立川志らく

下町ダニーローズ第14回公演 立川談志追悼公演 演劇らくご「談志のおもちゃ箱」

2012年6月4日(月)会場:新宿シアターモリエール

一部:古典落語 談志、志らくリレー落語「黄金餅」
二部:芝居「ヴェニスの商人?黄金餅後日談」
脚本・演出:立川志らく
出演:立川志らく / 熊谷弥香 / モロ師岡 / 竹本孝之 / 加治将樹 / 桂雀々
橘家文左衛門 / 酒井莉加 / 松尾マリヲ / 図師光博 / 浜田美希 / 松本唯
宮本愛美 / みやび / 立川らく兵 / 原武昭彦 / マギー / 松岡弓子 / 蛭子能収
ミッキー・カーチス

「ヴェニスの商人?」三度目となります。
一度目は「ヴェニスの商人」の翻案として、
二度目は昨年の演劇落語「火焔太鼓の真実」として、そして今回は「黄金餅」です。

公演のタイトルにもなっている通り昨年なくなった家元(談志)の追悼公演であり、
落語部分は「黄金餅」の前半を志らく師匠、釜無し村についてからの
後半を家元の映像を見せるという「リレー落語」。

そして「黄金餅」の後日談を芝居で、という構成です。
通しで2時間15分というアナウンスがありました。

会場後のBGMは「建設の歌」「青い月夜」と家元の好きな昭和歌謡、
舞台には家元の高座姿の写真。
これだけで泣いてしまって、ちょっとダメなおじさんでした。

リレー落語のみずみずしさ。映像とわかっていても感じるライブ感は
ここにいる人の、家元に会いたい、という思いがつくる空気によるものかもしれないです。
ぼくが、そんな気分だったってことですよね。

芝居が始まると、、、
大きな名前の書かれた傘に黄色のカッパ姿で登場する
ミッキー・カーチス、立川志らく、熊谷弥香。
「雨に唄えば」のオープニングですよね。
すでにもうタマラナイ!という感じです。

たくさんの家元の好きな映画、歌、落語へのオマージュをぶち込みながら、
そのテーマは家元の芸やセンスの継承にあったのではと思いました。

「ドナヒュー 一家に幸あれ」という「ショウほど素敵な商売はない」。
志らく師匠は以前「家元はこの映画のような、
なんてことはないかわいらしい物語が好き」とおっしゃっていましたが、
単なる美談というよりも、ちょっとかっこわるい、
小さい家族の物語で、運命に身を任せたりあらがったりしようとしながらも、
希望の匂いは失わず、成長というよりは、
祈りに近い想いを語っているように思いました。

家元の落語っていくつかはこうじゃないかと思うんです。
それは実は志らく師匠だけが受け継いでいるんじゃないかな、と思っていて、
それが追悼公演ということでより明確になったように思いました。

ミュージカルと落語の構造は似ているように思います。
似たような登場人物が似たような筋でうごめくさまでもありますし、
そういってしまえば身もふたもないわけですがとても魅力的です。

成長や変化を描くのは現代性の要素かもしれません。
そこを臭くなく美談にしすぎないポイントはどこにあるんですかね、、、
今回はすごくそうなっていると思いました。

あとは役者がパワーアップしていることで喜劇が出来ている、という点。
志らく師匠と渡り合える役者が少なかったことが、
これまでの芝居の弱点といえばそうだったと思っていたんですが、
マギーさんがものすごくきれいなツッコミをしているのをみて、
うれしくて泣きそうになってしまいました。
ぼくはシリアスな芝居のモロ師岡さんも好きです。

談志追悼公演というテーマが芝居に進化をもたらしたのでは、と思うほどでした。

「雨に唄えば」のデビー・レイノルズの衣装を着た熊谷弥香さん。
けなげさと純真を人のカタチにしたような、理想のヒロインでした。
毎日あいたいと思ってしまうほどでした、これには完全にやられました。

ラストシーンは「ショウほど素敵な商売はない」な大団円のラストです。
泣いちゃいました。

管理人の独り言
この芝居を見てからもう二ヶ月もたつのだなぁと思ったり、でもたった二ヶ月という感じもしますし、不思議な感じですけれども、もう一度見たいなというのは今もありますね。

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