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柳家花緑さんについてのエントリ

2008年05月06日

柳家花緑独演会「花緑ごのみ」

柳家花緑独演会「花緑ごのみ」
2008年4月27日(日)会場:はまぎんホール ヴィアマーレ

聞きなれない会場名です。桜木町が最寄り駅の会場ですが、
ちょっと行き方がむずかしいかも知れない。
(みなとみらいの方から横浜銀行の本店を目指していきましょう)

僕の方はというと、10年くらい前、学生の頃に、
ここでやってたイベントの、ちょっとバイトしたことがあります。
懐かしい感じでした。

前座なしで登場の花緑さん。
「初めてナマで僕を見る人」と客に挙手をさせてみると、
けっこういましたね、4割弱くらいかな。

ヴィアマーレ、サッカーチームみたいな名前だとか、
他愛もない枕を話していると、前方の席のおじいさんが、
「小さんのお孫さん」と大声で言い出したので、五代目小さんの話をしたり。
末廣亭での最前列のお客さんが立ち上がった事件、とか、
イロイロな話ですっかりお客さんを楽しませて、良い空気に。

柳家花緑「宮戸川」
色恋にも裏表があります、なんてことから「宮戸川」へ。
冒頭から爆笑の連続。良い意味での軽さというか、軽やかさが、
お客さんをリラックスさせながら、ドンドン引き込んでいく。
あと、おじさん宅の2階では、映像が浮かびやすいように
間取りの説明をしてくれたのが丁寧で良かった。
クライマックス、男女の立場が入れ替わっていたのが面白すぎたなァ。
コレはいつか聞く人のために書かないでおこう。
派手な工夫じゃないかもしれないけど、ぼくは好きです。

柳家花緑「あたま山」
二席目は「あたま山」、これは気味の悪い噺で、
ドタバタとスピード感を出していたけれど、ちょっと薄気味悪かった。
あ、さくらんぼの食い方がお洒落で、拍手がおきてたました。
タネは噛まずに飲んだのだろうか。

仲入り

柳家花緑「出来心」
落語の世界に出てくる人は全て善人だという、
五代目小さんからの教えの話から、
もちろん泥棒にも善がある、といって「出来心」へ。
とにかくドジな泥棒をオーバー気味に演じるので、おかしくてたまらない。
一つ一つドジな場面を想像させては、そのオカシサを確認させて、
ドンドンとたたみかけていくのだからたまりません。

柳家花緑「竹の水仙」
いわゆる甚五郎モノ。トリは良い噺でした。
竹の水仙を買いに来た侍に、「してやったり」という感じではなくて、
優しさがある宿屋の主人にちょっと熱くなった。
「出来心」の泥棒も、そうだったけど、花緑さんの人に対する視線の優しさ、
みたいなものが表現されているのだなァ、と思ったのでした。

2008年05月02日

みなと毎月落語会 柳家花緑独演会

みなと毎月落語会 柳家花緑独演会
2008年4月23日(水)会場:麻布区民センター

去年は、この会のトリネタ「中村仲蔵」を聞いて、
泣いてしまったのを思い出した。あれから1年かァ。
ずいぶんと遠くまで来た気がします。

で、なんとか仲入り前に間に合ったという感じで入場。
(聞けなかったのは開口一番:柳家花いち「元犬」と柳家花緑「粗忽長屋」)

柳家花緑「花見小僧」
「また、この噺の途中からか」と思って聞き始めました。
この前の「黒談春」と同じだァ(ようはハナから聞けずスネてます)。

小僧のかわいらしさが出色の出来。
生意気だけれど素直で、自分の欲望に忠実。
子どもってこうだよなぁ、という定吉なのでした。

仲入り

柳家花緑「明烏」
自分が「若旦那」などと呼ばれることが多かったとのこと。
若旦那には「ダメな奴」「独り立ちできない」「ボンボン」といった
ニュアンスがあるのも知りつつ甘んじてうけてきたわけだけど、
「そうじゃないと言いたい!」という、
そんな気持ちが入っている噺なのだそう。

そう思って聞いていると、夜が明けた後の若旦那・時次郎が
必要以上にナマイキな気もします。シテヤッタリという感じなのかな。
天然で無邪気な若旦那だからこそ楽しいサゲです。

というわけでウケまくって、
ヒックリ返る様になった会場を後にすると、
出入り口のところで、お客さんを見送る花緑さん。

会場は女性もけっこう多くて、老人も多い。
全体が華やかな笑いに包まれていて、ものすごく良い空気だったな。

このなつかしい感じなんだっけ、と思ったら、
「下丸子らくご倶楽部」のピースな雰囲気に凄く似ている。
あぁ行きたいなァ。下丸子。

2008年04月24日

第七十八回 朝日名人会

第七十八回 朝日名人会
2008年4月19日(土)会場:有楽町朝日ホール

2ヶ月にわたる権太楼さんの「子別れ」通し口演ということで、
来月も行きたーい、となってしまったら、
運良くチケットを譲っていただけたのでした。

三遊亭好二郎「提灯屋」
兼好に改名して円楽党の真打ち昇進になるとのことです。

古今亭志ん橋「天災」
あ、落語通検定の一級の問題に出てきた人だ!

柳家花緑「笠碁」
枕で笑いと共感を得て、客席のテンションをあげた後、
五代目小さんの十八番である「笠碁」へ。

碁のマッタが発端でケンカになった隠居の二人。
持ち出してきた古い話は、なんと40年前のコイバナで、
男女の駆け引きの上では「マッタが大事」と
アドバイスしたというエピソード。
2人の友情がどれだけ固いものか、と思えるハナシですな。
そしてサゲ。
再会までにさんざん待ったから、もうマッタしたくない!だって。
人の想い、友情の一点にしぼった快作!
感激しちゃいました。

仲入り
いつものサンドウィッチとコーヒーを食す。
やっぱ年間の通し券が欲しい。

桂平治「のっぺらぼう」
目鼻口のある顔で、のっぺらぼうを表現できる顔のすごさ(笑)
お客さんは大喜びでしたね。

柳家権太楼「子別れ(下)」
ご案内の通り、前回(先月)からの続きです。
といいつつ山谷の弔いから始まって、紙屑屋と吉原へ出かける場面(中)もあり、
たっぷりでした。
(下)では、かわいさ全開の亀ちゃんがうれしい。
熊さんと亀ちゃんの再会、母子のシーン、鰻屋の2階と、
3つのシーンで泣かせる。(上)でアレだけ笑わせておいて、
後半は一気に泣き泣き泣きという感じ。
できたら一日で「上〜中〜下」の通しを聞きたいな。

いつも長丁場の朝日名人会ですが、
今回は3時間30分でした。

ひやァ〜たっぷり。

2008年04月21日

鈴本演芸場4月中席 夜の部(4月13日)

鈴本演芸場4月中席 夜の部(4月13日)
2008年4月13日(日)会場:鈴本演芸場

肌寒い日曜の午後、という感じだったので、
鈴本に電話をしてみると、それほどは混まないとのことだったので、
ブラブラと出かけて来ました。

柳家さん生「湯屋番」
小さん師匠の思いでバナシなど楽しい枕から、
短めの「湯屋番」へ。

五明楼玉の輔「動物園」
大阪の方の定番ネタだとおもっていたら、ココで聞けるとは。
木久蔵親子の枕から笑いの多いネタへ、サービス満点ですね。
じつは玉の輔さんの落語は初めて聞いたのでした。
噺家の手ぬぐい」もってるのにな。

鏡味仙三郎社中「太神楽曲芸」
淡々と進む曲芸。寄席の醍醐味ですよねェ。
しかし太神楽曲芸って実際どのくらい難しいんですかね。
道具も特殊だし、なんかちょっとわかりにくいんです。
見ていても、みんな簡単にやってしまうしね。

柳亭市馬「普段の袴」
ココからがさらに豪華です。
代演で出た市馬さん、上野の鈴本演芸場ということで、
この前の通りは殿様、侍が通った目抜き通りだった、
というハナシから「普段の袴」へ。
遠い昔、でも場所はすぐ近くのハナシというのが、
なんとも不思議な感覚で、
タイムスリップしたような錯覚というよりは、
郷愁というか、イニシエに思いをはせるっていうんですか。
上野ならではですなァ、味わい深い。

柳家さん喬「ねずみ」
仲トリは、さん喬さん
人情噺というか、良い噺をスっとした独特の空気感で演る、
声のトーン、丁寧な語りがドンドンとクセになってきてます。

子どもはかわいく、父親は正直者な、けなげな親子。
それを助ける甚五郎の飾らないけれども凛としたたたずまい。
日曜の夜の雰囲気にもあっているように思った。
ぼくが思っただけですけどね。

仲入り

大空遊平・かほり「漫才」
新ジャンル、ストレス漫才?なんていうのは冗談ですが、
このパターンであれば無限に笑いがとれそうですよね。
笑いの神に魅入られた夫婦。

三増れ紋「江戸曲独楽(えどきょくごま)」
キャッキャと楽しい曲独楽。
たぶん照明をもうちょっと正面から当ててもらった方が良いなァ。
肝心の曲独楽はぜんぶ成功でした。

柳家花緑「紺屋高尾」
出てくるなり「客席の雰囲気も曜日によってずいぶんと違って
(明日から月曜だから)日曜が一番お客席が沈んでいる」なんて笑わせる。
吉原についての枕が続いたので、「『明烏』かな」とおもったら、
「傾城に誠なしとは誰がいうた」と来たので、おぉ〜となりましたよ。
花緑さんは、たしか談春さんに「紺屋高尾」を教わったのだったかな。

途中、お得意の軽いギャグも入れながら、
ほんとうに最後の最後、久蔵が高尾と出会ったあたりから、
一気にグっときてしまった。
不思議なもので、頭で考える・思う前に、
体全体でジワーっとくるものがあった。なんだろうなァ。
花緑さんの混じりっ気のなさ、みたいなものが、
久蔵の姿にかさなったんだろうか。

ん〜考えすぎかな。考えすぎです。

決めの台詞、「久さん元気」も炸裂。

フラっと出かけた鈴本演芸場だったけど、
ものすごくトクした感じでしたねェ。
家が近ければもっと行きますな。

2008年03月31日

柳家花緑独演会

柳家花緑独演会
2008年3月23日(日)会場:三鷹市芸術文化センター 星のホール

開口一番:柳家花いち「饅頭こわい」
5人目のお弟子さんによる開口一番。
お客さんの笑いも多くて、暖かい空気に。

柳家花緑「片棒」
すっかりドラマ「ちりとてちん」にハマっているという枕。
落語家同士のカップルが主人公で、
五代目小さんの孫である自分と
ドラマの中の小草若と自分すら重ねることもある、
草々と若狭の口げんか(例えば「テレビに出て芸が荒れる VS
テレビに出て落語を広める」)は、どちらも正しい、
と一緒になって葛藤したり、全身で堪能しているようです(笑)

噺のほうは、お囃子がにぎやかな「片棒」。
変なキャラクターではしゃぎまくる花緑さんが、楽しそうで、
本人の言うとおり「今日はノっている」からなのか、
こちらも楽しくて仕方なくなります。

柳家花緑「禁酒番屋」
町人の頑張りと、侍のマヌケさ、ズルさがおもしろすぎて
爆笑編の落語になっていました。
いよいよ侍が「しょんべん」を飲むことになる、という場面の
客席の爆発と言ったらなかったです。
ドっとウケたあとは、負けを認めた侍のトホホ顔。
水カステラとかバカみたいなフレーズもあって楽しい噺ですよねェ。
ほんと好きだな。

仲入り
腹が減っていたのですが、ロビーのサンドウィッチは売り切れ。

柳家花緑「出来心」
今度はマヌケな泥棒の噺。
羊羹を何切れかまとめて食べるシーンでウマそうに食べるから、
自分も食いたくなるんですよねェ、羊羹。
「時そば」だってそうだけど、ほんと旨そうに食べるしなァ。
しかも泥棒だからといって羊羹をまとめて一気食いするっては
贅沢すぎます。うらやましい。

柳家花緑「お見立て」
今はなくなってしまった吉原の松葉屋でつくってもらった、
松葉色の紋付きに着替えて登場した花緑さん。
廓の話、疑似恋愛や疑似夫婦という遊びの文化の話から落語へ。

ワガママな花魁にだまされる田舎モノの客、
その2人の板挟みになった若い衆(わけえし)の悲劇です。

田舎モノが、人が良すぎて哀れでしかない。
男がこんなこっぴどくだまされるのは、そうとう不憫ですな。
ラストのお寺のシーン、ドタバタしている姿も、
もうかわいそうすぎて笑うしかありません。
「どうなるどうなる」と緊張感を高めておいて、
サゲで若い衆は開き直っちゃった。
このサゲの台詞の言い方でずいぶん印象が変わりますよね。
花緑さんの場合は多少は投げやりだけど、トホホと言う感じでもなく、
折り目正しくスーっと言っていたように思う。

まーとにかくイキオイがあって、ずっと笑いの絶えない、
楽しい会でした。

2008年03月26日

第十回夕刊フジ平成特選寄席

第十回夕刊フジ平成特選寄席
2008年3月21日(金)会場:赤坂区民センター 区民ホール

すっかり定番となった夕刊フジ平成特選寄席も、今回で十回目。
皆勤賞ではないんですけど、けっこう出かけています。

立川らく次「雛鍔」
なんとかサゲのあたりで入場できました。
このネタいいですよね。らく次さんにあっているように思うなァ。
かっこいいですよ。

立川志の吉「看板のピン」
わりと聞いたことありがちな枕から。
楽しいんだけど、いつも軽い噺しか聞けないんですよね。
なかなか「独演会いってみようリスト」に入ってきません。

柳家花緑「天狗裁き」
NHK朝の連続ドラマ「ちりとてちん」を
楽しみにしているという花緑さん。
そういう人、お客さんにも多いんじゃないですかね、
かく言うぼくも相当入れ込んでます。
「師匠は選べても兄弟子は選べない、喬太郎のいる、
さん喬一門の下の弟子は大変に違いない」なんて笑い話も。
(あぁ見えて喬太郎さんは芸に厳しいから、だそう)

噺のほうは、桂米朝宅まで行って教わったという、
人間国宝直伝の「天狗裁き」。
実はさりげなくギャグが過激で、
「夢の話をしなかったらお前が死んだ後に俺は云々」とか
「話さなかったら体をバラバラにしてペディグリーに」
なんて、恐いギャグがけっこうあった。
そんなスプラッターな話も軽やかに話しているから、
ゲラゲラ〜っと笑ってしまいます。
あとは相変わらず、お上さんのキャラクターが面白かった。
このお上さんが出てくるとプププとなってしまう。

仲入り

立川談笑「薄型テレビ算」
枕では、会場のロビー一面に貼り付けられた
小学生の書き初めをイジる。
たしかに入った瞬間にギョっとしました。
今の子どもは自由ですなー

落語の方は、噂には聞いていた噺です。
古典の「壼算」をアレンジした改作で、そうとう面白い。
まさに、一見さんにもご贔屓さんにもおもしろい落語。
とくに最後のほう、ぜんぜんカラクリが分からなくて、
初めて「壺算」聞いたときと同じ、完全にパニックでした。
何度もきいて「壺算」のカラクリなんて聞き飽きちゃったんだけど、
ひさびさのこの感覚、「壺算」を初めて聞いた時を思い出したほど。
とにかく楽しかった。

柳家喬太郎「路地裏の伝説」
枕ではドラマ「ちりとてちん」の貫地谷しほりが、
自分に弟子入りしたら、という妄想でひとしきり盛り上がる。
(ノタウチまわって→すいません、のオヤジパターン)
ちなみに(花緑さんの話をうけて)「さん喬一門は仲は良い」そうです。

落語は新作、これも演題だけは知っていたけど、
初めて聞けて楽しかったなァ。
喬太郎さんの新作は、こういう他愛もない、
どこかリアルでリアルじゃない日常みたいなものを
あつかった作品が多いです。

筋書きや人情が好きな人には、たぶんあまりウケないんですけど、
喬太郎ならなんでも笑えます!って人もいるかも知れないし、
不思議なもんです。
ぼくは好きですね。大いに笑ったし、
何が飛び出すか分からない、というようなライブの魅力もあります。

次回の夕刊フジ平成特選寄席は6月13日、同じ会場で、
出演は、立川生志、林家彦いち、
柳家三三、林家木久蔵とのことです。


赤坂区民センター周辺の地図

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最寄り駅は、青山一丁目駅・赤坂見附駅

2008年01月09日

第60回新春プラザ寄席

第60回新春プラザ寄席
2007年1月5日(土)会場:大田区民プラザ大ホール

今年の落語はじめは、「旬な」噺家さんが勢揃いの、
新春プラザ寄席です。
お正月ムードも抜けない中、両親と彼女と4人で出かけました。
あと忘れちゃいけないと思って書くんですが、
会場入りする前に、駅の近所のコメダ・コーヒーで
小倉トーストを食べましたよ。
いいところに、素敵な場所を見つけました。

立川志らく・柳家花緑 トーク
緞帳が上がって、志らく師匠と花緑さんによる、ご挨拶。
志らく師匠「市馬・談春という古典の王道の人たちにはさまれて、
我々どうしよう」なんて笑わせる。
志らく師匠、少し顔色が良いように思うけど、
年末のお芝居で、とりつかれたように演技する姿を
見て以来だからかな。

柳亭市馬「一目上がり」
なんという豪華な会なのでしょうか。
さりげなく豪華なのです。
相撲の呼び出し、相撲甚句と、
自慢のノドで高らか歌い上げる姿は、
まぶしいほど。
うれしいなァと幸せな気分に浸っていると、
横にいた親父のうなる声が。
「はじめてみたけど、あの声はいいな」と
うっとりしている親父に、「どうでぃ」という気持ちになりましたよ。

高橋与太朗校長の枕で笑わせて、噺のほうへ。
八五郎の生き生きとしたドジっぷりが素敵すぎる。

立川志らく「洒落小町」
新年一発目(ぼくにとってですけど)の志らく師匠は、
十八番の「洒落小町」。
マシンガントークというか、マシンガンギャグ。
しかも破壊力は散弾銃なみ。

柳家喬太郎「初天神」
市馬さんの暴露ネタ(というか昔の話)の枕から、
正月らしいネタ。
喬太郎さん演じる子どものかわいらしさは、
いうまでもなくて、にくたらしさすらも、
かわいく思えてしまいます。
そんな、かわいい子どもが大暴れ。

仲入り

柳家花緑「時そば」
冬らしい噺です。花緑さんの「時そば」というと、
そばを食べる場面の、おもしろくもあり、風情もあり、
という美しいバランスが大好きです。

立川談春「夢金」
トリは談春さん、出囃子の「鞍馬」に心踊ってしまう。
「なんでトリなんだ」と本人が言うのも、
たしかにもっともなのですが、
談春さんはトリでたっぷり聞きたい、
というお客さんが多いのも事実でしょうし、
この出番は良かった。

奇妙な初夢の枕から、
「談春七夜」できいて以来の「夢金」。
噺がはじまると、会場は一気に雪の晩、
「針一本落としたってわかるような」静けさの中へ。

船が出てからのフレーズの心地よさ。
そして、なんともロマンチックな夜の川に降る雪の描写。
暗闇から、白い虫が降ってくるようだ、なんていうのは、
本当に目の前に景色が迫ってくるようで、
ウットリしてしまいました。

後半は侍の真実がわかってからの緊張感。
ドっと疲れるサゲ。

新年早々、いいもの聞きました。

2007年12月10日

柳家花緑独演会

柳家花緑独演会
2007年12月2日(日)会場:横浜にぎわい座

土曜の昼間は、花緑さんの独演会。
落語の前は、にぎわい座ちかくの太宗庵、
もりそばで腹ごしらえ。
店の気さくなお母さんに、大晦日の予定などを訪ねてみたり。
(カウントダウンがありますからねェ)

開口一番:柳家緑君(ろっくん)「狸の札」
若くて、かわいらしい緑君の落語で会のスタート。

柳家花緑「おしの釣り」
いつも自然体の花緑さん、
宮古島旅行に行ってきたばかりで、
休暇で充電をして元気なのだそう。

落語のほうは与太郎と七兵衛さんが
不忍池に鯉を釣りに行く、という噺。
与太郎のしたたかさと、いい加減さが楽しい。

柳家花緑「時そば」
花緑さんは赤福の実演販売したものを
食べたことがあるとかで、
ガラスの向こうで、妙に若くてきれいな女子が、
赤福を作っている姿に違和感があったとか。
あとは、餅がやわらかい、とか言ってたかな。

で「時そば」へ。
冬の話だし、この時期は定番な噺だけれども、
花緑さんの「時そば」は、
それこそ旨い夜泣き蕎麦のような、
シンプルで味わい深い一席。
ってなんのこっちゃ分かりませんけど、
まー良かったっス。

仲入り

柳家花緑「猫と金魚」
なんでなんでしょうか。すっトボケた番頭は、
猫なんかよりもよっぽど困った感じです。

そういえば「宮古島にいる時、『この噺演ろう』とおもって」と、
はじまったのでした。なぜか閃いたんですかね。

柳家花緑「明烏」
四席目は廓噺(くるわばなし)。
花緑さんは、この噺が好きで、二ツ目のころから、
よく演っていたのだそう。
町内の札付き、源兵衛と多助が
丁寧に演じ分けられていて、
上品な若旦那とのドタバタが楽しすぎる高座でした。

いやー四席もきけるとはなァ。
どれも粒ぞろいで、気分良く満足できる会でした。

2007年11月30日

下丸子らくご倶楽部 (2007年11月)

下丸子らくご倶楽部 (2007年11月)
2007年11月23日(金)会場:大田区民プラザ

実は、この日は別の落語会に
行く予定にだったんですけど、予定変更。
「祝日・休みなら行ける!」と下丸子へ。
早くから当日券を求めて並びました。
いやー楽しかった。

若手バトル
立川らく兵「小町」
立川らく八「千早振る」
台所鬼〆(おにしめ)「紀州」

らく兵さん、着々とネタを増やしている。

志らく師匠、花禄さんによるトーク。
下丸子も久しぶりなら、
恒例のトークも久しぶり。
「スピリチュアル」な花緑さんと、
あんまり信じていない志らく師匠。
たまにムキになる花緑さんがおかしい。

立川志らく「源平盛衰記」
先日の志らくのピンに続いての「源平」。
2度目ということもあって、だいぶ内容が分かった。
少し近くで聞けたので、迫力が伝わってきました。
おもしろい話、ギャグが特盛りの落語です。

仲入り

古今亭菊之丞「短命」
ドンドンおもしろい落語を
聞かせてくれる菊之丞さん。
出かけた落語会で、この人の名前を見つけると、
ちょっと得した気分になれます。

柳家花緑「お神酒徳利」
トリは「嵐山光三郎プロデュース」でも聞けた噺。
落語も楽しくて良いのだけれど、
やっぱり下丸子の、この雰囲気は最高です。

来月の下丸子らくご倶楽部は、
年末恒例のゲストなし、
志らく師匠・花緑さんが二席ずつであります。
やっぱ行きたいですなァ。

2007年10月07日

嵐山光三郎プロデュース 志らく花緑二人会

嵐山光三郎プロデュース 志らく花緑二人会
2007年9月30日(日)会場:紀伊國屋ホール

嵐山光三郎さんプロデュース、
立川志らく・柳家花緑二人会です。
昨年に引き続き、出かけて参りました。

席亭口上:嵐山光三郎
嵐山さんの簡単な挨拶の後、
志らく師匠、花緑さんを招き入れて対談へ。

嵐山亭文化講座
「40年前にバグダットでラクダを買った」とか、
相変わらず話したいことだけ話す席亭に困る二人。
たしか去年は「『テポドン発射』って聞いて勃起した」とか
ブッ飛んだことを言っていましたね。

立川志らべ「たらちね」
「二ッ目昇進記念の会」から数日での、
紀伊国屋ホール再出演に「縁がある」と喜ぶ志らべさん。
しっかりウケていて立派な高座でした。
もう「立派」とか言うこと自体が失礼なほど。
じゅうぶんな高座でした。

柳家花緑「お神酒徳利」
八百屋の脳天気な明るさと、意外な「コトの顛末」。
困っていても「逃げちゃえばいい」なんて、いい加減さ。
たのしくて好きな噺です。

仲入り

立川志らく「らくだ」
家元(談志)の十八番を熱演。
半次が頭を回す「あ〜あ〜」のギャグもさることながら、
すっかり酔って、強気になった紙屑屋が
「俺を見くびるんじゃねぇぞ」と凄んだところで、
客席から中手(拍手)が起きる。
まぁよく考えると、ただ酒乱なダケなんだけど、
「カッコイイ!」って感じでしたよね。
いわゆる「落語ファン」らしくないお客さんが
多かったように思いますな。
紀伊國屋ホールとは思えない、良い感じ。

その後は、紙屑屋のペースで焼き場まで。
焼かれそうになった願人坊主を見て
「かんかんのうを踊ってら」でサゲ。

楽しみなネタが増えました。

2007年08月28日

下丸子らくご倶楽部 (2007年8月)

下丸子らくご倶楽部 (2007年8月)
2007年8月24日(金)会場:大田区民プラザ

先月は仕事で出かけられず、
一月ぶりの下丸子です。

若手バトルの終盤、
志らべさんの「牛ほめ」の途中で入場。

志らく師匠、花禄さんによるトーク。
このトーク聞くのが3月以来でした。
ちゃんと間に合うように来なきゃいけませんね。

話のメインは、志らく師匠のラスベガス珍道中。
イキイキと楽しそうに語る志らく師匠を、
下丸子の明るい笑い声が暖かくつつむ。
このリラックスムードは、この会ならでは。

柳家花緑「二階ぞめき」
初めて聞きました、この噺。
吉原好きの若旦那のために、
家の二階に吉原をつくっちゃうなんて、
完全に狂気の沙汰ですな、かるい衝撃でした。

花緑さんの若旦那の品の良さ、
番頭のいい加減さなんかが楽しい。
この噺は、家元(談志)や
志らく師匠でも、ぜひ聞いてみたいなァ。

仲入り

三遊亭遊馬「佐野山」
ゲストの遊馬さん。
体も大きければ、大きくてよく通る声、楽しいギャグ。
感度良好の下丸子のお客さんは、
大いにウケて、楽しんでいました。
もちろん、ぼくもです。

ちなみに「佐野山」という噺は、
親孝行だが相撲はめっぽう弱い
関取の「佐野山」と、歴代最強の
人情横綱「谷風」の物語。
いいハナシでした。

立川志らく「笠碁」
奥さんとのハリウッド・ラスベガス旅行帰りで、
久しぶりの落語。顔は日焼けして真っ黒です。

「笠碁」。日ごろ「待った」だらけの
碁を打っている二人の噺です。

といっても(待っただらけなので)
勝負のつかない勝負で延々楽しんでいる訳で、
もう、なんだんだ、そりゃ、という感じ。
そんな二人が勝負によってケンカ別れ。

ほどなくして再生する「美しい友情」が、
サゲの「待った」にこめられている様で、
これは良いサゲだな、と思いました。

大好きな下丸子で、
普段あまり聞けない噺が三席きけて良かった。


●ネットで見つけた、お客さん-順不同です-
RA-KU-GOさん
おつかれさまです。

2007年05月30日

下丸子らくご倶楽部 (2007年5月)

下丸子らくご倶楽部 (2007年5月)
2007年5月25日(金)会場:大田区民プラザ

われわれの商売では
1日で20時間くらい働くなんてことが、
タマにあります。
まさに、そんな最中に下丸子へ。
かなり遅れてしまいましたが、
汗だくでなんとかたどり着きました。

立川志らく「粗忽長屋」
会場に入ると「すでに行き倒れの当人が」
なんて言っている。
この噺は何度聞いても、訳が分からなくて凄い。
死というリアルに、粗忽のリアリティが
勝ってしまっているんだから、
これほど恐ろしいことはないです。
熊さんは「自分の」亡がらを見て
「これが俺か」なんて言っているんだから、
訳が分からない。
そういえば、家元(談志)が
橘蓮二さんの写真集「高座」の帯に送った言葉が
「これが俺か」らしい。

仲入り
次回のチケットと、志らく劇団の芝居
「ヴェニスの商人?」チケットを買う。
今日限定、芝居のチケットの特典、レア手拭いをもらったんですが、
なんでもらえるのか良く分からないまま。
ようはチケット買うのが遅いということでした。
(行ける日にちが決まらなかっただけなのです。)

立川談笑「饅頭とか怖い(饅頭怖い・改)」
饅頭のほかにも、山ほどの人気スウィーツが登場。
これは楽しい、この人はもっと見た方がいいなぁ。

柳家花緑「厩火事」
枕ではテレビ出演の話。

この前、聞いた小三治さんの「厩火事」と、
似ている気がしたな。
変わり者だけど、かわいいお咲さん。
じゅうぶん楽しいけれど、
もっともっと良くなるんだと思う。

というわけで、ノンビリとよく笑いました。
ちょっとくらいイライラしていたとしても、
すぐに忘れちゃうような、下丸子の空気が好きです。

●ネットで見つけた、お客さん達-順不同です-
いくっちの多忙な日常?!さん
Izumiのおまけ+さん
団子屋お花さん
らくごログさん
ooh-shoo-be-doo-beeさん
おつかれさまです。

2007年04月29日

みなと毎月落語会 柳家花緑独演会

みなと毎月落語会 柳家花緑独演会
2007年4月24日(火)会場:麻布区民センター

雨ふる中、麻布の裏ってにある会場へ。
どの席も見やすく、ロビーも広いし、
好きな会場の一つです。

柳家緑君「道灌」
若干、17歳の前座さん。途中から聞いたけど、
かわいくてイイですね。
「道灌」しばらくぶりに聞いたなぁ。

柳家花緑「おしの釣り」
いつものように、ゆったりと、
優雅さすら漂う自然体の枕から。

噺の主役は口調がバカっぽくない与太郎。
けど了見は、もちろん与太郎です。

思うのは、与太郎を許容できる世の中(落語国)は、
大きさというか、おおらかさがあるなぁということ。
もし与太郎が現代に実在したらどうなるだろうか。
以外にテレビなんかで人気者になるのかもしれないけど。

仲入り
若い人、それなりにお年の人、カップル、
いろいろな人がロビーでくつろいでいる。
高校生くらいの学生さんがいたけど、
落語会ではじめてみた。

柳家花緑「中村仲蔵」
解説や解釈を織り込みながら、たっぷり語る。
五代目小さん師匠の教えの引用による芸論から、
芝居シーンへ。非常にかっこよい。

じつは途中から泣きそうになってしまって
たまらなかったんだけど、
ぐっと我慢して聞いていました。

泣きそうになったのは、
中村仲蔵が忠臣蔵の五段目に
出演することに決まったあたりかな。

我慢したけど、
でも最後はやっぱり泣いちゃって、
たまらなかった。
たまらなくて止まらなくなった。

終わって、ロビーに出ると花緑さんが、
お客さんをお見送り。

ぼくは足早に外へ出て、
小雨の中、濡れながら帰りました。

●ネットで見つけた人たちへ「良い会でしたね」-順不同です-
粗忽ピスタチオさん
Izumiのおまけ+さん
花がいっぱい。さん
山手線の外側にてさん
図書館と落語の日々(WITH TV)さん
バナナな日々さん
raku5の日記さん
いつもおつかれさまです。

2007年03月27日

下丸子らくご倶楽部 (2007年3月)

下丸子らくご倶楽部 (2007年3月)
2007年3月23日(金)会場:大田区民プラザ



風邪をひきました。
早々に職場から退散、主治医を経由して下丸子へ。

志らく師匠、花禄さんによるトーク。
「コイバナ」笑ったなぁ。
恋愛の失敗談って、いつ聞いても面白いですね。
自分の話でもそうだけれど、
その時はとにかく懸命だから面白いんでしょうね。


立川志らく「三軒長屋」
先日の「志らくのピン」以来。
前半はそうとう面白いと感じた。
「ハ長調」「こんにゃく娘」楽しいギャグがたくさん。
最近思うのは「プルンプルン」とか「ぷよ」とか、
志らく師匠のギャグに良く出てくる
「パ行」の言葉のおかしさ。
一席だけ集中して聞けたのは良かった。


仲入り
一斉に席を立って出て行くお客さん、
普段の習慣から「次回のチケットを買うのか!」と
多少あせって列に並んでみると、チケットの列は5人くらい。
みんなトイレに行くんですね。

ここは池袋(新文芸坐)ではありません、
常連さんほど、のんびりです。

何度も同じ間違いをしては、ニコニコしてしまう、
うれしい肩透かしであります。


モロ師岡:サラリーマン落語「寝床」
先月の松元ヒロさんに、今月がモロ師岡さんと、
豪華ゲストの続く、下丸子らくご倶楽部です。

スーツ姿で座布団の上に座り、
サラリーマンの格好でサラリーマンとして語る、
サラリーマン落語を一席。
普通の「寝床」のサゲを言った後、
「それじゃオチないよ!」と続くところが、
最高に面白かった。

ライブ行きたいなぁ。
広小路亭の独演会、すごい楽しいだろう。


柳家花緑「粗忽の使者」
マクラの話が爆笑、奇跡的な実話。
噺の方はサラッとシンプルな印象だった。
この噺は他には談春さんのしか聞いたことがないから、
あっちがクドくて、長いだけかもしれない。


いつもとかわらず、ガヤガヤとしながらも、
すーっと、マイナスイオンが漂うような、
良いムードの会場を後に。

次回は柳家喬太郎さんがゲストです。

●ネットで見つけた、たぶん、たまに出演者の方と帰りの電車が同じだったりする人たち(順不同です)
いくっちの多忙な日常?!さん
Izumiのおまけさん
あぜん坊やのキキ耳頭巾さん
よのなかついでに、XXさん

2007年03月20日

第六回夕刊フジ平成特選寄席

第六回夕刊フジ平成特選寄席
2007年3月16日(金)会場:赤坂区民センター 区民ホール

最近はもっぱら開演時間に間に合いません(仕事による)。
駅から遠いのがこの会場の最大の弱点。
あとはデカい、そして席がせまい、っていっぱいあるな。
そこまで嫌いじゃないけど。

で、到着するとすでに、
「ビートルズなんて、オノ・ヨーコを
連れてってワーワー」のあたり
(開口一番:立川志らべ「浮世根問」)

柳家三三「道具屋」
なんか目つきの悪い与太郎だなー。
もっとたっぷり見たいんだけど、
独演会になかなか行けないってか、
全部でかけていたら、私は職を失います。

柳家花緑「お見立て」
下丸子らくご倶楽部以外で
花緑さんに出会うこともマレです。
もっと見たい。
でも見たいからといって、全部見ていたら、、、

仲入り
次回のチケットを買う列にダッシュする人々。
実は急いでも急がなくても
買える席は、それほど変わりません。落ち着こう。

柳亭市馬「片棒」
一言でいうと(褒めすぎかもしれないけど)
太陽のような人じゃないだろうか。
素敵な笑顔に癒されるなぁ。

そして、この「片棒」がおもしろい、
市馬さんの高座でギャグがここまでハマったのは
初めてかもしれない。テンション高かった。
お得意の唄入りでニジュウマル。

立川志らく「厩火事」
志らく師匠の「厩火事」が好きだ。
おサキさんの間抜けさ。
亭主だって、たぶん根っから悪いわけじゃない。
「チンパン探偵」は、あまりにくだらなくて、
ポカーンとしてしまいます。
さらに、たたみ掛けるように
「ケロヨンの洗濯婆さんの歌」凄すぎる。。。

行きもそうなら、帰り道もまた長くて遠い道のり。
あーおもしろかったと幸せなココロモチで歩けるので、
帰り道はそれほど苦ではない。

●ネットで見つけた「意外とブログ書く人たちは出かけていない落語会」に出かけた人たち-順不同です-
いくっちの多忙な日常?!さん
Izumiのおまけさん
東京日和見さん
花がいっぱい。さん
みなさん、おつかれさまです。

2007年03月02日

下丸子らくご倶楽部 (2007年2月)

下丸子らくご倶楽部 (2007年2月)
2007年2月17日(金)会場:大田区民プラザ

仕事で到着が遅くれてしまい、
トークコーナー終盤で席に。

会場で配られる「下丸子通信」の裏面が、
印刷されていないじゃないの!と怒った
ご老人はいたのだろうか。

柳家花緑「七段目」
遊んでいるようで、ときどき本気で巧いな、
かっこいいなと思えるところがあるのが、
花緑さんの好きなところ。
相反するパラメータってやつでしょ、
「ふり幅」とか「そのギャップぅ」ともいう。
(言うのか?)

とにかく、
もう一度ききたいし、もっとききたいなぁ。
と思った。

仲入り

松元ヒロ「スタンダップコミック」
大晦日の「にぎわい座カウントダウン」と
ほぼ同じネタだった。
こんなの見ながら年越していたのか、
と呆れてしまったくらいに楽しい。

松元ヒロさんといえば、、、
来月のソロライブのチケット取り忘れていたら、
売り切れていた。。。大失敗だ。

立川志らく「粗忽の釘」
(追いかけすぎなのかもしれないけど)
「志らくのピン」以来、よく聞いている噺。

志らくさんの演る、この噺の夫婦が大好きなので、
相変わらずのやりとりを楽しんだ。

毎月なんですが終わった後は、
「下丸子」が一番好きな落語会かもしれない
といつも思う。

よく笑って、日常のあわただしさもあり、
心地よく疲れました。

2007年01月17日

新春プラザ寄席

2007年1月5日(金)会場:大田区民プラザ大ホール

新年早々から連日の落語会です。豪華なメンバーの会で、
楽しみにしていました。

立川志らく・柳家花緑 トーク
いつもは地下でやっています、というようなトーク。
噺家さんのトークというのは、最近よく見ますが、
このお二人は息のあったところ。安心して楽しい話でした。

古今亭菊之丞「浮世床」
短めの「浮世床」なんだろうな、あんまり印象に
残らなかったんだけど、枕から楽しい雰囲気で盛り上げる。
あと浅草に住んでるっていうのは、なんかうらやましいと思った。

立川志らく「天災」
去年12月の夕刊フジ特選寄席とおなじネタ。
ものすごいナンセンス具合で、かなり笑えます。
師匠の十八番「青菜」より、好きかも知れない。

柳家喬太郎「錦の袈裟」
与太郎がかわいくて良い。気持ちの悪い与太郎、
すごく馬鹿な与太郎、いろんなのがいるけど、
かわいげがある方が楽しくきけるかも知れません。

それにしても与太郎のお上さんってのは、
どんな人なんだろう。
与太郎が女郎買いをすると知って嫉妬している
ところをみると、与太郎に惚れているんだろうか。
かなり謎だ。

仲入り

柳家花緑「片棒」
たのしい噺なんだけど、ついつい立川談笑さんの、
めちゃくちゃな「片棒」が懐かしくなってしまった。

林家たい平「幾代餅」
なんだろうな、すごく良かったって言ってる人もいたし、
もちろん感じ方次第。
たいていの噺はそうなのかもしれないけど、人情噺でも、
ただ筋だけ語っても泣ける・笑える話で「良かった」って、
なると思うんですが、それが今の時代の他の芸術と比べて、
どうなのかっていう、そういうことなんだと思います。

たとえばそういう見方・感じ方もあるのかな、
というくらいのところです。

2006年12月17日

下丸子らくご倶楽部 (2006年12月)

下丸子らくご倶楽部 (2006年12月)
2006年12月15日(金)会場:大田区民プラザ

毎月開催、立川志らく・柳家花禄二人会。
地元の方が多くお客さんでいらっしゃるようで、
アットホームな独特の雰囲気がとてもあたたかい、
特別な会です。

まずは、志らく一門、花禄一門の前座・二ッ目による、
「若手バトル」がスタート。

前座・二ッ目が3人登場し、客が採点し、勝者を決めます。
今回の出場は、立川志らべ、立川こらく、
台所鬼〆(おにしめ)のみなさん。

このところ急速に面白くなってきているのが 、志らべさん。
これはひょっとするなと思ってたら、今回の勝者に。
二ッ目の鬼〆さんに勝っちゃった。たぶん僅差ですけどね。
すごいこと。

志らくさん、花禄さんによるオープニングトーク。
「あ・うん」の話をしている志らくさんは、
ほんとうに楽しそうで、幸せそうな表情なので、
いやがおうにも芝居への期待は高まります。
そのほかの話は、、、危ない内容で書けません(笑
花禄さんが半泣きになってました。

柳家花禄「粗忽長屋(そこつながや)」
よく考えたら、この噺をちゃんと聞くのは初めてでした。
「粗忽者」の異常さもすごいけど、考えれば考えるほど、
いや、よく考えなくても、この噺は異常だとおもう。
というか、この噺の粗忽者が異常なのか。
リアリティがゼロだもの。

立川志らく「親子酒」
この噺もはじめてかも知れない。そんなはずないのかも
知れないけど、なんでしょうね(なんだそりゃ)。
ぼくは志らくさんが酒を飲む仕草の後にみせる、
「なんともうれしそうな顔」のファンです。酒の飲めない
ぼくでも喉が渇いてくるようで、たまらなくなります。
そういえば最近「包丁」は演らないのだろうか。

柳家花禄「野晒し(のざらし)」
花禄さんの八五郎がはしゃぎまわる、楽しい噺。
花禄さんは、なにをやっても品の良さが残るんですかね。
下世話な噺なのに、さっぱり・すっきりとした笑い。
後味よし。

立川志らく「寝床」
志らくさんの今年最後のネタは、「下手な義太夫」を
めぐるパニック映画のような「寝床」でした。

終わった後、今日は笑ったなぁと、一息ついてしまう感じ、
久々に味わいました。