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立川生志さんについてのエントリ

2008年08月13日

落語芸術協会・立川流二派連合落語会

池袋演芸場七月余一会 落語芸術協会・立川流二派連合落語会
2008年7月31日(水)会場:池袋演芸場

池袋演芸場で談春さんがトリということで、
そら行きますわ。
会社は半分休んでアタマから行きますわ。
でもね。平日の15時ですよ。席もあいてると思いますよねェ。
ほぼ満席だったんですねェ(ちなみに終演は20時でした)。

開口一番:三遊亭小笑「転失気」

立川談奈「たらちね」

日向ひまわり「堀部安兵衛 道場破り」

桂平治「鈴ヶ森」
このあたりから入場すれば、もうすこし楽できたかな。

ナイツ「漫才」
ネタはイチロー、人気急上昇中。

立川生志「悋気の独楽」
明るい、楽しい高座。

春風亭勢朝「親子じか」
おぉ。

桂竹丸「石田三成」
汗だくでデカい。

北見伸&スティファニー「マジック」
この日の、ひとつの目玉は「スティファニー」が見られる!でした。
つうか謎だったわけですよ、スティファニー。

かわら版で出演者ごとの索引の「す」行。

すず風にゃん子・金魚
スティファニー
隅田川馬石

スゲー3組、
ってかスティファニーって名前はインパクト100点。

で、見る前は名前から、
幸田シャーミンみたいな白人のおばさんをイメージしてたんです。
ホンモノはかなりかわいい若い女子、反則だよなァ。
なにが反則か良くわからないけど。
この日は「プチ☆レディー」なる女子二人組が
スティファニーだったらしいです。
芸協じゃなきゃ会えないなんて、あんまりだ。

立川左談次「大安売り」
ひょうひょうとした枕がおもしろい。

桂あやめ「ルンルン大奥絵巻」

仲入り
ふとふりむくと凄い立ち見客の数です。
会場がメチャクチャ暑くて、しんどくなりはじめました。

三遊亭円馬「短命」

白山雅一「声帯模写」
白山先生の登場。このあたりから
ひとりあたりの持ち時間が短くなっていきます。

立川談四楼「のっぺらぼう」

昔昔亭桃太郎「弥次郎」
「前座が時間配分を間違えた」とおこる桃太郎さん。
もっと聞きたいです。こちら側も残念でした。

鏡味正二郎「太神楽曲芸」

立川談春「宮戸川」
トリと聞いて「時間が短くてすむ」し、
かえってプレッシャーもなくて、うれしい、
という冗談をいってから落語へ。

お花ちゃんのエロさが全開、
さらに半ちゃんの純情ぶった感じが、
状況のエロさ加減を高めていきますな。って、何書いてんだろ。
霊岸島の叔父さん、叔母さんの狂ったやりとり。
叔父さんの「それ死にかけてんだろ!」なんて乱暴なセリフと、
楽しそうな叔母さんのギャップが楽しい。

こんな感じで、談春さんが寄席のトリって普段ないから、
それだけでおもしろかったですね。

そんな「非日常」を気楽に楽しんだ、ぼくらでした。

2008年05月30日

立川生志真打昇進披露興行『…の・ようなもの』五日目

五夜連続!立川生志真打昇進披露興行『…の・ようなもの』五日目
5月23日(金)会場:内幸町ホール

行きのタクシーでは東京界隈のむかし話を聞かせてもらった。
飯倉のキャンティーはオシャレだった、とか、そんなハナシ。
わずか10分くらいでも楽しい会話でした。
(遅れに遅れて、立川吉幸「大安売り」林家たい平「七段目」
立川談幸「町内の若い衆」は聞けず、、、ってホトンド聞いてないじゃん)

立川談志「金玉医者」
会場入りするとロビーで聞こえてきたのは「木賊狩り」。
家元の出囃子であります。
受付の人からは「間に合いました!」の一言。
思わずそう言わせてしまう、、、ワタシそんなに必死の形相だったのでしょうか。

ノドの調子や、いろんな医者のハナシから、
「最後まで出来るか分からない、、、」とことわりを入れながらも、
落語の方は医者の噺。ひさしぶりに家元の落語が聞けたァ。
これからドンドン良くなって欲しいな。

「ペケペケ」のかわいいこと、不気味な存在の金玉医者も、
あの笑顔にみんなだまされてしまうことでしょう。

仲入り

口上:談幸(司会)・たい平・生志・談志・野末陳平
談幸さんの司会で、口上ゲストは野末陳平さん。早くも家元とイチャついている。
たい平さんは生志さんのハナシはそっちのけで、家元との思い出を語る。
それで、たい平さんのことを思い出し始める家元。
この日も家元のイロイロなイイハナシが聞けたなァ。
野末氏は相変わらずシャレが分からなかったり、かなりいい加減だったり、
メチャクチャでありました。

江戸家まねき猫「動物ものまね」
動物ものまねを「枕草子」の描く四季とともに披露する。
去年の夏の「三三時代」でも聞いたネタ。
何度きいてもイイなァ。

立川生志「禁酒番屋」
仕事で疲れていて、ちょっと体力が持たなかった。
こんな日もある、また次がんばります。

2008年05月29日

立川生志真打昇進披露興行『…の・ようなもの』四日目

五夜連続!立川生志真打昇進披露興行『…の・ようなもの』四日目
5月22日(木)会場:内幸町ホール

5日連続の生志さん真打ち披露の4日目です。
開演が18時30分と会社の定時よりも早いので、
ハナから聞けないのは覚悟の上でした。
立川らく里「たらちね」柳家喬太郎「夜の慣用句」は聞けず)

立川談春「小言幸兵衛」
到着すると談春さんの高座中。
まず内幸町ホールで談春さんを聞く・見る、というのが非常に新鮮ですね。
この会場イイよなァ。見やすいし、近いし。

落語の方はホント面白かった。
談春さんのスルどいツッコミと、おかしさみたいなものが
ガッチリ手を組んでいてたなァ。
トコトン強引で思いこみが激しい幸兵衛が、
必死に小言し(ツッコミ)つつ、ソレがボケになっているという、
入れ子のギャグになっているというか。
んま〜とにかく面白いんだ!
やっと落語会に辿り着いたァという開放感も相まって、
かなり笑ってしまった。

立川龍志「紙入れ」
浅草東洋館から来ました。と割とながいマクラから落語へ。
イイ声で、とってもうれしそうに喋っているのが印象的。

仲入り
口上:談春(司会)・喬太郎・生志・龍志・春風亭柳好
「こちらから二人(談春・喬太郎)がメタボコンビです」といって始まった
談春さんのノビノビ司会が楽しかった口上です。
ツッコミが終始サエていて、喬太郎さんのハナシに「ウソばっかり言うな」とか。
それに対する喬太郎さんの返し「ウソもマコトになりますから」に
ウンウンとうなずいたり、妙にいい加減なところも笑えましたね。
寄ってたかって春風亭柳好さんがイジられていたり、
終始にこやかな龍志さんやら、汗だくで笑顔だった主役の生志さん。
みなさん楽しそうで、見ていても楽しくなってきます。

鏡味正二郎「太神楽曲芸」
トリの前は色物の登場。初めて見たな、たぶん。
顔がおもしろくて曲芸も見応えがあります。

立川生志「お見立て」
先輩「福田さん」の思い出バナシ。
なんとはなしに情けなさと愛しさが、入り交じっているようで
このハナシけっこう好きです。

落語の方はドタバタ劇が楽しい廓噺です。
しかし、ちょっと体力が持たず、ほとんど聞けなかった。
次のチャンスにガッチシ聞きたい。

2008年05月14日

笑志改メ立川生志 真打昇進披露 横浜公演

笑志改メ立川生志 真打昇進披露 横浜公演
2008年5月9日(金)会場:横浜にぎわい座

エッチラオッチラ出かけていたら中途半端に遅刻。
みなとみらい駅からタクシーに乗ってみたけど、
実はけっこう近いから歩けますね。
(聞けなかったのは、立川志の吉「寿限無」

桂梅團治「寝床」
見台(けんだい)、ひざ隠しがセットされて梅團治さんの登場。
生志さんの出身、福岡大学の先輩という縁があっての出演なのでした。
華やかな上方落語らしい高座でドカンドカンと笑いがおきる。
いいなァ、もっと聞きたい上方落語。自分でも意外なほど好きです。

立川談志(ジョーク)
声の不調により、仲トリは家元(談志)から談春さんに変更です。
まずその声(ノド)のハナシ。
いくつかの医者に行ったけど言うことが違う、
「喋ってると治る」とも言われたとか。
男のおしゃべりが一番嫌だねェ、なんてジョークも言いながら、
「芸術ってのはね」という、落語が芸術に一番近い存在だ、
という最近のテーマへ。ここから落語に入ってくれたらなァ。とも思うけど、
いつものジョークで会場を喜ばせる。
途中「声が出ないのに、このケナゲさ」と自分のことを褒める、
家元のかわいさに会場は思わず拍手する一幕も。

立川談春「粗忽の使者」
黒紋付きにハカマで登場の談春さん。
「ハカマを付けた座り方が、すごく(家元に)似ていますね。」
と照れながら喜ぶ。
「教科書は一つと決めたんだから、しょうがない」とか。
「3日ほどご一緒しているけど、アレでもダンダン良くなってる、
歌舞伎座は大丈夫」なんて言う。愛の言葉の数々、イイもんです。

落語の方は「粗忽の使者」。
談春さんの面白い噺といったら、決まってコレか
「棒鱈」って印象なんだけど、たしかに面白いんです。
とくに田中三太夫が出てきたあたりで、
ツッコミの妙が粗忽者を生かしはじめて、あとは、モウね。
ドカンドカンと。面白かったです。ほんと。

仲入り

口上:談春(司会)・梅團治・玉置宏・生志・談之助・談志
司会は談春さん「立川流幹部候補の談春です」
談之助さん「ほうっておかれているのかと思ったら、
大器晩成タイプだった」、梅團治さん「学生時代の彼の高座を見て、
ズバ抜けていた。早くに出世すると思ったら・・・」
なんて愛のある口上が続きます。

続いては、にぎわい座館長の玉置宏さん。
生志さんが地下のホールで初めて勉強会をやった時の
白黒コピーのチラシを出してきたのに驚いた。
「出世してチラシもカラーに」なんて、
隠していた、この日の会のチラシを出してホノボノとした笑いを誘う。
「談志に続く存在を横浜から」という力強いお言葉に、
司会の談春さんがノケゾるように恐縮していたのが印象的でした。

そして家元。
「(生志が)ヤラないのがいけない」と歌舞音曲のハナシ。
「落語は文句なし、オレはコイツに小言なんか言ったことない」
「小言と教育は違う」
「よく分解しているし、志の輔、談春、志らく、
談笑の線に繋がる存在になれる」などなど、
「ようは、オレを喜ばせりゃイインだァ!」と。

本来なら手締め、というところで、
横浜のお客にアイサツとのことで、生志さんから。
「(昇進が遅れた理由は)私に全責任があります」と言うと、家元は大喜び。
「高座が酒臭いです」家元も玉置さんも飲んでたのかな。
三本締めは家元の音頭で「イヨォォォ〜〜〜」、イイ形でした。

立川談之助「なつかしのヒーロー」
自虐+現代批判的な漫談(ちょっと老人会向けっぽい)から、
ヒーローの扮装芸へ。ホシヒュウマ、8マン、月光仮面、、、
なんなんでしょうか。コレは(笑)

立川生志「壷算」
「イロイロ話す内容を考えていたけど、
いまの(談之助さんの)ヒーローで全て忘れた」とのこと。
落語のほうは「壺算」です。
「ムサベツの方お願いします」なんて、
ギャグの足し算も楽しいし、明るくて、
丁寧に演じられているようで良かった。

いわゆるダマシよりも瀬戸物屋の主人の悲劇、
という感じでまとまっていたかな。

横浜での披露目もにぎやかでした。

2008年04月30日

立川生志真打昇進記念落語会

立川生志真打昇進記念落語会
2008年4月22日(火)会場:有楽町朝日ホール

立川志の吉 「松竹梅」
生志さんとの思い出を語りつつ、サラリと噺のほうへ。
前に聞いたよりも楽しかったな。
華やかなムードでめでたい会の幕開きとなりました。

春風亭昇太 「宴会の花道」
こちらもおめでたいハナシです。
「実力のあるのに、二ツ目だから安いので、
重宝して(自分の会で)使っていた」
なんて冗談とも本気とも分からないハナシでガンガンうける。
あとはご祝儀を渡してね、というハナシ、
シツコイくらいに繰り返して、笑って聞きつつも、
お客には刷り込まれたことでしょう。
熱狂的な昇太ファンの方が居たらしく、
そんな客いじりなどもして無敵なのでした。

立川談志 (ジョーク)
声が出ないので、仲トリを志の輔さんにゆずって、
ジョークのみの高座に。
「談春みたいな声の良いのが、後に上がると差がでちゃうから、
次の出番は志の輔で良い」なんて冗談で笑わせる。
あとは吉祥寺でも話していた芸術のハナシ。
終わって立ち上がると、何度も謝るポーズをして下がっていった。

立川志の輔 「新・八五郎出世」
声ばっかり師匠に似てくる、なんて冗談を話しつつ。
「妾馬」といえば、談笑さんの真打ち披露でも演っていたな。
この噺は、もう間違いないので、泣き笑いの娯楽作品に身を任せました。
これだけ盛り上がっても、今日の主役ではないんだもんな。
客席も「マダマダこれから」という雰囲気があるように思って聞いてました。

仲入り

口上:志の輔(司会)・昇太・ぜん馬・生志・左談次・談志
「お金のハナシ」でしぶとい昇太さん。
ぜん馬さんは「小言はメシを食わせながら」、
左談次さんは「長くかかった」というハナシだったかな。
家元は「歌舞音曲でOKだせなかった」というハナシ。
「落語は会話も歌っているし、あとはイロイロな形、
碁を打つなんかでも形が決まっていると良い、それは踊りにつながる」
と具体的な技術・伝統の解説して、
歌舞音曲を身につけることの重要性を語る。

しかし、パンフレットの文章が素晴らしかったなァ。
「俺が付いてる」なんて、家元に言われたら、うれしくて眠れないな。

柳家小菊 「粋曲」
家元に言われて、生志さんの指導をした「陰の功労者」というハナシで、
会場が大いに盛り上がる。
「あのドドイツも良かった」「家元に教わったフレーズだった」
なんて言いながら「家元のリクエストが多くてたいへん」なんてハナシも。

立川生志 「紺屋高尾」
登場するなり、万雷の拍手の物凄さもそうだけれど、
拍手が止まらないのです。
愛されているというか、祝福されているというか、
ゲストが豪華すぎますが、本当の本当に主役です。

その拍手に、照れて帰ろうとしたり、
「しゃべれないじゃないですか」なんて言ってみたり。
そんな幸せそうな生志さんの姿を見ていたら、
こちらもうれしくなってしまいました。
一昨年あたりは、いつも高座で愚痴っていたものなァ。

ネタの方も楽しみにしていたけど、
「紺屋高尾」というのは意外にビックリでした。

丁寧だけど、刈り込んであって、テンポ良く進むし、笑いも多い。
志の輔さんの「紺屋高尾」にちかいかな、と思ったけど、驚いた演出も。

朝になって、久蔵が高尾に招待を告げると、
「昨夜から若旦那という噺がウソなのは知っていました」と言い出す。
タシカニ!とガッテンポーズをとりそうになりまりましたよ。
それはそうだよなァ。
花魁ってプロのウソ付きが、ウブな青年の精一杯のウソを見抜けないわけがない。
しかし、それを黙って寄り添う高尾がいい女に思えたなァ。
見た目がオッサンなのがもったいないほどです。

一気にサゲまでいって、ドカンドカンと笑いが起きたところで、会もお開き。
ステッカーと手拭いを買いました。けっこうお気に入りです。

2008年04月27日

前進座劇場プロデュース その三十一 立川談志一門会

前進座劇場プロデュース その三十一 立川談志一門会
2008年4月19日(土)会場:前進座劇場

朝日名人会の大延長の中、
雨の吉祥寺をひた歩きして会場へ。
というわけで大幅に遅刻して会場に着いたんですが、
まず目に入ってきたのが「プログラム変更のお知らせ」。

なんと家元(談志)が仲入り前の出番になって、
トリが笑志さんになっている。
出番を聞くと「もうそろそろ談志さんです」とのこと。
非常に焦りました。

というわけで聞けなかったのは、
立川松幸「饅頭怖い」立川談修「初天神」。

入ると談修さんが「奴さん」を踊っているところでした。
横を見るとEastern Youthの吉野さんらしきひとが楽しそうに笑っていた。
うわ〜と思ったが、思っただけでこらえてみる。
踊りは2曲で、つづいての「まっくろけ節」はおかしかった。

立川談志(枕のみ)
声が悪いから最後まで出来るか分からない、
真打ちになるし、トリを笑志さんにゆずった、とのこと。
たしかに声が出ていないです。

ジョークを2,3演ったところで「ダメだ」となり
そでに向かって「ダンシューン」と家元が大声をだすと、
ドヨドヨとどよめく会場。
つづけて「春いるー?帰っちゃった?」と言うと、
しばらくして、ドタドタドタとジャケット姿の談春さんの登場。
会場は思わぬゲストの登場に拍手喝采でした。
「こいつに落語やらせます」と客に断った後、
談春さんに「俺の着物きていいから」と耳打ちする家元。
凄いことになったもんです。

袖に戻ろうとする談春さんに
「歌舞伎座ダメかもしれねぇぞ」と家元が言うと、
なら「前進座でやりましょう」と切り返す談春さん、
家元は、だまって「ニヤリ」とするのでした。

仲入り

立川笑志「茶の湯」
そんなわけでトリではなくなった笑志さん。
来週、昇進披露の会があるので、
「笑志」での高座はこの日が最後とのことでした。
談春さんの登場に喜ぶお客さんにスネた真似をしてみたり、
芯の強いところで笑いをとりつつ、という感じで、
イイなァとおもっていると、落語の方はもっとすごかった。
もう、爆笑爆笑の連続でギャグがハマるハマる。

ざぶとん亭の馬場さんの日記にも書いてあったけど、
この日のお客さんって良かった気がしますなァ。
ハプニングの連続を楽しむような余裕がありました。

それでも若干微妙になりかけていたかもしれない雰囲気を、
ひっくり返すような熱演、こりゃすごいです。
ドンドンドンと盛り上がってくる感じでした。

立川談春「明烏」
家元の着物に袴で登場した談春さん。
あきらかに着物が小さいんですけどね、
座ってしまったら、そこまで気になりません。

噺の方は「明烏」、音だけで見えてくる吉原の雑踏。
良いもんだよなァ、良いもん聞けたなァ。
時次郎は、一夜にして物わかりのいい男になってしまい、
サゲの台詞も不良の二人を馬鹿にしているようで楽しかった。

立川談志(ジョーク)
談春さんの高座が終わって、私服の家元が登場。
ビールと睡眠薬で元気になった、と言いながら、高座で話し始める。
いつものジョークが始まり、どんどん調子が出てきたようで、
高座に取り寄せたビールを片手にジョークを続ける。
けっきょく長いこと演ってくれたんじゃないかな。
家元の優しさは底知れないです。
こちらはソコまで求めていないのになァ。
家元が優しいから甘えてしまうんでしょうか。

噺は「ろくろっくび」の予定で、やはり「ひと味違う」のだとか。
与太郎はお上さんなんて欲しがってなくて、
性欲が目当てで婿入りするわけじゃないから、
深夜の(首が伸びる)シーンがずいぶんと違うのだそう。

そりゃァ聞きたい。
たしかに家元の与太郎だったら、女は欲しがらないよな。
聞ける日を、たのしみに待ちます。

2008年01月05日

新年カウントダウン寄席

新年カウントダウン寄席
2007年12月31日(月)会場:横浜にぎわい座

昨年に引き続き、
大晦日は落語でカウントダウンとなりました。
今年は両親も誘っての参加です。
メンバーも出演順も先回と一緒でした。

開口一番:立川志の春「十徳」
立川志の吉「シブカジ食堂」
おっと新作は初めてでした。
コントみたいな設定の落語ですな。

寒空はだか「歌うスタンダップコミック」
時事ネタから、お得意の歌まで。
シメは「耳に残って心に残らない名曲」
『東京タワーの歌』」で手拍子も。

三遊亭全楽「壺算」
明るい、シャキシャキっとした高座で楽しかった。
全楽さん、年一回、大晦日しかきけないんじゃ物足りないんだけど、
なかなか出会えません。

ダメじゃん小出「ジャグリング」
なにげに大好きなダメじゃんさん。芸名の由来は、
「ダメでもともと、じゃんじゃん行こう」なんですって。
役に立たないにも程がある情報ですが。

立川文都「親子酒」
お得意「ポスト志の輔」のギャグがウケる枕。
噺のほうは、いつもきいているのと
ちょっと違うカタチの「親子酒」。
ききやすい関西弁も心地よく、楽しい落語でした。

仲入り

松元ヒロ「漫談」
2007年のヒットは、なんといっても「元総理」のモノマネ。
思う存分やって大ウケ、いよいよ会はクライマックスへ向かいます。

立川笑志「幇間腹(たいこばら)」
真打昇進も決まって、笑志さんにとって、
2007年は、いい年だったことでしょう。
昨年と違って、晴れ晴れとした表情に、
こちらもうれしくなってしまいます。
そんなウキウキした笑志さん演ずる、
たいこ持ちの軽さが楽しい落語でした。

伝の会「長唄三味線」
演目は昨年と同じだったのかな。
単独公演行ってみたいなァ。
母親が大喜びしていました。

立川志の輔「はんどたおる」
今年の総括はホドホドに、
富山空港の「何かが起きる」そば屋のハナシ。
「来年も何かあるはず」と笑わせる。
もう、このハナシが落語みたいだものなァ。
今年最後の落語は「明るい噺をしたい」と
新作の「はんどたおる」でした。
ドタバタした爆笑の落語ですけど、
きいていると、モノの値段というか、お金の価値というか、
訳がわからなくなって、混乱してきます。
そういう意味では「壺算」みたいなところもあるかもしれません。

楽しい落語で、今年の落語おさめが終わった後は、
出演者一同に、にぎわい座館長の玉置宏さんが加わっての、
カウントダウン・イベントです。
各人思い思いに話をしつつ、いよいよという時、
まさに新年の30秒前くらいになって、
突然、志の輔さん暴走し、ねずみの小話をはじめて、
どうやら「0」でオチをお客と叫びたかったらしいのですが、
くす玉を割った後、10秒くらいのこってしまうという大失敗。
にぎわい座全体がズッコケていると、本当の新年を迎えるという、
なんともおかしなカウントダウンでした。

楽しかったですね。

●ネットで見つけた、お客さんと、出演者の方達-順不同です-
ホーキング青山ブログさん
月 ひとしずくさん
HANA-MALONさん
みなとみらいらいふさん
胴元日記さん
朝の六つから日の暮るるまでさん
ぶーほーむさん
浜松きもの呉服おぐらや 素子思いつくままさん
天行健の唐様で綴る三代目日記さん
ダメじゃん小出の迷論卓説さん
立川笑志blogさん
おつかれさまです。

2007年12月18日

第七十五回 朝日名人会

第七十五回 朝日名人会
2007年12月15日(土)会場:有楽町朝日ホール

師走の15日、今年ものこり半月になりました。

2007年の朝日名人会のトリは、
小三治さんの「芝浜」がきけるということで、
会場の熱気はムンムンかと思いきや、
そうでもなかったですね。
みなさん、自然体でございました。

開口一番:三遊亭歌ぶと「権助魚」
五街道弥助「代書屋」
弥助さん、ぼくはけっこう好きなんです。
師匠(雲助)さんに似てるとこあるよな、
なんて思いました。
あと、息を吸う音「スー」って
すごいマイクが拾ってましたね。
ありゃ、マイクの性能が良いからなんだろうか。

立川笑志「茶の湯」
真打昇進の披露目は、朝日ホールで、とのこと。
憑き物が取れたかのように晴れかな表情の笑志さん、
念願かなった男の素直さがあって美しいです。
落語の方は変わらず面白いです。
来年も大期待ですなァ。

立川志の輔「三方一両損」
仲トリ(仲入り前のトリの出番)は志の輔さん。
えらい豪華な会な訳です、しかし。
「三方一両損」のサゲの工夫には、驚きました。
ダジャレのサゲに、奉行のキャラクターをからめて、
微妙な余韻すら感じてしまった。

この会、長さも内容も、
ここで終わっても十分なくらいです。

仲入り
ニンテンドーDSのゲームに興じていると、
あっという間に仲入りも終わった。

三遊亭遊雀「宗論」
はじめての遊雀さん。
現代的な作りこまれたキャラクター、
濃い目の味付けに、参ってしまいました。
これには笑わずにはいられませんなァ。
おもろかったです。

柳家小三治「芝浜」
みなさん、待ちに待った小三治さん。
いわゆる「本寸法」な高座でしたが、
なんともいえぬ味わいがある。
「個性」を押さえた語りの中に、
かけがえのない、
代わりのきかない個性を感じました。

うれしかったこと。
「裏長屋のぼてふりが、
表通りに小さいながらも、一軒の店を持った」
「雪じゃない。正月のお飾りの笹が触れ合っている音」
とか、ぼくの大好きなフレーズが残っていた。

さりげない、細かいことだけれど、
こういう細かい言葉の一つ一つで、
江戸の風情を感じることができる。

女房の想いに対する勝五郎の照れは、
共感を超えて、憧れ、とすら思いました。

感動や気持ちを、あまり言葉にできないし、
そうしないで、そのままを忘れずにいたい、
と思えるような高座。とにかく良かった。

2007年03月11日

志の輔noにぎわい(2007年3月)

志の輔noにぎわい(2007年3月)
2007年3月8日(木)会場:横浜にぎわい座

はるばる来たな~という感じであります。
平日の、仕事が立込んでる最中の桜木町は、
天竺のごとく遠くに思う場所です。

なんとか到着すると、
すでに志の輔さんが枕を。
なんとかセーフといったところか。

立川志の輔「雛鍔」
志の輔さんの演じる子どもの可愛さが、
良く出ている一席だった。
生意気な子供の噺でもあり、
「青菜」のようなオウム返しもあり、
うまくまとまっているものだ、と思う。

林家正雀「紙屑屋」
お楽しみになっていたゲストは、
林家正雀さん。一席終わって、
踊り「奴(やっこ)さん」も披露。

軽やかな踊りに、
粋なたたずまい、
かっこよかった。

仲入り
あたまから見ていた母親が、
前座は志の春さんだった、
と教えてくれる。
そしてドラ焼きを一つもらう。

仲入りの終わって、
時計は20時30分すぎ。

立川笑志「堀の内」
まさかの登場にどよめく場内。
これは驚いた。
「4月の独演会のお知せをして良い
ということになりました。」
と短めに、元気な「堀の内」

二ツ目とか真打とか、
見ているほうにとっては、
あんまり関係ありませんね。

立川志の輔「五貫裁き」
これまで志の輔さんの高座で、
声を上げて笑うようなことはなかったんですね。
「すごい構成だな」とか、う~んて唸るような、
新作であれば、その再生のストーリーに、
「おぉ」と感動したりはあっても、
ゲラゲラ笑うっていうのはなかったんです。

なんか「五貫裁き」は、
ギャグがハマりましてね、
けっこう笑いました。

終わったら、21時40分過ぎ。
(長さだけじゃなく)たっぷりだなぁ、
サービスしすぎじゃないだろうか。

こちらとしては、
ありがたい次第です。

2007年01月17日

第四回 朝日いつかは名人会

第四回 朝日いつかは名人会
2007年1月12日(金)会場:浜離宮朝日ホール

この日の開口一番が談春師匠のお弟子さんとの情報を
キャッチしていたので、なんとしても頭から行きたかったんですね。
なんとか間に合ったんだけど、すでに始まっていまして。

入り口で「始まってますよね?」と聞くと

「まだ前座さんです」とのこと。

前座を楽しみにしているなんてなぁ、と我に返る。
中にはいると、いつもめくりをしている小僧風の彼が、
と思ったら、声が女性だ。そうなんだ。

開口一番:立川こはる「道灌」
途中からだったのが残念なくらい良かったと思う。
師匠譲りなのか、間のいいところがあって驚いたり。
そして何より、高座が終わった後のうれしそうな
表情といったらなかったなぁ。
人生初高座とのこと、次は頭から聞きたいですね。

立川志ら乃「崇徳院」
ここのところ体調崩しがちですね、声がガラガラ。
ギャグが多くて良いです。楽しい。
あんなにうけているのに、志らく師匠のギャグ(「ミカンを
つぶしたような女」とか)は、うけないのが不思議ですね。

立川笑志「寝床」
枕でうまいことを言いますね。でもちょっとアブないことが
多すぎて刺激が強いなー。

仲入り

とっておきトークタイム
談春、志ら乃、笑志と並んでのお話タイム。
どうも息の合ってないお三方、意外と長話だった。

立川談春「紺屋高尾」
「その昔、二葉亭四迷と言う人が"I Love You. "を、
『あなたとならば死んでもいい』と訳した」とはじまった。
私、CD「来年3月15日」に収録されている「紺屋高尾」を、
何遍も繰り返し聞いているのであります。
とうとう、この噺が生で聞けるのかーと感激ひとしお。

とにかく良いのは、久蔵の純真や人柄を丁寧に
描写しているとこ。そして久蔵の「夢」がいかに無謀なことか、
これを聞いているうちに引き込まれていく。
結局、なんで高尾が久蔵に惚れたかっていうのは、ほんとうに
謎なわけなんですが、「おとぎ話」に感じないのは、また不思議。
恋愛なんて後で「答え合わせ」してみると、
意外だったり、些細なことだったりする必然が
積み重なっていたりして。それ自体が不思議そのもの、
なのかもしれません。

まーでも、落語をCDとか録音されているもので聞くってのも、
あんまり良いことじゃない気もしました。
もう覚えちゃってるので、あぁ、CDと違う、
あぁここも言わなかった。あぁ久蔵。「久さん元気」なんて。
ずーっと考えながら聞いちゃって、ダメですね、私。

2007年01月07日

横浜にぎわい座 新年カウントダウン寄席

新年カウントダウン寄席
2006年12月31日 横浜にぎわい座

早めに着いて、にぎわい座ちかくのお蕎麦やさんに
入ろうと楽しみにしていたのに行列で中に入れず。
ちょっとだけ、がっかりでした。

というわけで蕎麦やの一件もあって途中から。
客席は満席、小学生くらいのお子さん連れも。

立川志の吉「初天神」
志の輔一門で2ッ目の志の吉さん、ちょっと
アメ玉のなめ方がハンパに気持ち悪かったかも(笑

寒空はだか「歌うスタンダップコミック」
噂はきいていたのですが、一見オヤジ臭い、細いお兄さん。
テレビでは見られない、こういう芸人さんを見られるのが
寄席・演芸場の良いところ。

三遊亭全楽「錦の袈裟」
元気で変態な与太郎でした。枕も2006年ネタでたっぷり。

ダメじゃん小出「ジャグリング」
2度目の出会いになるダメじゃんさん。
あらためて、ほんとおもしろいなーと思ったステージでした。
客席の拍手の量を指揮してしまう「拍手メーター」は
(かってに命名)大発明。

立川文都「小言幸兵衛」
「そろそろワタシも売れたい」とボヤく枕でスタート。
芸人一人の徐々に持ち時間が長くなってくる。

仲入り

松元ヒロ「漫談」
最高におもしろいヒロさん。世界を変える力があるのは、
そうとうおもしろい芸人なのだな、と感じる。
「世界を変える」っていうのは、大げさな意味じゃなくて、
つまらないことや、どうにもならないことを、
みんなで笑って楽しく暮らそうよ、といようなことです。
これぞ演芸パワー(なんのこっちゃ)。

立川笑志「悋気の独楽」
「今年の真打ち昇進もなくなりました」と自虐ギャグでスタート。
お客さんも、みんな実力は認めているからこそ、笑うんでしょうけど。
本題(噺)の方は、おもしろかったです。オリジナルの
工夫やギャグもけっこうあるんですかね。

伝の会「長唄三味線」
お二人組の伝の会。
ひとりは、志の輔さんの独演会「志の輔らくごは21世紀は21日」
の出囃子などで知られる、テツクロさんです。
聞きながら、長唄の三味線ってのはスラッシュメタルだなとおもって、
なつかしいカルフォルニア・クランチに思いをはせつつ。

立川志の輔「抜け雀」
2006年の大トリは、志の輔師匠。いつものように楽しい枕から。
噺がはじまって、「抜け雀かぁ〜」と何ともスッキリした気分に。

すがすがしい気持ちになるような、好演だったとおもいます。

カウントダウンは20時開始、4時間の長丁場ですが、
今年も楽しかったなぁと思ったりしながら、あっという間でした。

周りは、いつも変わらない、にぎわい座のお客さん、
演芸が好きでたまらないといった趣き。

最後まで和やかなムードで2006年をフィニッシュしました。

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