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柳家権太楼さんについてのエントリ

2009年11月30日

朝日名人会 第94回

朝日名人会 第94回
2009年11月20日(土)会場:有楽町朝日ホール

久しぶりの朝日名人会。もろもろあって、弥助さんの高座を
ロビーで聞いてから席の方へ。

開口一番:古今亭志ん坊「元犬」

五街道弥助「鹿政談」

橘家圓太郎「三年目」

柳家さん喬「雪の瀬川(上)」
来月の「朝日名人会」で(下)を口演する予定とのことで、
今回は途中まで。
「明烏」の時二郎のような若旦那が
女郎買いをするまでの顛末から、花魁の瀬川が登場して、
二人の馴れ初めが語られたところまででした。

たっぷりと間をとった叙情的なトーン。
この噺に場面場面ではマッチしているようで、
そこはとても良かったです。
恋の現場の空気感の美しさというものかなァ。
ま、途中刈り込んで短くしてもらって
サゲまで一気に聞きたかったですけどね。
わがままですが(来月は出かけられないのでした)。

仲入り

入船亭扇遊「厩火事」
ここで、落語らしいリズムの噺に変わるような楽しい構成。
テンポが良くてイキイキとした楽しい高座でした。

柳家権太楼「二番煎じ」
とにかく爆笑編といった感じで、
番屋に侍が入ってきた後なんて
そのまんまコントという感じのドタバタぶり。
あ〜くだらない(もちろん良い意味で)と
ホノボノしてしまいました。

いざというときに「宗助さんが」を
連発する男のセコさっていうんですかね。
これからの季節、楽しい噺です。


管理人の独り言
「mixi同級生」っていうのがはじまりまして、ほんとに15年ブリくらいで同級生と再会できました。あ、正確に言うとまだ会っていないんですが、連絡先すら分からなかったので、うれしいかぎりです。
出来なかったことが出来るようになると、便利だな、と素直に思う今日この頃です。
(BGM:Megadeth「Rust In Peace」


2009年10月23日

柳家権太楼落語会 寄席ONEなごや大須亭

柳家権太楼落語会 寄席ONEなごや大須亭
2009年10月10日(土)会場:大須演芸場

大須の「大道町人祭」に出かけつつ、大須演芸場の落語会へ。
高速使って5時間ほど移動した後だったので、
なかなかハードでした。

で、到着すると、ほぼ一杯となった客席。
予約の段階から分かっていたのですが、二階席へ。

開口一番:柳家おじさん「子ほめ」
32歳の前座さん、はじめてみた。

柳家右太楼「黄金の大黒」

柳家権太楼「宿屋の仇討ち」
指を二本出して「りゃんこ(侍)?」と言うところで、
「カニ?」なんて言うんだから、お茶目な江戸っ子ですな。

仲入り

翁家和助「大神楽曲芸」
技のキレ味は抜群、おもしろくって華もある、
和助さんの登場です。
ヒヤヒヤさせるような演出とは裏腹に、
安定した技で華麗な舞台でした。

柳家権太楼 「芝浜」
「何やろうか決めてなくて、、、」なんて言うので、
客席からはリクエストの声が。
「火焔太鼓」「代書屋」「芝浜」とか、だったかな。

「代書屋」は(トリには)短いから、、、と言って、
ん〜「芝浜」「芝浜」、、、
「火焔太鼓」、、、「芝浜」とか唸った後、
「『芝浜』にします」とのこと。

ぼくは「火焔太鼓」が良かったんだけどなァ。

ま、大熱演でした。


管理人の独り言
仕事が割と忙しくて、いろんなことを忘れたままになっています、、、
(BGM:NIRVANA「NEVERMIND」


2009年03月05日

権太楼ざんまい

権太楼ざんまい
2009年2月25日(水)会場:内幸町ホール

開口一番:柳亭市也「転失気」
ウェンツ似のイケメン前座、市也さん。

柳家小権太「のめる」
落語よりも自分の踊りが面白いから、
この会に呼ばれるに違いない、と自己分析。
そして落語の後に披露された踊り(奴さん)、、、
めちゃくちゃ笑えました。
ふざけてないから余計に面白いんですよね。

柳家権太楼「宿屋の仇討」
小権太さんの踊りを「あれでもよくなった」とのこと。
そして映画「小三治」をみてしまったというハナシ。
なるべく自分を出さないとか、ウケないようになんていうのは、
小三治さんのレベルまで達したところで言うべきで、
若いうちはもっともがいて、
客にウケることを考えた方がいい、なんて持論を展開。
たぶん「オレですら色々考えてもがいてんだ」ってことなんですよね。
権太楼さんの芸談って分かりやすくて良いんです。

礼文島に旅した、というハナシから旅の噺へ。
「ギャー」ってくらい江戸っ子の三人組がはしゃぎまくります。
徹底的に江戸っ子をデフォルメして、
この噺のドタバタコメディ風なところが
際立っているように思いました。

仲入り

柳家権太楼「一人酒盛り」
麻生さんはきっと良い人に違いない、
首相なんかするよりも町の祭りで御輿を担いだ若い衆に、
お風呂券なんかを配ってやるような役が
実は合ってるんじゃないだろうか、なんてハナシ。

今が旬の中川大臣のハナシから酔っぱらいの噺へ。

素直で人の良い男が欲を出して
結局ダマされてしまう、という噺なんですが、
ダマす方の熊さんはドンドンと酔って狂っていくので、
とくに悪気もなく罪がない感じもしますし、
ダマされてしまうのも、「かわいそう!」というよりも
「しょうがないなァ」みたいな感覚に近くて、
上手く居心地の良い時間が作られている感じです。

こんな、なんてことないハナシなのに
長い時間聞かせてしまうのは、落語の中の楽しい雰囲気を、
こちら(お客)も楽しめているからですかね。

それと「ただ酒が飲みたい」なんてシンプルでかわいい噺だから、
聞いていて癒されるのかも。

2009年01月13日

第165回 府中の森笑劇場 笑劇場特選まわり舞台

第165回 府中の森笑劇場 笑劇場特選まわり舞台
2009年1月10日(土)会場:府中の森芸術劇場 ふるさとホール

500人くらい入りそうで、
どの席からも見やすそうなホールです。
紫文さんの終わりで会場入り。
しかし客席は見渡す限りの老人という感じで、
本来こうなんだろうけれども、
あまりのことに面食らってしまいました。

柳家紫文「粋曲」

ケーシー高峰「医事漫談」
巧みな客いじりは、ベテランの技。
わりと楽しみにしていたんだけど、この芸を楽しむには、
もうチョット人生修行が必要かもしれません。

仲入り

笑福亭鶴光「袈裟御前」
子供の頃から刷り込まれた鶴光節を、
ついつい体が求めてしまう、、、というのは大げさだけど、
聞きたくなってしまうんです。

ただこちらもちょっとなァ。
なんだろう、田舎で披露する芸っぽいんですよね。
なんかお客さんに会わせてるのかな、
単に聞いてる自分がノリ切れてなかっただけか。

柳家権太楼「火焔太鼓」
シンガポールからギリシャまで客船での仕事のハナシ。
これはなんかスケールがデカくて良かったです。
平均年齢76歳の金持ちの客と同乗した客船、
その道中を「黄金餅」の言い立てのように語るところも。

落語の方は「火焔太鼓」ということで、
トリが落語で良かったナ。


2009年01月11日

鈴本演芸場 新春爆笑特別興行 正月初席前半 第三部

鈴本演芸場 新春爆笑特別興行 正月初席前半 第三部
2009年1月4日(日)会場:鈴本演芸場

お正月の寄席は、顔見世興行ということで、
凄くたくさんの芸人さん(噺家、色物)が
入れ替わり立ち替わり登場します(ただし一人の持ち時間は少し)。
という噂を聞きつけて、生まれて初めて行ってきました。

三増紋之助「曲独楽」
幕開きはおめでたい「曲独楽」から。

柳家福治「漫談」

柳家小えん治「漫談」

柳亭左龍「漫談」
売り声の漫談。

金原亭伯楽「漫談」
学校寄席などで落語の解説用に演っているらしい、
落語の解説的な小噺。

昭和のいる・こいる「漫才」
けっこうタップリ聞けたのが、のいる・こいる先生。
歌も聴けたし満足。

柳家小里ん「手紙無筆」
ごく短いバージョン。

桃月庵白酒
テッパンでおもしろい猿のドライブの小噺。

金原亭馬生「漫談」

春風亭正朝「漫談」

入船亭扇橋「つる」
ココでガッツリ一席演ってしまいます。

柳家小菊「粋曲」
寄席スタンダードナンバーシリーズから、
お馴染みのところを二、三曲。

柳家さん喬「初天神」
お正月といえば、という噺。テンションの高くて良かった。

三遊亭金馬「漫談」

仲入り

太神楽社中「壽獅子」
おめでたい獅子舞が見られました。
いやァお得というか、豪華というか。

柳亭燕路「狸札」

江戸屋小猫「動物ものまね」
今年は、師匠の名前「猫八」を襲名ということで、
お客さんの歓声も。初めて生で見られて嬉しかったな。

柳家花緑「漫談(小さんと大阪)」

柳家権太楼「漫談」

林家正楽「紙切り」

柳家小三治「時そば」
寄席の新年という味わいの簡単な冗談を言って、
湯呑みをすすった後、すぐに噺の方へ。

単なる仕込みで終わらない前半のそば屋は、
なんともいえないリズムとメロディ、
落語ならではのニュアンスが心地よい高揚感。
そばの熱さを小さい芝居で表現したり、
「プロフェッショナル」な押さえ気味の前半から、
笑いの連続の後半へ。
マズいそばを食った後は
必殺の顔芸でガッチリとツカみます。

あとマズいそば屋の屋号のクダリで、
矢が二本で「やや」って言うのは、
まったく意味不明で笑ってしまいました。

顔見世興行ってのは、思ったよりも楽しいですなァ。


横浜にぎわい座 新春特選演芸会

横浜にぎわい座 新春特選演芸会
2009年1月4日(日)会場:横浜にぎわい座

2009年の初落語は、にぎわい座からです。

開口一番:立川春太「小町」
「情熱大陸」の談春さんの特集で、
「落語は普通に話せます、そこいらの二ツ目より巧い」と
評されていましたね。ぼくは好きですね、
見た目もカワイイし、ファンです。

春風亭一之助「初天神」
正月と言えば、この噺。子どものカワイさがイイですよね。

鏡味仙志郎「太神楽曲芸」
見事な曲芸。やっぱスリルがあって楽しいです。
定番の「五階茶碗」ってイマイチ技の難しさが
伝わってこないと言うか、ミスしそうもないと言うか。
もう少しスリルがあるといいんだけどな。
でも実際は難しい技なんだと思うんです。

春風亭百栄「浮世床」
実はあんまりチャント聞けなかったんです。
ボンヤリしながら笑っちゃいました。

大瀬ゆめじ・うたじ「漫才」
正月からウナギ食べてるんだもんなー、
なんて冗談はさておき。安定しておもしろいですな。

仲入り

柳亭市馬「七段目」
新年から華やかな芝居噺が聞けました。
久しぶりの噺だったし、良かったなァ。
一緒に行った父親が「なんで唄わないんだ」なんて
ふざけて怒ってましたが、
歌手じゃないし、ということで。

上条充・福田久美子「江戸糸あやつり人形」
50〜60センチくらいの人形を糸で操ります。
演目は酔っぱらいの舞と獅子舞の二つ。
この芸の凄さはチョット言葉では言い表せないですねェ。
リアリティが凄かったです。

柳家権太楼「笠碁」
万雷の拍手と「待ってました」の声にのって登場。

最後に笠をかぶって友人に会いに行く人の
アクションを権太楼さんテイストにしてギャグにしていましたね。

モチロンお客さんは大盛り上がり。
不思議とお客さんの熱狂を引き出してしまうのかな。
それに応えるように、明るくて楽しい熱演でした。

正月興行らしい華やかさもあって、
にぎわい座じゃないとナカナカ見られない、
江戸糸あやつり人形なんかもあって、楽しい会でしたね。


2009年01月08日

末廣亭余一会 さん喬・権太楼二人会

新宿末廣亭十二月余一会 さん喬・権太楼二人会
2008年12月28日(日)会場:新宿末廣亭

年末恒例の二人会、
去年が楽しかったので出かけてきました。
17時30分開演だったけど、長丁場が予想されるので途中から。

柳家ほたる「動物園」
上方の噺ですね。坊主頭なのが良いです。

柳家喬の字「蝦蟇の油(がまのあぶら)」
久々に聞いた喬の字さん。

翁家小花・和助「太神楽曲芸」
和助さんが「初めは傘の芸を」と言って始めようとすると、
小花さんが「お客さんに選ばせる」と言い出して、
「オイオイオイ」みたいな掛け合い。

一枚ずつ芸の種類を書かれたカード持って、
客に引かせて、その芸を披露していきます。
なんか東京漫才みたいなんだけど、実は芸が凄い!

バチに乗せた土瓶を横に回したり、縦に回転させたり。
続いては、皿の芸。
包丁をつなげて皿と一緒に回す、って言葉じゃ説明できないです。
コレも凄い。
そして2人でアクロバティックなナイフの芸、
息のあったところが良かった。やっぱ色物最高だァ。

柳家権太楼「火焔太鼓」
登場するなり「待ってました」「たっぷり」とヤンヤの歓声。
会場の温度が一気に上がったような盛り上がりです。

で、この日のネタ出しされていたのが、
「不動防」と「火焔太鼓」だったんですが、
コレじゃ、さん喬さんの「掛け取り」や「仲村仲蔵」に勝てないから、
トリを「富久」に変更します、とのこと。
思わぬ大ネタにワっと沸く会場。

そんなわけで、とにかく会場の雰囲気・熱気がもの凄いです。

立川流の落語会で、この熱気ってありえないですよね。
ま、こっちはお客が根暗なのかもしれないけど(笑)
末廣亭っていう空間のせいもあるんだろうな。

大熱演の「火焔太鼓」。ぼくは体調悪いのもあって、
あまり集中して聞けてなかったんですが、
なんというか凄いエネルギーで、
押しの強さっていうかイキオイがもう、凄くて、
言うなれば最近出たメタリカのアルバムみたいな感じ。
オジサンなのに激しい!みたいな、って意味分からないですな。

柳家さん喬「中村仲蔵」
仲トリは芝居噺です。
思ったより長くなかった、というか、
実はストーリーの展開も少ない噺だし、それほど長くならないのかな。

五段目の場面は鳴り物が入って、リアリティを高める演出。
この噺といえば、夏に志の輔さんの
国立大劇場での高座が記憶に新しいところ。
リアリティという点では、アレには勝てないですよね。
ホントに猪と定九郎が見えた気がしたものなァ。
一方で独自の芸談と再生のストーリーを折り込んだ
花緑さんの「中村仲蔵」も好きです。

そして2009年年は志らく師匠のブロッサムでの独演会が、
「中村仲蔵」と「忠信蔵」とのことで、今からワクワクしてます。

仲入り

柳家さん喬「掛け取り」
狂歌、浄瑠璃、喧嘩、芝居、三河漫才と、
さん喬さんの芸達者ぶりを惜しみなく披露。

たしかに「不動防」じゃイカンと思う
権太楼さんの気持ちも分かってきた(笑)

柳家権太楼「富久」
満を持してのトリであります。

ギンギンの気合いで、火事場へ向かう久蔵さん。
終始ハイテンションで一気にラストまで。
万雷の拍手という感じ、
お客さんは大満足だったことでしょう。
終演後に「黒門町の形に柳家の酔っぱらい・
泥酔をミックスして」なんて言っていたので、
マニアの方向けに書いておきます。

さん喬さん権太楼さんと、お弟子さん達も
高座にあがっての三本締めで終演。

去年よりも断然アツく盛り上がってましたね。
来年はどうなるんだろう、、、想像つかないですな。

2008年12月09日

柳家権太楼独演会

柳家権太楼独演会
2008年12月6日(土)会場:横浜にぎわい座

開口一番:鈴々舎やえ馬「金明竹」
八重歯だから、この名前なのだそう。

柳家ほたる「目黒のさんま」
けっこう季節はずれ、ですよねェ。
だからどうした、ってことかも知れないけど。
微妙に古いっていうのが、、、
あぶらののったサンマなんて食べられないですからねェ。

柳家権太楼「一人酒盛り」
「噺家はお客さんが育てるとは良く言ったもので、
我慢して二席も聞いていただいて」なんて笑わせる。
「もうちょっと基本に忠実にしてほしいね」なんて
サラっと言っていたけど、たしかにそうかなと思いましたね。

酒癖のハナシなんかから、落語の方へ。
調子の良い男と人の良い男の酒にまつわる噺です。
大熱演でしたね。

仲入り

ホームラン「漫才」
ベテランコンビによる円熟のお笑いをたっぷりと。
すこし長く聞いていても飽きさせずに
盛り上げてくれるのは流石でした。安定感あります。

柳家権太楼「芝浜」
漫才で暖まった会場ですが、トリはいよいよ「芝浜」です。
ネタ出しされていることもあって、
芝の浜には雑魚場という魚市場があったよ、
主人公の熊さんは、こんな魚屋だったよ、
こんな風に酒で仕事をだめにしたよ、という感じで
プロローグを紹介しつつ、割とスンナリと落語の方へ。

女房によって再生した男と、嘘をついた女房の葛藤。
もちろん最後は、すべてうまいくいって大団円。
そんなサゲに向かって破綻なく進むように、
丁寧で、力の入った熱演でした。

女房に騙されて悔しい、
「酒をやめる」と決めたときの情けない、
悲しい心持ちがどれほどが、と泣き叫びながら訴える熊と、
3年間、夫を騙し続けたつらさを訴える女房。

顔中から汗だかなんだか分からないモノを
吹き出しながら演じる、二つの感情がぶつかり合う様は、
なるほどドラマチックなのでした。
これほど熱演なら嫌がおうにも盛り上がるってモンです。

お客さん以上に気合いが入っていたかもしれない。

夢にしようとする場面とか、
序盤でグ〜とシメようとしているところで、
笑いが起きちゃったり、
サゲも食い気味に反応(良くあるんだけど)しちゃう
にぎわい座のお客さんのピュアネスが、
携帯の着信音よりも高座に水さしちゃってた気もしたけど、
まァそれはそれですかね。

ポイントはダメ男の再生と成長なのでした。
酒が道楽だったけど、今は仕事が道楽だ。
魚を売ることで、いろんな人に小さな幸せを提供できる、
そんなことに喜びを感じられるようになった、ってハナシ。
素直に凄く良いハナシだと思いましたね。
落語っぽくはないけど、
「ドン底から3年たって、まっとうな暮らしに」なんてハナシ、
みんな大好きですもんね。

アメリカンドリームを描いた摩天楼シリーズみたいなもんで、
見事にほっこり、元気になれる、そんな効果テキメンの人情噺です。

2008年11月18日

第八十四回 朝日名人会

第八十四回 朝日名人会
11月15日(土)会場:有楽町朝日ホール

ちょっと体調が悪く、途中から。
(聞いていないのは前座さんと春風亭一之輔「鈴ケ森」

立川笑志「禁酒番屋」
真打ちになってグリーン車、ファーストクラスに乗れるようになった。
そんなファーストクラスで、王監督の隣になったハナシ。
CAの「王様ァ王様ァ」ってホントかなァ、もう、おもしろすぎ。
大いにウケていました。
で、笑志さんの親戚には、乱暴な酒飲みが多い、
なんてハナシから落語の方へ。

侍の近藤がけっこう乱暴でホボ漫画みたい。
酒屋の作戦会議では、鳩を飛ばして空から屋敷に酒を持ち込もうとか、
モグラを使って地下から、とか、挙げ句の果てに
狸に持たせようか、なんてハナシしてるのが笑った。
「狸が徳利を持ってるのが当たり前」で
「狸が門をくぐるのは当たり前」って、当たり前じゃない!
あ〜オモロ。

そしてテンポよくポンポンと、
水カステラにションベン屋って、くだらないなァ。
落語って楽しい。

古今亭志ん輔「文違い」
志ん輔さんは、大晦日にお札を貼る志ん朝宅の風景のハナシ。
一生懸命なエピソードだから笑えますよね。

落語の方は珍しく新宿が舞台です。
そんなことがパンフレットに書いてあるんですけど、
この京須さんの原稿が良いんだよなァ。
これが落語会全体の枕というか、
古典の世界(古典とは限らないんだけど)への
導入のようになっている感じ。
ゴージャスなロビーから会場に入って、
このパンフレットを手に取るってとこから、
朝日名人会の大事な段取りな気がしてます。

アナログのレコード聞くのが好きな人みたいなもんで、
プロセス込みで愛してるんですよね。
そんなわけで、
また来年の通しチケット申し込みましたが当たるかな、、、

落語の方はサゲに向けての
タタミかけるドタバタな感じがよかった。
みんなダマされてるんだから、
罪がなくて良いかもしれないけど、でも切ない。

仲入り
サンドウィッチ売り切れていた、、、残念だァ。
ふと見るとCD売場に笑志さんの姿が。
「志の輔さんのCDおもしろいですヨー」なんて
愛嬌を振りまいてる。しかし腹が出てるな〜

橘家圓太郎「化け物使い」
んまー恐ろしいほどの小言です。
この噺って、前半に出てくるモクスケさんが魅力的で
活躍をもっと聞きたいんだけど、、、
ご隠居さんがチョイチョイ化け物を気遣う姿が寂しさを誘いますな。
去り際のモクスケに小言をいわれたから、
化け物にも気を使っているのだとしたら寂しすぎる。
そんな1日でヒトの了見が変わるんだろうか、って感じでした。

柳家権太楼「言訳屋」
実は「言訳座頭」と「睨み返し」をつなげたこの噺。
なんでつなげたんだろ。
二つの噺をつなげて「言訳屋」と呼んだのは、
この日のこの会が初め、ということです。
後に残ったら記念になるとのこと(パンフレットより)。

まー「睨み返し」のおもしろいこと。
ほんと内容ないよなァ。
オモロ一生懸命な権太楼さんの江戸っ子が、
マヌケさとカワイサで、なんとも良い感じ。

という訳で終演は17時30分。
終演予定から1時間くらい過ぎてないですかね?
いつものことだけど。

2008年11月04日

第25回 読売GINZA落語会

第25回 読売GINZA落語会
2008年10月31日(金)会場:ル テアトル銀座

3時間半の立ち見だった末廣亭余一会を終えて、
かるく家に帰ったりしつつ、こちらの会へ。

さすがに疲れたんで、前座さんは聞きたくないなー
とノンビリ行ったら、なんと前座ナシで出演順も!なのでした。

そして、こっちも長かった。。。

柳家権太楼「短命」
着いたらイキナリはじまっている、マジカヨーって感じ。
トップバッターがホームランバッターなんて、
80年代のライオンズじゃないんだから。

いつまでもニブイ八五郎。
「アレ?」と権太楼さん得意の体をくの字にするポーズに、
お客さんの朗らかな笑い声が聞こえる、、、
ヤバい面白い、、、体はグッタリしてるのに、
落語を聞いている喜びで、ふたたび元気になってきました。
ホトンドビョーキです。

確実にお客さんが温まっていくなーと思っていたけど、
そんなもんじゃありません。
お上さんが登場してからの笑いは、もう会場がひっくり返ったよう。
いきなりホームランが出たのでした。

柳家さん喬「棒鱈」
往年のライオンズで言えば2番バッターは辻発彦です。
僕が一番好きだった頃のドラゴンズだと仁村徹か。
(彼は良いバッターだった!)

心地よいトーンとリズム、美しくて笑える、
そんな高座で出塁、チャンスを演出します。

柳亭市馬「掛け取り」
3番、秋山。またはゲーリー。
するどいスイングで長打コースって感じかな。

半年ぶりに聞いた十八番は、相変わらずの面白さ。
しかし、1番2番が凄すぎた。
長打なんて当たり前のムードなんですよね。

相撲甚句でノドを聞かせ、芝居でウナラせ、
カウント2-3。
最後は三橋の旦那(三橋美智也)の歌謡曲で、
ライト線ツーベース。

イントロから歌ってる「哀愁列車」最高だなァ。
惚れェて〜惚れェて〜

仲入り
スッカリ良い気分になったところに追い打ち、
ロビーで「銀座マカロン(ラムレーズン)」を発見したのです。

コレ、一度食べてみたかったんですよ。
サクっとした触感に、ラム酒とレーズンの香り、、、
コーヒーとあわせて、600円。
素敵な仲入りでした。
末廣亭のヤニ臭い雰囲気とはまったく違うし。

柳家三三「満金丹」
4番は清原、または落合か(もういいって)。
この打線なら4番目のバッターという感じでしょうか。

初めて聞く噺だからうれしかったな。
乞食同然の旅人二人組が生活目当てで、
修行僧になるんだけど、こいつらだけじゃなくて、
住職も妙にいい加減なところが落語らしくてイイですな。
バカバカしくて内容ないのに意外と長いし。
けっこう楽しかった。

柳家花緑「中村仲蔵」
そしてバッター5番。
もう得点入り過ぎちゃって自由に出来る打順ですかねェ。
デストラーデですよ。中日だと宇野ね。

まァ出てくるなり「お客さん疲れちゃってますね」と花緑さん。

すでに6時間で9席(+ボンボンブラザース)も聞いている僕は、
1988年、ロッテ-近鉄のダブルヘッダー最終2連戦状態。
ナイター(この会)だけのお客さんも、
このメンバーに、この出演順このネタじゃぁ疲れるでしょう。

なので「そんなに長く演らない」と約束して落語のはじまり。
地語りも多いし、独自の芸談にもなっているこの噺。
去年、麻布で聞いて、人目もはばからず泣いてしまい、
それ以来、ずっと心の中にある気がします。

たぶん荒削りな部分もあるし、そこまでの噺か、
という声も聞こえてきそうなんだけど、
とにかく僕は大好きでして。
そんな噺があっても良いかな、と思えます。
今回も泣いてしまいましたよ。。。

というわけで、トドメの場外ホームラン。
または清原9回裏ツーアウト、涙の守備ですかね。

やっぱ巨人と西部の日本シリーズは盛り上がりますねェ。

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