メイン

柳家喬太郎さんについてのエントリ

2008年09月06日

池袋演芸場八月余一会 柳家喬太郎独演会

池袋演芸場八月余一会 柳家喬太郎独演会
2008年8月31日(日)会場:池袋演芸場

相変わらず、のんびりした仕切りの池袋演芸場。
もうちょっと何とかなっても良いんじゃないの、
みたいなハナシは聞きませんな。
お客の方も「まァそれでいいんじゃなーい」って感じなんですかね。
たんたんとしたもんです。

開口一番:柳家小ぞう「金明竹」

柳家喬太郎「頓馬(とんま)の使者」
これは初めて聞いた噺。
いろいろネットで調べさせてもらいまして、
山田洋次作の落語ということがわかりました。
どうやら山田作落語は5本あって、この「頓馬の使者」と、
「真二つ(まっぷたつ)」「目玉」「まむし」「雉子(きじ)」。
そのいくつかは先代の小さんにあてたものだそうです。

別居している女房を惚れ抜いている八五郎と、
その女房の死を知らせにやってきた熊さんのドタバタ劇。
サゲは、一聴しただけでは腑に落ちない感じで、
ちょっとむずかしいんですよね。

仲入り

鈴々舎わか馬「月見穴」
こちらも珍しい、というか初めて聞く噺。
季節にあった、静かな落語です。
この噺はもう一回聞いてみたい。

柳家喬太郎「宮戸川」
通しの「宮戸川」、いわゆる「夢オチ」なんですが、
緊張感高まったところで、一気に脱力してしまうような、
なんとも言えない感覚が残る高座でした。

とくに「夢か」と目覚めた後の、半七の複雑な表情と言ったら、
もう、ね。ものすごい表現力です。
思わず唾を飲み込んでしまいました。ゴックン。

というわけで熱気ムンムンの
池袋演芸場をあとにしたのでした。

2008年09月02日

第9回大衆芸能脚本募集 - 落語 - 受賞作品の会

第9回大衆芸能脚本募集 - 落語 - 受賞作品の会
2008年8月23日(土)会場:国立演芸場

国立演芸場の「大衆芸能脚本募集」の受賞作品を
プロの噺家が演じる、という会です。
まァなんといっても喬太郎さんがトリなのが値打ちですよねェ。
客席もそういう雰囲気、と思ったら、
夏だからかお子さん連れもチラホラ。

適当に遅れていったので、開口一番:古今亭志ん坊「道灌」終わりで入場。

古今亭菊千代「わんぱくキャンプ」
モンスターペアレントっつーんですか、
「どうなってるの」とか「答えてちょーだい」なんかの
再現VTRみたいな内容。

テツandトモ「コント」
安倍元首相、ショートソング、「なんでだろう」(は短め)、
ラストは「笑点」のテーマ曲にあわせて顔芸。
スゲー楽しかった。
10月に10周年記念ライブを部ディストホールで。
行こうかなァ。

三遊亭圓窓「蠅寄せ」
敵討ちの噺。

仲入り

三遊亭遊三「赤心の老松」
浪人が主人公の噺。

柳家喬太郎「並」
携帯電話をなくしたサラリーマンの騒動。
誰かも書かれていたけど、プロットが良いから、
喬太郎さんのギャグと相まって、おもしろい落語になってる。
全編アドリブかと思うような自由なギャグの数々。

さんざん「男好きする顔」とか「割と好き」と、
噂していたOLのワタナベケイコが、田中課長の愛人だった件。
「ちなみにワタナベケイコですが私の愛人です」って、
あまりにもナンセンスでスゲー笑いました。
なにが「ちなみに」なんだか。

この噺だけは、もしかするとまた聞けるかな。

2008年08月07日

特選落語会 第7回 柳家喬太郎・真夏の夜の怪談噺

特選落語会 第7回 柳家喬太郎・真夏の夜の怪談噺
2008年7月27日(土)会場:深川江戸資料館小劇場

大江戸線・半蔵門線の清澄白河駅が最寄りです。
キヨスミシラカワ、はじめておりましたけどね。
案の定、道に迷いました。
街の人に聞いてみたけど、案内してくれる人もおらず。

開口一番:柳家小んぶ「道灌」
そんなこんなで「道灌」は途中から。

柳家喬太郎「へっつい幽霊」
「怪奇大作戦」の出囃子で登場。
(ネタ出しされてるのに)新作が演りたいテンションだー
みたいな暴れかたで客を笑わせる。まさかちゃんとやりますよねェ。

先日は「双蝶々」ってネタだししてるのに、
「もっとおもしろい噺かと思った」ってアンケートに書かれた、とか。
けっこう脱力系のハナシですな。
でも少し気持ちは分かりますよ。だって笑えなかったもんね。

噺のほうは、浮世離れした遊び人の元若旦那と、
威勢が良くてカッコイイ熊さんのコントラストがおもしろい。
幽霊は分かりやすく低姿勢で、
熊さんのタンカにすっかりやられてしまうんでした。

これはおもしろかった。

仲入り

柳亭左龍「片棒」
さん喬さんとのアメリカ旅行のハナシなんかをしながら落語の方へ。
長男は無難に演っていたようにおもったけど、次男あたりで、
ちょっとずつ壊れはじめてきて、けっこう笑ってしまった。

柳家喬太郎「牡丹灯籠:お札はがし・栗橋宿」
時間も押し気味だったし「お札はがし」で終わりかな、と
思っていたら、お峰が殺されるシーンまで。

途中、お露とお米を言い間違えて、
「すみれ荘」が演りたいんだ!と暴れたりする場面も。
しかし、相変わらずの表現力と集中力。
最後までミッチリと、聞かせてもらいました。


大きな地図で見る

2008年08月03日

鈴本演芸場7月下席 昼の部(7月23日)

鈴本演芸場7月下席 昼の部(7月23日)
2008年7月23日(水)会場:鈴本演芸場

仕事をハンチクにして鈴本にも行ってきました。
14時ころに入場しましたが、
喬太郎さんがトリということで、すでに7,8割は埋まっていたかな。
平日の真っ昼間なのにすごい。

三遊亭金馬「夏の医者」

古今亭志ん輔「たがや」
カラっと明るくて、夏らしい高座でした。

翁家和楽社中「太神楽曲芸」

柳家権太楼「長短」
いつも通りの笑顔でぼくらを迎えてくれます。
どの寄席でも権太楼さんの出番があると
安心して出かけられるというか。信頼のブランドですな。
とくに仲トリあたりに出てもらえるとイイ気がします。

仲入り

昭和のいる・こいる「漫才」
いつも気になるんですが、
どこまで打ち合わせしてるんでしょうかね。
イキもピッタリな漫才。

三遊亭歌武蔵「仕度部屋外伝」
これが噂の「仕度部屋外伝」ってコトでいいんですよね?
いわゆる相撲の漫談です。

古今亭菊之丞「短命」
相撲の噺のあとは、色っぽい噺。
ツブぞろいな出演者で、ドンドンもりあがってきます。
ホール落語なみのブッキングじゃぁないでしょうか。

太田家元九朗「津軽三味線」
津軽弁でナマっているトークと三味線の演奏。
ベンチャーズとかね、珍しいのを演りますよ。
けっこうおもしろかった。

柳家喬太郎「牡丹灯籠:お札はがし」
この夏2度目の「牡丹灯籠」。
前の方で聞けたからかもしれないけど、幽霊になったお露のブキミさ、
ポッと下から明かりがあたっているような気味の悪さがあった。
聞いてる方が入り込みすぎですかね(笑)

寄席の喬太郎さんも良いですね。
何が違うって、コレだってのはないですけどね。

2008年08月01日

桃太郎三番勝負(ゲスト:柳家喬太郎)

昔昔亭桃太郎独演会〜桃太郎三番勝負〜(ゲスト:柳家喬太郎)
2008年7月22日(火)会場:博品館劇場

理由は何だったか忘れたけど、相変わらずの遅刻状態で到着。
聞けなかったのは、
開口一番:昔昔亭A太郎「動物園」昔昔亭桃太郎「魚根問」
でした。

柳家喬太郎「猫久」
喬太郎さんのこのネタは初めて聞く、
と思ったけど、実は去年の「喬太郎・山陽二人会」で聞いていたらしい。
細かいメモをとったりしてないんですが、昨年とは印象が違いましたね。

シンプルだけど芝居っ気があって、猫久さんの噂をする夫婦がおかしい。
やり過ぎではなくて、喬太郎色にそまっている古典です。
いろんな笑いが散りばめられていますな。
これが聞きたいんだよなァ、と思ってしまう内容でした。

仲入り

対談:昔昔亭桃太郎、柳家喬太郎
緞帳が上がると、パイプイスが二つ置かれていて、
桃太郎さんと喬太郎さんが登場します。
落語界全体の将来を考えての発言が多い桃太郎さん。
イロイロおもしろいハナシがあったけど、
ちょっとアブなすぎるネタもあって、あえて書きません(笑

昔昔亭桃太郎「お見立て」
冒頭からラストまで、
こんなに「ウキャキャ」と笑ったのはイツぶりだろう、という感じでした。
間の取り方とか妙な表情とか、
イチイチくだらなくて思わず「プハッ」と吹き出すことも度々。
不思議すぎる高座で、これは分解して理解しようと思っても、
難しいというか無理なんだと思います。
不思議な落語に身をゆだねて楽しむのがよさそう。

楽しい夜でした。

2008年07月23日

喬太郎伝説

喬太郎伝説
2008年7月18日(金)会場:世田谷パブリックシアター

早々に「双蝶々」とネタ出しされていて、
興奮しつつチケットをとった会です。
「双蝶々」といえば、志らく師匠の高座が好きで、
本当に感動した覚えがあって好きなんですよね。

といいつつ、モロモロあって遅れて入場、
いつものようなクダケたマクラの最中で、一安心。
(聞けなかったのは、柳家喬之助「持参金」

柳家喬太郎「純情日記渋谷篇」
「やっぱり、そうめんじゃなくてひやむぎ」なんて
夏の風物詩のハナシ。
落語の方も自由自在、途中ウトウトしながら聞いてたら、
断片だけ聞いてても何がなんだかわかりませんでした、トホホ。

林家正楽「紙切り」
OHPっていうんですか。切った作品をスクリーンに映し出します。
相合傘、線香花火、忠犬ハチ公、喬太郎さん(これは劇似)、
大銀座落語祭(6人のシルエット)、かぐや姫、朝顔市
どれも良かったなァ、すごく盛り上がりましたね。

仲入り
あらためて会場を見回してみると、ものすごく良い雰囲気。
舞台上の高座もシンプルで、見やすくて、イスもいい。
駅から近いし場所もいいですよね。

柳家喬太郎「双蝶々」
私的な結論から言うと作品としては
志らく師匠の「双蝶々」の方が好きなんですね。

喬太郎さんの高座は、演技力というか、
表現のすばらしさが際だっていて、
これが出来るのって、やっぱ喬太郎さんだけだよな、なんて、
今の落語シーンの充実ぶりを思いました。

途中、シーンによって照明を変えたり、
ラストシーンではバックに雪の降る映像を映したり。
いままでの喬太郎さんの会では
見たことがなかった手法が目立った高座でしたね。

2008年07月02日

前進座劇場プロデュース その三十二 柳家さん喬・喬太郎親子会

前進座劇場プロデュース その三十二 柳家さん喬・喬太郎親子会
2008年6月28日(土)会場:前進座劇場

「梅雨祓(つゆはらい)落語共演」という副題も付いた落語会です。

歌舞伎座で「談志・談春親子会」の当日券を買ったあと吉祥寺へ移動。
週末のにぎやかな吉祥寺の駅前を抜けて前進座へ向かいました。14時開演。

柳家さん弥「権助提灯」
一門のさん弥さんの落語から会のスタート。

柳家喬太郎「ちりとてちん」
食べ物のマクラ(残ったトンカツをカレーにいれたり、、、)から、
すっかり有名な噺「ちりとてちん」へ。
はじまりから終わりまで、噺のことは分かっているお客さんばかりなのに、
当然のように、とってもウケてしまうのが、メチャクチャ不思議。

柳家さん喬「千両みかん」
この親子会は来年も開かれるんだとか。
夏の思い出のトマトのハナシ。
このエピソードで夏の午後のムードを思い出してしまうんですよね。
そんなマクラから一足早い夏の噺へ。

仲入り

柳家喬太郎「夫婦に乾杯」
「今日の楽屋は暗いです」
「自分はストレス発散は落語でしている」なんて暴露してオオウケ。
夫婦は適度な夫婦げんかでストレス解消したらイイ、なんてマクラから。

新作の「夫婦に乾杯」、春風亭昇太さん作ですな。
そういえばSWAの会で聞いたことがありました。

喬太郎さんバージョンとして入っていると思われる演出、
「ウィ」「ウィ」なんて擬音のやり取りが行きすぎてるんだけど、
みょうにリアリティがあるようでおかしい。
仲がよい夫婦のやりとりもキモ過ぎて爆笑だし、
その夫婦がげんかするシーンで、
奥さんが「ちりとてちん」らしき謎の物体を食べさせて、
攻撃するっていう自由さに大笑い。

挙げ句「布団ひいて寝る」と、ざぶとんを投げたあと
「いま師匠、ぜったいおこってるゾ〜」と言い出す始末。
会場をひっくり返すほどウケまくった高座でした。

柳家さん喬「井戸の茶碗」
出るなり「円生が川柳をハモンにしたのがわかる」なんて、
ツブヤく師匠に、どっとウケる。
「さァコレをどうおさめるか、、、」と、
誰に言うともない雰囲気でつぶやくとマクラへ。

師匠の小さん宅に毎月やってきた屑屋さんの思い出。
この屑屋さんのもってくる300円が前座たちの小遣いになるので、
楽しみで仕方なかったのだそう。
なんかセイシュンという感じのイイハナシだなァ。
さん喬さんたち前座4,5人でラーメンとコーヒーが定番だったのだそう。

で、落語は「井戸の茶碗」。
これは、ほんとうに素晴らしかったです。
よくある人情噺、知ってる噺なのに、もう熱くなって泣いちゃいました。
泣き笑いの傑作でした。

屑屋の正直者だけど、江戸っ子らしい元気なところ。
若侍の若さとイキオイ。
老いた侍は、堅物だけど貧しさは隠さない正直さもある。
そんな3人がワーワーいってます。

良かったなァ。
もしかすると今年聞いた中では一番かもしれないな。

2008年06月28日

県民ホール寄席 柳家喬太郎独演会

県民ホール寄席 柳家喬太郎独演会
2008年6月25日(水)会場:神奈川県民ホール

仕事は午前中だけにして池袋に移動。
新しい「東京かわら版」と七月余一会の前売りを買いに池袋演芸場。
そのあとは電車に乗って関内駅、けっこう移動してます。
というわけで、久しぶりに両親と3人で落語に出かけました。

開口一番:柳家小ぞう「ちりとてちん」
さん喬一門の9番目の弟子・小ぞうさんの高座は、
25分の「ちりとてちん」でした。正直イキナリでビックリ。

柳家喬太郎「ぺたりこん」
「(小ぞうさんに)『思いっきり演ってきな』と言ったら真にウケました」
なんて笑いをとりつつ、いつもの電車・駅・道すがらトークへ。
東急、京急、相鉄についてヒトシキリ語った後、
今度は横浜駅周辺の再開発について物申す喬太郎さん。
おもしろかったけど、自由なのはいいけど。
もうね、長いです(笑)

そして、おもむろに始まった三遊亭円丈作「ぺたりこん」。
全般的に悲しいハナシだし、この噺すきじゃないんですね。
いや単に、笑い飛ばせないだけなのかなァ。
この噺、わりと大事なところで演ることありますよねェ。

仲入り

瀧川鯉橋「粗忽の釘」
仲入りの後は、鯉昇さんのお弟子さん、二ツ目の鯉橋さん。

独演会に登場した上に
「前座25分、喬太郎さん55分のあと」なんて笑いを誘う。
噺に入ると「こういうの聞きたいんだよ」とばかりに楽しんだお客さんも。
って、うちの父親のことです。
古典で面白いのが聞きたいんだよ!ってジリジリしてたみたいで、
喜んでいましたね。勝手なモンです(笑)

柳家喬太郎「牡丹灯籠:お札はがし」
マクラなしではじまったのは「牡丹灯籠」でした。
いやーすごいのがはじまったな。
芝居、語りの技術もさることながら、
ドキっとさせるような演出や、音響的な効果も良かった。
「カラン、、、コロン、、、」と繰り返しながら、
音が大きくなってくる幽霊の登場シーンや、お札をはがす際の緊張感。
100両受け取った場面の、トモゾウ夫婦2人の覚悟、、、などなど。

最中、あ~あの人がこうなって、あぁなって、と
「牡丹灯籠」のことを思い出していたら、
やっぱ通してラストまで聞きたいなァ、なんて思いました。
また喬太郎さんの通し公演やってくれないでしょうかね。

終演後、父親が「ちゃんと(古典)できるんじゃないか」なんて
文句なしの表情。
「牡丹灯籠」の一撃でスッカリ満足して結果オーライな様子でした。

2008年06月04日

寒空はだかカラフルロスタイムショーvol.10

寒空はだかカラフルロスタイムショーvol.10
2008年6月1日(日)会場:六本木Super Deluxe

大好きな、ざぶとん亭風流企画さんのイベントに出かけてきました。
しかし大好きなわりに参加率ひくいよな、わたし。気をつけます。
これからはドンドン。はい。

会場は六本木ヒルズから麻布方面に歩いて、ちょっとのところ。
クラブ営業もしていそうなお店で、六本木Super Deluxeです。

寒空はだか「歌うスタンダップコミック」
いつもの軽妙なトークと、歌が楽しいです。
客が盛り上がりすぎてしまい、なんでも笑うので、
ときおり牽制する姿が笑えました。
面白いんだから、それは笑っちゃいます。
最近のイチオシ「カヤバコーヒーの歌」も炸裂。
たしかに普通に良い曲だ。世界には普通に良い曲が必要だ。

僕が好きなアブない兄弟漫才ネタから、
「ハードボイルド・ディズ●ーランド」なんて、ネタも。
「それでもチキルームはつまらない」には爆笑してしまった。

柳家喬太郎「孫、帰る」
出囃子として「鳥追い道中」の鳴り響く中、す〜っと入ってきた喬太郎さん。
この日、八王子での菊の丞さんとの二人会の前は、
息子さんの運動会でビデオ撮影をしていたとのこと。

八王子から京王線、新宿で乗り換えて六本木だったかな、
でかいリュックをしょって、景色に不釣り合いな自分にイラ立ちつつ、
さらに不慣れな界隈に腹を立てていたというハナシ。

そして愛煙家もムキになる!という叫びのようなハナシを熱く語る。
ほんとは「牡丹灯籠」やろうか迷ったんだとか。
お客が「え〜(聞きたい)」となると、「ホントに?」と驚きながら、
「お札はがし」っぽいシーンをちょっとだけやってくれた。

とマクラでしゃべりすぎてしまったので
「ごくごく短いところを一席」といって
「孫、帰る」がスタート、大好きな噺です。
登場するのは、かわいらしい子どもと、ちょっとヌケ気味のおじいちゃん。
喬太郎さんの落語に登場するキャラクターがハジケまくります。

たあいもないやり取りで、ほのぼのしつつ、
ラスト近くで一気にストーリーが展開しはじめると、涙すら出そうに。
この噺は、新作落語では出色のモノだと思ってます。
あ〜ァ良かったなァ。

MICABOX & Ayako Takato:ライブ
あ、「フューチャリング」じゃなくて「アンド」になってる。
はじめてちゃんと音を聞いたけど、(たぶん不正解な表現だけど)
後期のYMOがローランドの機材使ってるみたいな、
ちょっと好みです。わりと好きです。

鈴木慶一:ライブ
ムーンライダーズも、はちみつぱいも知らなかったから、
わかったり、わからなかったり。
まァ歌詞が下らなかったり(つまり最高だったり)、
ギターがうまかったり、イチイチ良かった。

そして、、、
この会の最後はお楽しみ、この日の出演者に加えて、
林家彦いちさん、清水宏さん、サケロックの人などなどが飛び入りしてのライブ。

ムーンライダーズの「マスカットココナッツバナナメロン」を音頭で。
これはエロい歌詞が面白くて、曲も最高。盛り上がったなァ。
そして早くも清水宏さんの狂ったダンスに目が釘付け、、、

続いては、喬太郎さん作詞・作曲のマスターピース、
「日本ホテトル音頭」が炸裂!鈴木慶一さんはじめ、
舞台の上も客席も、笑顔満開でアホみたいな歌に、
バカみたいに盛り上がる最高の空間でした。

演芸の楽しさとライブの醍醐味が合体。
たまらんですね。

寒空はだか「東京タワーの歌」
3時間以上に及んだ宴は、やはりこの曲でシメ。
でも、あまり歌わずにエンディングと送り出しのMCをしてました。
たっぷりの会だったのに、ほどよい余韻も残ったな。

これだけたっぷりでも、余韻を楽しむだなんて、
客はいつでもワガママで欲深いのです。


大きな地図で見る

2008年05月29日

立川生志真打昇進披露興行『…の・ようなもの』四日目

五夜連続!立川生志真打昇進披露興行『…の・ようなもの』四日目
5月22日(木)会場:内幸町ホール

5日連続の生志さん真打ち披露の4日目です。
開演が18時30分と会社の定時よりも早いので、
ハナから聞けないのは覚悟の上でした。
立川らく里「たらちね」柳家喬太郎「夜の慣用句」は聞けず)

立川談春「小言幸兵衛」
到着すると談春さんの高座中。
まず内幸町ホールで談春さんを聞く・見る、というのが非常に新鮮ですね。
この会場イイよなァ。見やすいし、近いし。

落語の方はホント面白かった。
談春さんのスルどいツッコミと、おかしさみたいなものが
ガッチリ手を組んでいてたなァ。
トコトン強引で思いこみが激しい幸兵衛が、
必死に小言し(ツッコミ)つつ、ソレがボケになっているという、
入れ子のギャグになっているというか。
んま〜とにかく面白いんだ!
やっと落語会に辿り着いたァという開放感も相まって、
かなり笑ってしまった。

立川龍志「紙入れ」
浅草東洋館から来ました。と割とながいマクラから落語へ。
イイ声で、とってもうれしそうに喋っているのが印象的。

仲入り
口上:談春(司会)・喬太郎・生志・龍志・春風亭柳好
「こちらから二人(談春・喬太郎)がメタボコンビです」といって始まった
談春さんのノビノビ司会が楽しかった口上です。
ツッコミが終始サエていて、喬太郎さんのハナシに「ウソばっかり言うな」とか。
それに対する喬太郎さんの返し「ウソもマコトになりますから」に
ウンウンとうなずいたり、妙にいい加減なところも笑えましたね。
寄ってたかって春風亭柳好さんがイジられていたり、
終始にこやかな龍志さんやら、汗だくで笑顔だった主役の生志さん。
みなさん楽しそうで、見ていても楽しくなってきます。

鏡味正二郎「太神楽曲芸」
トリの前は色物の登場。初めて見たな、たぶん。
顔がおもしろくて曲芸も見応えがあります。

立川生志「お見立て」
先輩「福田さん」の思い出バナシ。
なんとはなしに情けなさと愛しさが、入り交じっているようで
このハナシけっこう好きです。

落語の方はドタバタ劇が楽しい廓噺です。
しかし、ちょっと体力が持たず、ほとんど聞けなかった。
次のチャンスにガッチシ聞きたい。

2008年05月22日

第四回 ワザオギ落語会

第四回 ワザオギ落語会
2008年5月17日(土)会場:国立演芸場

三遊亭好二郎「宗論」
真打ち昇進で兼好と改名する好二郎さん。
朝日名人会に続いて2度目です。

枕では素人時代に良く聞いて憧れていた
諸先輩との共演がうれしい、と素直にうれしそう。
円楽党の所属で接点がないから余計とのこと。

噺の方は、息子の異常さと、親子のトンチンカンな会話。
「イxxエスx」とか、気味の悪い言い方・フレーズの天丼(繰り返し)も、
多少くどい感じもあるけどハマって笑ってしまった。
ちょっとクセになるかも。

桃月庵白酒「転宅」
二番バッターは白酒さん。
コロコロして汗っかきな感じが好きです。
マヌケな泥棒は粗忽の領域に近づいていて、あまりにかわいらしい。
そんな泥棒を手玉にとる女が憎たらしく思えなくなるほど。
男の純情というか、女に狂いやすいってことを
デフォルメした形で良かった。

三遊亭円丈「強情灸」
今日は「新・首提灯」をやろうと思ったけど、
まとめきれなかったので、と「強情灸」へ。
相変わらず「バカヤローテメーコノヤロォ」が多いですよね。
どんな江戸っ子なんだ(笑)

仲入り

柳家喬太郎「ちりとてちん」
昼間の「朝日名人会」に続いての、喬太郎さんです。
円丈師匠の高座をソデで聞いていて
「聞いたことある新作演ってるな」と思ったら、
(古典)の「強情灸」だった。なんて言い出すハナシから。

総菜屋で家族のおかずを選んでいる自分の細かい姿、なんてのを
披露して爆笑と共感を誘いつつ、
食べ物の保存・賞味期限の話から「ちりとてちん」。

いつか「寄席ダイノジ 柳家喬太郎VSダイノジinフランス座」で
聞いたことがあるんですが、素直な客の方が、大げさすぎて笑えるし、
隠居は悪だくみするのに、ものすごく悪い顔をして閃いたり、
喬太郎版「ちりとてちん」の面白いこと。

肝心な実食シーンでは、ゴリラみたいになって悶絶する姿が爆笑なんだけど、
途中で「強情灸」のお灸の場面もサンプリングして、
この日、この瞬間ならではの笑いも追加していく。
これだけウケたら、もう帰ってもイイくらい、とは思いません!
トリは権太楼さんですからね。メンツも並びも豪華。

柳家権太楼「文七元結」
枕もそこそこに、江戸っ子の道楽といえば、と始まる人情噺。
権太楼さんがこの噺を演るのは知っていたけど、初めて聞ける!と
興奮してケツが浮きました。

普段の爆笑モードではなくて、
じっくりと緊張感と人情で押していくような高座。
女房の必死さ、長兵衛のドン底、
それから、タダタダ若くて美しい、文七とお久。
それぞれがお互いを思うことで再生していく、とってもイイ噺という作品でした。

吾妻橋が終わるまで、ほとんど笑いもなく、
ミシっという板のずれる音すら響きわたるような神妙な空気でしたね。

ラストの大団円は、涙あり笑いあり。
良かった!となれる。

人情だなァ。

2008年05月21日

第七十九回 朝日名人会

第七十九回 朝日名人会
2008年5月17日(土)会場:有楽町朝日ホール

「朝日名人会」がある喜び、というのは大げさながら、
毎月の落語会というのは楽しみなもんです。

ひさしぶりにA席から見ましたが、やっぱりちょっと遠かったです。
土曜の昼と言うことでノンビリムードもさることながら、
日頃の疲れが全く抜けていない状態で、グッタリしつつ会場へ。

開口一番:三遊亭歌ぶと「桃太郎」
ウケてます。でかい会場で見ることが多い前座さんです。

古今亭志ん太「熊の皮」
今年の九月下席から真打ち昇進とのこと(志ん丸を襲名します)。

桂ひな太郎「鰻の幇間(うなぎのたいこ)」
あまりに疲れていて、完全に寝てしまいました。
なんともったいない(涙)

柳家喬太郎「路地裏の伝説」
髪の毛が伸びてボサボサーっとした感じで喬太郎の登場。
客席はお待ちかね、といった様子で大盛り上がりです。
先代小さんの七回忌のハナシやら、
なつかしい顔ぶれでたわいもない話すと楽しいよね。という枕から。
噺が始まるなり「『朝日名人会』でこのネタでいいのか?」と
言い出して爆笑を誘う。
「(客がこれだけ)笑うと言うことは!?(そう思っている?)」
なんて言い出したり、まァお約束です。

噺の方は、たわいがなくて、ありそうなヤリトリから、
とつぜんミステリー調になって、そして謎が解ける、という
喬太郎さんの新作の典型的な形。好きですけどね。
その「たわいもない・ありそうな」トコが愛おしいんです。

仲入り

三遊亭歌武蔵「蛇含草(じゃがんそう)」
「ただいまの取り組みについてご説明します」でツカミはOK。
相変わらずデカいです。
初めて聞いた噺ですけど、ようは「そば清」です。
内容としては、食べたものが餅に変わっただけなんですが、
焼きたての餅を躍り食いする形のダイナミックで、おもしろいこと。
体がデカいし、迫力満点です。
そのうちに2個食いだとか「曲食い」も披露し始めて、
会場は拍手喝采でした。面白い!

桂文珍「船弁慶」
周到な枕で笑いをとっていく、文珍さん。
噺の方は、上方の噺で鳴り物入り、たいそう華やかでした。
終わると客席は万雷の拍手といった形で、
仲トリから盛り上がった勢いで、
トリまで堪能できた会だったんじゃないでしょうか。

ぼくはトリはほとんど寝ちゃったんです。
困ったなァ。落語聞きたいのに。

2008年04月20日

第52回 扇辰・喬太郎の会

第52回 扇辰・喬太郎の会
2008年4月12日(土)会場:国立演芸場

開口一番:春風亭一左「鈴ヶ森」

柳家喬太郎「饅頭怖い」
枕は彦いちさん、運動とかダイエットとか健康的なハナシ。
たいする喬太郎さんは酒を抜くと食欲が増えるとか。
扇辰さんは「普通に」やせていくらしい。

で、さらりと噺のほうへ。
まぁ饅頭を怖がる男(モリさんとかモクさんとか言ったが)の、
恐がり方がハンパじゃァなくて、
どれだけ恐がれば周りが信用するんだろ、というくらいに
オーバーにおびえてみせるわけです。

ラストの、饅頭を食う表情はうまそうで、
くず饅頭にそば饅頭、中華まんなどなど、、、
とても幸せそうな表情で、饅頭が食いたくなっちゃいました。
いっそ、この噺のときは落語会場で饅頭を売ったらどうかなァ。

入船亭扇辰「百川」
同期の彦いちさんが、お祭りで地元にとけ込んでいたハナシ。
またも彦いちさんが枕です。

「百川」がこの日のネタおろし。
純朴な田舎ものの百兵衛にとっては悲劇でしかないけれども、
それをよってたかって、からかっている江戸っ子のヒドいこと。
という噺になっていたように思いました。

仲入り

入船亭扇辰「鮑のし」
ネタおろしが終わって「良かったー」と笑顔の扇辰さん。
本当にうれしそうです。
噺の方は、細かいところまで神経が行き届いているような、
丁寧な「鮑のし」だなァと思いました。
サゲは甚兵衛さんがマヌケすぎる気もしたけれども、
とにかく「オマンマ食べたい!」の一心で頑張る姿が、
ひとびとの感動を誘うのではないでしょうか(なんのこっちゃ)。

柳家喬太郎「宮戸川」
喬太郎さんのネタおろしです。
「宮戸川」といえば、お花半七のなれそめの噺だと思っていたら、
夢の後先は続き、ずいぶんと長い、その後があったのでした。

結ばれた2人は、ある雨の日から雲行きがおかしくなり・・・
にぎやかだった雰囲気は一変、
とくに船の上の語りのシーンは、抑えた声のトーンが静けさを作り出す。

噺としては、そうとう訳が分からないけど、
喬太郎さんの表現力が堪能できる、
お客としては「楽しみしたいネタ」の一つになったのではないでしょうか。

とか書いていたら、
どうやら数日後の三鷹の井心亭でも「宮戸川」演ったみたいですね。
聞きたかったなァ。あそこは会場も良いしね。

2008年03月26日

第十回夕刊フジ平成特選寄席

第十回夕刊フジ平成特選寄席
2008年3月21日(金)会場:赤坂区民センター 区民ホール

すっかり定番となった夕刊フジ平成特選寄席も、今回で十回目。
皆勤賞ではないんですけど、けっこう出かけています。

立川らく次「雛鍔」
なんとかサゲのあたりで入場できました。
このネタいいですよね。らく次さんにあっているように思うなァ。
かっこいいですよ。

立川志の吉「看板のピン」
わりと聞いたことありがちな枕から。
楽しいんだけど、いつも軽い噺しか聞けないんですよね。
なかなか「独演会いってみようリスト」に入ってきません。

柳家花緑「天狗裁き」
NHK朝の連続ドラマ「ちりとてちん」を
楽しみにしているという花緑さん。
そういう人、お客さんにも多いんじゃないですかね、
かく言うぼくも相当入れ込んでます。
「師匠は選べても兄弟子は選べない、喬太郎のいる、
さん喬一門の下の弟子は大変に違いない」なんて笑い話も。
(あぁ見えて喬太郎さんは芸に厳しいから、だそう)

噺のほうは、桂米朝宅まで行って教わったという、
人間国宝直伝の「天狗裁き」。
実はさりげなくギャグが過激で、
「夢の話をしなかったらお前が死んだ後に俺は云々」とか
「話さなかったら体をバラバラにしてペディグリーに」
なんて、恐いギャグがけっこうあった。
そんなスプラッターな話も軽やかに話しているから、
ゲラゲラ〜っと笑ってしまいます。
あとは相変わらず、お上さんのキャラクターが面白かった。
このお上さんが出てくるとプププとなってしまう。

仲入り

立川談笑「薄型テレビ算」
枕では、会場のロビー一面に貼り付けられた
小学生の書き初めをイジる。
たしかに入った瞬間にギョっとしました。
今の子どもは自由ですなー

落語の方は、噂には聞いていた噺です。
古典の「壼算」をアレンジした改作で、そうとう面白い。
まさに、一見さんにもご贔屓さんにもおもしろい落語。
とくに最後のほう、ぜんぜんカラクリが分からなくて、
初めて「壺算」聞いたときと同じ、完全にパニックでした。
何度もきいて「壺算」のカラクリなんて聞き飽きちゃったんだけど、
ひさびさのこの感覚、「壺算」を初めて聞いた時を思い出したほど。
とにかく楽しかった。

柳家喬太郎「路地裏の伝説」
枕ではドラマ「ちりとてちん」の貫地谷しほりが、
自分に弟子入りしたら、という妄想でひとしきり盛り上がる。
(ノタウチまわって→すいません、のオヤジパターン)
ちなみに(花緑さんの話をうけて)「さん喬一門は仲は良い」そうです。

落語は新作、これも演題だけは知っていたけど、
初めて聞けて楽しかったなァ。
喬太郎さんの新作は、こういう他愛もない、
どこかリアルでリアルじゃない日常みたいなものを
あつかった作品が多いです。

筋書きや人情が好きな人には、たぶんあまりウケないんですけど、
喬太郎ならなんでも笑えます!って人もいるかも知れないし、
不思議なもんです。
ぼくは好きですね。大いに笑ったし、
何が飛び出すか分からない、というようなライブの魅力もあります。

次回の夕刊フジ平成特選寄席は6月13日、同じ会場で、
出演は、立川生志、林家彦いち、
柳家三三、林家木久蔵とのことです。


赤坂区民センター周辺の地図

大きな地図で見る

最寄り駅は、青山一丁目駅・赤坂見附駅

2008年03月05日

国立演芸場 三月上席

国立演芸場 三月上席
2008年3月2日(日)会場:国立演芸場

喬太郎さんがトリの国立演芸場へ。
微妙に寝坊してロケット団さんの出番から入場。

開口一番:柳家小ぞう「金明竹」

入船亭扇里「ぞろぞろ」

ロケット団「漫才」
いつものツカミから、新ネタまで、
四字熟語のネタもアップデートされていて、
大いにウケる。おもしろかった。

桃月庵白酒「代脈」
かわいらしい風貌から、ポツポツと
どこかひょうひょうとした雰囲気が楽しい落語。
変態な銀杏がキャッキャとはしゃいでいて、
愉快でした。

柳家亀太郎「三味線曲弾」
三味線を肩にのせて弾いたり、一風変わった三味線芸。
はじめてみましたね。

三遊亭吉窓「長屋の花見」
落語の後、寄席の踊りを披露。
芸者が朝起きてから寝るまで、
ルックスに似合わない細々とした動き、
客席は大いに盛り上がったのでした。

仲入り

カンジヤマ・マイム「パントマイム」
だるま食堂の代演は「おしゃべりなパントマイム」
カンジヤマ・マイムさん。
ロボットの指揮者から、りんごの食べ方、
歩き方の話などなど。
客席は「ほぉう」となったり、爆笑したり、
大いに盛り上がったステージでした。

三遊亭金八「源平盛衰記」
実は2度目になる金八さんの「源平〜」、
とにかく「コレでもか」というイキオイで時事ネタをブチこんで、
トントントントーンとテンポ良く進む落語。
講談パートもソツなく、歯切れ良くこなしていて、
好印象なのでした。

翁家勝丸「太神楽曲芸」
わりかし大技(っぽいの)もくりだした気がする。
脱力系曲芸の大家。早くも大物です。

柳家喬太郎「按摩の炬燵(あんまのこたつ)」
山吹色の着物で登場した喬太郎さん。
久しぶりに聞いた噺で、前回よりも堪能しました。
酔っぱらった按摩さんの愚痴が、
按摩さんのなのか、喬太郎さんの愚痴なのか、
ない交ぜになりながら、爆笑をとっていく、
自由自在な高座という感じで、
なにより「本当に満足した〜」という会場の空気が心地よかった。

酔っぱらった人を炬燵のかわりにして暖まろうなんて、
落語ならではの話でヘンテコです。

そんなヘンテコな嘘も、
なんとなくありそうなことのように聞いてしまう
っていうのも落語の不思議だなァ、なんてことも思いました。

2008年01月09日

第60回新春プラザ寄席

第60回新春プラザ寄席
2007年1月5日(土)会場:大田区民プラザ大ホール

今年の落語はじめは、「旬な」噺家さんが勢揃いの、
新春プラザ寄席です。
お正月ムードも抜けない中、両親と彼女と4人で出かけました。
あと忘れちゃいけないと思って書くんですが、
会場入りする前に、駅の近所のコメダ・コーヒーで
小倉トーストを食べましたよ。
いいところに、素敵な場所を見つけました。

立川志らく・柳家花緑 トーク
緞帳が上がって、志らく師匠と花緑さんによる、ご挨拶。
志らく師匠「市馬・談春という古典の王道の人たちにはさまれて、
我々どうしよう」なんて笑わせる。
志らく師匠、少し顔色が良いように思うけど、
年末のお芝居で、とりつかれたように演技する姿を
見て以来だからかな。

柳亭市馬「一目上がり」
なんという豪華な会なのでしょうか。
さりげなく豪華なのです。
相撲の呼び出し、相撲甚句と、
自慢のノドで高らか歌い上げる姿は、
まぶしいほど。
うれしいなァと幸せな気分に浸っていると、
横にいた親父のうなる声が。
「はじめてみたけど、あの声はいいな」と
うっとりしている親父に、「どうでぃ」という気持ちになりましたよ。

高橋与太朗校長の枕で笑わせて、噺のほうへ。
八五郎の生き生きとしたドジっぷりが素敵すぎる。

立川志らく「洒落小町」
新年一発目(ぼくにとってですけど)の志らく師匠は、
十八番の「洒落小町」。
マシンガントークというか、マシンガンギャグ。
しかも破壊力は散弾銃なみ。

柳家喬太郎「初天神」
市馬さんの暴露ネタ(というか昔の話)の枕から、
正月らしいネタ。
喬太郎さん演じる子どものかわいらしさは、
いうまでもなくて、にくたらしさすらも、
かわいく思えてしまいます。
そんな、かわいい子どもが大暴れ。

仲入り

柳家花緑「時そば」
冬らしい噺です。花緑さんの「時そば」というと、
そばを食べる場面の、おもしろくもあり、風情もあり、
という美しいバランスが大好きです。

立川談春「夢金」
トリは談春さん、出囃子の「鞍馬」に心踊ってしまう。
「なんでトリなんだ」と本人が言うのも、
たしかにもっともなのですが、
談春さんはトリでたっぷり聞きたい、
というお客さんが多いのも事実でしょうし、
この出番は良かった。

奇妙な初夢の枕から、
「談春七夜」できいて以来の「夢金」。
噺がはじまると、会場は一気に雪の晩、
「針一本落としたってわかるような」静けさの中へ。

船が出てからのフレーズの心地よさ。
そして、なんともロマンチックな夜の川に降る雪の描写。
暗闇から、白い虫が降ってくるようだ、なんていうのは、
本当に目の前に景色が迫ってくるようで、
ウットリしてしまいました。

後半は侍の真実がわかってからの緊張感。
ドっと疲れるサゲ。

新年早々、いいもの聞きました。

2007年12月04日

とみん特選小劇場 柳家喬太郎独演会 昼の部

とみん特選小劇場 柳家喬太郎独演会 昼の部
2007年12月1日(土)会場:紀伊國屋ホール

はじめて、または、たまには落語を聞くという
お客さんが多かったらしい、この会でした。

柳家喬太郎「道灌」
プログラムには「前座」とあるのに、
出囃子とともに喬太郎さんの登場。

「道灌」というと柳家や立川流の前座さんでおなじみ。
年中きいている前座さんの「道灌」と、
どこが違うのか、というと、基本は同じなんだけど、
でも大きく違う。まァおもしろかったってことなんだけど、
落語の不思議でした。

柳家喬四郎「つる」
この人が遅刻してきたために、
プログラムが変わったのでした。
反省しながらの高座。

柳家喬太郎「すみれ荘201号室」
これは定番の新作、でも初めてきいたんです。
「これが『すみれ荘』かァ」と少し感動。
愛しさと切なさと、心強さとの一席。

別れても落語でつながっている男女、なんて噺。
落語好きなら、ちょっとうれしいですなァ。
噺の途中で、歌も登場。

仲入り

林家二楽「紙切り」
普通に注文を受けて切るものに加えて、
ウルトラマンや怪獣が登場する「ウルトラ紙切り」。
そのあと、井上陽水の「青春時代」とともに、
情緒的なストーリーを紙切りで紡いだもの。
どれも素晴らしかったです。

柳家喬太郎「文七元結」
トリのネタは人情噺。
はじめてきいた喬太郎さんの「文七」でした。
いやァこの噺は、予想外だったです。
人情噺もたまには良いもんですね。

●ネットで見つけた、(昼・夜公演の)お客さん達-順不同です-
ピ吉の鑑賞日記さん
ぶれいもの音楽隊(雀の間)さん
よのなかついでに、XXさん
咲くやこの花 in Tokyoさん
太kiss陽にtheくちsunづけさん
。はにかむさん
らくごログさん
TBの日記さん
落語とゴルフのお気楽♪日記帖さん
キティさん研究所にゅーすさん
彩の窓口。さん
憩(ブログ版)さん
L Diaryさん
夢月亭清麿 ひとりさん
フィリピン パブ 日記さん
うにう日記さん
ろくでなしの記録さん
photogrammeさん
おつかれさまです。

2007年11月05日

みなと毎月落語会 柳家喬太郎独演会

みなと毎月落語会 柳家喬太郎独演会
2007年10月30日(火)
会場:麻布区民センター区民ホール

麻布区民センターでの独演会は
約10ヶ月ぶりの喬太郎さん。

柳家さん若「短命」
さん若さんといえば、かわいらしい「初天神」を
聞いたことがありましたが、
「短命」の八五郎もとってもかわいい。
わりとタンタンとしてるんですけど、
おかしかった。

柳家喬太郎「転宅」
コンビニのおにぎりを
羽織を使って再現しようとドタバタ。
さんざんやって気が済んでから、
また羽織を着直していた姿に笑いが・・・
そんな感じで、なんやかやとタップリな枕でした。
気ままに話しているようで、
しっかりサゲの仕込みも。

落語の方は「転宅」。
だます女は、かわいく。
だまされる男は、そこぬけにマヌケで、
やっぱりかわいらしい。

柳家喬太郎「子別れ」
武蔵小山でも演った噺、基本はいっしょ。
物語は古典のとおりなんだけど、
新しい「子別れ」ですよねェ。
地語りで言ったことを、
何回も繰り返してしまうところが
修正されていましたね。細かいけど。

ほんわかと、こころ温まる「子別れ」に、
お客さんも満足だったことと思います。

おもったこと。
子どもってのは今も昔も、生意気で元気で、
大人ぶっているようなもんなのかなァと。
喬太郎版「子別れ」が「今っぽい」と思うのは、
大人の描き方が従来と変わってるからな、
という気がしましたよ。

●ネットで見つけた、お客さん達-順不同です-
この世に家がある限り!さん
コイプレスさん
No Rakugo No Life しょの2 ~落語三昧~さん