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入船亭扇辰さんについてのエントリ

2008年04月20日

第52回 扇辰・喬太郎の会

第52回 扇辰・喬太郎の会
2008年4月12日(土)会場:国立演芸場

開口一番:春風亭一左「鈴ヶ森」

柳家喬太郎「饅頭怖い」
枕は彦いちさん、運動とかダイエットとか健康的なハナシ。
たいする喬太郎さんは酒を抜くと食欲が増えるとか。
扇辰さんは「普通に」やせていくらしい。

で、さらりと噺のほうへ。
まぁ饅頭を怖がる男(モリさんとかモクさんとか言ったが)の、
恐がり方がハンパじゃァなくて、
どれだけ恐がれば周りが信用するんだろ、というくらいに
オーバーにおびえてみせるわけです。

ラストの、饅頭を食う表情はうまそうで、
くず饅頭にそば饅頭、中華まんなどなど、、、
とても幸せそうな表情で、饅頭が食いたくなっちゃいました。
いっそ、この噺のときは落語会場で饅頭を売ったらどうかなァ。

入船亭扇辰「百川」
同期の彦いちさんが、お祭りで地元にとけ込んでいたハナシ。
またも彦いちさんが枕です。

「百川」がこの日のネタおろし。
純朴な田舎ものの百兵衛にとっては悲劇でしかないけれども、
それをよってたかって、からかっている江戸っ子のヒドいこと。
という噺になっていたように思いました。

仲入り

入船亭扇辰「鮑のし」
ネタおろしが終わって「良かったー」と笑顔の扇辰さん。
本当にうれしそうです。
噺の方は、細かいところまで神経が行き届いているような、
丁寧な「鮑のし」だなァと思いました。
サゲは甚兵衛さんがマヌケすぎる気もしたけれども、
とにかく「オマンマ食べたい!」の一心で頑張る姿が、
ひとびとの感動を誘うのではないでしょうか(なんのこっちゃ)。

柳家喬太郎「宮戸川」
喬太郎さんのネタおろしです。
「宮戸川」といえば、お花半七のなれそめの噺だと思っていたら、
夢の後先は続き、ずいぶんと長い、その後があったのでした。

結ばれた2人は、ある雨の日から雲行きがおかしくなり・・・
にぎやかだった雰囲気は一変、
とくに船の上の語りのシーンは、抑えた声のトーンが静けさを作り出す。

噺としては、そうとう訳が分からないけど、
喬太郎さんの表現力が堪能できる、
お客としては「楽しみしたいネタ」の一つになったのではないでしょうか。

とか書いていたら、
どうやら数日後の三鷹の井心亭でも「宮戸川」演ったみたいですね。
聞きたかったなァ。あそこは会場も良いしね。

2008年02月28日

WAZAOGIろっくおん 第一回

WAZAOGIろっくおん 第一回
2008年2月23日(土)会場:お江戸日本橋亭

開口一番:柳亭市朗「やかん」
講談のパートもあって、けっこうむずかしそうな噺だなァ。
大熱演、大汗かいて演ってました。

入船亭扇辰「鮑のし」
人が良いがマヌケな甚兵衛さんが、
メシが食いたいばっかりに、振り回されてしまう噺。
お上さん、大家に、魚屋、頭も、
誰もかれも、ただただ楽しんでいるとしか思えない、
というくらいのイキオイで、甚兵衛さんをイジりまわす。
しかしスッカリ困った甚兵衛さんの哀愁漂う姿が、
なんとも言えなず面白いのだから困りますね。

柳亭市馬「提灯屋」
町内の若い衆がよってたかって、暇つぶしをしている。
だます方も、だまされる方も洒落が分かっているのか、
ただで提灯とられても、謎かけに本気になる提灯屋のおかしさ。
まじりっけなしでも、これだけ面白いのだから、
不思議でしかないです。

柳亭市馬「あくび指南」
真打ちの話家さんが、
この噺を演るのを初めて聞いたかも知れません。
ばかばかしい「あくび」の稽古でも、
市馬さんの手にかかると、
なんともかっこ良くて粋に思えちゃいます。
かっこ良いだけに、粋なあくびにあこがれる
生徒の気持ちも少し分かってくるようで、楽しさが増しますな。

入船亭扇辰「鰍沢(かじかざわ)」
風景、景色の描写、音や映像的な表現なんかにこだわっていて、
意欲的な高座という感じがしました。

冬の寒さ、雪の静けさと、人里離れた山奥の不気味さなどなど、
たっぷりと間をとって語りこんでいくような高座でした。
緊張のラスト、ふぅ〜となってしまう噺ですな。
江戸のホラーです。

2007年10月09日

第51回 扇辰・喬太郎の会

第51回 扇辰・喬太郎の会
2007年10月6日(土)会場:国立演芸場

同期のお二人による落語会。
うまいことチケットを譲っていただき、
出かけてまいりました。

挨拶:入船亭扇辰・柳家喬太郎
まずは先回、体調が悪く高座にでられなかった
扇辰さんの「お詫び」を朗々と。
朗々とお詫びというのも変だけど、丁寧なお話。

開口一番:春風亭正太郎「桃太郎」
「盛大な拍手を」と紹介される前座さんも珍しい。
けっこう面白い。

入船亭扇辰「お血脈」
なんか眠くなりやすいと評判の噺。
そんなことないか。
途中、石川五右衛門が、喬太郎さんの持ち歌
「東京ホテトル音頭」を歌うサプライズ。
「芸の幅を広げようとしているんです」と笑わせる。
シモネタを聞かせていると思えないような良い声でした。

柳家喬太郎「熱海土産温泉利書(あたみみやげいでゆのききがき)-八王子金蔵-」
ファッションのハナシをしたのは、ここでしたっけ。
「(服装)をチャントしてください」と言われつつ、
最近は「ザ・洗いざらし」が「ユニクロ」になっただけマシと
言われているんだそうだ。
あと「ウルトラセブンXの造形、あり得ない」とか怒ってました。
「造形」って言葉がマニアで良かった(笑)

噺の方は、わからないで聞いていたんですけど、
円朝作品とのことで、因縁を感じさせる緊張感あふれる熱演。
こういう噺はスッカリ喬太郎さんで聞きたくなっていますね。
続きが気になるなァ。

仲入り

柳家喬太郎「カマ手本忠臣蔵」
アンケートにて受け付けたリクエストの中から、
ということで、この噺。
アンケートの上位が「居残り佐平治」と「黄金餅」だったそうで
「出来ません!」と笑わせる。
喬太郎さんが、いつか演りたい「居残り〜」の構想を聞いて、
客は大喜び。

噺の方は、相変わらずのくだらなさ。
「忠臣蔵のキャストを噺家」でという話で、
吉良の某家元のモノマネが劇似なのであります。

入船亭扇辰「幾代餅」
きれいな語りで、とっても美しい人情噺でした。
平蔵の「純真」だけじゃなくて、
親方の男気というか、親心も良かったですね。

実力派が研鑽する二人会、
次回も出かけたいと思います。

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