近にひそむ狂気(かな)
この手の新作は良いと思うなァ、志の輔さんの夫婦が、
かなり面白いんですよね。

松永鉄九郎社中による長唄演奏
モダンな劇場に現代を語る枕。
現代の(新作)落語と続いたプログラムに、
純日本的な空気を吹き込んで、心地よくさせてくれます。

立川志の輔「ねずみ」
ここで古典の人情噺。
ま、そこまで泣ける話ではないのですが、
美談だし「良かったね」納得できる作品。
こうなると仲入り後は、大きな劇場ならでは、
という作品が来るのかな、と先読みして楽しむ人が
居たとか居ないとか(ぼくのことですね)。

あ、そう言えば仙台の職人・飯田丹下が
作り上げた木彫りの「トラ」について、
甚五郎の弟子に「トラの表情に余裕が足りない」
「本当は首まわりのたるみ(って言ってたかな)が
トラの余裕を感じさせるのに」と評価をさせて、
これがトラらくしない、他の猫科の動物に見えなくもない
ということを伝えつつ、「ネコかと思った」の
サゲにつなげていましたね。書いてること細かいけどなァ。

ま、こういう工夫が聞いている側が
「不思議に思う(思考ストップ)ことなく聞ける」
わかりやすさってことかな、と思ったので書きました。

立川志の輔「政談 月の鏡」
ハカマ姿で登場。少し期待はしていましたが
「(海外ドラマの)『24』が楽しみで」と始まったので、
やっぱり演るかァ、となったのでした。
2年前の国立大劇場での演目でしたよね。

この作品、数ある圓朝作の中で唯一と言っていいほど、
「?」な作品とのことです。
作者の圓朝は「落語にはもっとも向かない」
サスペンスやミステリーに挑戦したのではないか、と。
そんな作品に取り組む、実験的な高座ということでした。
まァこんなヘンテコなことをするのは
志の輔さんくらいだと思います。

いくつもの縦軸のストーリーが
徐々に交差していく構成は、まさに「24」を意識したモノで、
場面場面でアノCM前の映像演出を挿入する悪ノリぶり。
ま、笑えたんですが、マジメに言うと、
アタマで浮かべている内容を映像で確認する、っていうのが、
かえって面倒なんですけどね。

という訳で、新作、古典、実験作の3本の会。
次の大きい独演会は正月のパルコ公演の告知もされ、
いやがおうにも盛り上がりながら会はお開きとなったのでした。

やっぱ、ここで実験作ぶつけるあたりが良いですよね。

志の輔さんと言うと、こう上手く言えないけど
落語を大きく広げていこうと、
噺に意味性みたいなモノを付加して、
お客を納得させたり、そういう可能性を
追求している部分があるのかな、と思うんですよね。
なので、どんどん長くなっていくんじゃないかな、とか。

でもそんな「内容がありすぎる」落語は、
所謂イリュージョン落語とは
違う方向に向かっているようにも思えるし、
今後、志の輔さんの落語はどうなっていくのかな、と、
楽しみな気もしてきました。


管理人の独り言
レンタルも、とうとう残り1本となりました「24-シーズン7」ですが、もうここまで来ると早く終わって!って感じですねェ。このところは毎回、あと1本で終わるの?ってトコまでハラハラさせてくれます。
途中までは最高傑作だったなァ、今回。ま、シリーズ比較するようなモノじゃないかも知れないですね。


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