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立川談志さんについてのエントリ

2008年07月04日

立川談志・談春親子会in歌舞伎座〜en−taxiの夕べ〜

立川談志・談春親子会in歌舞伎座〜en−taxiの夕べ〜
2008年6月28日(土)会場:歌舞伎座

行くつもりはなかったんですけどね。なんて強がりです。
朝6時に起きて、窓口の開く2時間前の8時に歌舞伎座へ。
当日券で1階の補助席のチケットが買えました。

立川談志・談春「挨拶」
緞帳が上がると立川流の紋である三階松が描かれた
書き割りっぽい舞台があって、その真ん中に高座がありました。
しばらくするとお辞儀をしたお二人がせり上がって登場。
けっこうビックリして盛り上がっちゃいましたね。

っていうか、もうね。
細かいことは、みなさんのブログで丁寧に
上手いこと書かれてますのでね。
No Rakugo No Lifeしょの2〜落語三昧〜さん」などなど。
ぼく的にはこちらを読んだ方が、自分で書いたものより楽しいです。
と早くも手抜き宣言。

立川談春「慶安太平記 善達の旅」
歌舞伎座の会は「慶安太平記」「三軒長屋」のリレーと聞いていたので、
ずっと気になってたんですが、
結論から言うと、それは実現しませんでした。

しかし談春さんは予告通り「慶安太平記 善達の旅」。
ホントに大好きなんですよね。この噺。
たしかに聞く度に登場人物がイキイキというか、
ノビノビと語るようになっている気がする。

立川談志「やかん」
花道から登場した家元(談志)がヨロヨロと高座へ。
「今日が最後の高座かも知れない」
「そうなったら(客が)インタビューされるよ」
「どんな様子でした?」「どことなく悲しそうでしたョ、、、」なんて冗談で笑わせる。
そんな、いわゆるドキュメンタリーな演出から、いつものジョークへ。

客席の石原都知事がうるさい。
この時はそうとう腹が立ったけど、今となってはそれで良かった気もします。

落語の方は「やかん」。うれしかったな。
家元の落語が聞けると言うことが、とにかくうれしい。

仲入り

立川談春「芝浜」
てっきり仲入り前の続き「慶安太平記 吉田の焼き討ち」を
演るものだとおもっていたんです。
なにやら高座でモジモジしているな、と思ったらマクラもなく「芝浜」へ。

「また夢になると行けねぇ」という有名なサゲに
一部食い込み気味の拍手が鳴り響くと、
追い出し太鼓を止めてハナシはじめました。

「家元にとっても良い会だったと信じております」と声を震わせた談春さん。

惚れた師匠と最高の舞台に立とうと、ここまでの会を準備して、
やりきった充実感があったのかな。
「芝浜」より、ずっとこの姿の方が泣けたし感動しましたね。

不格好でも、思い描いていた通りじゃなかったとしても、
芸がよくっても、仮にわるかったとしても、
ネタ(噺)がなんであろうと、その人が居れば、
それでいいんじゃないか、と思ったのであります。

2008年06月10日

立川談志・立川志らく親子会

立川談志・立川志らく親子会
2008年6月7日(土)会場:三鷹市公会堂

会場は三鷹の駅からも、吉祥寺の駅からも遠いのでおなじみ、
三鷹市公会堂です。

家元(談志)は、ノドの不調が長引いているものの、
このところは徐々に落語も演りはじめているので、
今日はナニ演ってくれるかな、と期待しつつ会場へ。

立川志らべ「たらちね」
プログラムにはなかった志らべさんの登場。
急遽、出番が決まったのだとか。
楽しい枕で、三鷹のお客さんから笑いをもぎ取っていく。
面白いです。イイな。

立川志らく「鉄拐」
キッチリ集中して「鉄拐」を聞けました。
ギャグがよどみなく、惜しみなく出てくるのが圧巻。
想像以上に楽しかったな。
「悲しい酒」のメロディで「どんぐりころころ」を歌い出したり、
悪口シリーズとか、時事ネタ、ナンセンスなどなど、
いろんなパターンのギャグが凝縮されています。
「落語の登場人物が聞く落語」ってくらい、
設定もギャグも行きすぎていて、ブットんでいた。
カッコ良くて、聞いていてスカっとした高座でした。

立川談志「やかん」
ノドの説明をしつつ「弟子に頼っている」というハナシ。
「今日だって志らくなら悪いようにはしない」というお墨付き。

いくつかのジョークのあと「やかん」がスタート。
この作品のスケッチの鮮やかさと、
テーマの明快さといったらないですな。すごい。とにかく面白い。
言葉にならいので、いろいろ書けません。

ライブなので言葉が消えてしまうのがもったいないほどで、
ぜんぶメモしておきたいほど。
メモしたって読み返さないけどさァ。愛おしいんですよ。
だって忘れたくないし、聞いただけで、
それを人に自慢したくなるでしょう?
その自慢を聞きたい人は少ないけど。

※読んでくださっている希有な皆様ありがとうございます。

仲入り

立川志らく「品川心中(上・下)」
吉原など廓(くるわ)のハナシなどから、
旧東海道にある、品川由来の跡地や碑などのハナシ。

この噺も凄く良かったですね。
金蔵のギャグの天丼(くりかえし)は、
笑いばかりじゃなくて、キャラクターも描いてしまう。
なんでこういうことが思いつくのかな、すごい。
いつものように、聞いていて映像的なイメージができる、
心中シーンも良かった。

サゲで救われるような感じがあるのは、
不器用で一生懸命な金蔵がカワイイからかな。
お染はどうしようもなく、ひどい女なので、
なんで金蔵が惚れるのかっていうのが分からないんですが、
どうしようもなくて、ひどい奴ほどモテたりしますからなァ。

不思議だけど。なぜだか。

2008年05月30日

立川生志真打昇進披露興行『…の・ようなもの』五日目

五夜連続!立川生志真打昇進披露興行『…の・ようなもの』五日目
5月23日(金)会場:内幸町ホール

行きのタクシーでは東京界隈のむかし話を聞かせてもらった。
飯倉のキャンティーはオシャレだった、とか、そんなハナシ。
わずか10分くらいでも楽しい会話でした。
(遅れに遅れて、立川吉幸「大安売り」林家たい平「七段目」
立川談幸「町内の若い衆」は聞けず、、、ってホトンド聞いてないじゃん)

立川談志「金玉医者」
会場入りするとロビーで聞こえてきたのは「木賊狩り」。
家元の出囃子であります。
受付の人からは「間に合いました!」の一言。
思わずそう言わせてしまう、、、ワタシそんなに必死の形相だったのでしょうか。

ノドの調子や、いろんな医者のハナシから、
「最後まで出来るか分からない、、、」とことわりを入れながらも、
落語の方は医者の噺。ひさしぶりに家元の落語が聞けたァ。
これからドンドン良くなって欲しいな。

「ペケペケ」のかわいいこと、不気味な存在の金玉医者も、
あの笑顔にみんなだまされてしまうことでしょう。

仲入り

口上:談幸(司会)・たい平・生志・談志・野末陳平
談幸さんの司会で、口上ゲストは野末陳平さん。早くも家元とイチャついている。
たい平さんは生志さんのハナシはそっちのけで、家元との思い出を語る。
それで、たい平さんのことを思い出し始める家元。
この日も家元のイロイロなイイハナシが聞けたなァ。
野末氏は相変わらずシャレが分からなかったり、かなりいい加減だったり、
メチャクチャでありました。

江戸家まねき猫「動物ものまね」
動物ものまねを「枕草子」の描く四季とともに披露する。
去年の夏の「三三時代」でも聞いたネタ。
何度きいてもイイなァ。

立川生志「禁酒番屋」
仕事で疲れていて、ちょっと体力が持たなかった。
こんな日もある、また次がんばります。

2008年05月14日

笑志改メ立川生志 真打昇進披露 横浜公演

笑志改メ立川生志 真打昇進披露 横浜公演
2008年5月9日(金)会場:横浜にぎわい座

エッチラオッチラ出かけていたら中途半端に遅刻。
みなとみらい駅からタクシーに乗ってみたけど、
実はけっこう近いから歩けますね。
(聞けなかったのは、立川志の吉「寿限無」

桂梅團治「寝床」
見台(けんだい)、ひざ隠しがセットされて梅團治さんの登場。
生志さんの出身、福岡大学の先輩という縁があっての出演なのでした。
華やかな上方落語らしい高座でドカンドカンと笑いがおきる。
いいなァ、もっと聞きたい上方落語。自分でも意外なほど好きです。

立川談志(ジョーク)
声の不調により、仲トリは家元(談志)から談春さんに変更です。
まずその声(ノド)のハナシ。
いくつかの医者に行ったけど言うことが違う、
「喋ってると治る」とも言われたとか。
男のおしゃべりが一番嫌だねェ、なんてジョークも言いながら、
「芸術ってのはね」という、落語が芸術に一番近い存在だ、
という最近のテーマへ。ここから落語に入ってくれたらなァ。とも思うけど、
いつものジョークで会場を喜ばせる。
途中「声が出ないのに、このケナゲさ」と自分のことを褒める、
家元のかわいさに会場は思わず拍手する一幕も。

立川談春「粗忽の使者」
黒紋付きにハカマで登場の談春さん。
「ハカマを付けた座り方が、すごく(家元に)似ていますね。」
と照れながら喜ぶ。
「教科書は一つと決めたんだから、しょうがない」とか。
「3日ほどご一緒しているけど、アレでもダンダン良くなってる、
歌舞伎座は大丈夫」なんて言う。愛の言葉の数々、イイもんです。

落語の方は「粗忽の使者」。
談春さんの面白い噺といったら、決まってコレか
「棒鱈」って印象なんだけど、たしかに面白いんです。
とくに田中三太夫が出てきたあたりで、
ツッコミの妙が粗忽者を生かしはじめて、あとは、モウね。
ドカンドカンと。面白かったです。ほんと。

仲入り

口上:談春(司会)・梅團治・玉置宏・生志・談之助・談志
司会は談春さん「立川流幹部候補の談春です」
談之助さん「ほうっておかれているのかと思ったら、
大器晩成タイプだった」、梅團治さん「学生時代の彼の高座を見て、
ズバ抜けていた。早くに出世すると思ったら・・・」
なんて愛のある口上が続きます。

続いては、にぎわい座館長の玉置宏さん。
生志さんが地下のホールで初めて勉強会をやった時の
白黒コピーのチラシを出してきたのに驚いた。
「出世してチラシもカラーに」なんて、
隠していた、この日の会のチラシを出してホノボノとした笑いを誘う。
「談志に続く存在を横浜から」という力強いお言葉に、
司会の談春さんがノケゾるように恐縮していたのが印象的でした。

そして家元。
「(生志が)ヤラないのがいけない」と歌舞音曲のハナシ。
「落語は文句なし、オレはコイツに小言なんか言ったことない」
「小言と教育は違う」
「よく分解しているし、志の輔、談春、志らく、
談笑の線に繋がる存在になれる」などなど、
「ようは、オレを喜ばせりゃイインだァ!」と。

本来なら手締め、というところで、
横浜のお客にアイサツとのことで、生志さんから。
「(昇進が遅れた理由は)私に全責任があります」と言うと、家元は大喜び。
「高座が酒臭いです」家元も玉置さんも飲んでたのかな。
三本締めは家元の音頭で「イヨォォォ〜〜〜」、イイ形でした。

立川談之助「なつかしのヒーロー」
自虐+現代批判的な漫談(ちょっと老人会向けっぽい)から、
ヒーローの扮装芸へ。ホシヒュウマ、8マン、月光仮面、、、
なんなんでしょうか。コレは(笑)

立川生志「壷算」
「イロイロ話す内容を考えていたけど、
いまの(談之助さんの)ヒーローで全て忘れた」とのこと。
落語のほうは「壺算」です。
「ムサベツの方お願いします」なんて、
ギャグの足し算も楽しいし、明るくて、
丁寧に演じられているようで良かった。

いわゆるダマシよりも瀬戸物屋の主人の悲劇、
という感じでまとまっていたかな。

横浜での披露目もにぎやかでした。

2008年04月30日

立川生志真打昇進記念落語会

立川生志真打昇進記念落語会
2008年4月22日(火)会場:有楽町朝日ホール

立川志の吉 「松竹梅」
生志さんとの思い出を語りつつ、サラリと噺のほうへ。
前に聞いたよりも楽しかったな。
華やかなムードでめでたい会の幕開きとなりました。

春風亭昇太 「宴会の花道」
こちらもおめでたいハナシです。
「実力のあるのに、二ツ目だから安いので、
重宝して(自分の会で)使っていた」
なんて冗談とも本気とも分からないハナシでガンガンうける。
あとはご祝儀を渡してね、というハナシ、
シツコイくらいに繰り返して、笑って聞きつつも、
お客には刷り込まれたことでしょう。
熱狂的な昇太ファンの方が居たらしく、
そんな客いじりなどもして無敵なのでした。

立川談志 (ジョーク)
声が出ないので、仲トリを志の輔さんにゆずって、
ジョークのみの高座に。
「談春みたいな声の良いのが、後に上がると差がでちゃうから、
次の出番は志の輔で良い」なんて冗談で笑わせる。
あとは吉祥寺でも話していた芸術のハナシ。
終わって立ち上がると、何度も謝るポーズをして下がっていった。

立川志の輔 「新・八五郎出世」
声ばっかり師匠に似てくる、なんて冗談を話しつつ。
「妾馬」といえば、談笑さんの真打ち披露でも演っていたな。
この噺は、もう間違いないので、泣き笑いの娯楽作品に身を任せました。
これだけ盛り上がっても、今日の主役ではないんだもんな。
客席も「マダマダこれから」という雰囲気があるように思って聞いてました。

仲入り

口上:志の輔(司会)・昇太・ぜん馬・生志・左談次・談志
「お金のハナシ」でしぶとい昇太さん。
ぜん馬さんは「小言はメシを食わせながら」、
左談次さんは「長くかかった」というハナシだったかな。
家元は「歌舞音曲でOKだせなかった」というハナシ。
「落語は会話も歌っているし、あとはイロイロな形、
碁を打つなんかでも形が決まっていると良い、それは踊りにつながる」
と具体的な技術・伝統の解説して、
歌舞音曲を身につけることの重要性を語る。

しかし、パンフレットの文章が素晴らしかったなァ。
「俺が付いてる」なんて、家元に言われたら、うれしくて眠れないな。

柳家小菊 「粋曲」
家元に言われて、生志さんの指導をした「陰の功労者」というハナシで、
会場が大いに盛り上がる。
「あのドドイツも良かった」「家元に教わったフレーズだった」
なんて言いながら「家元のリクエストが多くてたいへん」なんてハナシも。

立川生志 「紺屋高尾」
登場するなり、万雷の拍手の物凄さもそうだけれど、
拍手が止まらないのです。
愛されているというか、祝福されているというか、
ゲストが豪華すぎますが、本当の本当に主役です。

その拍手に、照れて帰ろうとしたり、
「しゃべれないじゃないですか」なんて言ってみたり。
そんな幸せそうな生志さんの姿を見ていたら、
こちらもうれしくなってしまいました。
一昨年あたりは、いつも高座で愚痴っていたものなァ。

ネタの方も楽しみにしていたけど、
「紺屋高尾」というのは意外にビックリでした。

丁寧だけど、刈り込んであって、テンポ良く進むし、笑いも多い。
志の輔さんの「紺屋高尾」にちかいかな、と思ったけど、驚いた演出も。

朝になって、久蔵が高尾に招待を告げると、
「昨夜から若旦那という噺がウソなのは知っていました」と言い出す。
タシカニ!とガッテンポーズをとりそうになりまりましたよ。
それはそうだよなァ。
花魁ってプロのウソ付きが、ウブな青年の精一杯のウソを見抜けないわけがない。
しかし、それを黙って寄り添う高尾がいい女に思えたなァ。
見た目がオッサンなのがもったいないほどです。

一気にサゲまでいって、ドカンドカンと笑いが起きたところで、会もお開き。
ステッカーと手拭いを買いました。けっこうお気に入りです。

2008年04月27日

前進座劇場プロデュース その三十一 立川談志一門会

前進座劇場プロデュース その三十一 立川談志一門会
2008年4月19日(土)会場:前進座劇場

朝日名人会の大延長の中、
雨の吉祥寺をひた歩きして会場へ。
というわけで大幅に遅刻して会場に着いたんですが、
まず目に入ってきたのが「プログラム変更のお知らせ」。

なんと家元(談志)が仲入り前の出番になって、
トリが笑志さんになっている。
出番を聞くと「もうそろそろ談志さんです」とのこと。
非常に焦りました。

というわけで聞けなかったのは、
立川松幸「饅頭怖い」立川談修「初天神」。

入ると談修さんが「奴さん」を踊っているところでした。
横を見るとEastern Youthの吉野さんらしきひとが楽しそうに笑っていた。
うわ〜と思ったが、思っただけでこらえてみる。
踊りは2曲で、つづいての「まっくろけ節」はおかしかった。

立川談志(枕のみ)
声が悪いから最後まで出来るか分からない、
真打ちになるし、トリを笑志さんにゆずった、とのこと。
たしかに声が出ていないです。

ジョークを2,3演ったところで「ダメだ」となり
そでに向かって「ダンシューン」と家元が大声をだすと、
ドヨドヨとどよめく会場。
つづけて「春いるー?帰っちゃった?」と言うと、
しばらくして、ドタドタドタとジャケット姿の談春さんの登場。
会場は思わぬゲストの登場に拍手喝采でした。
「こいつに落語やらせます」と客に断った後、
談春さんに「俺の着物きていいから」と耳打ちする家元。
凄いことになったもんです。

袖に戻ろうとする談春さんに
「歌舞伎座ダメかもしれねぇぞ」と家元が言うと、
なら「前進座でやりましょう」と切り返す談春さん、
家元は、だまって「ニヤリ」とするのでした。

仲入り

立川笑志「茶の湯」
そんなわけでトリではなくなった笑志さん。
来週、昇進披露の会があるので、
「笑志」での高座はこの日が最後とのことでした。
談春さんの登場に喜ぶお客さんにスネた真似をしてみたり、
芯の強いところで笑いをとりつつ、という感じで、
イイなァとおもっていると、落語の方はもっとすごかった。
もう、爆笑爆笑の連続でギャグがハマるハマる。

ざぶとん亭の馬場さんの日記にも書いてあったけど、
この日のお客さんって良かった気がしますなァ。
ハプニングの連続を楽しむような余裕がありました。

それでも若干微妙になりかけていたかもしれない雰囲気を、
ひっくり返すような熱演、こりゃすごいです。
ドンドンドンと盛り上がってくる感じでした。

立川談春「明烏」
家元の着物に袴で登場した談春さん。
あきらかに着物が小さいんですけどね、
座ってしまったら、そこまで気になりません。

噺の方は「明烏」、音だけで見えてくる吉原の雑踏。
良いもんだよなァ、良いもん聞けたなァ。
時次郎は、一夜にして物わかりのいい男になってしまい、
サゲの台詞も不良の二人を馬鹿にしているようで楽しかった。

立川談志(ジョーク)
談春さんの高座が終わって、私服の家元が登場。
ビールと睡眠薬で元気になった、と言いながら、高座で話し始める。
いつものジョークが始まり、どんどん調子が出てきたようで、
高座に取り寄せたビールを片手にジョークを続ける。
けっきょく長いこと演ってくれたんじゃないかな。
家元の優しさは底知れないです。
こちらはソコまで求めていないのになァ。
家元が優しいから甘えてしまうんでしょうか。

噺は「ろくろっくび」の予定で、やはり「ひと味違う」のだとか。
与太郎はお上さんなんて欲しがってなくて、
性欲が目当てで婿入りするわけじゃないから、
深夜の(首が伸びる)シーンがずいぶんと違うのだそう。

そりゃァ聞きたい。
たしかに家元の与太郎だったら、女は欲しがらないよな。
聞ける日を、たのしみに待ちます。

2008年04月16日

なかの談志独演会

なかの談志独演会
2008年4月8日(火)会場:なかのZERO小ホール

プログラムをみて、今日は前座なし、
市馬さんと家元二席と知ったときは、ちょっと驚きつつ、
凄い会になりそうだ、とワクワクしました。

柳亭市馬「掛け取り」
いつもの笑顔で登場した市馬さん。
「今日の会に出られることが大変うれしくて誇らしい」と
うれしそうにしつつ、しかし裏腹に少し緊張もされているそう。
大阪で桂春団次さんの喜寿の祝いの会に出て、
上野・鈴本演芸場に戻ったら川柳川柳の喜寿の祝いがあった。
「同じ喜寿でも、、、」と笑わせる。

噺のほうは、春先の陽気を
完全に無視した大晦日の噺で「掛け取り」でした。
お客さんも「わかっていて」ウワァーという拍手。
狂歌から相撲甚句、芝居と絶品ののどを聞かせつつ、
最後は昭和歌謡が炸裂する「掛け取り美智也」に場内は大喜び。
そして「まだまだ」と、いつもより、
かなり歌いっぷりが良かったのですが、それもそのハズ、
家元(談志)と市馬さんをつなぐものは歌謡曲(うた)なのであります。

立川談志「黄金の大黒」
「アイツおもしろいよ。ああいうアレンジならいい」
「オレを楽しませようという了見がよい」と市馬さんをほめる家元。
すでにこの時点で、この会に来て良かったー思いました。

辛酸なめ子なんて、とんでもない名前のヤツが居るが、
金玉なめ子のほうがよっぽど会話がはずんで良いんじゃないか。
なんてうれしそうに言う。

「黄金の大黒」は、たくさんいる長屋の住人達の
一人一人が生き生きとしているのが印象的で、
細かいことよりも「ありそう」という台詞や会話が、
リアリティのある笑いをつくっていきます。
嘘がないし、かといって生々しすぎるわけでもない、
毒気があるようで、とても優しい、というようなことが、
家元の落語に感じる魅力なのかも知れませんなァ。
この噺と関係ないかも知れないけど。

仲入り

立川談志「黄金餅」
市馬さんが家元に稽古を願い出ていた「黄金餅」を演るとのこと。
ただ声の不調がかなりものもで、焼き場に着いたあたりから、
「はしょって」ラストまで語ることに。

道中付け(地名を並べて、道行きを語る)の部分の
リズムの心地よさ、
そして「現代ならこういうルートだから」という部分
(これも最後まで行かなかったけれど)すごい良いですよね。
夢中になりました。
で、サゲまでいったあと、
あの場面はこう、この場面はこう、と
演ってなかったシーンを演りはじめました。

今日は出来が良くなかったと思った家元が、
サゲのあとも、なかなか終わらないことがありますが、
今日もそういう感じだったんですかね。

ドキっとしたのは焼き場に行く金さんの、
金への執念と、恐怖の入り交じる、暗がりの一人道。
ミステリーでもあるし、ドラマもある。
ここでギュっと客の胃袋を縮めさせておいて、
アジ切り包丁で死体を切るシーンに続くのだから、
さぞ通してきいたら、すごいんだろうなァ。

2008年02月29日

みなと毎月落語会〜赤坂名人会〜立川談志落語会

みなと毎月落語会〜赤坂名人会〜立川談志落語会
2008年2月27日(水)会場:赤坂区民センター 区民ホール

立川企画が主催の「談志落語会」、一門会じゃないので、
出演者は多彩というか、一門でも多彩ですな。
仕事で遅れたので、会場に入ったのは志ら乃さんの出番中。

桂三木男「浮世根問」
立川志ら乃「権助魚」
権助が旦那から魚を買う金をセビっているあたりから聞きました。
「ここは絶対にウケる」というところでの集中力、
「タコが元気モリモリ」とか「めざしが一匹だけ他人」とか、
師匠譲りでセンスが良い、楽しいギャグがあってうれしかった。
ちょっとホメすぎですか。

柳亭市馬「片棒」
いつも通りの笑顔の市馬さん。
家元(談志)の笑顔もそうだけど、市馬さんの笑顔に出会うと、
ほんと幸せな心持ちになります。最高です。
枕では「今日はもう家元が来ていますが、昔はギリギリでも来なかった」
なんてお得意の師匠話をモノマネも交えつつ披露。
大いにウケる。

噺は以前もこの会場で聞いて絶品だった「片棒」。
木遣(きやり)からお囃子、お祭りマンボまで、
リズミカルで伸びやか、そして何より楽しそうな市馬さんの表情が
なんとも言えない、ミュージカルな落語。
口(声)でお囃子をやって盛り上がりながら、
「グフグフ」と嬉しさをこらえきれない次男。
芸達者ということ以上に好きでやってるんだよなァ、と
噺の中の次男と市馬さんが重なってみえるようで、
楽しさも3倍くらい増。いつ聞いても素敵な高座ですな。

お仲入り

松元ヒロ「スタンダップコミック」
おなじみヒロさんは、前半が時事ネタっぽい新ネタで、
後半は総理大臣から国歌斉唱という、いつもの鉄板ネタという構成。
やっぱ好きです。

立川談志「天災」
とってもかわいい笑顔で登場した家元。
座るなり、風邪をひいてノドが・・・とひと言。
たしかにかすれてますね。
ちょっと辛そうな顔を見るだけで心配になってしまいます。
枕は、いつもジョークやら、
世間の話題の変わるのが早すぎる、という話。
あと「オレを100年に1人の落語家だというけど、ふざけんな」と、
「立川談志自体が奇跡なんだ」みたいな、
男の子が聞いたら熱くなれそうな台詞など。

噺のほうは「天災」。
途中、市馬さんの落語に対する、お褒めの言葉をおりこみつつ。
(「アイツの落語おもしろいよ、自分がやりたいことやるべき」)
紅羅坊名丸先生が、そうとうメチャクチャで、
八五郎は、どうにかこうにか「天災」を心得た感じ。
心得たというか、良くわからないまま納得してしまったので、
オウム返しでやろうとしても、全然ダメなのでありました。

感動したのは、とにかくサゲがおしゃれだったのと、
家元のテレるような表情。

この終わり方が後をひきます。

2008年01月13日

第60回新春プラザ寄席 談志一門会

第60回新春プラザ寄席 談志一門会
2007年1月6日(日)会場:大田区民プラザ大ホール

連日の新春プラザ寄席です。
二日目は談志一門会。

立川らく次「雛鍔(ひなつば)」
テンポよく聞かせてくれました、
最近、らく次さんの高座は少し楽しみになってきたな。

立川談修「ちりとてちん」
メジャーな噺を、きれいに演る談修さん。
個性派の多い立川流、いまの噺家さんの中では、
ちょっとだけ異彩を放っている感じ。
おおげさか。

立川談笑「粗忽長屋」
とってもアブない時事ネタ、芸能界ネタなんかで、
客席をわかせた後は、とっても狂った「粗忽長屋」へ。
粗忽者二人の話じゃなくて、長屋の住人がぜんぶ粗忽になってる。
粗忽な人間があつまった長屋だった、
という衝撃の事実が明かに。
サゲも工夫してあったけど、これはどうかなァ。

野末陳平「時事放談」
政治の裏話、噂話なんかをツラツラとトーク。

仲入り
急いでロビーに行ったら、
家元(談志)の手拭いを売っていて、
ゲットできましたー(即売り切れ)

立川談志「権助提灯」
すこし機嫌のよさそうな家元。

権助が欲深い旦那を皮肉る姿は、
ひょうひょうとしていながら、スガスガしい感じにすらありますな。

自ら「古典には出てこない」という、
メカケのキャラクターが、とっても軽くて、おかしかった。
噺の後半はパッパッっとカットアップしてテンポよく。

「声が出ない」とはいっていたけれど、調子は少しいいのかな。
ご機嫌の家元をみて、ウキウキした気持ちになりました。

2007年12月07日

立川談志独演会

立川談志独演会
2007年12月1日(土)会場:三鷹市公会堂

とっても楽しみしていたのが、家元(談志)の会。
どんなネタを演るのかな、というのも楽しみだけれども、
もうネタが何であろうと、それはそれほど問題ではないかな、
とも思います。
でも昼間にきいた喬太郎さんの「すみれ荘」だったら、
12月1日は「芝浜」をきくことになるんだァ、
なんて思ったり。だから、やっぱり「芝浜」もうれしい。

立川談志「つるつる」
この日の家元は、体調は良くなさそう。
だんだんと良くなってくるんじゃないかな、と期待すると、
そうなってきたりしますねェ。
枕は「現代の話じゃないし、古くもない、中途半端」と
ロシアン・ジョークをたくさん。

噺の方は、たいこ持ち、一八の悲恋の物語。
じつは、いまいちついて行けてなかったりしたんですね。
会場が寒くて、ちょっと集中力が足りなかったのかも。
いま思えば一八、何があろうと、
プロのたいこ持ちだったなァ、と思いました。
あと、サゲはおもしろくないからか、
ぶった切るようにして終わったのも、印象的でした。

仲入り
千社札を購入。
見たことないのがたくさん入ってました。

立川談志「かぼちゃ屋」
二席目は与太郎の噺。
商売をさせようとするおじさんに与太郎が
「『道具屋』でこりてるはずだ」なんてのは最高に楽しいギャグ。
あと、売り上げを受け取ったおじさんが
「これは、一両二分と八百だな?」だって(「大工調べ」ですね)。
噺を切って、ズバっと言う、そのセンスの良さ。
なんというか、とにかく完敗という感じでした。
もちろん負けたのは、ぼくです。

家元の与太郎は、恐いもの知らずで
言いたいことを言っている哲学者、という感じ。
んー訳が分からないけどすごい。
すごい好きです。
静かだけど生き生きとしているんですよね。

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2007年10月29日

立川談志 落語会

立川談志 落語会
2007年10月22日(月)会場:川崎市麻生市民館

小田急線は新百合ヶ丘駅から徒歩5分の会場。
結局、会場についたら、すでに仲入り(開演は18時30分)。
家元に会いたいばっかりに、チケット買ってしまいました。

立川志らべ「浮世根問」
立川談修「目黒のさんま」と踊り「奴さん」
立川談笑「片棒(改)」

仲入り
ご案内の通り、ここで会場に到着。
会場で銀杏BOYZのアビちゃんと、
エレキコミックの派手な顔の方を見かけた。

松元ヒロ「スタンダップ・コミック」
総理が福田に変わって、
「真似できない(しにくい)」となげくヒロさん。
総理・政治ネタが少なめで、
かわりにとっても危険なネタをやってくれました。
「これは家元が言わせていることなんです」なんて、
言い訳すらとんでもない感じでした。

立川談志「田能久(たのきゅう)」
登場から、ニッコリ笑顔の家元。
開口一番「もうダメです」。
しかし機嫌が良いのか、体調が良いのか、
聞いている方の心持ちが良いだけなのか、
家元は調子良さそうに見えました。

いつものジョークのあと
「民話、おとぎ話が元の落語を演る」と言って「田能久」。
こういう何でもなさそうな噺も、
家元が演ると「何か分からないけど凄い」って
思える噺になったりします。

田能久さんが山に入ったところで、
「わたし(家元)自身も遭遇した経験がありますが、
山奥で木と木は会話している」なんて、ファンタジーな話。
さらりと話していたけれど、妙に印象に残りました。

あとはウワバミが復讐するシーン、
一瞬で緊張感ある空気をつくって、サゲでドっと疲れさせる。

終演後、もう一度幕が上がり、
レストラン・ジョークを2,3演って、ほんとうに終演。
ちょっと上機嫌な様子の家元、素敵でした。

2007年09月20日

「談志絶倒 昭和落語家伝」刊行記念「談志落語会と昭和の名人噺」

「談志絶倒 昭和落語家伝」刊行記念「談志落語会と昭和の名人噺」
2007年9月17日(日)会場:紀伊國屋ホール

家元(談志)のサイン会があると聞いて、
鼻息荒く紀伊國屋ホールへ。
先着限定150名とのことで、会場の30分前くらいから並びました。

第一部【落語】
立川談修「蝦蟇の油」
きれいな落語。

立川談志「大工調べ」
登場すると体調のハナシ。
他の会場の家元(談志)の会では
「体が悪い」という度に、なぜか爆笑と言う感じだったのに、
ビックリするくらい笑いがおきない。
ピーンと張り詰めた雰囲気すら感じました。

ジョークの後、「珍しい噺を演る」といって
「大工調べ」。これには驚きました。
そして噺が始まると輪をかけてビックリで、
「大工調べ」という古典落語が完全に分解されて、
再構築されいて、とくにサゲは衝撃でした。
まぁ衝撃とは、大げさかもしれないけど、
本当なんだからしょうがない。

「大工調べ」といえば、
棟梁の啖呵が見せ場で、与太郎はバカ、
大家は悪者、というのが当たり前です。
しかし実は大家は間違ってない、
それを与太郎は知っている、というのが家元版。
まぁ正しい正しくないではなくて、単なるケンカなんですけどね。
で、与太郎は欲がないので、棟梁の言い分に興味がない、
だから棟梁の啖呵も「聞いてない」んですね。

それと、いつも気になっていたのが、
「大工調べ」って、啖呵が始まると
大家が消えちゃうじゃないですか、
家元のは、サゲを大家が言うっていうのが良かった。
棟梁の啖呵が「ウソだ」「ホントだ」とモメた後に、
大家の「ウソでもいいから八百ならべろ」。

コレ「スゲェ」としか言えませんでした。

啖呵は早口でも、立て板に水でもない、
噛んで含めるように語っていた。
もう別の噺なんだと思う。コレは。
比べられないし、比べ物にならないですよねェ。
とまぁこれが僕の感想でした~

仲入り

第二部【トーク「昭和の名人と寄席」】
立川談志・川戸貞吉:トーク「昭和の名人と寄席」

物マネも交えつつ、
いろいろな昭和の名人のハナシ。
自分も寄席ファンだった、という言葉は、
暖かみがあってよかったです。

第三部【サイン会】
サイン会に参加、あまりの緊張に、
直立不動で黙っていたら、そのまま終わってしまいました。
その時間わずか数十秒。

アレ書いてください、コレ書いてくださいなんて、
リクエストしている人がいたけど、僕には出来ません。
その後、しばらく呆然として、
そこいらをウロついていました。

2007年09月14日

立川談志独演会

立川談志独演会
2007年9月11日(火)会場:かめありリリオホール

家元(談志)を追いかけて、亀有まで。
意外と近かったですね。

ロビーでは「立川談志ひとり会落語ライブ」DVDの販売。
メチャクチャ欲しいんだけど我慢君。
遊び過ぎなので、とうとう資金難です。


立川談志「死神」
登場から不調を訴える家元と、
笑いで応えるお客さん、というオープニング。

なんでも笑う客というのがいるけれど、
あのオープニングで、割合が分かりますよね。
申し訳ないけど「なんでも笑う人」は多かった。

枕とジョークの後、「死神」

家元の死神の不気味さと言ったらないですよ。
「死神は病人を殺しに枕元で仕事をしている」
なんてゾクっとしました。
あとCDでも言っているんだけど
「死神だって神様だ、嘘をつかない」とか。
死=リアルだということを語ることで、
恐怖を浮き彫りにしつつ、サゲでガクっとさせる。
途中で脱線したり、
そこまで名演でなかったかも知れないけど、
作品の完成度が圧倒的。とにかくシビれました。

あと元気になった病人が「腹減った」といって、
必ずチャーハンを食べたがる。
この「チャーハン」っていう言葉の面白いこと。

枕は映画の話。
ジョン・デンバーが出演していた「オーゴッド」。
ユーモアと神の描写を解説しながら、粗筋を語る。
「志らくみたいに長々やらないよ」なんて笑いながら、
(シネマ落語のことですかね)
けっこう長く話していましたよ。

そういう、古くて良いものが残っていかない、
忘れられている、ということを憂いていた。

「夕立勘五郎」
座布団に座るときに、足の筋力がないので、
といって、座る前に愚痴る。
また「二年で死にたい」なんて言っている。
「志の輔・志らくが次の世代だ」とか。

そして「誰もやらない噺を演る」といって「夕立勘五郎」。
東北なまりの講釈士が意味不明な講釈を語るという、
短い噺で、何ともあっけなく終わった。

で、終演時間まで余っているのでジョーク。
お客のリクエストに応えて、落語チャンチャカチャンを。
わきまくる会場に家元も機嫌よくなってきた様子で、
こちらもうれしくなってくる。

「貴重な時間を俺にくれて誠にありがとうございました」と、
お辞儀し、幕が下りた後、もう一度幕が上がる。


「高座から立つところを見せる」と言って、
ゆっくりと変な形で立ち上がり、拍手が起きる。

「チンポコだって平気で出せる」
「出せるか出せないかで、その芸人が、どの程度か分かる」
なんて言っていた。

別に「生き様」を見せている訳じゃない。
客が喜ぶなら、そのくらいのもの見せますよ、
という程度の意味でしょう。

最後は、とろけるような笑顔で挨拶する家元。

とにかく家元の、この笑顔に弱い、
という人も多いのでは。

最高ですよねェ。

2007年08月06日

立川談志「談志百席 第ニ期」

立川談志「談志百席 第ニ期」

8/5(日)、落語協会感謝祭も、
志ら乃さんの独演会も、行きたいばっかりで、
外に出ることもせず。
一気に5枚くらい聞いたなァ、
というのが「談志百席」。

なるほどの「持参金」、矛盾に気づかない。
前から聞きたかった「青龍刀権次」、これは悲劇だな。
「死神」は途中、ドキっとするセリフがあった。
とにかく面白い「寄合酒」。
などなど。

ほんと、たっぷり堪能しました。

うちの母親が、家元の枕・噺は、
自分ひとりに話しかけているように感じる、
といっていたのを思い出した。

「談志百席」、CDというよりは、
その昔、ぼくらが一生懸命に聞いていた、
深夜ラジオみたいな、
不思議なライブっぽさがありませんか。

0805-00.jpg

「談志百席 第ニ期」
レーベル: 竹書房
ASIN: B0009E2RRG
ディスク枚数: 10
第11集「曾呂利新佐衛門」「町内の若い衆」
第12集「鰻屋」「死神」
第13集「欣弥め」「蒟蒻問答」
第14集「石返し」「寄合酒」
第15集「夜店風景」「我が心の馬風師匠」
第16集「手紙無筆」「唖の釣」
第17集「持参金」「西行 鼓ヶ滝」「西行 阿漕ヶ浦」
第18集「桃太郎」「雪とん」
第19集「反対俥」「意地くらべ」
第20集「青龍刀権次 江戸の巻」「青龍刀権次 明治の巻」

2007年07月25日

談志・志らく親子会

談志・志らく親子会
2007年7月18日(水)会場:よみうりホール

正直、大銀座落語祭2007はシンドかったです。
しばらく落語はナシでも良いかな、と思ったほどでした。
でもまだ、たくさんチケット持ってるじゃないですか、
「あ~あ、寝る間もないのに」なんて思ったり。

で「次はなんだァ?」と気だるく予定を確認すると、
「談志・志らく親子会」ではないですか。
パキーンとテンションが上がってしまったのです。
(我ながら、しょーもないと思います)

一つは「談志百席」の第一期を買おうと。
サイン入れていただけるので、
会場で買おうとガマンしていたわけですが、
DVD「ひとり会落語ライブ」も
出たばっかりだなァ、そっちも。
なんて財布にお金だけ入れて行きましたが、
すでにDVDは売り切れ。

席に着くと、よみうりホールは初の二階席。
目が悪くなったのか、高座がかすんで見える。
まぁ別に前の席だったら良いってもんじゃない。

立川志らく「片棒」
予告どおり「片棒」をかけてきた師匠。
「普通に演っても、とてもタチウチできないので」と、
一言そえられていましたね。

これは息子3人がそれぞれ、
映画、昭和歌謡、落語に凝っている、
「掛け取り」のような「片棒」で、
市馬さんもビックリするぐらいに歌いまくる(笑)

終演後、家元が「よくもまぁあんなに狂ったのを」と
すこしあきれた様に褒めていたのが印象的だった。

それにしてもサゲがバツグンに良い。
散々くだらないことを言っておいて、
歌まで歌って、最後が葬儀のシーンなら、
「人情噺」になっちゃう。
っていうかならないですよね、ふつー(笑)

立川談志「木乃伊取り」
「もうだめ」のオープニング愚痴トークの後、
「志らくの落語、けっこうです」と一言。
なんだか、ぼくがうれしくなってしまった。

権助が吉原で、花魁に口説かれるシーン。
人の脳がいかに狂いやすく、
だまされやすいかをリアルに描いているようだった。

女性の狂気は恐ろしいものであります。
家元が「大人の女がこわい」と言っていたのを思い出した。

仲入り
二階席から良く見えたのは、
ロビーにダッシュする人人人。

で、ロビーに出てみると物販に人だかり、
家元が布に一筆書いたヤツが張り出されているが、
またたく間に売れていく様は圧巻なのです。

この話、会社なんかで誰かに話すと
「カルト教団みたいだね」なんて言われますが、
「みたい」ではなくて、「そのもの」だったとしても、
別に何の問題もないと思うんですけどねェ。

この愛の形に、名前なんてどうでもいいのです。
ん~意味わかんないけど、ゆるして。

で、実は「布」の最後の一枚を手に入れました。
ノンビリいったのにラッキーでしたなァ。
人間最後まであきらめないことです。

そして、隣で売っていた
志らく師匠の「らくご小僧」も買った。
まだ読んでなかったんですよね。

とそこに、立川企画のSさんが通りかかり、
「(志らく師匠の)ブロマイド買ったんですか!?」なんて
笑顔で声をかけていただいたんですが、
もうね、ブロマイド持ってますから。

それにしても、Sさんは
我々、常連さんに非常によくしてくれる、
いつもお世話になっています。

立川志らく「茶の湯」
ピーターとジョンソンで有名な(?)「茶の湯」。
爆笑を取りつつ、ガンガン進んでいく。
そういえば「無精床」に出てくるペットのボウフラも、
外人の名前でしたよね。

思い出した、ナターシャ!

あーおもしろい。
書きながら笑ってしまった。

立川志らく「浜野矩随」
この噺は、サゲ以外は毎回のように、
細かく変わっています。

いわゆる「人情噺」と違うのは、
矩随の再生と母の死に謎があるからでしょうか。
母の死についての解釈を地語りで語ったのは、
今回がはじめてだった様な(違ってたらすいません)

あと「ひょっとこ天狗」の登場で、
「河童だぬき」があまり
フューチャアされなかったのは残念。
いや、残念ってほどじゃないです。

それにしても、志らく師匠の独演会と
とまでは、いかないかも知れないけれど、
客はうけていたし、笑いも多かった。

凄い拍手とともに、幕が下りて、
誰もが帰り始めたところで、
もう一度幕が上がり家元が登場して、
お二人でトーク。というか家元がトーク。

トリネタがないってのは凄い。

あの「茶の湯」はセンスのないヤツにはできない。

志の輔、談春、志らく、それぞれ違っていて、
三人とも良い。

なんて言っていた。
他にもイロイロあった。

最後に家元が
「よろしく」なんていいません。こいつ、大丈夫です。
と素晴らしいシメ。

カッコいいにもほどがある。
久しぶりに全身で感動した瞬間でした。

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2007年06月25日

立川談志独演会

立川談志独演会
2007年6月19日(火)会場:西新井文化センター

ぼくの勝手な事情ですが、とっても遠い西新井。
会社を出た時間はすでに遅刻確定。

開口一番あるのかなぁなんて、
家元(談志)の出番に、
間に合うんじゃないかと希望を捨てずに、
かなり急ぐ。

会場に入ると家元の出囃子
「木賊刈(とくさがり)」が聞こえる!
間に合ったァ。

開口一番は
立川朝志「野晒し」
とのこと、立川流Cコースの人らしい。

立川談志「千早振る」
5月の横浜にぎわい座でも聞いた噺。
「落語の世界の住人は
擬似安定の嘘に気づいている」が、
この噺のテーマ。
非常識、嘘を分かっていて遊んでいる。

仲入り
仲入りが終わる間際まで、
(お金使いすぎなんで)
さんざん悩んだけど、
CDボックス「談志百席」を買う。
終演後に受け取れるとのこと。

松元ヒロ「スタンダップコミック」
いつものトークと歌(笑)
楽しいなぁ。

立川談志「金玉医者」
枕ではジョークをたっぷりと、
生まれて初めて聞いた家元のが、この噺。
2年前の談志一門会だったなぁ、
初めての落語会でした。

その時も、体調が悪いから、
今日が最後になるかもしれない、
なんて言ってた。
それで、金玉の噺か、ってのが、
一番ビックリしたなぁ。

役に立たないハズの金玉が、
毒にも薬にもなるっていう、
おとぎ話ですかね(笑)

終演後、
受け取った「談志百席」のサインがみたくて、
会場で開けて、プっと吹き出してしまった。

「これが最後 立川談志」
サインするCDが沢山あって、
最後だったんでしょうね。

最高にうれしいなぁ。
どこかの意味ありげな
有難いお言葉なんかよりも、
数倍うれしいのは、何だろう。

すっかり家元に夢中なわけです。

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2007年05月10日

立川談志独演会

立川談志独演会
2007年5月6日(日)会場:横浜にぎわい座

家元(談志)と同じ時代を生きられる幸せ。
不思議なもので出会うたびに思いは募ります。

志の輔さん、談春さん、志らく師匠と見てきた母親が、
「どうしても家元が見たい」というので、チケットを購入。
久しぶりにヤフオクの御世話になりまして、
ぼくも家元に会うことができました。

にぎわい座で、家元が見られる幸せ。
誰かが言っていたけれど、濃密な時間だった、
というのは、当ってるなぁ。

立川談志「千早振る」
亡くなった横山ノックさんの思い出話から、
普通ではない「千早振る」へ。
ウケているネタが沢山あるんだから、
それを演ればいいんです。
ようは私はキチガイなんです、とのこと。

ノックさんのことを、メチャクチャな人、
と話していたんですが、
噺の中のご隠居がとにかくメチャクチャ。
しかし、このリアリティは何だ。

人間なんて不完全でいい加減なのだから、
理屈をこねてみたところで、所詮そうなのだ。
素晴らしく思う。

仲入り
離れた席だったので、母親のところへ行くと、
予想に反して、いたく感激していた。
「すごく良いじゃない、さすが家元」
と言っていた。正直驚いたが、これはうれしかった。

立川談志「よかちょろ」
昨年の「談志・志らく親子会」のときとは、
比べようもない。非常に良い出来で、
いつまでも聞いていたいと思った。

息子のことを理解しつつ、
かわいくも思っている父親と、
そこに甘えて、自分を出そうとしている息子
だろうか。実に楽しい。

そしてオマケ
立川談志「エロ講釈」
釈台に原稿を広げ、隠語だらけの講釈を語る。
バカバカしくて最高に面白かったなぁ、
これ聞かせたい友達が沢山いますよ。

それにしても、
頭から最後まで、一言一句聞き漏らさないようにと、
集中して聞いたのは、いつ振りくらいだろうか。

すっかり落語に慣れてしまい、そんなことはしばらくなかった。
家元の落語は新鮮だし、面白い。

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