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立川談笑さんについてのエントリ

2009年10月04日

赤坂名人会 特別番外編「家元談志の十八番に挑戦」

みなと毎月落語会〜赤坂名人会 特別番外編「家元談志の十八番に挑戦」〜
2009年9月28日(火)会場:赤坂区民センター

もともとは「立川談志落語会」として、
家元(談志)と市馬さん、志らく師匠が
出演する落語会でしたが、家元の年内休業を受けての
プログラム変更となりました。

というわけで、花緑さん、談笑さんを加えて、
四人がそれぞれ「家元の十八番に挑む」という企画です。
なんだか仰々しい気もしますな。

開口一番:立川らく兵「洒落小町」
なんと志らく師匠の十八番をもってきた、らく兵さん。
師匠方が家元に挑むのならば、と
志らく師匠の十八番を演ったんですかね、
なんかかわいいじゃないですか。
で、出来の方は、というと、すごく楽しかったんですよね。

突然、楠トシエの「サンマ・サンバ」を唄い出したり、
オリジナルの妙なダジャレに、家元の物真似で
「志らくのヤツァ落語を舐めてる」なんて言って、
舞台袖にいる師匠にビビったり。

おまけにギャーギャー騒ぐガチャ松っつぁんに、
「うるさいねぇ、前座のクセに良く喋るね、この人は」だって。
あ〜面白かった。

立川志らく「二人旅」
本当は家元の完コピの「やかん」を
演ろうと思ったんだけど、覚える時間がなかったので、
これは家元追悼の落語会で披露します、とのこと。
ほかにも完コピシリーズは「源平盛衰記」に
「芝浜」(「百八つ」)などなど、
いつかは演りたい、とのことでしたが、
「談春兄さんだったら、毎回追悼してる」なんてギャグも。

この噺については、
いわゆる「引き」の笑いが中心。
志らく師匠ご自身は難しいという印象を
持たれているようですが、
たしかにいつもの志らく師匠の高座のように
ドカンドカンという笑いはなかったけど、
随所にうれしいギャグが入っていて楽しいんですよね。

立川談笑「粗忽長屋」
談笑さんも「別に十八番に挑みたくない」とのこと。
ですよねェ。さらに特に打ち合わせも段取りもないらしく、
実は「二人旅」を演ろうと思ってた、とか。
という訳でオリジナルのサゲがある「粗忽長屋」を披露。

仲入り

柳亭市馬「お化け長屋」
ここで花緑さんが有楽町での仕事があって、
まだ到着してない、という発表が。
着くまでつながないといけない、っていうハナシから、
家元が寄席に出ていた頃、いつ来るのか分からなくて
先代の正楽師匠が延々とつないでいて、けっきょく家元から
「行かねぇ」の電話が、なんてこともあったとか。
それを聞いた池袋演芸場の客席がドっとわいた、
なんてうれしそうに語る市馬さん。

で、噺の方は「お化け長屋」へ。
まるでドリフみたいなドタバタというか、
いわゆる喜劇スターのような市馬さんの面白さが
落語にあふれ出ているようで、おもしろいのなんの。
もうね、たまらないです。

柳家花緑「二階ぞめき」
で、到着した花緑さん。
やっぱり「家元の十八番にも挑みたくないし、
さらに言うとトリも嫌なんです」とはもっともな意見。

あとは、
気づけば、今日のネタも柳家のネタ、
(先代)小さんのネタですよね、と「だよなァ」という一言。
しかたなく破門はしても「腹では繋がっていた」のが
小さんと談志、なのだとか。

そして、吉原についてのモロモロを語り出す花緑さん。
「どのネタだろう」と落語ファンの脳みそは
高速回転したんじゃないでしょうかね。
しばらくして「あ、『二階ぞめき』か、こりゃぁ良いね」と
ニコニコしてしまいました。

真っ直ぐさと変態っぽさが際立っている、この噺の若旦那。
なんか花緑さんご自身の姿と少し重なるような、、、
そんな高座だったかも知れません。

そんな訳で少し大仰な気もする企画の会でしたが、
なんとも楽しかったのでした。


管理人の独り言
まだまだ発展途上の「らくごのパッチ」mixiアプリがけっこうな人数の方に利用開始いただいて、ちょっとビビってます。まだまだ使いにくいのでガッカリされちゃうと悲しいなァ、と。
なんというか本格的に良い感じになるのは、もうちょっと先なのです。またご連絡します。
(今日のBGM:Boy In Static「Candy Cigarette」


2009年09月22日

立川志らく・談笑 二人会

立川志らく・談笑 二人会
2009年9月20日(日)会場:よみうりホール

よみうりホールでの二人会は今年なんと2回目。
なんか、こう落語ブームというか立川流のイキオイを感じます。

立川談笑「子別れ(下・改)」
今回は「談笑志らく談笑志らく」の出演順で、
それぞれ1時間ずつの持ち時間と会の進行とのこと。
で「引っかき回しますよ」とイタズラっ子のような表情、
なんとなく期待しちゃいます。

のりピーの話題から、それこそ「ピー」だらけに
なりそうなアブないトーク。
こういうのはね、ナマで聞きいてこそです。
共犯意識みたいなモノもくすぐられて面白いっすよね。
内容は、、、もう恐い恐い。

で「子別れ」ですが、舞台は現代のちょっと昔。
亀ちゃんの父親は、サンシャイン60の
建設現場に居たから70年代の中頃ですかね。

「初天神」の金ちゃんみたいな
生意気すぎる子どもよりは、素直でかわいいのが亀ちゃん。
談笑バージョンでは、、、
なんか昼ドラみたいになってました(笑)

お互い素直になれない親子の再会っていう
ベタな場面をクサくして、
最後のドンデン返しというか、
意外なサゲへの仕込みってことでしょうか。
なんか新作みたいだったな。

立川志らく「疝気の虫」
談笑が「子別れ」を演るというから
●●みたいなのかと思ったけど案外普通でした、
なんてハナシからスタート。

つづいて、家元(談志)は矢沢永吉は知らないけど
Winkは知ってる、って言う爆笑エピソード。
家元は相田翔子のファンで「あのこはマトモ」って
ワケ分かりません。

落語の方はSFXホラー版の「疝気の虫」です。
志らく師匠マニアなお客(「志らくのピン」)にも、
割と普通のお客(「志らく百席」)でも
ドカンドカンとウケていた噺ですが、この日はどうか、、、
なんて心配する必要すらないくらいウケていました。

とくに女性がウケまくる気がするんですけど、
オリジナルの疝気の虫がかわいいからですかね
かわいいモンスターが、
恐ろしい存在になって襲ってくる恐怖。
これって、わりと古典的なホラーの構造なんだ、
と気づいたのでした。

仲入り

立川談笑「居酒屋(改)」
トリは感動の嵐ですから、と
志らく師匠が人情噺を演るという予告を。
噺の方は「イラサリマケー」でお馴染みのビルマの居酒屋。
もうぼく大好きなんですよね。
「オマタケでましたー」に「イマダメ」。
「ダイナマイト、チューナマイト」とか、
もう笑える笑える。CDになるみたいだから聞きましょう。

立川志らく「紺屋高尾」
日曜の昼のトリには王道すぎる気もするネタです。

よみうりホールでの「紺屋高尾」といえば、
民音落語会で志の輔さんの高座
あの「久さん元気」で爆笑しちゃう
オバちゃんのお客さんにガッカリしたんでした。

おなじ会場でも、もちろん空間としては全く異質です。
ほぼ間逆に近いですよね。

ウブすぎる久三に、たった2シーンの出演で
強烈な印象を残す高尾太夫。
今時の物語に比べれば、ずいぶんシンプルだけど、
「想いが叶った」みたいなことで
聞き手の気持が動くモンなんですよね。

それにしても、、、
女に狂って、奇跡が起きて、幸せになる、
なんかメデタシメデタシなんですけど、
でも欲望だけに突き動かされていて、
(たぶん)バカな久三が、このまま末永く幸せに
暮らしましたって感じなのかなァ、って思いますよね。

しかし「子別れ(下)」ではじまって、
「紺屋高尾」で終わる落語会っていうのもスゴいです。


管理人の独り言
続々とレンタルがはじまっている「24」のシーズン7ですが、ほんとヤバいです。
全編ドキドキするし、おもしろいですねェ。
なんか以前はやたらにあった「そりゃねぇだろ」みたいシーンや展開もダンダンなくなってきました、、、っていうかコッチが慣れて来ちゃったんですかね。年末にDVDボックスが出るみたいなんで、そっちの方がストレスなく見ること出来ると思います。


2009年05月05日

立川志らく・談笑二人会

立川志らく・談笑二人会
2009年5月3日(日)会場:よみうりホール

ゴールデンウィークまっただ中に昼夜で立川流落語会でした。
14時開演の第一部が志らく・談笑二人会。
18時開演の第二部が家元(談志)の独演会となっています。
「終わったら、いっかい家帰る?」なんて会話も聞こえてきて
ハシゴというか通しで、というお客さんも多かったですかね。

立川志ら乃「締め込み」
いきなり「酔って裸になるくらい良いじゃないですか」と、
時事ネタでつかみにかかる志ら乃さん。
お客さんも好きなんでしょうねェ。ウケてました。

落語の方も、何とも言えないセンスから繰り出される
フレーズがハマっていましたね。
ワーワー言っても、そこはハンブン真打ち、
キッチリとキメてくれました。

立川談笑「黄金餅」
ツカミは志ら乃さんに引き続き、裸ネタで。
「客層が違うのは分かっているんだけど」と言いながら、
探り探り、アブないギャグを入れてきます。

落語の方は「時間の長い噺を一席」と
言われたとのことで「黄金餅」でした。

全般としては、普通の古典っぽかったですが、
「金魚〜金魚〜」のあたりを膨らませて、
笑いを増やしていたあたりがよかった。

(忌野清四郎さんが亡くなった翌日だったので)
思わず、釜無村の住職に清四郎さんが降臨して
「ぅっ、じゅぎょぉをサボってぇぇ」と歌ってしまうのでした。
そう「トランジスターラジオ」ですよね。
(この曲なのが無性にうれしかった。)

落語に戻ると、いわゆる道中付け。
この言い立ての後のアッサリしたギャグ
「今だったら●●です」。
これが言いたかっただけなんじゃないか、ってくらい
アッサリとオモシロかった。

相変わらずアブないギャグを散りばめているように思ったけど、
手を叩いて喜んでいるお客さんもいたからなァ。
あえてソレ言わなくてもなァ、、、って言うの2,3個あったような。

あ、あとサゲに「らしい」工夫がありました。

仲入り

立川志らく「中村仲蔵」
「昼間から談笑との二人会にこんなにお客さんが来るって、
どういうことなんでしょうか」とアキれ気味な志らく師匠。
落語ブームは衰えていないようです。

初代の中村仲蔵という人が、と言うと、
落語ファンが「志らく『中村仲蔵』に入る」と
メモしたことでしょう、なんて言葉に、お客さんは大喜び。
「メモすんな」と言う芸人もいますが、、、なんてのも
4割くらいのお客さんがドカーンですから、
とても濃いい人が何百人もいるんですかね。

ちなみに、ぼくはメモはとってないので、
内容がいい加減なんですね。
どっちみち迷惑かけてる気がしますが。

という訳で噺の方は銀座ブロッサムの独演会の
初高座が記憶に新しい「中村仲蔵」でした。

仲蔵の二人の師匠。
四代目 市川団十郎と仲蔵の関係は、
役者としての譲れない部分は保ちつつ、
仲蔵への言葉には挑発ともとれる内容で緊張感がある。

もう一方の中村伝九朗は、
仲蔵に対して「良くできた弟子だ」という気持ちで
いっぱいだけれども、そんな伝九朗に団十郎が
(自分の分まで)「仲蔵が役者として、
本当にすごい仕事をするのを見届けてから喜んでくれ」と釘を差します。

単なる師弟愛や、リベンジの物語で終わらない、
いくつかの事情や感情が重なることで、
聞いたことがあるのに、聞いたことがないストーリーに
思えてくるのだから不思議です。

志らく師匠の芝居論、芸術論をブチ込んだ作品で、
極力、忠臣蔵や歌舞伎の詳しい内容や形式的なことには触れず、
芝居らしい擬音や描写も省略しているような印象があります。

そして、単なる美談じゃなく落語的に語る、という意図からか
女房が微妙にバカだったりします。
「お前さん、お酒のむ?」のリフレインは、
よみうりホールって会場もあわせて、
落語ファン・談志ファンにはウケたんじゃないでしょうかね。
「ホントに夢になっちゃうといけねェ」って仲蔵が言うわけですが、
訳が分かりませんね(笑)

「中村仲蔵」といえば、
落語の形式をはみ出しながら、舞台の力を落語に加えた
志の輔さんの高座。
芝居噺をキッチリと落語の形式で演じる市馬さん。
もうちょっと芸達者ぶりをアピールするような、さん喬さん。
花緑さんは、独自の芸談をブチ込みつつ、
さらに「らしい」青春ストーリーのテイスト。
さまざまな高座がありますね。

まァこれ、いつも書いているんですけど、
意外な噺に広がりがあるなァ、と思ったので、
また書いてしまいました。


管理人の独り言
連休ですねェ。実家ですごしているんですが、MacやらDSやらiPhoneにポメラ、大量の電子機器というか、自分の周辺機器みたいなモンを大量に担ぎこんでいます。
なので、普段とやってることは変わらないですけど、だいぶ気分は違いますね。
子どものころの休日を思い出して、プラモデルでも作りたいなァなんても思うんですけどね。ま、ほぼやっぱりMacと過ごしています。

 

2009年04月29日

第十四回夕刊フジ平成特選寄席

第十四回夕刊フジ平成特選寄席
2009年4月28日(火)会場:赤坂区民センター

開口一番:立川らく兵「十徳」
ちょっと遅れて到着すると、噺のクライマックス。
良く笑うお客さんが多い、この会ですが、
良い感じの笑いが起きていたような、、、ヒイキしすぎですかね

古今亭菊六「権助提灯」
ツルっとした良い男の菊六さん。
声が良いですよね。
噺家らし〜いハズし気味のギャグからつかんでいくなど、
王道っぽい入り方にリラックスしてしまいます。
ヤキモチについてのマクラから噺の方へ。

気持ちの良いトーンでついついウトウトしながら、
噺の方も追いつつ、、、これって贅沢な時間ですよね。
ギリギリでおきてる、くらいが気持ち良いんです。

柳亭市馬「首提灯」
仲トリとは予想外でしたが、特に問題ないです。
春の陽気そのものだった昼間の陽気のように、
心地よい語り。
マクラではズンド斬りにされた奉公人の噺など、
侍に斬られた町人について。

はじまったのは「首提灯」でした。
さいきん聞かないっていうか、もともと珍しいですよね。
数えるほどしか聞いたことないな。
やっぱおもしろさを出すのが難しい噺なんでしょうか。

侍に向こう見ずにからんでいく町人の語りが、
江戸っ子の気質そのものといった感じで、おかしい。

首がずれるあたりのリアリティは、ホールでは
見る席でもずいぶんと違うんですかね。

ネタ卸しだった国立演芸場の時は、
ウワっって驚く場面もありました。

後半、首が切れていながらも
浮かれている町人が
「ドドイツでも唄おうか」というので
場内から期待の拍手があがるも
首から息が漏れてヘンな声がでちゃうのでした。
妙に期待した自分のことも含めて
笑っちゃいましたね。

「首提灯」ていうのは
なんだか気になる噺です。

仲入り

立川談笑「金明竹」
アブないハナシ、下品なハナシと、
いくつか試しながら、お客さんを探る談笑さん。
この日の会の出演者では、
一人だけ異色で改作・新作の人ではあるんですが、
古典のおもしろさを増幅したような
「金明竹」にお客さんは大喜びだったのでは。

この会は「笑いたい」という
お客さん多い気もするので古典とか改作とか、
実は余り気にしていないのかも知れないですね。

柳家三三「引っ越しの夢」
出てくるなり「お口直しを」って
なんだかんだとヤンチャな三三さん。
笑いも多くて「ほぼ古典の夕べ」にふさわしいネタでした。

マヌケでかわいくて、男だなァ、という人たちの
コメディらしいドタバタな感じと、
でも、そこまで下品じゃない感じ。
結末知っていても楽しいんですね。

しかしですね。中二階に釣りタンス、
ん〜家の構造が想像つかないんですよね。

講談社「落語百選」とかに出てくるのかなァ。
もうちょっと映像で伝わると、
もっともっと笑える噺な気がしますな。

どっかに書いてあるかな。


管理人の独り言
2009年4月29日といえば、NHKラジオで16時間あまりの放送となりました「戦後歌謡三昧」の日でした(てか今も終わってません)。
志らく師匠の司会、リクエストあり、特集あり、第10回紅白歌合戦あり、盛りだくさんでしたね。市馬さんによる三橋美智也特集、アコーディオンの杉さんを引き連れての「哀愁列車」披露も良かったです。
中でも感動したのは「日本映画に見る戦後歌謡」というコーナーでかかったフランキー堺の「雨に唄えば」。あまりに素晴らしくてひっくり返るかと思いました。また聞きたいと思っていたら、売ってますね、CD。同じ音源かわからないけれど、「シング・シング・シング〜昭和のジャズ・ソング名唱選」というコンピレーションに収録されている模様です。やった!


2009年04月19日

談笑月例独演会(2009年4月)

談笑月例独演会(2009年4月)
2009年4月7日(火)会場:国立演芸場

国立演芸場にうつっての月例独演会。
仕事が押して、ちょっと遅れての到着でした。

立川談笑「無精歯科(無精床 改)」
「無精床」の改作です。
非常識なほど無精でテキトウな客あつかいをする
床屋に入ってしまった噺が「無精床」です。

床屋は蒸しタオルも気持ち良いし、
ひげ剃りも好きだから「無精床」は
ふだんは安心できるトコロで安心できない、
ってギャップがあるけど、
普段から歯医者は、けっこう怖がりながら行くので、
そういうギャップはないですよね。

と言う訳で「無精歯科」の方には
乱暴で変態ソノモノの歯医者が登場します。

刃物を持った他人に身を預ける不気味さは、
変態の歯医者が相手だと、なおさら際だつ気がしますね。

立川談笑「饅頭とか怖い(饅頭怖い 改)」
饅頭以外のスウィーツも登場する「饅頭とか怖い」、
前に下丸子で聞いたことがあるなァって思い出しました。
改作って一度聞くと聞いたってこと自体は、
ナカナカ忘れないかも知れません。

前半、かろうじて古典の世界をキープしているから、
「キャラメルフラペチーノ」も面白いような気がするんですよね。
着物着ている(と思っていた)人がトツゼン、
「クリスピークリーム」とか良い始めますからね。
この噺は好きです。

立川談笑「百川(改)」
焼き肉「叙々苑」の外国人店員と、
怖い人たちが客という「百川」の現代版。

主人公のかわいらしさとリアリティという点では、
原作のオモシロさを分かりやすく伝える方向感の
改作かもしれませんね。

仲入り

立川談笑「短命(改)」
(トリだからって)「人情噺をミッチリではありません」
「なんであんな会に行ったんだろうって
後悔するサゲです」と前置きしつつ、
始まったのは大胆な改作の「短命」でした。

これはパンクでしたねェ。
ネタバレすると面白くないだろうから、
内容は書くのやめておきましょう。

コチラは破壊的な改作でした。


管理人の独り言
あんまり出かけないで家で過ごしてたんですが、(そんなに見てないハズが)テレビつけると長澤まさみが映ってるって週末でしたね。
ドラマ「ぼくの妹」のプロモーションですけど、けっきょくドラマも見ちゃってて。やっぱり映像付きで刷り込まれるってスゴく効果的なんですかね。
つけてるだけで時間を奪われてしまうテレビって怖いですな。

 

2009年02月20日

談笑月例独演会(2009年2月)

談笑月例独演会(2009年2月)
2009年2月11日(水)会場:東京芸術劇場 小ホール

お江戸日本橋亭で開催されていた月例独演会も、
次回から国立演芸場へ。
今回はちょっとした中継ぎで池袋での開催。

立川談笑「猫と金魚」
門外不出のアブないギャグ連発のマクラで早くも異変。
なんとなく広い分、熱気や反応が散漫な会場に
「日本橋亭とは客層が違う?」だって。
日本橋亭から大移動してきた人たちは大喜び。
確かに居ますよね。あそこにいた人たちは。

で、昔の遊び場である品川は吉原と比べると、
ちょっとした場末で、今で言うと池袋というハナシには、
けっこう納得。池袋って、ホントあれなんですよねェ。

そんなマクラだけでなく落語の方もトバしてます。
完全に漫才やコントのボケになっている番頭さん。
それを証拠に旦那がノリツッコミしてました。
これがチョイチョイ良いタイミングで入ってくるんですね。
コレはコレで、こう言うものだと思って聞けばおもしろい。

立川談笑「崇徳院」
間髪入れず始まった二席目。
「息子がずっと寝込んでいて」という旦那に
「それは金魚どころじゃない」とツッコミを入れる番頭。
一席目と同じ、旦那と番頭さんなのでした。
ボケとツッコミが微妙に入れ替わりつつ、
猫退治もさせられた熊さんの出番。

楽しかったんだけど、
ちょっと疲れがたまっていて、ウトウト、、、
トコロドコロおきてもギャグが全くわからないという、
普通じゃない落語なのが、こう言うときに顕著です。
どんだけ創り変えてんだってことです。すごい意欲ですな。

仲入り

立川談笑「井戸の茶碗」
マイクの裏に「ゲロ指南」を演れと書いてあるとか、なんとか。
こちらの噺では、若い侍・高木の家来が
チョイチョイおいしいギャグを担当。
ま、笑えたんですけど、
やっぱ自分が求めてる落語とはちょっと違うかな、
という気がしてきました。っていうか気づいてたんだけど。

完全に好みの問題なんでして、
もうすこし玉砂利を敷き詰めるような、というか、
美しさというか、心地よさというか、
リズムやメロディを感じたいのかもしれません。

その点、談笑さんは、かなりパンクなんですよね。
パンクって言ってもアメリカ人のパンクって感じかな。

イギリスのパンクは音楽性は普通のロックじゃないですか。
例えばピストルズとかはレコーディングしてるアルバムは、
たぶん本人が演奏してないでしょ、ってくらいちゃんとしてるし、
音楽はやっぱ普通のロックだし。

かたやアメリカのパンクバンドだと、
例えばマイナースレッドもミスフィッツも好きなんだけど、
アルバム一枚は通して聞かないかもな、って感じですかね。今は。
って意味わかんないですな。



Misfits / Walk Among Us (輸入盤CD)

2008年11月27日

談笑月例独演会(2008年11月)

談笑月例独演会(2008年11月)
2008年11月23日(日・祝)会場:お江戸日本橋亭

立川談笑「小言幸兵衛」
マクラはこのところの反省を含めてか短め、、、と思っていたら、
盛りだくさんの内容ユエだったのですねェ。

ビルオーナー兼、会社社長が主人公となって生まれ変わった改作。
のっけから店中がおでん臭いセブン−イレブンやら、
薄っぺらな接客のマクドナルド、
アヒル声の店員がうっとうしいマツモトキヨシなどなど、、、
の店員に小言を言いまくります。
テナントと社員への小言が長すぎて、
本編に入る前に「ここでサゲたいくらい」と言い出すくらい。

面接にきたチャラ男に、仕立屋の男。
これは古典に近くて心中の妄想をするんだけど、
現代だったら心中の必要ない、とあっさり言われて、
暴走する幸兵衛社長なのでした。
で、最後にもう一人面接の男がきて、無理矢理なサゲで終わり。
ん〜なんなんだ、これは。
バカバカしいにもホドがある(笑)

立川談笑「寝床」
その社長が社長室の吉田を連れていったのが
ビルの上の階にあるホール。
テナントの連中と社員を招いてショーを、、、と言い出したので、
「寝床」かァ〜と笑いが起きるマニアな会場です。

コレがね、長かったですね〜ほんと。

社長に断りを入れる取引先の中には「BURRN!」の編集長も。
「どうした?」「ヘビーメタルが聞きたくなったそうです」
「え?それが本業だろ?」だって。ご本人含めオオウケでしたねェ。

で、原作では義太夫だった出し物は、カラオケ。
始まったのは、ジャイアン歌唱の「ペッパー警部」。

一度は「今夜はピンクレディーメドレーだ!」と覚悟する客席一同。
しかし数十曲で終わると思っていたら、、、

次の曲は沢田研二の「サムライ」。

「ピンクレディーじゃない!阿久悠メドレーだァ、
ちょっとしたヒット曲だけでも2000曲はある!」だって(笑)

はァ〜笑った笑った。

で、終わって、、、
すでに20時すぎています。
終演予定20時30分じゃなかったっけ、なんて
もちろん誰も言わないですね。

仲入り

立川談笑「文七元結」
マクラもなく、寒空をハンテン一枚で帰る男の芝居から。
「文七元結」か〜
年の瀬も近いし、今の時期らしい噺だな〜ってシンミリしつつ。
こちらもタップリ。20分で終わるわけありません。

舞台は古典の世界だけど、こちらも改作です。
普通だとあまり語られない、バクチで身を落とす前の長兵衛のエピソードや、
娘のお久の心意気、「お久こそ江戸っ子だ」なんて場面が新鮮。
他にも、いろんな「お約束」を裏切って進んでいくから面白いです。
(その娘のことは「角海老」で聞けば分かるだろう、とか)

改作することで、語りたいことが沢山あるんでしょうかね。
また長いんですよね。芝居で語るシーンが多いからかなァ。

お客さんと信頼関係というか共犯関係というか、
濃密な関係が出来ている、この会ならでは、ですかね。

で、来年の2月から会場が変わります。
(2月は池袋、3月から国立演芸場。詳しくはこちら
腰の痛くなる座椅子ともさようならですね。
うれしいような、さびしいような。

2008年11月12日

立川流落語会

立川流落語会
2008年11月9日(日)会場:文京シビック 小ホール

文京区勤労者労働協会という
長い名前の団体が主催した立川流落語会。
談笑さん二席、志ら乃さん、こはるさん一席に、
家元(談志)がゲスト出演といった内容でした。

開口一番:立川こはる「転失気」
地元の、年齢層の高い客層でしたが、
会場中に朗らかな笑いが響くようなムードでした。
ウケてたなァ。

立川談笑「金明竹」
仕事で色々な地方に出かけます、みたいなハナシから、
津軽弁バージョンの「金明竹」へ。
何を言ってるか分からないのに面白い、っていう、
この噺。ほんと不思議です。
とにかくウケまくっていて、会場ひっくり返るようでした。
そうとうおもしろかった。

仲入り

立川志ら乃「崇徳院」
保育園のトイレのハナシから。
仲入り後には、シモネタが聞くのか、
会場はすっかり温まってしまいました。

あせって変態になる熊さんなど、
相変わらずの楽しい落語。

立川談笑「時そば」
ふたたび談笑さんの登場です。
青森で津軽弁の「金明竹」演ったら、
なんと「何言ってるかわからねぇ」というヤジが飛んできた、だって。
ホントかいな。

談笑さんの「時そば」も鉄板ですね。
後半の変なそば屋は、単に不味いそばを食わすだけじゃなくて、
2重3重のギャグで、すっかり面白くなってる。

マニア向けじゃないときの談笑さんもイイなァ、
笑えるし面白いっていう点で、いつも安心できますね。

談笑さんの高座が終わって、
ここで一回幕が下りるので「??」となりまして、
家元の出番じゃないの?まさか板付きで出てくるの?とか
本気で心配になっちゃったりして(恥ずかしい)

立川談志「ジョーク」
で、なぜかメクリが「立川志ら乃」で出囃子も志ら乃さんのモノ。
えぇ?と思ったら、私服の家元が笑顔で登場したのでした。

着物が着られない事情がある、なんて理由で、
私服で座布団の上にアグラを隠すタイルで、ジョークをたくさん。

マイクを通した声の音量が上がっていたのかも知れないけど、
この前に聞いたときよりも、ぜんぜん声がカスレていないし、
表情も愉快そう。
うれしかったなァ。

タダみたいな会の方が良い芸を演ろうと思う、
なんて言って、会場を沸かせる。

あとは、常識のハナシ。
1時間に1000円生産できる工機があった村に、
倍の2000円生産できるモノを渡しても、
結局のところ生産量は変わらないで、
村人は、いままでの半分を生産の時間にして、
残りの半分の時間を自分の時間にするようになった、
っていう冗談があったけど、今の世の中じゃ常識じゃない。
なんてハナシが刺激的だった。

20億稼いでも、100億稼いでも、
まだ儲けようとする人もいるし、、、
今の世の中じゃ、こっちのほうが常識かもしれません。

夫婦のジョーク、無人島のジョークと続いて、
レストランジョーク(俺が禁酒しただけなの)でシメ。
いつもより声が出ているから、バッチリ決まりましたね。

「オレほどの芸人はいないでしょう」なんて、
「どうでいっ!」も飛び出していた。
カッコ良かったです。

2008年10月16日

談笑月例独演会(2008年10月)

談笑月例独演会(2008年10月)
2008年10月13日(月・祝)会場:お江戸日本橋亭

相変わらず濃い目なお客さんでギュウ詰めな会場です。

立川談笑「宿屋の仇討」
談笑さんによる古典の改作といえば、
たいてい古典がブッ壊されるのには理由があるんだと思うんけど、
この噺はたいして感じなかったなァ。

侍は前夜「駆け落ち者」が発端の乱交パーティに参加して、
グッタリしていて、
となり部屋の江戸の三人組も一緒にまぐわっていたとか。
クダラないなァと笑っちゃいます。

「この三人は江戸に戻って悪さをする」と言って終わります。

立川談笑「錦の袈裟」
絶倫でバカという、まーひどい与太郎が出てきます。
そんな与太郎を受容できる世界は、狂ってますねェ。
これも笑ったなァ。
特に住職の慈悲深い表情に笑ってしまった。

始終ベトベトの与太郎に「なんで私がアンタと一緒になったのか」と
落語世界の不思議を自ら吐露する与太郎のお上さん。

絶倫の与太郎の部屋に泊まった女郎はナント20人以上。
その中から一人、与太郎について吉原を抜けてきた女。
それを見て、お寺の住職が「奇跡だ」と声をかけて
「後半に続きます。」
なんだか意味ありげだなー、という終わり方。

仲入り

立川談笑「宮戸川」
なぜかヤンキーのお花が暴走しながら、
「宮戸川」風の落語が展開。

ボロボロのお花を本気で嫌う半七、
やがてはじまる二階での情事、ドンドン進んで、
どこまで行くんだーとなったら、
それは下の階の老夫婦のハナシだった。
これには爆笑でした。

そして「宮戸川」の下(にあたる新作)。

お花は「宿屋の仇討ち」の三人組に吉原に沈められたのでした。
そうとは知らず、お花は死んだものとあきらめる半七。
その三回忌の日に与太郎が、住職の錦の袈裟を返しに来て、
それに付いて吉原からお花が帰ってくるのでした。

それで住職が「奇跡だ」と言ったわけですなァ。

このラストに気づいて、
思わず「あっ!」と言ったお客さんが居たけど、
気持わかるなァ。かなりビックリした。

ちょっとだけ、
シネマ落語 マイ・フェア・レディ」を
思い出したのは、ぼくだけですかねェ。
まァ「錦の袈裟」が絡んだアナザストーリーということしか、
共通点はないですな。

しかし「錦の袈裟」の与太郎って、
他の噺よりちょっとカワイイですよね。

2008年09月22日

談笑月例独演会(2008年9月)

談笑月例独演会(2008年9月)
2008年9月15日(月・祝)会場:お江戸日本橋亭

今年2度目の談笑月例独演会。開場が18時だっけな。
早めに行かないと、ちゃんと見られる席に座れませんので要注意。
少し早く行けばいいだけです。

立川談笑「蔵前駕篭(くらまえかご)」
先ずは、たっぷり目で楽しい枕でご挨拶。
内容は、その場にいた人のお楽しみって感じですね。

落語の方は、いわゆる「北へ」向かう男と駕篭屋の噺。
北でコレしてアァなるっていうギリギリの下品さに大笑い。
終盤、サゲに向かってスピードアップするところで、
引き込まれたな。初めて聞く噺だから余計ですな。

立川談笑「長短」
気の短い男と長い男の噺を、
人に気を回せる男と、勝手な男という設定で再構築。

長助は、思考や動作が遅いんじゃなくて、
考えが(結論に至るのが)遅い男。
話はトビまくるし、「分かっていて」相手をからかうような
素振りが落語らしくて良かった。

仲入り

立川談笑「らくだ」
終盤からサゲにかけて、アァなるとは。
ひさしぶりにあっけにとられるサゲでした。

紙屑屋が単に脅されてじゃなくて、
人情に同調して大家のところに行く、って言うのがいい。
「かんかんのう」を知らない紙屑屋が歌うのは、
なぜか「夏のお嬢さん」。
有名なフレーズ「ちゅーるちゅーちゅちゅ」のあと、
「刺激的っさー」って、そらそうだ。
シビトが夏のお嬢さんなら、じゅうぶん刺激的ですわ。
大笑いしました。

紙屑屋が酒を飲んで突然強くなるところ、
そんな急にそうなるぅ?なんて思うことがたまにあるけど。
「生まれが不幸で世の中を恨んでいる」らくだの人生に、
一度は同情するものの、そのあと明かされる紙屑屋の衝撃秘話。
正直「なんだそりゃ」とも思ったんだけど、サゲでビックリ。
そういうことなのか、おぉ。

やるなァ。

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