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柳家三三さんについてのエントリ

2008年09月01日

下丸子らくご倶楽部 (2008年8月)

下丸子らくご倶楽部 (2008年8月)
2008年8月22日(金)会場:大田区民プラザ

大好きな下丸子らくご倶楽部、
久しぶりに来られてうれしかったなァ。

相変わらず下丸子の雰囲気が良いです。
ホールとも寄席とも違う、地域寄席とも違うんですね。

そういえば、ここで携帯の音が鳴ることって少ないですよね。
ほとんど無いんじゃないかな。
マトハズレなところ笑っちゃう人も居ないし、
逆にマニアックな緊張感もないです。
みなさんリラックスして落語を楽しんでいますな。

トーク:立川志らく
オリンピックまっただ中のオリンピック・トーク。
志らく師匠の、こういう時事ネタってホントおもしろいですよね。
野球日本代表の星野監督の批判と、
中日のストッパー岩瀬のフォロー。
このあたりは、ほとんど中日ファン全開でした(笑)

柳家三三「明烏」
茶屋のオカミが時次郎の顔を見て(イ・イ・オ・ト・コねェ)とか、
時次郎が自分は吉原にいると気づいて声にならない絶叫、なんて、
ところどころに出る無言のカオ芝居がおもしろい。

仲入り

三増れ紋「江戸曲独楽(えどきょくごま)」
失敗して「ギャー」なんてのは、むしろ味なんです(笑)

立川志らく「大工調べ」
与太郎のことを「右脳も左脳も死滅している」と言って噺の方へ。
大家のセリフ「与太郎が一人前?道具屋、かぼちゃ屋は
うまくいかなかったのに」なんてのが楽しい。

棟梁と大家のケンカに、
与太郎は「もう帰ろう」と言い出したと思ったら、
知らないフリをしたり、
挙げ句の果ては「ハナから八百持ってくればいいのに」と
棟梁に言い出す始末。

いや、ほんとその通りですよね。

2008年06月26日

みなと毎月落語会 柳家三三独演会

みなと毎月落語会 柳家三三独演会
2008年6月24日(火)会場:麻布区民センター区民ホール

職場から歩いて行けるのが、この会場の良さであります。
定時で仕事を終えてフラっと出かけてまいりました。

立川志ら乃「だくだく」
会場の中に入ると、落語の方は部屋に絵を描いている場面。
ハカマを脱ぎ捨てて、その帯が「合体」となってる、とか、
聞きなれないものをイロイロ書いているなァ。
三人娘、女房、忍者などなど、強烈な仕込みが、
次から次へと繰り出されてくる。スゲー面白かった。

柳家三三「五目講釈」
いつもどおりの雰囲気でスーっと登場した三三さん。
寄席に来る子どものマネとか、
上野動物園に行った話とか、そんな枕が面白い。

噺の方は、若旦那が大活躍。
ハバカリで豆腐を落としたクダリでは、
「落としても崩れない!さすがは隣町の豆腐!」だって。
なんだかな。豆腐が縦に立ったんだとか。
講釈には相変わらず飽きさせない工夫があって、
こういうバランス感覚がありがたいし、イイ。

仲入り

柳家三三「竹の水仙」
無銭宿泊なのに堂々開き直った甚五郎のキャラのおかしさ。
こちら(お客)はハッピーエンドというか、
めでたしなラストが分かっているからまだ許せるけど、
当の宿屋の主人にとったら、そうとう憎たらしかったでしょうなァ。
「なんだその上から目線」とか「オタヌキゴンジュウロウ」なんて、
フレーズがイチイチおもしろい。
終始ドタバタして、けっこうスリリングな展開で、
最後は良かったね、とホっとしてしまうほど。

いっぱいのお客さんも満足そうでしたね。
楽しかった。

2008年04月24日

柳家三三 桂吉弥 ふたり会

柳家三三 桂吉弥 ふたり会
2008年4月18日(金)会場:内幸町ホール

内幸町ホールには職場からタクシーで向かいます。
雨の金曜日ということで渋滞の不安も取り越し苦労でした。

開口一番:桂二乗「牛ほめ」
お客さんの笑い声がたくさんで、
ハナからギャンギャンウケていましたね。

柳家三三「雛鍔」
三三さんの登場。
会場に散らばっていたお子様には、
落語会に連れてこられた子どもの悲劇、という枕でサービス。

「雛鍔」って、いわゆるオウム返しなんだけど、
子どもが大人にいたずらする噺なんですね。
三三さんの生意気でやんちゃな雰囲気もあるという感じが、
この噺の子どものイメージにあっているかもな。

桂吉弥「尻餅」
テレビドラマでなじみ深かった、あの笑顔で登場の吉弥さん。
お子さん連れやら、若いお客さんも多くて、
会場自体のテンションもちょっと上がった感じでしょうか。
「『ちりとてりん』ブームも終わりまして、
今は、しょーもないドラマやってますけど」と言うと会場からは拍手が。
「瞳」は見てないから分からないけど、
みんな「ちりとてちん」が終わったのが、残念だったんでしょうねェ。
僕だってそうです。

「尻餅」リズミカルなペタペタという音で、
中手(拍手)も起きる盛り上がりとなりました。

仲入り
前半は余り集中して聞けず、、、
会場の表に出て目を覚ましてみる。

桂吉弥「七段目」
二席目は芝居噺。
これはうれしかったなァ、上方だと鳴り物も派手なんですかね。
とっても華やかで、明るい、ほどよい軽さもあって、
良いもの聞いたなァと思えました。
近くの席のお子様も夢中になっておりました。

柳家三三「鰻の幇間(うなぎのたいこ)」
真夏の噺っていうのもあるのか、
三三さんの幇間(たいこもち)というのは少しだけ元気がない。
ひょうひょうとした雰囲気で「ようようよう」とやるものだから、
その後の悲劇を予感しているかのようで笑ってしまった。

最初にプログラムでネタを知ったときは、
スっと終わるのだな、と思っていたけど、
意外に長くて熱演でしたね。

いろどりも鮮やか、華もあるし、古典も良い、
気持ちの良い二人会でした。
次回は6月に横浜にぎわい座のようです(5月1日チケット発売)。

2008年03月29日

柳家三三と古今亭菊志ん

柳家三三と古今亭菊志ん
2008年3月22日(土)会場:お江戸日本橋亭

開口一番:柳亭市朗「道具屋」
開演時間前からスタートした市郎さんの落語。
ずいぶんハキハキとしてきて良いですね。
市朗さんにかぎらず、前座さんも
どんどん噺家っぽくなってきますねェ。

柳家三三「長短」
寄席の出番を「長屋の花見」で演りきった
(「たてきる」というらしいです)なんだとか。
たっぷりと間をとりまくった「長短」から会のスタートです。

古今亭菊志ん「だくだく」
ようやく「ホーム」モードの菊志んさんが聞けるので、
ウキウキしていたので、毒舌連発の枕に大笑いしてしまいました。
この毒といい、痛快な落語といい、工夫もあって、
かなりおもしろいと思いますけどね、みなさんいかがですかね。

とくに圧巻だったのが、枕の毒舌が仕込みになっていたところ。
「先生、さっきノドにつまっていたものを
掛け軸に書いてくれ」だって。
確実にドッカンときますよ、これは。唸りました。

仲入り

古今亭菊志ん「兵庫舟(鮫講釈)」
客船にのって(落語をする)仕事で船酔いしたハナシ。
気持ち悪くなりながら高座をつとめたんだけど、
「高座で死んでもいい」なんてキザなこともサラリという。
ラストの講釈の場面は、
予想外に下らない単語をたたみかけてくる、というワザで爆笑をとり、
やはり普通には演らないなァと感心してしまった。

柳家三三「花見の仇討」
今月、寄席を休んだ原因となった病気のハナシなど、
菊志んさんにイジられたので、いろいろと白状する三三さん。

落語、良かったですね。
折り目正しさとヤンチャさが上手い具合にブレンドされているようで、
ずいぶん楽しめました。
「あんな講釈だったらオレの方が上手い」とか、
こまかいギャグで菊志んさんをイジる姿にお客さんも大喜び。

この会は楽しい!

2008年03月21日

第七十七回 朝日名人会

第七十七回 朝日名人会
2008年3月15日(土)会場:有楽町朝日ホール

古今亭錦之輔「釣りの酒」
春には六代目 古今亭今輔を襲名、
真打昇進の錦之輔さん。

はじめて聞いたけど、おもしろかったなァ。
朝日名人会も通し券を
買っているからこそ出会えた落語です。
芸協(落語芸術協会)の寄席なんて先ず行かないしね。
行ったら面白いんだろうな、
ボンボンブラザースもナイツもみたいし。
今輔さんと同時に真打ちになる遊馬さんも好きだから、
ちょっと出かけてみようかな、と思いました。

柳家三三「五目講釈」
十八番の講釈ネタで登場の三三さん。
講釈の中に細か~く時事ネタが入っていて、
楽しいのなんの。大いに盛り上がりました。
講釈だけで中手(拍手)が4回くらいありましたね。

柳家権太楼「子別れ(上・中)」
いつもの持ち味、楽しい落語が
「子別れ」の前半でも聞けたのには驚きでした。
「中」なんて、まず笑えるところはないと思っていたけど、
お上さんが熊さんをボカっとやるところで、
爆笑がおきる。いやー不思議でした。
たいていの「上・中」はただ暗いんです。
こんな楽しいならもっと聞きたいですな。

シメの言葉は「続きは次回(来月)」。
来月の朝日名人会は権太楼さんの「子別れ(下)」がトリです。

仲入り
サンドウィッチとコーヒーで腹ごしらえ

柳家小さん「長屋の花見」
もしかしたら初めてな気がします。六代目小さん。
枕ではタップリと間をとって話すので、
ついつい笑ってしまう。
ちょっとズルい技じゃないですか(素直に笑ってしまい悔しいだけです)。

桂歌丸「藁人形(わらにんぎょう)」
なんとも口調っていうんですか、きれいで聞きやすくて、
ストーンと入ってくる感じでしたね。
噺は怪談で不気味で暗すぎるんだけど、
サゲがあまりにくだらなすぎるんでガックシ。
変な噺です。


ま〜半年間、通し券で通い続けた朝日名人会ですが、
毎月、チケットが来る楽しみ、
先々の回の出演者を楽しみに待ったり、
普通だったら見ないような落語(噺家)も聞くことができて、
すごく良い感じでした。

あと毎回おなじ席、というのが何より安心感あるんですよね。
今年の通し券は外れてしまいました。
次は当るといいなァ。

2008年01月17日

新宿末廣亭 正月二ノ席 昼の部

新宿末廣亭 正月二ノ席 昼の部
2008年1月14日(月・祝)会場:新宿末廣亭

三連休の最終日、池袋の昼の部はトリが小三治さん。
末廣亭の夜の部も小三治さんがトリ、という正月二ノ席。
(この日は小三治さんは休み、両方とも代演でしたが)
あまりの寒さと、祝日だし、立ち見だろうなァと
しり込みしてしまい、仲入り後から中に入りました。
しかし、すごい人です。
桟敷の後ろも後方も人でいっぱい、寄席は大人気でした。

三遊亭歌司「小言念仏」
どうせだから明るく楽しく、笑ってすごしましょう、
という楽しい枕で、ほがらかなムード。
噺のほうは、爆笑の「小言念仏」でした。
短いけれど、いい味だしている噺ですな。

入船亭扇橋「つる」
んもぉおじいさんだなァ。
大入りの末廣亭には、若いカップルも沢山いたんですが、
ずいぶんと笑っていたので、ちょっとおどろいた。

大瀬ゆめじ・うたじ「漫才」
お正月からウナギ食ったってネタかな、なんて、
ボンヤリ考えていたら、大間違い。
ステーキハウスでハンバーグを食べたんだと。
箸のウンチクで中手(拍手)も。

五街道雲助「子ほめ」
ガラが悪くても憎めない八五郎が楽しい。
前座噺も雲助さんで聞けるなんてなァ。
寄席っていいじゃん、と思いました。

柳家三三「権助提灯」
「寒くて出てこなかった」花緑さんの代演は、三三さん。
男のヤキモチ、浮気を見つけたダンナのハナシが枕。
そして、ヤキモチを焼かない女もいる、と「権助提灯」へ。
生意気で、ヤンチャな権助がハマっていて楽しいのでした。

三遊亭小円歌「俗曲」
いつもの楽屋ネタの枕で、お客をわかしつつ、
二上がり(「老松」)、本調子、三下がり、
と三味線のチューニング違えて1曲づつ演奏してくれる。
楽しい三味線漫談。

三遊亭円歌「中沢家の人々」
80歳近いとは思えない、シャキシャキした語り。
円歌さんの家・中沢家にやってきた6人の老人のハナシを
イキイキと。
老人(円歌さん)が老人の悪態ついてんだァと思ってたら、
「40年前から話している落語」とのこと。

噺が終わって、会場はわれんばかりの拍手。
大いに盛り上がりつつ、昼の部は終了しました。

2007年12月16日

前進座プロデュース その三十 柳家小三治

前進座プロデュース その三十 柳家小三治
2007年12月8日(土)会場:前進座劇場

ずっとずっと気になってて、
来たかったのが前進座。

何の予備知識もなく、吉祥寺の街をボンヤリ歩くと、
立派な芝居小屋に到着。
出かけたのは昼夜2回公演の昼の部です。

開口一番:柳家ごん坊「牛ほめ」
桂才紫「代書屋」

古今亭志ん輔「お見立て」
好きだわァ、ほんと。
廓にあつまる人間の軽さ、マジメさからくるマヌケさ。
明るくてカラっとした声も表情もイキイキとして良い。

仲入り
ロビーで売っていた、
チーズドッグを食べました。
今川焼きのような不思議なたべものでした。

柳家三三「釜どろ」
三三さんが見られると思うと、
ちょっと得した気分になる、そんな存在です。
逆に寄席に行って誰かが代演だったりするとガッカリ。
「釜どろ」は、はじめてききます。
田舎の静かな夜、元気なおじいさんにドジな泥棒。
落語らしい噺で良かったですね。
おとぎ話のようなきれいな噺でした。

柳家小三治「鰍沢(かじかざわ)」
枕は宗論のハナシ、たっぷり。
落語のほうは身延山・久遠寺が舞台、
三遊亭圓朝作のミステリー&アクション。
雪山の静けさ、そこで出会う不気味さ、
命からがら逃げだし鉄砲を持った女に追われ、、、などなど、
さんざんドキドキさせておいて、
でも最後はダジャレで終わるんです。
「死ぬかと思った」って噺。

良かったけど、また聞きたい、もっと聞きたい、
そんな高座でした。

●ネットで見つけた、お客さん達(夜の部に行かれた方も)-順不同です-
雑記すとりーとさん
。はにかむ ~泣くが嫌さに笑い候さん
もんごメモさん
まいにちがスペシャルさん
怪聞亭さん
茜の とぉんと来ましたさん
Flight-test of darupenさん
FOOTWEAR LIFEさん
おつかれさまです。

2007年09月28日

紀伊國屋RAKUGO LIVE 三人集 夜の部

紀伊國屋RAKUGO LIVE 三人集 夜の部
2007年9月23日(土)会場:紀伊國屋ホール

昼の部」終了から一時間と、
長めの仲入りの後の第二部です。

柳亭市馬「国定忠治(上)」
初めて聞く噺というのは、
これはこれで、いまだにワクワクしてしまいます。

昼の部の「お富与三郎」は、
談春さんによる狂った女がメインの
陰惨な噺だったけれど、
「国定〜」は、市馬さんの男らしさというか、
アニキっぷりが遺憾なく発揮された「良いハナシ」です。
市馬・談春というキャラクターの違いが、
コントラストになっているようで楽しかった。

柳家三三「国定忠治(下)」
ときおり「遊び」も入れてしまうお茶目さも含めて、
愛されているのが三三さん。
カッコイイ語りで、高座の上では、
けっして兄さん方に引けをとらない。
こういう緊張感も三人集の魅力かな。

サゲのあとは、またしても市馬さんの歌。
楽しすぎてフワフワした気分になっちゃう。

仲入り
このあと、まだ三席あるのかと、
あまりの長丁場にちょっと気が遠くなっちゃっいました。

立川談春「子別れ(上・中)」
本来ならゲストの後、談春さんの「子別れ(通し)」の予定を、
長くなるので間にゲストを入れる構成に。

ほかの噺家と違い「『子別れ』は中が好き」とのことで、
イキイキと演ってらした。
たいしたギャグもないのに、ずっと聞いていられるような、
不思議な心地よさ。
そういう点でだけ、談春さんの
「三軒長屋」みたいだな、と思ったりしたけど。
(雰囲気だけ、分かってもらえるとうれしいですが)

笑福亭鶴瓶「オールウェイズ おかあちゃんの笑顔」
ゲストは若干アウェイの状況も話芸で、
自分の舞台にしてしまう、鶴瓶さん。
落語をするようになって談春さんと話せるようになった、
みたいなハナシが枕だったかな。

噺は鶴瓶さん流の新作「私落語(しらくご)」。
こちらも古典ゴリゴリの会の
良いアクセントになっていましたね。

立川談春「子別れ(下)」
大トリは談春さん初演の「子は鎹」であります。
家元のがベースになっているとか、いないとか。
極端に生意気で悪な子ども(亀ちゃん)が特徴で、
印象的だったのは、亀ちゃんの「青色の色鉛筆」の台詞。
これは家元から受け継いでいるんですね。
(帰ってから調べたんです)

しかし「紺屋高尾」の「久さん元気」もそうだけど、
こういう「純心」を描く台詞について、
家元の作家性は際だっていると思います、凄い。
こういうことに、いちいち感動している自分がいるのです。

落語に出会えて良かった、と思います。

2007年09月27日

紀伊國屋RAKUGO LIVE 三人集 昼の部

紀伊國屋RAKUGO LIVE 三人集 昼の部
2007年9月23日(土)会場:紀伊國屋ホール

市馬・談春・三三による「三人集」のオープニング。
結果的に、昼・夜それぞれ三時間ずつとなったので、
計六時間という長丁場でした。
長さだけはじゅうぶん過ぎるほど記録的でした。

柳家三三「お富与三郎・木更津」
ネタ出しされていたとおりの進行で、
「お富与三郎(与話情浮名横櫛)」をリレーで。
三三さんのお富は台詞があまりなかったように
思ったけど記憶違いかな。
結果的に談春さんのお富の恐い女っぷりが
際だって聞こえたように思った。

三三さんが下がるとスゥっと暗転、
舞台向かって左に市馬さんが現れ、
「源氏店」の名台詞を芝居口調で。ひたすらカッコイイ。
カッコイイのが三人集か。

立川談春「お富与三郎・稲荷掘」
お富の狂気が際だつ、富八殺しのシーン。
以前、志らく師匠がご自身のブログに
「美学で語って効果があるのは稲荷掘」と書いていたけれど、
まさにそれを目の当たりにできた。
どんどん引き込まれていきましたねェ。

あとは「談春七夜」の「乳房榎木」の
リレーを思い出したなァ。
語りで勝負して見劣りしないのだから、
三三さんの巧さってのも、やっぱスゴいんだ。

で、噺が終わって「お仲入り〜」と思いきや、
春日八郎の「お富さん」のイントロとともに、
市馬さんが登場し、フルコーラスを歌いきった。
熱演の後だから余計に、
昭和歌謡の明るいメロディにのった、
歌詞の刹那がしみ入るようだな。

カッコイイだけではなくて、
お客を思いっきりもてなすのが三人集。

仲入り

すでに腹八分目くらいなのでありましたが、
ゲストの方、普段からハナシが長いので
多少気がかりではありました(笑)

立川志の輔「バールのようなもの」
古典の会と思いきや、軽い新作。
非常に良いアクセントになっていた。
素晴らしいバランスでした。

柳亭市馬「子別れ (通し)」
はじめて通しで聞きましたが、
いやはや長いですね。
いつになったら「子は鎹(いわゆる「子別れ(下)」)が
はじまるのかな、と思ってしまったのは、
単に上・中が面白くないからなんだと思います。

市馬さんの人情噺を聞くのは初めて。
と書こうと思ったけど、一応「竹の水仙」も聞いていたな。
ま、いわゆる「情」を真っ正面から語っているのは、
「子別れ」が初めてだったんですが、
正直ちょっと泣きそうになりましたよ。
市馬さんのことが好きなんだな、と自分の恋心(笑)を再認識。

よく考えると「子別れ」もたくさん聞いているようで、
志らく師匠と正蔵さんくらいしか聞いたことがなかったのでした。
しかし、ウナギ屋の場面は志らく師匠のが一番だと思います。
と、意地になって主張します。好みの問題だけどね。

会の方は、リレー落語あり、新作あり、
人情噺の長講あり。おまけに歌あり。
盛りだくさんすぎて大満足してしまい、
一時間後に席替え(同じお客さんが再集結)とは、
とても信じられないのでした。

2007年09月25日

第八回夕刊フジ平成特選寄席

第八回夕刊フジ平成特選寄席
2007年9月21日(金)会場:赤坂区民センター 区民ホール

豪華出演者に満員のお客さん。
すっかり定期行事になった赤坂の特選寄席です。
仲入りに行われていた次回のチケット発売が、
開場時からになりましたよ。
これは嬉しい次第(けっこう重要)。

開口一番:立川らく八「真田小僧」
この会の開口一番といえば、
志らべさんだったのだけれど、
二ツ目昇進で、らく八さんがバトンタッチ。
(「続くか分かりませんが」と言っていましたが)

古今亭菊之丞「幾代餅」
「安倍首相」≒「船徳」の枕など、楽しい枕から、
ちょっと短めにまとめた「幾代餅」へ。
いきなり、凄いネタが出てきたなァ。
きれいな江戸弁と品の良さ。駆け足でサゲまで。
もっとゆっくり聞きたいくらいでしたよ。

柳亭市馬「夢の酒」
ふわふわと夢の中にいるような噺。

仲入り
ダッシュする人も行列もなく、ノンビリした仲入り。
良かった。

柳家三三「加賀の千代」
甚兵衛さんてのは、そんなにヒモ体質なんだろうか。
「お金の取り方」について、さんざん伏線を張って、
その伏線は、まったく生きない。
ぜんぜん意味なかった上に、ダジャレでサゲ。
なんとも下らなくて、楽しい噺でした。
コレは珍しい噺が聞けた。

立川志らく「茶の湯」
どんどんと古典をハミだして
改作されていく「茶の湯」です。
この会のお客は「笑いを求めている」という分析もあったのか、
イキオイのあるネタをぶつけてきたのかな、
と思いつつ聞きました。

終演後は、ピーターとジョンソンが
ツボにはまってしまった人が、
いつまでも笑っていたり、どうにも上手くいったご様子。

この会の志らく師匠の高座は、
その時のイキオイのあるネタが登場することが多いようです。


次回の平成特選寄席(2007年12月14日)は、
志らく師匠に、市馬さん、彦いちさん、談笑さんの出演。

2007年09月24日

国立演芸場 九月中席

国立演芸場 九月中席
2007年9月20日(木)会場:国立演芸場

ブラブラと国立演芸場へ、中席の千秋楽です。
ちょっと遅れて入りましたが、
6割くらいの入りでしたかね。

すず風にゃん子・金魚「漫才」
いやー見た目が凄い、ほんと。
ネタはイマイチ意味の分からない部分も
あったんですよね。
ま、分かる分からないは重要ではないか。

柳家我太楼「厩火事」
夫婦の話ですねェ。この噺は良く聞きますけど、
それぞれ、ちょっとずつ違う気がしますね。

ダーク広和「奇術」
トランプ芸を中心としたマジック。
曲芸とか奇術とか、大好きなんです。
子供に戻ったような心持ちになれて最高に楽しいです。
寄席に行かないと、なかなか見る機会がないけど、
もっと見たいですね。
ボンボンブラザースとかも好きだしなァ。

橘家円太郎「百川」
百兵衛さんの「ウェッシャ」というのを口癖にして、
ギャグに変えていました。

仲入り

神田すみれ「与話情浮名横櫛(よはなさけうきなのよこぐし)」
いわゆる「お富与三郎」の前半を。
まだ講談の良さが分からないのでした。

柳家三三「権助提灯」
高座がパっと明るくなったように感じるほど、
客席も盛り上がってました。ガッチリつかむなァ。

柳家紫文「粋曲」
代演にもかかわらず、
「まってました」と声がかかるほどの歓迎ぶり。
いやーぼくもファンなので、ツイてました。
おなじみ長谷川平蔵シリーズに、大岡越前も。
繰り返すからギャグなんだなァ。ほんと面白いんです。

柳亭市馬「お化け長屋」
トリの市馬さん。師匠噺の枕から「お化け長屋」へ。
いつも通り、楽しさと風情ある高座でした。
こうでなくっちゃね、という感じ。

2007年08月29日

第11回 三三時代

第11回 三三時代
2007年8月25日(土)会場:紀尾井ホール

紀尾井ホールの三三時代。
先回に続き、2回目の参加です。
今回は、「真夏の『芝浜』」というネタ出し。
意欲的ですね。

で、とにかく、この会場、大好きです。
お茶がタダなんだもん、なんてね。
マイクなしでしょう、音響がいいし。
こじんまりとして品がいいし、
ロビーもきれいなら、トイレも広いし。
というわけで、機嫌よく会のスタート。

開口一番:柳家生ねん「つる」
ホッソリとして若い前座さん。
不思議とトボけた味がある。

柳家三三「青菜」
夏の噺であります。
食べ方うまいですよねェ。
鯉のアライに、イワシの塩焼き。
食べてる、ってのが分かるんだからなァ。
いや、分かる「気がする」んだからなァ。

ノンビリと品のある前半、
壊れ始める後半と、楽しい噺をソツなく。

林家彦いち「かけ声指南」
ぼく的に「豪華ゲスト」な彦いちさん。
最近、好きです。
マレーシアや、ブルネイで落語をしてきた話や、
アメリカの税関で、南京たますだれをやった話。
異国の地でもイキオイでこなしてしまう、
行動力と言うか、パワーはすごいな。

噺の方は、ムワンチャイ君が、
ボクシングのセコンドを目指す新作落語。
人情+駄洒落。K.O.のシーンで拍手がおきたもんね。
笑顔になれる、特別な噺です。

仲入り

江戸家まねき猫「動物ものまね」
TVドラマの「鬼平犯科帳」見てたんで、
子どものころからよく知ってます。
しかし生で芸を拝見するのは初めて。

「動物ものまね」を「枕草子」の
描く四季とともに披露する。
あ~これで、芝浜の「冬」につながるのか。
いいゲストだなァこれは。
秋の虫の音がマイクなしの会場に響きわたる。
命の音にすら聞こえて、
実は、ひそかに感動していました。

柳家三三「芝浜」
枕なし、スっと始まる。
とにかく、いろんな「芝浜」がある。
と思っているけど、
聞いているのは、ほとんど立川流だよな。

この「芝浜」がオーソドックスで、
シンプルなバージョン、と感じてしまうのは、
普段聞いているのが、アレンジあふれ、
オリジナルの「芝浜」だからだろうな。

で、若くして、
そういうものを期待されているのが、
三三さんなのかも知れません。

ふだんは談春さんのなんか、聞いているから、
余計にサラっと演っているように
感じるのかもしれないけど、ぼくは好きだな。


●ネットで見つけた、お客さん達-順不同です-
咲くやこの花 in Tokyoさん
yukinama blogさん
いくっちの多忙な日常?!さん
。はにかむさん
それでもなんとか生きている’07初秋さん
おつかれさまです。

2007年07月20日

大銀座落語祭2007 笑福亭仁智・桂小春団治 二人会/この人この噺

大銀座落語祭2007 笑福亭仁智・桂小春団治 二人会/この人この噺
2007年7月13日(金)会場:博品館劇場

すっかり恒例の「大銀座落語祭」。
今年は気合を入れてのぞむつもりが、
チケット争奪戦で大コケ。
多少なりゆきまかせの「落語の夏フェス」となりました。


第一部 笑福亭仁智・桂小春団治 二人会

仕事があるので、第一部の頭からは行けません、
会場入りすると笑福亭仁智(しょうふくてい じんち)さんが
枕の真っ最中。

笑福亭仁智「源太と兄貴」
ヤのつく職業の方と、その舎弟が、
稼ぎを得ようと色々するも
借金が膨らんでいく、という噺。
仁智さんについて、
まったく知識もなかったのだけれども、
本当に面白くて爆笑した。

関西弁だから面白いところもあるのかなァ。
言葉も新鮮だし、新作なので噺も新鮮。
「目からウロコ」の一席でした。


第二部 この人この噺
もともとのお目当てはこちらです。
第一部で爆笑できるなんて思っていなかったので、
気持ちは高揚してくる。

柳家三三「五目講釈」
「湯屋番」と「鮫講釈」が合体したような噺。
講釈をイキイキと語る三三さん。
途中「源太と兄貴」を登場させるなど遊びも。

林家染二「天神山」
この噺って「狐安兵衛(きつねやすべえ)」ですよね。
好きな噺だし、楽しめました。

笑福亭鶴二「稽古屋」
どうもこの噺の面白さが分からないんです。
この前、末廣亭で聞いた時もウトウト。

立川談春「小猿七之助」
浜松町かもめ亭で聞いて以来の噺です。
この日は、鳴り物がシッカリ・バッチリ、
とにかく、そこに感心したなァ。

噺の方は言わずもがな、
心地よい音色・空気を作り出せる才能。
大銀座落語祭の幕開けにふさわしい高座でした。

●ネットで見つけた、台風予報などさほど気にしていなかったかもしれない方たち-順不同です-
百色眼鏡さん
咲くやこの花 in Tokyoさん
No Rakugo No Life しょの2 ~落語三昧~さん
ゴリラッコWEBさん
たきれい子さん
ひらめ庵さん
落語万歩計さん
野球場にてさん
おつかれさまです。

2007年03月20日

第六回夕刊フジ平成特選寄席

第六回夕刊フジ平成特選寄席
2007年3月16日(金)会場:赤坂区民センター 区民ホール

最近はもっぱら開演時間に間に合いません(仕事による)。
駅から遠いのがこの会場の最大の弱点。
あとはデカい、そして席がせまい、っていっぱいあるな。
そこまで嫌いじゃないけど。

で、到着するとすでに、
「ビートルズなんて、オノ・ヨーコを
連れてってワーワー」のあたり
(開口一番:立川志らべ「浮世根問」)

柳家三三「道具屋」
なんか目つきの悪い与太郎だなー。
もっとたっぷり見たいんだけど、
独演会になかなか行けないってか、
全部でかけていたら、私は職を失います。

柳家花緑「お見立て」
下丸子らくご倶楽部以外で
花緑さんに出会うこともマレです。
もっと見たい。
でも見たいからといって、全部見ていたら、、、

仲入り
次回のチケットを買う列にダッシュする人々。
実は急いでも急がなくても
買える席は、それほど変わりません。落ち着こう。

柳亭市馬「片棒」
一言でいうと(褒めすぎかもしれないけど)
太陽のような人じゃないだろうか。
素敵な笑顔に癒されるなぁ。

そして、この「片棒」がおもしろい、
市馬さんの高座でギャグがここまでハマったのは
初めてかもしれない。テンション高かった。
お得意の唄入りでニジュウマル。

立川志らく「厩火事」
志らく師匠の「厩火事」が好きだ。
おサキさんの間抜けさ。
亭主だって、たぶん根っから悪いわけじゃない。
「チンパン探偵」は、あまりにくだらなくて、
ポカーンとしてしまいます。
さらに、たたみ掛けるように
「ケロヨンの洗濯婆さんの歌」凄すぎる。。。

行きもそうなら、帰り道もまた長くて遠い道のり。
あーおもしろかったと幸せなココロモチで歩けるので、
帰り道はそれほど苦ではない。

●ネットで見つけた「意外とブログ書く人たちは出かけていない落語会」に出かけた人たち-順不同です-
いくっちの多忙な日常?!さん
Izumiのおまけさん
東京日和見さん
花がいっぱい。さん
みなさん、おつかれさまです。

2007年03月03日

第10回 三三時代

第10回 三三時代
2007年2月24日(土)会場:紀尾井ホール

売れっ子、柳家三三さんの独演会は、
紀尾井ホールです。
外は、乾いた空気が肌をさすようで
冷たい二月の四谷。
建物に入ると、ひっそりと静かで、
こじんまりと明るい、素晴らしい会場でした。

開口一番:柳亭市朗「道灌」
笑顔のかわいらしい市朗さん

柳家三三「提灯屋」
久しぶりに見た三三さん、
相変わらずシュっとしていて、
頼もしいたたずまい。

「提灯屋」は初めて聞く噺だった。
やんちゃな三三さんの魅力が出ていたかな。

川柳川柳「ガーコン」
川柳師匠、見たかったので満足。
ウチの親父と同年代(昭和一桁年生まれ)の
おじいさんが、あんなに良い声で歌ったり、
踊ったりする姿というのはまるでSFです。

仲入り

ロケット団「漫才」
若さのない若手、というのは嘘で、
汗かき役と涼しいボケの若手漫才コンビ。

後半のニュースのネタで、
黒い小さい方の人がネタをとばしてしまい、
半泣きになっていたのがかわいかった。

柳家三三「明烏」
しっかりと筋を追いながら、オリジナルの
ギャグが随所に叩き込まれていた。
好感触。

若旦那と、ゲンベエ、タスケを
もう少し演じ分けて、、、というか、
若旦那より、札付きに力が入っているのかな(笑)

おもしろいし、もっとよくなるだろうな、
という期待でドキドキする高座でした。

2006年12月25日

池袋演芸場十二月下席 昼の部

2006年12月24日(土)会場:池袋演芸場

世間はクリスマス前の日ということで、
どことなくマイペースな池袋でも
ケンタッキーは黒山の人だかりでした。

寄席もほぼ満員、なんとも年末らしい活気で、
良い年末だなぁと、のどかな気分にひたりました。

14:00スタートのところ、15:00から入場。

三遊亭吉窓
演題がわからなかったんですが、
おでんの種が鍋の中で会話するという落語。
池袋演芸場ははじめてだったのですが、
客席が明るいし、お客さんがよく笑うし、
なごやかでいいですね。またすぐここに来るだろうなぁ。

柳亭市馬「掛け取り」
師走にちなんだ十八番を披露。市馬師匠はいつ見ても素敵です。
「芸は人なり」の言葉どおり、市馬師匠の人柄が高座にあふれております。

柳家三三「道灌」
売れっ子の三三さん、今日の夜の部にも出演予定です。
だいすきな「道灌」がきけて良かった。

三遊亭金時
ちょっと寝不足で休憩してしまいました。すいません。

柳家紫文 「粋曲( すいきょく ) 」
三味線をひきながら、脱力系ネタのオンパレード。

三遊亭萬窓「火事息子」
福々しい萬窓師匠による、ホームコメディのような人情話。
(過去にきいたものだと)志らく師匠の「火事息子」は
ビリビリするような緊張感で語られていた記憶がありますが、
かなり印象がちがいました。

全体的に、ほんわかと楽しいひとときでございました。
ちょっと美味しいものでも食べて帰りたかったのですが、
どうしたら良いか分からず、サブウェイでサンドウィッチを
食べて帰宅。

池袋で、なにかうまいもの食べられるところを、
探さないといけないです。

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